17 / 24
17※
しおりを挟む
…ちゅっ……っ……んちゅっ…
「っ、ん……ね、ぇ…!」
「……ちゅっ……ん?なに?」
「…音、すき…っなの?」
「っちゅ、…ふふ、気持ちいいよね」
音をわざと立てながら落とされるキスにこちらは翻弄されているというのに、彼はなんだか楽しそうで、何が面白いのかたまにふふっと笑いながらキスをしてくる。なんともないその小鳥が啄むようなキスが私にはひどく気持ち良く感じて、私も同じように音を出して啄んだ。
「ん…でも、ちょっと物足りないかも」
「そう?私は十分満足してるけど」
「またそんな余裕めいた顔して」
「余裕じゃないわ!…だって、あなたとこうしていられるだけで、私は幸せになれるみたい」
「…っ!また君は、そういうことをへらりと言うんだから」
彼が言うような物足りなさというよりは、もっと欲深いものが私の中から湧き上がってきて、目の前の大きな身体に抱きつく。
「…ねぇ、深いキスってしたことあるの?」
「うーん…それはあるよ」
「なら、私ともしよ?」
「ふふ、いいよ」
まるで小さな子どもが友だちを遊びに誘うみたいに2人でキスをする。小鳥の啄みとは違う、深い深い大人のキスを。
「っん…は…ふふ、ほんと…気持ちいいね」
「っもう、そればっか…」
「ほんとだよ。君とならなんだって気持ちいい」
「………知ってる?素肌でくっつくのも気持ちいいんだよ?」
「そうなの?それはぜひ」
そう言って今度はお互いに服を脱がせ合った。下着も取っ払って、生まれたままの姿になった私たちはただベットの上で座り込んで抱きしめあった。
「君は唇以外も柔らかいんだね」
「ね?気持ちいいでしょ」
「すごく…ねぇ、触れても?」
「優しくね」
「もちろん」
そう言って背中に触れる手がゆっくり動いて、後頭部から腰まで行き来する。優しく触れてくれているのに、しっとりとした彼の指が私の肌に吸い付いて、引っかかるような感触が私を高めていく。臀部を撫でる手は少しぎこちなく感じるけれど、大事なところを掠めると私の身体はふるりと震えた。
ピタリとくっついていた身体を少し離して見つめ合う。視線は外れないままに、彼の手が今度は優しく私の胸を包み込んだ。
「はぁー…どこも柔らかい。すべすべしてて、触っているだけで気持ちいいよ」
「っ、私だけ…」
「そんなことないよ。君はどうされると気持ちいいのか、教えて?」
「あっ…先を、きゅって、されると切なくなっちゃ、っひゃん!」
「こう?」
「そ、う…あぁん、っうれしい、」
「ふふ…っかわいい」
胸の頂を優しく何度もほぐすように動かす彼の指に喉の奥がぐるぐると鳴る。かと思えば柔らかく揉みしだくその手に堪らなくなって、彼の背中に回していた腕を彼の頭の後ろへと伸ばした。その間も視線が離れなくて、でも彼ともっと繋がりたくて、すっかり寂しがりやになった口をぱくぱくと動かしたら、彼がそっと近付いてきてまた深く重なり合った。
「ん…、っ…ぁああ…」
胸から脇、二の腕、お腹、下腹部と余すことなく撫で回される。それが優しくて暖かくて、思わず声を上げてしまう。閉じていた足の間に手が触れるだけで堪らない。それが自分だけだと思うと寂しくて、私も彼の身体に触れた。私とは違う鍛え上げられた胸も腕もお腹も、そこについたずっしりとした筋肉が感じられるだけで気持ちが高ぶった。彼の身体はどこもしっとりと濡れていて、彼も同じ高揚感に浸っているのかと思うと嬉しくなる。
彼の下腹部にあるモノにそっと触れると大きく波打っていて、それが彼の欲望だと知るやいなや、私の内側もどろりと蕩けた。
「っあぁ…ふふ…どうしよう、穂がかわいくって困る」
「え、……ふふ…なにそ、れ……っん…、っあああ!」
「ここってさ、どうすると気持ちいいのかな」
彼はその右手を私の下腹部の割れ目に触れ、するりと撫でてみせてから「教えてくれる?」なんて冗談めいて言うので、少しむっとする。余裕なのはそっちじゃないか。ちょっとやり返してみようかななんて思った私はそのままにっこりと笑ってみせた。ぎゅっとくっついていた身体を起こしてトンと彼の肩のあたりを押す。不思議そうな顔をする彼をベッドに仰向けにさせて、私は彼のお腹のあたりに跨って膝立ちをする。
「…そこから、特等席で見ててね」
「ーっ、穂!」
彼の目をじっと見つめながら自らの右手を濡れたそこに這わせてくちゅりと音を立てる。奥に進ませたいのを我慢して、入口や突起を優しくマッサージするように動かした。自分で自分の良いところを触ると、どうしても声が上がるのを抑えられない、
「あぁ、…んっ…こ、ここをね?こうしてっ……んあああ!」
「穂…」
小さな波が何度か襲ってくるけれどそれらは全て我慢して、羞恥も忘れて彼と合わさる目線も逸らさない。
「っか…かつみさ、」
「っん?なに…?」
「も、もっと…見て?」
「っ!」
どれくらいそうしていたか分からないけれど、その様子を食い入るように見つめる彼の視線に耐えきれなくなってくる。足が震えて踏ん張れずに、何度も彼のお腹の上に落ちそうになるが、彼の腕が私の腰を離さないので沈みきることはない。一人で乱れる私に彼も何度か息を漏らしていた。先に音を上げたのはどちらだったのか。
「…穂、っ穂!……もう、もう大丈夫だよ…」
「…ふっ…ん、ああっ……わ、分かった…?」
彼を見下ろす私を、上半身を起こした彼が抱きしめる。胸に当たる彼の吐息にすら反応する自分をいやらしく思いながら、私も彼の頭を抱きしめた。
「…ありがとう…僕のために頑張ってくれて」
思ったよりも切ない声でそう言うので、抱く腕に力を込めた。
「…私のこと、もっと知ってほしい」
「僕ももっと知りたい……だから、」
「今度は僕にも触らせて」とこちらを見上げる彼は切なく苦しそうで、でもその瞳の奥にある欲に触れたくて、自身の強張る身体から力を抜いた。
「ん…っ、んあ!」
彼の腕に支えられたままの腰が、彼の大きくなったそれに触れた。ぶわりと震える背中に彼も気づいたようで、優しく撫でてくれる。
「っ…か、たい…」
「君も我慢したように、僕も我慢してるんだよ?」
「触る?」と私は手を取られ、彼に触れる。さっき見た時よりも随分と大きくなったそれに不安と期待が入り混じり、奥の泉が溢れだす。
「…こんなに…興奮してくれたの?」
「それはもう」
「えへへ、うれしい」
「頑張ってよかった」と私が言うと、彼がぐんと勢いよく身体を起こして、今度は私を軽々と抱き上げて、そっとベッドに寝かせた。
「っあ」
「…正直、妬けるなぁ」
克己さんの剛直が私の割れ目にピタリと寄り添う。ぶるりと震わせながら、何かしがみつけるものを探して手を動かす。
「っん、!な、なんで…?」
「他の奴にも、こんな姿を見せたの?」
突然忘れていた羞恥心がぶわりと襲ってきた。誰かに自分で乱れる姿を見せたことなんて未だかつてない。余裕そうな彼に一矢報いたくてやり始めたけど、それでも最終的に自分で自分を慰めて高みを目指していたのを思い出す。あんな恥ずかしいことよくできたなと今更冷静になった頭はもう沸騰しそうだ。
でも、それでも、それだって全部全部…
「ひ、ひどい…!あ、あなたのために…っ!あなただから!こ、こここんなにも乱れ…て、」
「うん。ごめん。それが聞きたかった」
「え」
思わず顔を隠して彼に訴えると、聞こえてきた声はすごく優しいもので、ふと顔から手を離した。
「君があまりにもキレイに乱れていたから。女神かと思ったよ」
「め、女神って…」
「僕はきっと情けない姿しか見せれないから、少し…自信がほしくて、いらないことが過ぎった。ごめんね」
少し垂れた眉に胸の奥が締め付けられる。彼を思ってしたことが彼を追い詰めていたんだとしたら、私が頑張るのはこれからかもしれない。
「情けなくなんかないの。あなたはこんなにも素敵で…そんなあなたに見つめられて、冷静でいられるわけがないの」
「…うん」
「あなただけ。こんなにも…み、乱れるのも…それを見せたいのも」
「……うん。次は僕が頑張るから」
ふと彼が身体を起こすと、未だ萎えることのなく硬さを保つそれもふと離れていく。
「ま、まって!私もまだ頑張りたい。だって…私ばっかり…」
「君が感じると僕も感じるんだ。だからちゃんと僕も満たされてる。大丈夫だよ」
そんなに優しい声で言われると全てを委ねたくなる。甘えた子どもが母親にすり寄るように、上から私を見下ろす彼に手を伸ばす。そんな私を見て優しく笑った彼は「ちょっと待っててね、」と声をかける。
「スキンを準備させて」
「!い、いやいや…離れたくない」
てっきり伸ばした手に応えてもらえると思ったのに、離れていく彼に、寂しさを覚えて身体を起こしてしがみつく。夕暮れ時の公園の前でいやいやする子どもみたいだと自分でも思うけれど、今どうしても離れるのはいやだった。
「…ごめん、大丈夫だよ。そこの引き出しに入ってるんだ」
「ひ、きだし?」
「君を迎えに行く前に、家も掃除してそれも準備してたなんて言ったら…かっこ悪い?」
眉を下げて言う彼にふるふると首を降る。一緒に見ると真新しいスキンが入っていて、彼がここに用意しておいたことを想像するだけで胸の中が暖かくなるのが分かった。
「でも、大事にしたいから。…初めてだし、僕は君を丁寧に抱きたいと思ってる」
「…かっこ悪くない。あなたがいい」
「僕も、君がいい」
それから彼は言ったとおり丁寧にでも激しく私を抱いた。深いキスと浅いキスを繰り返して、ぎこちなくても優しい手つきは触れられる度に心が満たされるので、私も同じように彼に触れる。最初キスをしながら触れ合ったように、いやその時よりも気持ちはもっと深く繋がっていた。心と一緒に身体も満たされて、どこまでも高まっていく。
「っ、ぁあ…ん、っ!んあああ!」
「、はぁ…」
「っああ……そこっ……!だ、めぇ!」
「ん、気持ちいいね…」
「あぁ…い、いっちゃ!……ーーーーーーっ!、ぁあ…はぁ…はぁ…っ」
「…はぁ…、きれいだ」
彼に触られるだけで、なりを潜めていたモノがどんどん膨らみ、ずっと我慢していたのもあって身体はすぐに再燃した。ようやっと身体も高ぶりから開放され、力が抜けたと思ったら今度は微塵も動けなくなった。気をやってのけぞる私の首元にキスを一つ落とす彼を抱きしめたいと思うのに腕が上がらない。体中の力が抜けているのに、濡れたそこだけがはくはくと期待に満ちて震えている。
「っ、もう…いいかな」
「ん!いいの、!…いい、からぁ……」
なんとか腕を伸ばして抱きついて、腰を動かして彼のそそり立つ剛直に自身の割れ目をくっつける。くちゅりと音を鳴らすそこを揺らして「お願い」と囁くと、耳元で彼が息を呑むのを感じる。
「…っあぁ…ほんとに、たまらないなっ!」
「、!ん、ぁあああ!」
ゆっくり、でも確実に奥へと進んでくる彼を受け止めようと中が必死に蠢く。離したくない、彼がいい、彼がほしい、そう体が歓喜しているのが分かる。
進んでは戻ってを繰り返す彼を私はぎゅぅっと締め付けて、近付いた顔にお互いの熱い息を飲み合う。
「あああ!ねぇ、ま、まって…お、思ったより、おおき……」
「…っ!そんなこと言って……もう、たまらないっ…んだけど、」
「あぁ、んあっ…っうん!…私、も…っ!あああああ!」
体の奥にぶつかった衝撃に目の前に星が飛ぶ。なのにもっと奥へ進もうとするそれに、思わず声を上げる。それ以上はだめと首を降った。
「ま、まって!まってまって!っいやぁ…!」
「はっ…み、のる…?どうした?」
さっきも驚いたのに、また更に一回りも大きくなった彼のモノが進もうとするその先は、今まで感じたことのない未知の領域だった。私が思うよりもよっぽど私の最奥は身体の深部にあることを、今身体で思い知ったのだ。感じたことのないところへと入ってくる感覚に腰がそくぞくと震える。こんなに大きく奥へと入ってくる感覚は初めてで、不安が大きいのに、こちらを心配する優しく欲情した彼の表情に期待する私もいて、ぐちゃぐちゃな思いから涙が溢れた。
「ど、どうしよう…!んんっ、そ、それ以上は…っ!」
「っ…どうしたの?」
「…っああ…っ…はじ、めてなのっ…!……こ、こんな奥…っ!んんああああああ!だめぇぇええっ!!」
「……ははっ、そういうこと?……っんー、まだ全部入ってないんだ」
「っえ、ええっ?あっ!ああああん!そ、そんなのっ……」
それほどまで彼のモノが大きいのか、その圧迫感と切り開かれる感覚に震えは全身へと行き渡る。
「んー…だめ、かなぁ?っ、」
「っだ、だめっ…じゃ…ない、けど…あ、あああああ…!」
「ふふっ……そっかー…はじめて、なんだ?」
「あ、ああ…!な、なん………あああ!…だ、だめかも……っ!…っは、ぁぁ……ああっ…あああああん!…っーーーーーーーーーー!!!!」
どんっと中で音がしたような気がした。それは一度で終わらずに、彼が突く度に何度も何度も、経験のない衝撃が快感を伴って一気に襲ってくる。声が詰まって出てこない。
「ここが、はじめて?」
「んああ!…そう!そ、そこぉっ!だめぇ!!もうっ!…、んっ、おかしく…!!」
「ふふ、そっかぁ…ん、」
「あ、ああ!か…克己、さん…!っ!わ、たしっ…ん
んんーーーーーっ!」
「ふっ……声、出ないの?」
「あっ…だ、だって…!んああああ!…そ、そんなとこ……っい、今まで…!あぁ、だめ…!だめなの!」
「ほんとに、だめなの?」
「んあっ、ぅんんっ!…だ、だめじゃなっ…!!…っんあああああああああ!!」
自分でも何を言っているのか分からない程に、頭の中がぐちゃぐちゃして、下腹部はずっと痙攣している。恐怖と快感が渦めいて気が遠のきそうになる。最奥にゴツゴツと当たる彼をぎゅっと締め付けて、叫ぶように彼の名前を呼び続けた。
「そうやって、これからはずっと、僕だけを欲しがってね」
彼が最後になんと言ったか聞き取れないまま、奥で脈打つそれに私の中も身体も震えが止まらなくて、彼に抱きついた。全身の力が緩まらないまま意識だけは遠のいていって、起きたときもこのまま抱きしめ合っていたいなんて頭の片隅で思っていた。
「…る、穂。起きて」
「……ん、……かつ、みさん…」
すっかり薄暗い外に何時だろうと思って身体を起こそうとするけれど、気怠い身体は驚くほど重たくて動かなかった。うつ伏せになって腕で上体を起こすも、力が入りきらなくてぽすんとベッドに落ちてしまう。
「ふふ、かわいい」
「…もう、優しくしてって言ったのに」
「んー、ほら。初めてだから、僕」
にっこり笑う彼が今度は手助けしてくれて、ようやく起き上がれた。意識が遠のいた後、彼が身体を清めてくれたらしく、あんなに乱れたはずなのにさっぱりとしている。シーツもきれいになっていて、すべすべの感触が気持ちいい。彼の胸に体重を乗せながらそのまますり寄る。
「…なんで初めてなの?」
「ん?どういうこと?」
「ほら、深いキスはしたことあるって」
「あぁ…そこに至るまでの人に出会えなかったんだよ。だから、僕にとって穂は運命の人」
「えー?、ふふ…なにそれぇ…」
彼の言葉に思わず笑ってしまうと、彼が優しく包み込むように抱きしめてくれた。
「だから、僕の初めてをもらってくれてありがとう」
「ふふ……私だけでしょう?……大事にするわ」
「…君の"初めて"の奥もすごくよかったね」
「僕も大事にするよ」そう囁いてくる彼の腕に軽く噛み付く。ずるい。彼があんなにも激しく熱いものを持ってるなんて知らなかった。乱れきった疲れと呆れと、はたまた"私だけ"の優越感が入り混じって、すりすりと彼の胸に顔を埋める。
「まだ眠い?お腹はすかない?」
「んー…もう少し寝たいかも、」
「そう。ならもっとゆっくりしよう…それに、」
「うん?」
「そのきれいな姿で安心して身を任されても、僕も我慢ができなくなっちゃうし」
そういえば彼はちゃっかり服を着ているのに、私は薄いシーツで身体を覆っているだけで、その姿に少し気恥ずかしさが生まれる。けど、彼がきれいだと言ってくれるのが嬉しくて、自分からぎゅっと抱きついた。
「……まずは一緒にお風呂入りたい、かも」
「ふふ、それはよろこんで」
「っ、ん……ね、ぇ…!」
「……ちゅっ……ん?なに?」
「…音、すき…っなの?」
「っちゅ、…ふふ、気持ちいいよね」
音をわざと立てながら落とされるキスにこちらは翻弄されているというのに、彼はなんだか楽しそうで、何が面白いのかたまにふふっと笑いながらキスをしてくる。なんともないその小鳥が啄むようなキスが私にはひどく気持ち良く感じて、私も同じように音を出して啄んだ。
「ん…でも、ちょっと物足りないかも」
「そう?私は十分満足してるけど」
「またそんな余裕めいた顔して」
「余裕じゃないわ!…だって、あなたとこうしていられるだけで、私は幸せになれるみたい」
「…っ!また君は、そういうことをへらりと言うんだから」
彼が言うような物足りなさというよりは、もっと欲深いものが私の中から湧き上がってきて、目の前の大きな身体に抱きつく。
「…ねぇ、深いキスってしたことあるの?」
「うーん…それはあるよ」
「なら、私ともしよ?」
「ふふ、いいよ」
まるで小さな子どもが友だちを遊びに誘うみたいに2人でキスをする。小鳥の啄みとは違う、深い深い大人のキスを。
「っん…は…ふふ、ほんと…気持ちいいね」
「っもう、そればっか…」
「ほんとだよ。君とならなんだって気持ちいい」
「………知ってる?素肌でくっつくのも気持ちいいんだよ?」
「そうなの?それはぜひ」
そう言って今度はお互いに服を脱がせ合った。下着も取っ払って、生まれたままの姿になった私たちはただベットの上で座り込んで抱きしめあった。
「君は唇以外も柔らかいんだね」
「ね?気持ちいいでしょ」
「すごく…ねぇ、触れても?」
「優しくね」
「もちろん」
そう言って背中に触れる手がゆっくり動いて、後頭部から腰まで行き来する。優しく触れてくれているのに、しっとりとした彼の指が私の肌に吸い付いて、引っかかるような感触が私を高めていく。臀部を撫でる手は少しぎこちなく感じるけれど、大事なところを掠めると私の身体はふるりと震えた。
ピタリとくっついていた身体を少し離して見つめ合う。視線は外れないままに、彼の手が今度は優しく私の胸を包み込んだ。
「はぁー…どこも柔らかい。すべすべしてて、触っているだけで気持ちいいよ」
「っ、私だけ…」
「そんなことないよ。君はどうされると気持ちいいのか、教えて?」
「あっ…先を、きゅって、されると切なくなっちゃ、っひゃん!」
「こう?」
「そ、う…あぁん、っうれしい、」
「ふふ…っかわいい」
胸の頂を優しく何度もほぐすように動かす彼の指に喉の奥がぐるぐると鳴る。かと思えば柔らかく揉みしだくその手に堪らなくなって、彼の背中に回していた腕を彼の頭の後ろへと伸ばした。その間も視線が離れなくて、でも彼ともっと繋がりたくて、すっかり寂しがりやになった口をぱくぱくと動かしたら、彼がそっと近付いてきてまた深く重なり合った。
「ん…、っ…ぁああ…」
胸から脇、二の腕、お腹、下腹部と余すことなく撫で回される。それが優しくて暖かくて、思わず声を上げてしまう。閉じていた足の間に手が触れるだけで堪らない。それが自分だけだと思うと寂しくて、私も彼の身体に触れた。私とは違う鍛え上げられた胸も腕もお腹も、そこについたずっしりとした筋肉が感じられるだけで気持ちが高ぶった。彼の身体はどこもしっとりと濡れていて、彼も同じ高揚感に浸っているのかと思うと嬉しくなる。
彼の下腹部にあるモノにそっと触れると大きく波打っていて、それが彼の欲望だと知るやいなや、私の内側もどろりと蕩けた。
「っあぁ…ふふ…どうしよう、穂がかわいくって困る」
「え、……ふふ…なにそ、れ……っん…、っあああ!」
「ここってさ、どうすると気持ちいいのかな」
彼はその右手を私の下腹部の割れ目に触れ、するりと撫でてみせてから「教えてくれる?」なんて冗談めいて言うので、少しむっとする。余裕なのはそっちじゃないか。ちょっとやり返してみようかななんて思った私はそのままにっこりと笑ってみせた。ぎゅっとくっついていた身体を起こしてトンと彼の肩のあたりを押す。不思議そうな顔をする彼をベッドに仰向けにさせて、私は彼のお腹のあたりに跨って膝立ちをする。
「…そこから、特等席で見ててね」
「ーっ、穂!」
彼の目をじっと見つめながら自らの右手を濡れたそこに這わせてくちゅりと音を立てる。奥に進ませたいのを我慢して、入口や突起を優しくマッサージするように動かした。自分で自分の良いところを触ると、どうしても声が上がるのを抑えられない、
「あぁ、…んっ…こ、ここをね?こうしてっ……んあああ!」
「穂…」
小さな波が何度か襲ってくるけれどそれらは全て我慢して、羞恥も忘れて彼と合わさる目線も逸らさない。
「っか…かつみさ、」
「っん?なに…?」
「も、もっと…見て?」
「っ!」
どれくらいそうしていたか分からないけれど、その様子を食い入るように見つめる彼の視線に耐えきれなくなってくる。足が震えて踏ん張れずに、何度も彼のお腹の上に落ちそうになるが、彼の腕が私の腰を離さないので沈みきることはない。一人で乱れる私に彼も何度か息を漏らしていた。先に音を上げたのはどちらだったのか。
「…穂、っ穂!……もう、もう大丈夫だよ…」
「…ふっ…ん、ああっ……わ、分かった…?」
彼を見下ろす私を、上半身を起こした彼が抱きしめる。胸に当たる彼の吐息にすら反応する自分をいやらしく思いながら、私も彼の頭を抱きしめた。
「…ありがとう…僕のために頑張ってくれて」
思ったよりも切ない声でそう言うので、抱く腕に力を込めた。
「…私のこと、もっと知ってほしい」
「僕ももっと知りたい……だから、」
「今度は僕にも触らせて」とこちらを見上げる彼は切なく苦しそうで、でもその瞳の奥にある欲に触れたくて、自身の強張る身体から力を抜いた。
「ん…っ、んあ!」
彼の腕に支えられたままの腰が、彼の大きくなったそれに触れた。ぶわりと震える背中に彼も気づいたようで、優しく撫でてくれる。
「っ…か、たい…」
「君も我慢したように、僕も我慢してるんだよ?」
「触る?」と私は手を取られ、彼に触れる。さっき見た時よりも随分と大きくなったそれに不安と期待が入り混じり、奥の泉が溢れだす。
「…こんなに…興奮してくれたの?」
「それはもう」
「えへへ、うれしい」
「頑張ってよかった」と私が言うと、彼がぐんと勢いよく身体を起こして、今度は私を軽々と抱き上げて、そっとベッドに寝かせた。
「っあ」
「…正直、妬けるなぁ」
克己さんの剛直が私の割れ目にピタリと寄り添う。ぶるりと震わせながら、何かしがみつけるものを探して手を動かす。
「っん、!な、なんで…?」
「他の奴にも、こんな姿を見せたの?」
突然忘れていた羞恥心がぶわりと襲ってきた。誰かに自分で乱れる姿を見せたことなんて未だかつてない。余裕そうな彼に一矢報いたくてやり始めたけど、それでも最終的に自分で自分を慰めて高みを目指していたのを思い出す。あんな恥ずかしいことよくできたなと今更冷静になった頭はもう沸騰しそうだ。
でも、それでも、それだって全部全部…
「ひ、ひどい…!あ、あなたのために…っ!あなただから!こ、こここんなにも乱れ…て、」
「うん。ごめん。それが聞きたかった」
「え」
思わず顔を隠して彼に訴えると、聞こえてきた声はすごく優しいもので、ふと顔から手を離した。
「君があまりにもキレイに乱れていたから。女神かと思ったよ」
「め、女神って…」
「僕はきっと情けない姿しか見せれないから、少し…自信がほしくて、いらないことが過ぎった。ごめんね」
少し垂れた眉に胸の奥が締め付けられる。彼を思ってしたことが彼を追い詰めていたんだとしたら、私が頑張るのはこれからかもしれない。
「情けなくなんかないの。あなたはこんなにも素敵で…そんなあなたに見つめられて、冷静でいられるわけがないの」
「…うん」
「あなただけ。こんなにも…み、乱れるのも…それを見せたいのも」
「……うん。次は僕が頑張るから」
ふと彼が身体を起こすと、未だ萎えることのなく硬さを保つそれもふと離れていく。
「ま、まって!私もまだ頑張りたい。だって…私ばっかり…」
「君が感じると僕も感じるんだ。だからちゃんと僕も満たされてる。大丈夫だよ」
そんなに優しい声で言われると全てを委ねたくなる。甘えた子どもが母親にすり寄るように、上から私を見下ろす彼に手を伸ばす。そんな私を見て優しく笑った彼は「ちょっと待っててね、」と声をかける。
「スキンを準備させて」
「!い、いやいや…離れたくない」
てっきり伸ばした手に応えてもらえると思ったのに、離れていく彼に、寂しさを覚えて身体を起こしてしがみつく。夕暮れ時の公園の前でいやいやする子どもみたいだと自分でも思うけれど、今どうしても離れるのはいやだった。
「…ごめん、大丈夫だよ。そこの引き出しに入ってるんだ」
「ひ、きだし?」
「君を迎えに行く前に、家も掃除してそれも準備してたなんて言ったら…かっこ悪い?」
眉を下げて言う彼にふるふると首を降る。一緒に見ると真新しいスキンが入っていて、彼がここに用意しておいたことを想像するだけで胸の中が暖かくなるのが分かった。
「でも、大事にしたいから。…初めてだし、僕は君を丁寧に抱きたいと思ってる」
「…かっこ悪くない。あなたがいい」
「僕も、君がいい」
それから彼は言ったとおり丁寧にでも激しく私を抱いた。深いキスと浅いキスを繰り返して、ぎこちなくても優しい手つきは触れられる度に心が満たされるので、私も同じように彼に触れる。最初キスをしながら触れ合ったように、いやその時よりも気持ちはもっと深く繋がっていた。心と一緒に身体も満たされて、どこまでも高まっていく。
「っ、ぁあ…ん、っ!んあああ!」
「、はぁ…」
「っああ……そこっ……!だ、めぇ!」
「ん、気持ちいいね…」
「あぁ…い、いっちゃ!……ーーーーーーっ!、ぁあ…はぁ…はぁ…っ」
「…はぁ…、きれいだ」
彼に触られるだけで、なりを潜めていたモノがどんどん膨らみ、ずっと我慢していたのもあって身体はすぐに再燃した。ようやっと身体も高ぶりから開放され、力が抜けたと思ったら今度は微塵も動けなくなった。気をやってのけぞる私の首元にキスを一つ落とす彼を抱きしめたいと思うのに腕が上がらない。体中の力が抜けているのに、濡れたそこだけがはくはくと期待に満ちて震えている。
「っ、もう…いいかな」
「ん!いいの、!…いい、からぁ……」
なんとか腕を伸ばして抱きついて、腰を動かして彼のそそり立つ剛直に自身の割れ目をくっつける。くちゅりと音を鳴らすそこを揺らして「お願い」と囁くと、耳元で彼が息を呑むのを感じる。
「…っあぁ…ほんとに、たまらないなっ!」
「、!ん、ぁあああ!」
ゆっくり、でも確実に奥へと進んでくる彼を受け止めようと中が必死に蠢く。離したくない、彼がいい、彼がほしい、そう体が歓喜しているのが分かる。
進んでは戻ってを繰り返す彼を私はぎゅぅっと締め付けて、近付いた顔にお互いの熱い息を飲み合う。
「あああ!ねぇ、ま、まって…お、思ったより、おおき……」
「…っ!そんなこと言って……もう、たまらないっ…んだけど、」
「あぁ、んあっ…っうん!…私、も…っ!あああああ!」
体の奥にぶつかった衝撃に目の前に星が飛ぶ。なのにもっと奥へ進もうとするそれに、思わず声を上げる。それ以上はだめと首を降った。
「ま、まって!まってまって!っいやぁ…!」
「はっ…み、のる…?どうした?」
さっきも驚いたのに、また更に一回りも大きくなった彼のモノが進もうとするその先は、今まで感じたことのない未知の領域だった。私が思うよりもよっぽど私の最奥は身体の深部にあることを、今身体で思い知ったのだ。感じたことのないところへと入ってくる感覚に腰がそくぞくと震える。こんなに大きく奥へと入ってくる感覚は初めてで、不安が大きいのに、こちらを心配する優しく欲情した彼の表情に期待する私もいて、ぐちゃぐちゃな思いから涙が溢れた。
「ど、どうしよう…!んんっ、そ、それ以上は…っ!」
「っ…どうしたの?」
「…っああ…っ…はじ、めてなのっ…!……こ、こんな奥…っ!んんああああああ!だめぇぇええっ!!」
「……ははっ、そういうこと?……っんー、まだ全部入ってないんだ」
「っえ、ええっ?あっ!ああああん!そ、そんなのっ……」
それほどまで彼のモノが大きいのか、その圧迫感と切り開かれる感覚に震えは全身へと行き渡る。
「んー…だめ、かなぁ?っ、」
「っだ、だめっ…じゃ…ない、けど…あ、あああああ…!」
「ふふっ……そっかー…はじめて、なんだ?」
「あ、ああ…!な、なん………あああ!…だ、だめかも……っ!…っは、ぁぁ……ああっ…あああああん!…っーーーーーーーーーー!!!!」
どんっと中で音がしたような気がした。それは一度で終わらずに、彼が突く度に何度も何度も、経験のない衝撃が快感を伴って一気に襲ってくる。声が詰まって出てこない。
「ここが、はじめて?」
「んああ!…そう!そ、そこぉっ!だめぇ!!もうっ!…、んっ、おかしく…!!」
「ふふ、そっかぁ…ん、」
「あ、ああ!か…克己、さん…!っ!わ、たしっ…ん
んんーーーーーっ!」
「ふっ……声、出ないの?」
「あっ…だ、だって…!んああああ!…そ、そんなとこ……っい、今まで…!あぁ、だめ…!だめなの!」
「ほんとに、だめなの?」
「んあっ、ぅんんっ!…だ、だめじゃなっ…!!…っんあああああああああ!!」
自分でも何を言っているのか分からない程に、頭の中がぐちゃぐちゃして、下腹部はずっと痙攣している。恐怖と快感が渦めいて気が遠のきそうになる。最奥にゴツゴツと当たる彼をぎゅっと締め付けて、叫ぶように彼の名前を呼び続けた。
「そうやって、これからはずっと、僕だけを欲しがってね」
彼が最後になんと言ったか聞き取れないまま、奥で脈打つそれに私の中も身体も震えが止まらなくて、彼に抱きついた。全身の力が緩まらないまま意識だけは遠のいていって、起きたときもこのまま抱きしめ合っていたいなんて頭の片隅で思っていた。
「…る、穂。起きて」
「……ん、……かつ、みさん…」
すっかり薄暗い外に何時だろうと思って身体を起こそうとするけれど、気怠い身体は驚くほど重たくて動かなかった。うつ伏せになって腕で上体を起こすも、力が入りきらなくてぽすんとベッドに落ちてしまう。
「ふふ、かわいい」
「…もう、優しくしてって言ったのに」
「んー、ほら。初めてだから、僕」
にっこり笑う彼が今度は手助けしてくれて、ようやく起き上がれた。意識が遠のいた後、彼が身体を清めてくれたらしく、あんなに乱れたはずなのにさっぱりとしている。シーツもきれいになっていて、すべすべの感触が気持ちいい。彼の胸に体重を乗せながらそのまますり寄る。
「…なんで初めてなの?」
「ん?どういうこと?」
「ほら、深いキスはしたことあるって」
「あぁ…そこに至るまでの人に出会えなかったんだよ。だから、僕にとって穂は運命の人」
「えー?、ふふ…なにそれぇ…」
彼の言葉に思わず笑ってしまうと、彼が優しく包み込むように抱きしめてくれた。
「だから、僕の初めてをもらってくれてありがとう」
「ふふ……私だけでしょう?……大事にするわ」
「…君の"初めて"の奥もすごくよかったね」
「僕も大事にするよ」そう囁いてくる彼の腕に軽く噛み付く。ずるい。彼があんなにも激しく熱いものを持ってるなんて知らなかった。乱れきった疲れと呆れと、はたまた"私だけ"の優越感が入り混じって、すりすりと彼の胸に顔を埋める。
「まだ眠い?お腹はすかない?」
「んー…もう少し寝たいかも、」
「そう。ならもっとゆっくりしよう…それに、」
「うん?」
「そのきれいな姿で安心して身を任されても、僕も我慢ができなくなっちゃうし」
そういえば彼はちゃっかり服を着ているのに、私は薄いシーツで身体を覆っているだけで、その姿に少し気恥ずかしさが生まれる。けど、彼がきれいだと言ってくれるのが嬉しくて、自分からぎゅっと抱きついた。
「……まずは一緒にお風呂入りたい、かも」
「ふふ、それはよろこんで」
0
あなたにおすすめの小説
どなたか私の旦那様、貰って下さいませんか?
秘密 (秘翠ミツキ)
恋愛
私の旦那様は毎夜、私の部屋の前で見知らぬ女性と情事に勤しんでいる、だらしなく恥ずかしい人です。わざとしているのは分かってます。私への嫌がらせです……。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
政略結婚で、離縁出来ないけど離縁したい。
無類の女好きの従兄の侯爵令息フェルナンドと伯爵令嬢のロゼッタは、結婚をした。毎晩の様に違う女性を屋敷に連れ込む彼。政略結婚故、愛妾を作るなとは思わないが、せめて本邸に連れ込むのはやめて欲しい……気分が悪い。
彼は所謂美青年で、若くして騎士団副長であり兎に角モテる。結婚してもそれは変わらず……。
ロゼッタが夜会に出れば見知らぬ女から「今直ぐフェルナンド様と別れて‼︎」とワインをかけられ、ただ立っているだけなのに女性達からは終始凄い形相で睨まれる。
居た堪れなくなり、広間の外へ逃げれば元凶の彼が見知らぬ女とお楽しみ中……。
こんな旦那様、いりません!
誰か、私の旦那様を貰って下さい……。
愛されないと吹っ切れたら騎士の旦那様が豹変しました
蜂蜜あやね
恋愛
隣国オデッセアから嫁いできたマリーは次期公爵レオンの妻となる。初夜は真っ暗闇の中で。
そしてその初夜以降レオンはマリーを1年半もの長い間抱くこともしなかった。
どんなに求めても無視され続ける日々についにマリーの糸はプツリと切れる。
離縁するならレオンの方から、私の方からは離縁は絶対にしない。負けたくない!
夫を諦めて吹っ切れた妻と妻のもう一つの姿に惹かれていく夫の遠回り恋愛(結婚)ストーリー
※本作には、性的行為やそれに準ずる描写、ならびに一部に性加害的・非合意的と受け取れる表現が含まれます。苦手な方はご注意ください。
※ムーンライトノベルズでも投稿している同一作品です。
完結【強引な略奪婚】冷徹な次期帝は、婚姻間近の姫を夜ごと甘く溶かす
小木楓
恋愛
完結しました✨
タグ&あらすじ変更しました。
略奪された大納言家の香子を待っていたのは、冷徹な次期帝による「狂愛」という名の支配でした。
「泣け、香子。お前をこれほど乱せるのは、世界で私だけだ」
「お前はまだ誰のものでもないな? ならば、私のものだ」
大納言家の姫・香子には、心通わせる穏やかな婚約者がいた。
しかし、そのささやかな幸福は、冷徹と噂される次期帝・彰仁(あきひと)に見初められたことで一変する。
強引な勅命により略奪され、後宮という名の檻に閉じ込められた香子。
夜ごとの契りで身体を繋がれ、元婚約者への想いすら「不義」として塗り潰されていく。
恐怖に震える香子だったが、閉ざされた寝所で待っていたのは、想像を絶するほど重く、激しい寵愛で……?
「痛くはしない。……お前が私のことしか考えられなくなるまで、何度でも教え込もう」
逃げ場のない愛に心が絡め取られていく中、彰仁は香子を守るため、「ある残酷な嘘」を用いて彼女を試す。
それは、愛するがゆえに彼女を嫉妬と絶望で壊し、「帝なしでは息もできない」状態へ作り変えるための、狂気じみた遊戯だった。
「一生、私の腕の中で溺れていろ」
守るために壊し、愛するために縛る。
冷酷な仮面の下に隠された、
一途で異常な執着を知った時、香子の心もまた甘い猛毒に溶かされていく――。
★最後は極上のハッピーエンドです。
※AI画像を使用しています。
冷酷騎士様の「愛さない」は一分も持たなかった件
水月
恋愛
「君を愛するつもりはない」
結婚初夜、帝国最強の冷酷騎士ヴォルフラム・ツヴァルト公爵はそう言い放った。
出来損ないと蔑まれ、姉の代わりの生贄として政略結婚に差し出されたリーリア・ミラベルにとって、それはむしろ救いだった。
愛を期待されないのなら、失望させることもない。
契約妻として静かに役目を果たそうとしたリーリアは、緩んだ軍服のボタンを自らの銀髪と微弱な強化魔法で直す。
ただ「役に立ちたい」という一心だった。
――その瞬間。
冷酷騎士の情緒が崩壊した。
「君は、自分の価値を分かっていない」
開始一分で愛さない宣言は撤回。
無自覚に自己評価が低い妻に、激重独占欲を発症した最強騎士が爆誕する。
以後、
寝室は強制統合
常時抱っこ移動
一秒ごとに更新される溺愛
妻を傷つける者には容赦なし宣言
甘さ過多、独占欲過剰、愛情暴走中。
さらにはリーリアを取り戻そうとする実家の横槍まで入り――?
自己評価ゼロの健気令嬢と愛が一分も我慢できなかった最強騎士。
溺愛が止まらない、契約結婚から始まる甘すぎる逆転ラブコメ
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~
真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。
嫌われ令嬢ですが、最終的に溺愛される予定です
由香
恋愛
貴族令嬢エマは、自分が周囲から嫌われていると信じて疑わなかった。
婚約者である侯爵令息レオンからも距離を取られ、冷たい視線を向けられている――そう思っていたのに。
ある日、思いがけず聞いてしまった彼の本音。
「君を嫌ったことなど、一度もない」
それは誤解とすれ違いが重なっただけの、両片思いだった。
勘違いから始まる、甘くて優しい溺愛恋物語。
各務課長が「君の時間を十分ください」と言った結果
汐埼ゆたか
恋愛
実花子はカフェで恋人と待ち合わせしているが、彼はなかなか来ない。
あと十分でカフェを出ようとしたところで偶然上司の各務と会う。
各務から出し抜けに「君の時間を十分ください」と言われ、反射的に「はい」と返事をしたら、なぜか恋人役をすることになり――。
*☼*――――――――――*☼*
佐伯 実花子(さえき みかこ) 27歳
文具メーカー『株式会社MAO』企画部勤務
仕事人間で料理は苦手
×
各務 尊(かがみ たける) 30歳
実花子の上司で新人研修時代の指導担当
海外勤務から本社の最年少課長になったエリート
*☼*――――――――――*☼*
『十分』が実花子の運命を思わぬ方向へ変えていく。
――――――――――
※他サイトからの転載
※※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
※無断転載禁止。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる