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第20話 進路

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高校生活中盤、周りは続々と進路が決まっていく
圭歌はなかなか気になる職が見つからず悩んでいた

「ゆいは進路どうするんだっけ?」
「看護の学校にいくよ!昔から看護師になりたかったから」
「そっかそっか!すごいかっこいい」
「司は?」
「公務員だよ」
「現役合格?!すご!」
「いろいろ迷ったけどね~、土日休みたくて笑
 圭歌は決まったの?」
「それがね~、、まだ笑」
「ありゃま!笑」
「まぁもうちょっと考えるよ笑」
「進学じゃなくて就職なんだよね?なんで就職なの?大学いける学力なのに」
「早く自立したいっていうのと、これは二人にしか言わないけど、美雨と暮らしたいんだ。
 年下だけど自立して美雨を支えたい」

二人は言葉が出てこなかった。が、

【パチパチパチパチ!!】

「ねぇかっこいいよ。圭歌」
「うんうん、友達だけど少しだけ圭歌の彼女になりたかったって思ったわ笑」
「恥ずかしいな笑」
「・・美雨さんのこと、本当に想ってるんだね」
「美雨が笑顔で過ごせることが一番の願いだから」

~放課後~

「(はぁ、、口だけにはしたくない。頑張ろう)」

「あの~すみません!」
「・・??はい?」
「私こういうものなんですが、、」と名刺を渡された
「モデル事務所?の方、、」
「はい!実は少し前から校内での人気が凄いと圭歌さんのことを聞いていまして、実際に会ってみたら、もう素晴らしくて!!ぜひ一度事務所でお話しできたらと思うのですが」
「えぇーー、私がですか?!いやぁ、経験もないので、、光栄なんですが」
「何事も最初から完璧なんてありません。経験を積むと楽しさが出てくると思います!」
「これは、モデルとしてのお誘いでしょうか?」
「そうですね!もしかして進路がもう決まっていますでしょうか?」
「いや、その就職をしたいと思っていたのですが、まだ決まっていなくて。
 ・・・・少し検討させていただいてもよろしいでしょうか?」
「はい!もちろんです。ご連絡頂ければと思います!」
「わかりました。またご連絡させていただきます」

調べてみるとかなりの大手事務所だった

「(本当にスカウトってあるんだなぁ。まさか自分にそんなことが起きるなんて思ってなかったけど笑)」

~翌日~

昨日の夜は頭をフル回転させて考えていた
二人に相談してみることにした

「二人に相談があって、、昨日学校帰りにモデル事務所にスカウトされて」
「うぇ~~まじで?!そんなことやっぱりあるんだ」
「しかもちゃんと大手事務所の方だ」
「モデルで成功したら、美雨は喜ぶかな?悲しむかな?」
「悲しむことはないさ!圭歌が頑張った結果なんだから」
「・・・不安定な職業だからさ、うん。一回事務所で話聞いてみるね」
「そうしなそうしな!」

その日の放課後圭歌は名刺に書かれていた番号に電話をかけた
所属することは前向きに、今週末に会うことに決まった
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