うちの冷蔵庫がダンジョンになった

空志戸レミ

文字の大きさ
126 / 660

シャイニング!

しおりを挟む
思いきり食べて、飲んで、騒いで心の膿を吐きだしたオレ達。ストレスは発散され、その分だけ心の距離が縮まった気がする。

そうしてゆっくりと後片付けをしながら、順にシャワー。

お酒も入り時間も遅くなったことで、今日はみんなでウチに泊まろうという話になったのだ。瀬来さんはウチに置いたままにしていたお泊りセットに着替え、仁菜さんと瑠羽はオレが痩せてた頃に着ていた服を寝間着代わりに。

そして部屋のドライヤーがかつてないほどに大活躍し、みんなの髪も乾き全員歯も磨き終えたのでそろそろ寝ましょうと寝具を敷いてオレはロフトの梯子に手をかけた。

「あの…、コーチもいっしょに寝ませんか(きゅっ)」

しかし恥じらいがちに目を逸らしながらも、梯子を登ろうとするオレを引きとめたのはなんと瑠羽だった。

「いや…瑠羽、確かに今はこんな見た目だが、中身は男のままだぞ?いっしょに寝るのは不味いだろう。それに、布団だって狭くなるし…」

「ウチはかめへんよぉ~、コォチと同衾しても」
「私も。江月さんに抱きつくのはバイクで慣れてるもん。それに中身が男でも、身体が女性なら間違いなんて起きないでしょ」

「コーチ…(きゅっ)」
「うむむ…。み、みんながそれでいいのなら…」

オレはスケベなので誘われるのは正直嬉しい。でもこうもオープンに誘われると、なんだか却って気が引けてしまう。

「さぁさ、みんなOKって言ってるんだからいいじゃない♪(ぐぃっ)」
「そ、そうか…。じゃあみんなといっしょに寝させてもらうよ」

そうして久々に、自分で買った高級羽毛布団に寝た。

瀬来さんが自分の家に戻った後も、香りの移った高級羽毛布団で寝るのはどこかもったいない気がして、ずっと使わないでいたのだ。いやほら、オレが寝てしまえば一晩で『素敵な香りのする高級羽毛布団』から、『ただの男臭い高級羽毛布団』にグレードダウンしてしまうから。

「ほな…いくで。(ぴとっ)わぁ、コォチあったかいなぁ」

はぅ…!仁菜さんがオレの左側にぴったりと張り付いた。

「隣しつれいします…。(むぎゅぽよん…)」

くぅ…!瀬来さんのお胸は、相変わらず素敵な柔らかさで…。む…?でもこれでは瑠羽の寝る場所が…。

「わ、私もいきますぅ~(わふぅ!)」

なっ…!掛布団を王様マントのように背負った瑠羽が、オレの上に圧し掛かってきた。

(す、すごい…!なにコレ…!?三面…いやオレも含めれば四面楚歌ならぬ、四面おっぱいじゃないか!)

「良かったなぁコォチ♪まるでハーレムやない♡」
「なっ!?に、仁菜さん…」

「ふふふ、隠しとっても知っとるでぇ。コォチはウチらの事も、やらしい眼でチラチラ見とったもんなぁ♪」
「え…そ、それは…」

「でもひとつもベタベタ触ってきたりはせんかった…。それがウチが、コォチのこと信用した理由や♡」
「あ…いや、それはその…なんとも、だな…。ありがとう」

ホントはめちゃくそ触りたかったです!でもコミュ障オタにそういったムーブは無理でした!だから正当なお触り出来る理由が欲しくて、整体の学校とか通い始めたんだけど…。

「ねぇ江月さん…」
「ん、なに瀬来さん?」

「おっぱい触って良い?」
「ファッ…!?」

「だって気になるんだもん!」
「ああ、そういう事ね。まぁいいけど…ただ硬いだけだから、触っても大して面白くはないと思うよ」

「ううん、それでもいい♪(さわさわ…)わぁ…スゴイ。硬くておっきい…(なでなで…)」

うん、なんなんだろうこのシチュエーション…。瀬来さんがオレのおっぱいを触って、ニマニマしてる。あれ…、そういえば瑠羽がジッとしたまま動かないな。大丈夫か。

「瑠羽?だいじょうぶ?」
「はい…。コーチの心臓の音、心地良くてすごく安らぎます…」

ああ、動かないと思ったらずっとオレの心音を聞いてたのか。

「(がばっ…よじよじ…)おやすみなさい、ちゅっ!」
「ッ…!?」

そんな瑠羽が急に動き出したかと思いきや、オレのおっぱいを乗り越えて『ダイビングおやすみキス』を見舞ってきた。

(ああ…!瑠羽が…ッ!オレのキスを拒んだ瑠羽が、自分からキスしてくれるなんて…ッ!!)
『(ビキビキビキビキィィィーーーーッ!!)』

「む…?むがぁぁあああああ!!!!?」

突如全身を駆け巡る激痛。こ、これは…!

…。

突然胸を押さえて苦しみだした江月に、3人は動揺した。

「エッ!ちょっとどうしたの江月さんッ!?」
「な、どないしたんッ!?どこか苦しいのっ!?」

「ぐぅぅぅぅううぅ…ううううぅぅうううう…ッ!!!!!」
「いやっ!コーチっ!コーチっ…!」

すると江月の身体から、蒸気にも似た熱気が噴き上がる。

『(ばしゅうううううううーーーーッ!!)』
「「「ええぇぇーッ!!」」」


「ぐ…、オレは一体…?それにこの身体の熱さはなんだ…アッ!?」

激しい痛みに襲われ、次に意識を取り戻した時にはなぜか股間が輝いていた。

(なんだ、コレは…?)

「え、江月さん…だいじょうぶ?」
「ああ…瀬来さん、一時はどうなるかと思ったほど痛かったが、もう大丈夫だ。でも…こ、これは…?」

『(ぎぃいいん…ぎぃいいいん…)』

「あらら、コォチ…股間だけ男に戻ってしもたんやね…」
「そんな…どうして…!(ひぅ!)」

「う~む、6つのおっぱいがひとつになって…、そこに乙女のキスで封印が解かれた…的な?」
「なに訳わかんない事言ってるのよ(ぺちっ!)」

「ぐわっ!せ、瀬来さん…今下半身はものすごく敏感になってるから、ふとももでも叩かないでくれる…?」
「え?ご、ごめん」

「ふむふむ…。ちゅうことは、強い性欲でコォチが元の男に戻るってことなんちゃう…?」
「おおっ!ということは…!?」

「せや。瑠羽ちゃん、ここは女の見せどころやで。コォチの相手して、男に戻したりぃ!」
「え、えぇッ?わ、私…!?」

激しく戸惑いを見せる瑠羽。

だがこれはオレが男に戻れる絶好のチャンス。ここは無理にでも瑠羽にお願いせねばなるまい。瀬来さんや仁菜さんの見ている前ではあるが、恥も外聞も…、もはや一刻の猶予もない。

「瑠羽…。突然こんな頼みをするのは、とても心苦しい。が、オレとエッチをしてほしい…!このままではどうにも治まらないんだッ!」

『(ぎぃいいん…ぎぃいいいん…)』

オレの復活した股間は、まるでその一点にオレの男が凝集したかのように猛りハイパー化している。しかも荘厳な金色の輝きまで放ち、こんなモノはどう考えたって抑えようがない。しかもこの輝きが失われる前にどうにかしなければという焦燥感が、激しくオレを苛む。

「わ、わかりました!私、コーチとエッチしますっ!」
「あぁ、ありがとう瑠羽ぅ!!」

オレと瑠羽がエッチしなければならないという緊急事態に直面し、瀬来さん仁菜さんは速やかに高級羽毛布団の上からはけた。なので今、高級羽毛布団の上にはオレと瑠羽だけがいる。

「瑠羽…ちゅッちゅッ…」
「はむ…あむっ…はぁ、コーチ…」

何度もキスを重ね、その身体を抱き寄せ、撫でさする。すると瑠羽の息づかいも次第に乱れ、眼に見えて体温が上昇したのが感じられた。

(瑠羽…瑠羽……)

服をまくりあげ、その白い肌に直接愛撫を続け、次第に下へと下りて行く。その間、いくつもの過去の事柄が走馬灯の如く脳裏を駆け抜けてゆく。オレは性を感じることで、いま生を感じているのだろうか。

やがて、瑠羽の一番たいせつな場所へと到達し、そこがすっかり受け入れの準備が整っているのを確認すると、瑠羽の股を開かせ自身の腰をその間に割り込ませた。

「それじゃあ瑠羽、いくよ…」
「うぅ…やっぱり怖いッ!助けて万智ちゃんッ!(ぐいっ!)」

「きゃああ!?」
「えぇッ!?」

もはや最終段階に入りあとはエントリーするだけという場面になって、なんと瑠羽は瀬来さんを引き寄せ自身の盾にしたのだった。
しおりを挟む
感想 26

あなたにおすすめの小説

無能扱いされ会社を辞めさせられ、モフモフがさみしさで命の危機に陥るが懸命なナデナデ配信によりバズる~色々あって心と音速の壁を突破するまで~

ぐうのすけ
ファンタジー
大岩翔(オオイワ カケル・20才)は部長の悪知恵により会社を辞めて家に帰った。 玄関を開けるとモフモフ用座布団の上にペットが座って待っているのだが様子がおかしい。 「きゅう、痩せたか?それに元気もない」 ペットをさみしくさせていたと反省したカケルはペットを頭に乗せて大穴(ダンジョン)へと走った。 だが、大穴に向かう途中で小麦粉の大袋を担いだJKとぶつかりそうになる。 「パンを咥えて遅刻遅刻~ではなく原材料を担ぐJKだと!」 この奇妙な出会いによりカケルはヒロイン達と心を通わせ、心に抱えた闇を超え、心と音速の壁を突破する。

ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います

とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。 食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。 もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。 ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。 ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

【完結】妖精を十年間放置していた為SSSランクになっていて、何でもあり状態で助かります

すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
 《ファンタジー小説大賞エントリー作品》五歳の時に両親を失い施設に預けられたスラゼは、十五歳の時に王国騎士団の魔導士によって、見えていた妖精の声が聞こえる様になった。  なんと十年間放置していたせいでSSSランクになった名をラスと言う妖精だった!  冒険者になったスラゼは、施設で一緒だった仲間レンカとサツナと共に冒険者協会で借りたミニリアカーを引いて旅立つ。  ラスは、リアカーやスラゼのナイフにも加護を与え、軽くしたりのこぎりとして使えるようにしてくれた。そこでスラゼは、得意なDIYでリアカーの改造、テーブルやイス、入れ物などを作って冒険を快適に変えていく。  そして何故か三人は、可愛いモモンガ風モンスターの加護まで貰うのだった。

痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~

ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。 食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。 最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。 それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。 ※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。 カクヨムで先行投稿中!

【完結】ご都合主義で生きてます。-ストレージは最強の防御魔法。生活魔法を工夫し創生魔法で乗り切る-

ジェルミ
ファンタジー
鑑定サーチ?ストレージで防御?生活魔法を工夫し最強に!! 28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。 しかし授かったのは鑑定や生活魔法など戦闘向きではなかった。 しかし生きていくために生活魔法を組合せ、工夫を重ね創生魔法に進化させ成り上がっていく。 え、鑑定サーチてなに? ストレージで収納防御て? お馬鹿な男と、それを支えるヒロインになれない3人の女性達。 スキルを試行錯誤で工夫し、お馬鹿な男女が幸せを掴むまでを描く。 ※この作品は「ご都合主義で生きてます。商売の力で世界を変える」を、もしも冒険者だったら、として内容を大きく変えスキルも制限し一部文章を流用し前作を読まなくても楽しめるように書いています。 またカクヨム様にも掲載しております。

現代錬金術のすゝめ 〜ソロキャンプに行ったら賢者の石を拾った〜

涼月 風
ファンタジー
御門賢一郎は過去にトラウマを抱える高校一年生。 ゴールデンウィークにソロキャンプに行き、そこで綺麗な石を拾った。 しかし、その直後雷に打たれて意識を失う。 奇跡的に助かった彼は以前の彼とは違っていた。 そんな彼が成長する為に異世界に行ったり又、現代で錬金術をしながら生活する物語。

異世界帰還者の気苦労無双録~チートスキルまで手に入れたのに幼馴染のお世話でダンジョン攻略が捗らない~

虎柄トラ
ファンタジー
 下校帰りに不慮の事故に遭い命を落とした桜川凪は、女神から開口一番に異世界転生しないかと勧誘を受ける。  意味が分からず凪が聞き返すと、女神は涙ながらに異世界の現状について語り出す。  女神が管理する世界ではいま魔族と人類とで戦争をしているが、このままだと人類が負けて世界は滅亡してしまう。  敗色濃厚なその理由は、魔族側には魔王がいるのに対して、人類側には勇者がいないからだという。  剣と魔法が存在するファンタジー世界は大好物だが、そんな物騒な世界で勇者になんてなりたくない凪は断るが、女神は聞き入れようとしない。  一歩も引かない女神に対して凪は、「魔王を倒せたら、俺を元の身体で元いた世界に帰還転生させろ」と交換条件を提示する。  快諾した女神と契約を交わし転生した凪は、見事に魔王を打ち倒して元の世界に帰還するが――。

処理中です...