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第12話 素直なこころ

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「撤収が終わって美雨さんのクラスに迎えに行こうとしたら、突然あの先輩がきて。
 告白された。
 まずそんなに話したことない先輩だったし、興味もなかったから断った。
 そしたら、ずっと好きだったからそんなに簡単に忘れられないって、だから少しだけでもいいから、抱きしめてほ   しいって。
 でも、想ってもない相手を抱きしめることはできなかったから、手を繋いで話すことで了承してもらった。そしたら、急に引っ張られて、、キスされた」

「うちの判断じゃないし、合意の上で行ったものでもない」
「・・そうなんだ。でもまぁキスはしたんだね」
「・・・」
「もうわかったから離して?今日はもう帰るね」

圭歌は離すどころかより強く抱きしめた

「け、い、、痛いよ。離して」
「無理です。離したら誤解されたまま」
「あの人とは何もないってわかったから。もう離して」

「好きなんです!」
「・・・え?」

美雨を離し、目を見つめる圭歌

「美雨さんが、、好き」


「・・・・えっと、、え??」
「誤解されたままだと嫌なんです。ダメなんです。
 好きな人には」

「・・・どうしようもないくらい、美雨さんが好きなんです。
 泣かせたくないし笑顔でいてほしい。笑顔にしたい」
「うそだ、、、ほんとに?、、」
「もう、引き返せないです。
 この関係性が崩れてしまうかもしれない、覚悟のうえです。
 ・・うちじゃ、ダメですか?」
「・・・・、き」
「ん??」

微かに聞こえる声でいった

「・・好き。好き、圭がすき」

涙を目にため、必死に圭をみる
圭は笑顔で美雨を引き寄せる

「本当ですか?、、本当に?」

美雨も圭の腰に手を回す

「圭がわたしのこと想っててくれたなんて、想像もしてなかった。
 いろいろ嫉妬が増えてでも、あくまでも幼馴染の先輩だから。
 圭が人気になるの本当に嬉しかったけど、、少し嫌だった。
 いままで圭は私の王子様みたいで、そのかっこよさがみんなにばれるのが嫌だった」

「美雨さん、、
 嬉しすぎます。あ~、美雨さんに好かれるなんて前世は相当得を積んだんだなぁ」
「なにそれ//」
「ん??笑
 美雨さんはうちにはもったいない、だからうちは幸せ者なんです」
「そんな!、、うちは圭に釣り合ってないよ」

そういい圭を離す

「美雨さんを不安にはさせません。
 周りとか関係ないです。お互いがどう思っているか、笑顔でいられるか。
 うちが守ります。頼りないと思いますけど、もう好きが抑えられない。
 だから、、うちの彼女になってくれませんか?」

「・・・ほんとにいいの?わたしで」
「美雨さん以外考えられません」
「・・後悔しない?」
「後悔させません」
「///こんな私でよければ、、彼女にしてください//」

圭歌は笑みが溢れだした

「ほんとにやばいです。幸せです。」
「あははっ顔が原型とどめてないよ?」
「嬉しくって!」

美雨は圭歌の目の前に立ち、手を握った

「・・・ずっと、そばにいてくれるよね?」
「うっ/////  はい、当たり前です。反則です」
「えっ??反則?」
「その声その顔、上目遣い。その言葉。
 美雨さんは無意識にそういうことするんだから!
 ・・・絶対にうち以外の人にしないでください」
「///しないよ!!圭だけだよ。」
「もーーーーーーー///
 すきーーーーーーー」

耐えられなくなった圭歌は物凄い勢いでまた抱きしめた

「美雨も好き、、」
「・・・美雨??」
「あ、、、//」
「もしかしてほんとうは美雨呼び?!」
「いや、普段はわたしなんだけど、疲れたときとか甘えたりしたときとかは、、
 出てしまうみたい//」
「これから楽しみだなぁ~」
「もう!!笑」

「じゃあ帰りましょうか?」
「そうだね」
「はい」

美雨にそっと手を出す

「あ、えっと、うん///」
「そんな毎回可愛い反応されると困ります笑」
「逆になんでそんなに慣れてるの?!
 もしかして、わたしが知らないだけで過去にそういう経験が?」
「ないわい!!笑
 美雨さんが初めてです」
「聞いておいて、恥ずかしいね笑
 ・・・あ、でも、ファーストキスは奪われちゃったのか」
「・・ごめん。けど!カウントしない
 これがキスだと初めて思えたのが、ファーストキス!
 だから、美雨さんとする時がその時です!」
「もういいよ///」

「今日体育祭、ちゃんと見てくれました?」
「うん!みてたよちゃんと」
「どうでした?笑」
「自信満々だなぁ~笑
 かっこよかったよ!!笑」
「へへへっ//」
「借り物競争もダンスもファンクラブの子たち、キャーキャーだったよ?!
 相変わらず人気なことって思ってた笑」
「なにがいいんでしょうね?笑
 まぁ、ファンクラブのおかげで美雨さんと付き合えたといっても過言ではないですから!」
「もう!こっちの気も知らないで!」
「ふふっ大丈夫大丈夫。美雨さんしか目に入ってないですし、絶対手離さないので」

といい手をよりぎゅっと握った

「うん///」
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