161 / 192
第161話
しおりを挟む
ミケ達と別れた俺とアリスは、まず初めにその子の家が何処にあるかを探す為に学園に来ていた。門から入る時に門番さんに顔を覚えられていた俺達は「クリフ君達、どうしのた?」と聞かれ、友達の家を教えて貰うために来ましたと言うと、すんなり通してくれた。
そして、学園内に入った俺達は職員室がある棟に行き職員室の扉をノックして中に入った。
授業があってる時に来たみたいで先生が少なかったが、少し前まで学園である意味有名だった俺とアリスの顔を覚えていてくれたおかげで「クリフ君達、どうしたんだ?」と普通に声を掛けてくれた。
「ちょっと、友達の家を教えて欲しくて来たんです。学園なら生徒の家の場所知ってるかなと思ってきました」
「ああ、まあ確かに住所なら入学時に書いてあるからね。分かったよ。それで、その子の名前は何て言うこだい?」
先生からそう聞かれると横に居たアリスが「僕達と同い年のAクラスに居た。リベルト君って子です」と言うと、先生が待っててくれと言って少し待って居ると、数分後一枚の紙を持って戻って来た。
「はい、多分この子だと思うから確認してくれるかな?」
一枚の紙をアリスに渡すと「この子です! ありがとうございます」とお礼を言った。
俺もアリスに続いてお礼を言って、先生から「また、いつでも来て良いからね」と言われた俺達は職員室から出て貰った紙の家に向かった。
「ここみたいだね。じゃ、ちょっと呼んでくね」
アリスはそう言うと、早歩きでその家の玄関に行った。俺は、その間家の前で待って居るとアリスが男子と一緒に戻って来た。
「わぁ、本当にあのクリフ君だ。あっ、僕はリベルトよろしく同い年だしリベルトって呼んで」
「ああ、よろしく。というか、俺の事知ってるの?」
「逆に知らない人のが居ないんじゃないかな? 学園でもアリエスさん達に続いてファンクラブが出来てるくらい有名だったし、学園卒業した後直ぐに竜を討伐したりして王都でクリフ君を知らない人が居ないと思ってるよ」
「えっ? 俺にファンクラブとかあったのか?」
リベルトの言葉の途中に〝ファンクラブ〟と聞こえ、俺はそこについて聞き返した。すると、アリスも「あったよ~、クリフ君気付いて無かったと思うけどアリエスさん達の次に大きなファンクラブだったんだよ」と言われた。
「そう言うアリスちゃんも結構人気あったけどね。それで今日はどうした僕の所に来たの?」
「ああ、その事なんだけどリベルト。今、俺とアリスと他に冒険者仲間で〝クラン〟を結成しようって話が出てその中で鍛冶師としてリベルトに入って欲しいんだ」
「へぇ、クランを作るんだ。……入りたいとは思うんだけど、今は修行に集中したいから無理なんだ。父さんから鍛冶師として認めて貰うまでは修行に集中したいからね」
リベルトは申し訳なさそうにそう言った。「いや、こっちこそごめんな忙しいのにこんなお願いしに来て」と言うと、リベルトの家の玄関が開き中から人が出て来た。
「ん? クリフじゃないか」
「えっ? ガルフさん?!」
家の中から出て来たのはいつも俺達の武器や防具を世話になっているガルフさんだった。
「えっ、もしかしてリベルトってガルフさんの子供?」
「あれ? 知らなかったの父さんからクリフ君達の事よく聞いてたから、てっきり知ってるのかと思ってたよ」
「いや、ガルフさん武器とかのこと以外は殆ど聞いた事無いから……」
そう言うと、ガルフさんは俺達の所まで来ると「クリフ、リベルトに何か用だったのか?」と聞かれた。聞かれた俺はガルフさんにユニオンを作ろうと思い、その為に鍛冶師としてリベルトに入って欲しいと言う話をしていた事を伝えた。
「成程な、しかしリベルトを鍛冶師として外に出すにはまだ早いな」
「そうなんですか? リベルト君の造った剣、前に一回見せて貰ったけど普通に売ってる剣よりよかったですよ?」
アリスがそう聞くと「そりゃ、俺が教えてるからそこらの剣よりよく出来てるがまだまだなんだよ」とガルフさんは言った。
「と言う訳で、ごめんね。折角の誘いなのに断って」
「いや、こっちも突然誘いに来たしこうなる事は分かってた事だしな」
ガルフさんとリベルトに「それじゃ、俺達は帰ります」と言って離れて行った。ミケ達が待って居る場所に歩いて向かっているとアリスが「ごめんね。期待させちゃって」と謝って来た。
「気にするなって、鍛冶スキルなら俺も取ってるから多少の武器防具の破損位はガルフさんに教えて貰って直せるようにするから」
そう言ってアリスを慰め、ミケ達が待って居るギルドに向かった。
そして、学園内に入った俺達は職員室がある棟に行き職員室の扉をノックして中に入った。
授業があってる時に来たみたいで先生が少なかったが、少し前まで学園である意味有名だった俺とアリスの顔を覚えていてくれたおかげで「クリフ君達、どうしたんだ?」と普通に声を掛けてくれた。
「ちょっと、友達の家を教えて欲しくて来たんです。学園なら生徒の家の場所知ってるかなと思ってきました」
「ああ、まあ確かに住所なら入学時に書いてあるからね。分かったよ。それで、その子の名前は何て言うこだい?」
先生からそう聞かれると横に居たアリスが「僕達と同い年のAクラスに居た。リベルト君って子です」と言うと、先生が待っててくれと言って少し待って居ると、数分後一枚の紙を持って戻って来た。
「はい、多分この子だと思うから確認してくれるかな?」
一枚の紙をアリスに渡すと「この子です! ありがとうございます」とお礼を言った。
俺もアリスに続いてお礼を言って、先生から「また、いつでも来て良いからね」と言われた俺達は職員室から出て貰った紙の家に向かった。
「ここみたいだね。じゃ、ちょっと呼んでくね」
アリスはそう言うと、早歩きでその家の玄関に行った。俺は、その間家の前で待って居るとアリスが男子と一緒に戻って来た。
「わぁ、本当にあのクリフ君だ。あっ、僕はリベルトよろしく同い年だしリベルトって呼んで」
「ああ、よろしく。というか、俺の事知ってるの?」
「逆に知らない人のが居ないんじゃないかな? 学園でもアリエスさん達に続いてファンクラブが出来てるくらい有名だったし、学園卒業した後直ぐに竜を討伐したりして王都でクリフ君を知らない人が居ないと思ってるよ」
「えっ? 俺にファンクラブとかあったのか?」
リベルトの言葉の途中に〝ファンクラブ〟と聞こえ、俺はそこについて聞き返した。すると、アリスも「あったよ~、クリフ君気付いて無かったと思うけどアリエスさん達の次に大きなファンクラブだったんだよ」と言われた。
「そう言うアリスちゃんも結構人気あったけどね。それで今日はどうした僕の所に来たの?」
「ああ、その事なんだけどリベルト。今、俺とアリスと他に冒険者仲間で〝クラン〟を結成しようって話が出てその中で鍛冶師としてリベルトに入って欲しいんだ」
「へぇ、クランを作るんだ。……入りたいとは思うんだけど、今は修行に集中したいから無理なんだ。父さんから鍛冶師として認めて貰うまでは修行に集中したいからね」
リベルトは申し訳なさそうにそう言った。「いや、こっちこそごめんな忙しいのにこんなお願いしに来て」と言うと、リベルトの家の玄関が開き中から人が出て来た。
「ん? クリフじゃないか」
「えっ? ガルフさん?!」
家の中から出て来たのはいつも俺達の武器や防具を世話になっているガルフさんだった。
「えっ、もしかしてリベルトってガルフさんの子供?」
「あれ? 知らなかったの父さんからクリフ君達の事よく聞いてたから、てっきり知ってるのかと思ってたよ」
「いや、ガルフさん武器とかのこと以外は殆ど聞いた事無いから……」
そう言うと、ガルフさんは俺達の所まで来ると「クリフ、リベルトに何か用だったのか?」と聞かれた。聞かれた俺はガルフさんにユニオンを作ろうと思い、その為に鍛冶師としてリベルトに入って欲しいと言う話をしていた事を伝えた。
「成程な、しかしリベルトを鍛冶師として外に出すにはまだ早いな」
「そうなんですか? リベルト君の造った剣、前に一回見せて貰ったけど普通に売ってる剣よりよかったですよ?」
アリスがそう聞くと「そりゃ、俺が教えてるからそこらの剣よりよく出来てるがまだまだなんだよ」とガルフさんは言った。
「と言う訳で、ごめんね。折角の誘いなのに断って」
「いや、こっちも突然誘いに来たしこうなる事は分かってた事だしな」
ガルフさんとリベルトに「それじゃ、俺達は帰ります」と言って離れて行った。ミケ達が待って居る場所に歩いて向かっているとアリスが「ごめんね。期待させちゃって」と謝って来た。
「気にするなって、鍛冶スキルなら俺も取ってるから多少の武器防具の破損位はガルフさんに教えて貰って直せるようにするから」
そう言ってアリスを慰め、ミケ達が待って居るギルドに向かった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
6,276
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる