冴えない最弱冒険者な俺の日常が、大人気配信者の撮影に映り込んでしまったことで一変し始めている件

ぷぷぷ

文字の大きさ
8 / 14

#8 最弱冒険者VS大鬼VSタカシ ――①

しおりを挟む
:やべええええwwww
:なにこの神展開www
:え、どうなってんの? シーカーズの熱い絆は? ヒヨりんとはやらないはずじゃ……?
:IQ160ある俺が思うに、これは神展開ってやつだと思う
:凄え、IQ160とか羨ましい
:上のバカ二人は置いといて、まじでどうなってんの

 困惑するコメント欄。しかし、俺はそれをほったらかしにして、振り返って大鬼に中指を立てた。
 コメント欄だのMeTubeだのはヒヨりんが上手くやる。俺がすべきことは唯一つ。格上殺し、それのみだ。

「来いよ雑魚。俺が、お前を上手く使ってやる」
 魔物の中には、知能がある奴がいるという。Sランク冒険者いわく、奴らは”人語”を解し、話す、と。とはいえど大方の魔物は、人の言葉を解することはない。……が、意図は伝わる。魔物にも、感情はある。

「グッァアアァアッ!」
 挑発を理解したらしい大鬼が、眼光を赤くきらめかせた。なりふり構わず、俺めがけて一直線に駆け出す。
 
:き、キタぁ
:逃げろ逃げろ逃げろ
:あかん、一人称怖すぎんだろ。腰抜けてぁ
:ひぃぃいぃいい! 逃げろいなばん!

 来た……来た、来た。呼吸を整える。死への恐怖を振り払う。考える暇はない。
 統計によれば、FランクとEランクのステータス差は約2倍あるらしい。EとDは3倍。DとCは10倍。
 すなわちFとCのステータス差は――60倍である。
 
「ぅ、ぁぁあぁああッ!」
 奥歯を噛み締め、身を捩る。大鬼の振るった棍棒は、綺麗に右腕の篭手の側面だけを抉りとっていった。
 
 わずか1秒、その思考のズレが死へと直結する、未だ誰も成し遂げたことがないという偉業――格上殺し。
 風が吹きすさぶ。風圧だけで、綿毛のように体が宙を舞った。宙で体の制御が効かぬ中、大鬼が棍棒を振り下ろす。

「【カメラモード変更】、周辺撮影ッ!」
 即座に叫ぶと、浮遊カメラがこちらに寄ってくる。それをなんとか踏み台にして、宙で身を捩った。ギリギリで棍棒を回避する。そのまま受け身を取って着地し、転がるように起き上がって走り出す。

:えげつねぇえぇええええwwww
:神の御業を見ている
:はい、こちらが最弱と名高いFランクの冒険者です。
:【ガンジョー】あー、こいつヤバイわ。絶対すぐAまで行くわ。才能の塊すぎるわ。俺も出来ないし、こんなの。まじ萎えた。やってられねー^^
:え、本物っ!?
:万年Aランク冒険者のガンジョーさん、ちすちす^^
:すごい。いなばんどこまで大きくなっちゃうのー;;
 
「が、ガンジョーさんっ!?」
 ああ、やばい。ガンジョーさん。憧れの冒険者の一人だ。MeTubeだって見てた。太刀一振りで魔物を両断する刀使い……最強だよ。そんな人が、俺を見ている。
 なんだ、なんだこれ。
 
 村人、モブキャラ、特技なし、取り柄なし、何も出来ない平凡以下な俺の人生……今日、変わりすぎじゃね?

「グラァアァアアッ!」
「ぅおぉぁ、っと、えっと、ふぁ、ファンでッどぅわぁああ!? ふぁ、ファンですっ、ガンジョぅおっつ!? さんっ!」
 
:棍棒躱しまくりながらファン宣言してて草
:戦闘に集中しろwwwギリギリじゃねぇかwww
:【ガンジョー】……ありがとう。お前好きだわ。まじでコラボしよう。飯も奢る。
:気をつけろいなばん。こいつお前に先に唾つけときたいだけだから

:つかそんなことより、これどうなってんの? なんでヒヨりん? シーカーズは?
 
 バイクのような乗り物にまたがるヒヨりんは、離れた場所で俺を撮影しながらコメントを捌き始める。こちらは彼女に任せれば良い。
 路地裏の配信の真実やらを語る彼女。しかし、それでもコメント欄は得心が行かない様子だった。

:でもなんでシーカーズを裏切る必要があるの?
:ずっと一緒にやってきた仲間でしょ?

「仲間……それも違うのにゃ! たった今、MeTubeに動画を一本アップロードしたにゃ! そこに映っているのが、シーカーズのタカシの本性にゃ!」
 
 身も蓋もなく言えば、盗撮。つい先程のタカシによる俺への暴行を、全て裏でヒヨりんが盗撮していたのである。

:ひどい;;虫のとこグロすぎ;;
:辛かったね、ごめんね気づけなくて
:あんなことされて、よくいつも笑顔でいれたな
:最高のピエロだよお前
:ガンジョー、お前飯奢ってやれよ
:【ガンジョー】奢らせてくれ。

 形勢逆転……思った瞬間、ピピッと浮遊カメラが停止した。……タカシが遠隔で放送を切ったんだ。視界を走っていたコメントが綺麗に一掃され――蘇る・・

「そんなのは想定済みだよ、タカシ」

:放送止まったかとおもったー!
:こっちでも放送やってたんだ!
:レイド機能使ったのか
 
 ――レイド機能。MeTube生配信に備え付けられた機能の一つで、放送終了時に、放送中の他のチャンネルに現在いる視聴者を送る機能だ。
 それを、【シーカーズ】の生配信が終了したら、俺の【いなばんチャンネル】にレイドされるように設定しておいた。
 
 ありがとう、タカシ。
 君のおかげで、俺のチャンネルも潤う。

 暗闇から飛び出し、3層の廊下へと突入する。
 ここから1層まで、ほぼ直進。全速力で駆け抜けて10分ほどか。心肺状況は……ぶっちゃけやばい。こひゅっ、と漏れる息に顔をしかめる。いつ死ぬか分からない緊張状態の中、体力との戦いだとか、精神磨り減りそう……。
 
 きつい、きつい、きつい。喉に痰が絡む。上手く呼吸が出来ない。過呼吸気味にぜぇはぁ必死に酸素吸い込んで、ぼろぼろで、ギリギリ。
 でも……逃げない。
 赤いペニチュアの花言葉。……俺は、最後まで諦めない。 
 
「来いよ……ッ!」
 笑う。己をたぎらせるように。
 
「グラァアア!」
 大鬼もまた、笑った。あるいは、狩りを楽しむように。

:シンプルに凄え
:Fランクって特別な身体能力の補正とかってかかってるっけ?
:【覚醒】してないはずだから、無能力の一般人と変わらん
:じゃあ素でこれってこと?
:走りなら全国1位レベルじゃん……
:バカか。世界トップレベルだよ……(震え)
 
 知っていた。昔から気づいていた。冒険者を志す、その遥か前から。
 無能、凡人、脇役、モブキャラ。そんな俺、稲葉蒼汰にたった一つだけ、神様がくれた才能プレゼント――すべてを置き去りにする、脚力・・

「……なんだあいつ、速ぇ」
「大鬼と、鬼ごっこしてらぁ……」
 
 通りすがる一般の冒険者がこちらを見て腰を抜かす。
 中にはどうやらこちらの事情を知っている人、もしくは野次馬しに来た人もいるらしく、

「やっちまえ、格上殺し!」
「これでも使いなぁ!」
 なんて具合に、回復ポーションを寄越してくれる人もいた。
 
 ……あと少し。
 擦り減った防具を眺めながら、自嘲する。気づけば全身血だらけで、既に満身創痍もいいところだった。
 疲労や極度の緊張による、回避精度の低下。さらに、さっきタカシに踏まれた足の傷が広がってきてるらしい。それらが少しずつ積み重なった。
 
:頑張れ;;
:負けるなー!
:やばい、泣けてきた

 くらりと目がくらんで、倒れそうになる。……ああ、クソッ。視界がチカチカしてうざったい。分かっていたはずだ。俺レベルじゃあ、大鬼には敵わない。格上殺しなんて出来ない。
 なら、なんで飛び込んだ? 

 踏ん張る。前を見据える。ヒヨりんが叫んだ。
「もうすぐで二層にゃ! 耐えるにゃ! 助けるにゃよ、妹ちゃんを!」 
 
 ああ、そうだ。そのとーり。
 暗闇に飛び込んだ理由。
 
「――日菜を助ける。絶対に」

:やべええええwwww
:ここに来て一つギアを上げる男wwww
:神回すぎるよ;;
:飯奢ってやれ、ガンジョー!
:【ガンジョー】くっそー、飯おごりてえ;;
 
 階段を飛ぶように降りて、第二層に突入する。ここから一層まで、わずか5分ほど。もう、目と鼻の先だ。

:やばい! 俺近所だから【赤羽の迷宮】来たけど、タカシのやつが思いっきり走って出口の方向かってった!!
:ええええええ!?
:待て待て待て、逃げられたら終わりじゃね?

「んなっ!?」
 逃げた……? 腸が煮えたぎる。……タカシ。お前は、どれだけ。……どれだけ、クズに成り下がれば気が済むんだ。
 あいつの考えていることは容易く分かる。俺に敗れてみっともない姿を見せたくない、だけじゃない。……俺がタカシを倒せなければ、放送が企画倒れになることを見越しているんだ。

 追いつけるか……?
 無理だ。いくら俺の足が速かろうと、覆らないステータス差がある。
 
 じゃあ、どうすれば――

:【ガンジョー】入り口で出待ちしてサイン貰おうと思ってたけど、ピンチっぽかったので突入してタカシ捕まえといた。だから飯奢らせてくれ

「――が、ガンジョーさんっ!」

:うぉぉおおおおお!!
:嘘だろ……ガンジョーがかっけぇ!?
:これがガンジョーの内なる姿、GANJYOか
:張り込みしてんのきっしょ
:GANJYO……かっこいい……
:GANNJYOOOOOOOOO!
 
「奢ってください! 何回でも、何度だって、奢られますッ!」
:微妙にだせえw
:いなばんクオリティ
:【GANJYO】ったく……あんまたけーもん頼むなよ……?
:名前変わってて草
:サイン貰おうとしてたくせに早くも先輩風吹かせてるのきっしょ

「一層突入にゃ!」
「GIYAAAAAA!!」
「んなっ!?」
 大鬼がギアを一つあげる。
 横薙ぎに振り払われた棍棒が迫りくる。速っ……!? つかこれ、躱せ――ッ。
 
「い、いなばんッ!?」
 ヒヨりんの悲痛な叫びが耳に入る。
 
 あ、これ、やばい……?
 
 いや……まだだ。
 咄嗟に懐から回復ポーションを取り出し、咥える。
 
「う、っぁッ!」
 バックパックをクッション変わりにして棍棒を受け止める。全身を駆け巡る衝撃に一瞬だけ意識が飛びかける。なんとか意識を保てたのは、回復のポーションを飲んでいたおかげだろう。
 
 地面を転がる。
 ……やばい。焦燥に汗がにじむ。
 
 感覚が麻痺しているのが、すぐにわかった。脳からいくら指示を出しても、体がびくとも動かない。
 ……立てない。骨がやられた?
 
 ぴくぴく、ぴくぴく。
 痙攣したように指が動く。それ以上は望めない。ぴちゃりと、為す術もなく冷や汗が額から地面に落下した。
 
 一瞬だった。気の緩みがあったわけでもない。
 大鬼が本気で、俺を殺す気でかかってきた。ただ、それだけだ。それだけで……一気に崩れ去った。
 その差を思い知る。絶望的なまでの無力感と、踊らされてたという、虚無感。
 
「あ、ハハハハアッ!」
 醜い笑い声が耳元でこだまする。タカシだ。100m先辺りに、彼は立っていた。蹲る俺を見て、腹を抱えながら。
 
「馬鹿だ、大馬鹿だ! そうだよ……お前みたいな雑魚が、格上殺しだぁ? 笑わせんのも大概にしろよッ!」
 
:クズ降臨
:……ここまでか
:GAME OVER
:頼む、起きてくれ、いなばん
:ガンジョー、なんとかしてくれよ;;
:馬鹿かよ。ここでガンジョーに救われたらそれこそ企画倒れもいいとこ。稲葉のためにはならない。だからガンジョーは何も言わずに見守ってんだろうが。ほら、見ろよ。画面の奥の方に映ってる赤いバンダナの豆粒、あれがガンジョーだ
:本当だ、よく見えたな
:ガンジョーちっせぇ……;;

「っとっと、近づきすぎたなぁ……。ごめんな? 俺さ、そこらによくいる馬鹿じゃないんだよね」
 ケラケラとタカシは笑いながら、坊主頭をぽりぽりと掻く。
「ここで近づいてお前をぶん殴ってやれたら最高なんだろうけどさ? でもね、なーんか臭うわけ。だからごめんな? タカシ、ニゲマース!」
 
 アイーン。最大限馬鹿にするようなポーズをとって、タカシが全速力で更に走り去っていく。
 100m,200m……。距離が離れるほど、少しずつ、心が折れていく。
  
 あと、ちょっとなのに?
 
 大鬼が一歩こちらに踏み込む。微かに震動して、体が地面から一瞬浮かび上がった。影が俺を覆い隠す。
 ……ここで、終わり?
 
 つか、俺、死ぬ?
 後頭部を風が撫でる。頭上に伸びる一本の影。棍棒が迫りくるのが分かった。 
 
 ……あーあ。
 文字通り。GAME OVE――

 ピピッ、と、浮遊カメラの電源をつける音が鳴った。
 
「終わらせて……」言ったのは、ヒヨりんだった。ブゥゥゥン。エンジンをふかす音が狭い迷宮に響き渡る。「終わらせて、たまるかにゃぁああ!」
 
 影走る。
 棍棒が俺をすりつぶす――その直前、高速で通り過ぎる影に体を持ち上げられた。

「お、おもてぇにゃぁあ!」
 バイクを片手で運転しながら、もう片手でヒヨりんが俺を抱きかかえている。手持ちカメラから浮遊カメラに切り替えたのだろう。
 
 ズガァァアアアアンッ!
 轟音が鳴り響くと共に、ヒヨりんは「ひぃぃいい!」と悲鳴を上げた。尻目に吹っ飛んでいくバイクの部品が見える。
 ヴォォオオオオンッ! と、バイクの唸り声が響き渡った。鼓膜が破れるほどの音量。音の変化と共に、明らかに走力が低下する。
 
「え、エキパイが持っていかれたにゃぁああ!!」
 ヒヨりんは涙で顔をぐちゃぐちゃにさせて、ぎちぎちと歯を食いしばっている。
 
:すっげええええwww
:ヒヨりん、彼女もまた――エンタメの天才

 大鬼はターゲットを切り替えたらしい。
 ヒヨりんもろともすり潰す気だ。
 
「な、なんで……なんでっ」
「なんでもくそもないのにゃッ! 今日改めて確認したにゃ……。お前は、天才にゃッ!」 
 
 ――俺の人生、ずっとこれ?
 燻っていた。底辺で、ずっと。諦めていた。変わらない未来を嘆いて、ずっと。毎日同じ日々の繰り返し。ゴブリンにすら勝てず、何度だって泣き腫らした。
 
 そんな俺が……天才?
 涙がこぼれる。嘘だ。違う。結局、ダメだったじゃないか。……俺には、結局っ。
 
「君はッ! ここで、きっと、死んじゃいけない存在なのにゃッ!」
「俺は……俺は、別にっ」
「君はこれから……大鬼も倒さないといけないにゃ! びっくりしちゃうような格上を殺して、誰にもできないことをしなくちゃいけないのにゃッ! ミノタウロスも、ドラゴンも! ヒヨりんの目は絶対にゃ! だから間違うはずがないにゃ! お前は……君は……天才にゃッ!」

 ――俺、こと稲葉蒼汰は、モブキャラだ。
 相手が自分より強いだけで、ヘラヘラ笑って媚びを売るような。才能なしの、口だけのゴミクズ。
 そうだっけ?
 
 違う。そうだ。思い出した。
 俺は……俺は――
 
「だから、こんなところで――」
 
 大鬼が棍棒を振り上げる。ヒヨりんは咄嗟にハンドルを右にきると、叫んだ。

「――死なせて、たまるかにゃぁあぁああああ!」
 
 俺は――誰にも追いつけない、脚力走りの天才だ。
 
「あと250m……いや、200m運んでくれ、ヒヨりん」
「えっ? じゃ、じゃあっ」
「そこからなら……追いつける。右に三秒ハンドルを切れ。棍棒が来る」
「え、え、え!?」
 
 困惑するヒヨりんが指示通りに行動する。と、簡単に振り下ろされた棍棒が虚を捉えた。
 
「安心しろ。……俺の指示どおりに動かせば、絶対に捕まらない」
「……お前、キャラ変わったにゃ?」


【あとがき】
 Q主人公、そんなに足速いなら他にも稼ぐ道あったんじゃないの?
 A理由は様々で、1.足にまつわるトラウマを抱えているため、2.素の人間のステータスを遥かに凌駕する冒険者の登場により、一般人の”身体能力”があまり評価されなくなったため、3.短期間で1億も稼げないため、などが理由にあげられます。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

男女比1対5000世界で俺はどうすれバインダー…

アルファカッター
ファンタジー
ひょんな事から男女比1対5000の世界に移動した学生の忠野タケル。 そこで生活していく内に色々なトラブルや問題に巻き込まれながら生活していくものがたりである!

処理中です...