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Strategy Crab Dungeon 4
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コンブ、コンブ、コンブ…。視界一面を、生物のようにうねり狂う昆布が覆い尽くす。
初戦闘後。戦いの気配と炎の熱気を感じ取ったほかの化け物昆布どもが、黄色い濁流となって一斉に襲いかかってきたのだ。
しかしこんなこともあろうかと色々準備していたオレ。すぐさま用意していた鉛片を自身の周囲にばら撒くと、スキル【強酸】を発動しその上へと強酸をぶちまけた。
「エレクトリッガー!」
解説しよう。そう、やろうとしているのはカーバッテリーでおなじみの、鉛蓄電池によるなんちゃって放電だ。これによって相手を感電させその動きを―
『『『ウズドドド…!』』』
「なに!?」
しかしコレにはまったく効果がなく、黄色い濁流となった化け物昆布はなんのダメージもなかったようにすぐそばにまで迫ってきてきしまう。
撒いた鉛片からはすぐさま白煙が上がっていたので反応まではしたものの、どうやら鉛の量が少なかったりそもそもが水場のため発生した電気ができた端から地面や水の方に流れてしまったらしい。
「く、失敗か…。不味い、オーバー・ザ・ミューカス!」
そこで困った時の粘液頼み。
分厚い粘液を自分中心にモッタリと生み出し溢れさすと、即座にそのなかへと身を伏せ昆布の濁流をやり過ごす防御態勢へ。
そこにザバンと勢いよく昆布がぶつかり、轟々と振動を響かせ頭上を通過していく化け物昆布どもの濁流。
だがベタリと足元の岩場に喰いつく粘着力と、ヌルリと敵の攻撃を受け流す表面の滑性。この粘性と滑性の織り成すエクスタシーにより、その攻撃を難なくいなしてみせる。
(むぅ、しかしとんでもない量だな…)
カニダンジョンを拾ってから一度も狩ったことのない階層。なので、おびただしい量になってしまっている。どうも長いこと放置し過ぎてしまったようだ。とはいえ相手もヌルヌルでこっちもヌルヌルのため、化け物昆布にはこれ以上の攻め手はないようだ。
(ふむ…、とするとアナコンダのように獲物に巻きつき縛り上げることで、息の根を止める感じか?)
ウツボ昆布などと呼んでいたが、胴の見た目が似ているだけでウツボのような鋭い牙のある頭がついている訳ではない。恐らくはコイツもほかの植物系モンスターのように、最終的には倒した獲物に根を張って養分を吸収するのだろう。
しかしこれほどの数がいたのでは、いちいち千切っては投げなどとしていられない。よし、ならばココはピクシークィーンに手を貸してもらおう。
(クィーン、酸素をたのむ!出来るだけタップリとだ!)
(…)
すると肯定の意識と共に伏せているオレの目の前には気泡が現れ、それが粘液のなかでみるみる大きく育っていく。ピクシークィーンが酸素を生み出してくれているのだ。その間にオレも落ちている鉛に手を伸ばしては強酸粘液を付着させ、その酸素気泡のなかに突っ込んでおく。
それに対し化け物昆布どもはどうにか攻撃しようと、その身を包んでいる粘液の性質を変化させオレのまとう粘液を侵食しようといている様子。しかしオレの粘液は特別性。超粘液となっているので、ちょっとやそっとじゃ食い破れない。
(ヨシ…、こんなものか)
こうして直径2メートルを超えるほどに成長してきた酸素の気泡。
合わせて魔力を発しスーツの上からさらに聖塩衣を纏いつつ、ファイヤーワンドを胸部から取り外し作動させるとその先端を膨らんだ気泡へとおもいきり突っ込んだ。
(ハイドロオキシジェンボム、点火!)
するとたちまち起きる大爆発。
後頭部を思い切り殴られたような衝撃と共に耳をつんざき目がくらみ、粘液があっても顔を強く地面に打ちつけられる。しかし自分の頭の真上で爆発を起こすという超絶アホな真似をしているので、それも当然。
それでもその甲斐あって、周囲にいた化け物昆布どもはまとめて吹き飛ばせたようだ。
…。
衝撃にしびれる身を起こすと、カラダを覆っていた粘液は腰の部分までしかない。
どうやら爆発で吹き飛んでしまったようだ。さらに起き上がろうとすると、露出してしまった部分の聖塩衣が受けたダメージによってボロボロと崩れ落ちる。それでも蟲王スーツまで被害は至らなかったようで、眩暈と耳鳴り以外には肉体にダメージを受けた感覚はない。
「……」
そこで顔を上げあたりを確認すると、自分を中心に綺麗な円を描くカタチでモロモロ吹き飛んでいた。
ここは地下水脈みたいに、所々で通路の先が水で塞がれている。そんなさして広くもない密閉空間で起きた爆発。その衝撃をモロに浴びた化け物昆布どもは爆風によって無残に千切れ飛び、残っているのも熱傷によりその体色を黄色から鮮やかな緑に変色させていた。
(凄まじいな。でも、アレ以上大きくしないで良かった…)
ピクシークィーンが生み出してくれた大量の酸素と、強酸と鉛を反応させることで生み出したちょい足し水素。そのハイドロオキシジェンボムは、閉鎖空間では強力な武器になってくれたようだ。
(あ…でも、ずっと耳がパィ~ンのままだし、まだ少しクラクラくるぞ…)
あ~こりゃ至近で使ったのは自殺行為。超粘液と聖塩衣だけでも持つと思ったが、もう少し用心して分厚い岩塩盾も用意しときゃよかった。。。
初戦闘後。戦いの気配と炎の熱気を感じ取ったほかの化け物昆布どもが、黄色い濁流となって一斉に襲いかかってきたのだ。
しかしこんなこともあろうかと色々準備していたオレ。すぐさま用意していた鉛片を自身の周囲にばら撒くと、スキル【強酸】を発動しその上へと強酸をぶちまけた。
「エレクトリッガー!」
解説しよう。そう、やろうとしているのはカーバッテリーでおなじみの、鉛蓄電池によるなんちゃって放電だ。これによって相手を感電させその動きを―
『『『ウズドドド…!』』』
「なに!?」
しかしコレにはまったく効果がなく、黄色い濁流となった化け物昆布はなんのダメージもなかったようにすぐそばにまで迫ってきてきしまう。
撒いた鉛片からはすぐさま白煙が上がっていたので反応まではしたものの、どうやら鉛の量が少なかったりそもそもが水場のため発生した電気ができた端から地面や水の方に流れてしまったらしい。
「く、失敗か…。不味い、オーバー・ザ・ミューカス!」
そこで困った時の粘液頼み。
分厚い粘液を自分中心にモッタリと生み出し溢れさすと、即座にそのなかへと身を伏せ昆布の濁流をやり過ごす防御態勢へ。
そこにザバンと勢いよく昆布がぶつかり、轟々と振動を響かせ頭上を通過していく化け物昆布どもの濁流。
だがベタリと足元の岩場に喰いつく粘着力と、ヌルリと敵の攻撃を受け流す表面の滑性。この粘性と滑性の織り成すエクスタシーにより、その攻撃を難なくいなしてみせる。
(むぅ、しかしとんでもない量だな…)
カニダンジョンを拾ってから一度も狩ったことのない階層。なので、おびただしい量になってしまっている。どうも長いこと放置し過ぎてしまったようだ。とはいえ相手もヌルヌルでこっちもヌルヌルのため、化け物昆布にはこれ以上の攻め手はないようだ。
(ふむ…、とするとアナコンダのように獲物に巻きつき縛り上げることで、息の根を止める感じか?)
ウツボ昆布などと呼んでいたが、胴の見た目が似ているだけでウツボのような鋭い牙のある頭がついている訳ではない。恐らくはコイツもほかの植物系モンスターのように、最終的には倒した獲物に根を張って養分を吸収するのだろう。
しかしこれほどの数がいたのでは、いちいち千切っては投げなどとしていられない。よし、ならばココはピクシークィーンに手を貸してもらおう。
(クィーン、酸素をたのむ!出来るだけタップリとだ!)
(…)
すると肯定の意識と共に伏せているオレの目の前には気泡が現れ、それが粘液のなかでみるみる大きく育っていく。ピクシークィーンが酸素を生み出してくれているのだ。その間にオレも落ちている鉛に手を伸ばしては強酸粘液を付着させ、その酸素気泡のなかに突っ込んでおく。
それに対し化け物昆布どもはどうにか攻撃しようと、その身を包んでいる粘液の性質を変化させオレのまとう粘液を侵食しようといている様子。しかしオレの粘液は特別性。超粘液となっているので、ちょっとやそっとじゃ食い破れない。
(ヨシ…、こんなものか)
こうして直径2メートルを超えるほどに成長してきた酸素の気泡。
合わせて魔力を発しスーツの上からさらに聖塩衣を纏いつつ、ファイヤーワンドを胸部から取り外し作動させるとその先端を膨らんだ気泡へとおもいきり突っ込んだ。
(ハイドロオキシジェンボム、点火!)
するとたちまち起きる大爆発。
後頭部を思い切り殴られたような衝撃と共に耳をつんざき目がくらみ、粘液があっても顔を強く地面に打ちつけられる。しかし自分の頭の真上で爆発を起こすという超絶アホな真似をしているので、それも当然。
それでもその甲斐あって、周囲にいた化け物昆布どもはまとめて吹き飛ばせたようだ。
…。
衝撃にしびれる身を起こすと、カラダを覆っていた粘液は腰の部分までしかない。
どうやら爆発で吹き飛んでしまったようだ。さらに起き上がろうとすると、露出してしまった部分の聖塩衣が受けたダメージによってボロボロと崩れ落ちる。それでも蟲王スーツまで被害は至らなかったようで、眩暈と耳鳴り以外には肉体にダメージを受けた感覚はない。
「……」
そこで顔を上げあたりを確認すると、自分を中心に綺麗な円を描くカタチでモロモロ吹き飛んでいた。
ここは地下水脈みたいに、所々で通路の先が水で塞がれている。そんなさして広くもない密閉空間で起きた爆発。その衝撃をモロに浴びた化け物昆布どもは爆風によって無残に千切れ飛び、残っているのも熱傷によりその体色を黄色から鮮やかな緑に変色させていた。
(凄まじいな。でも、アレ以上大きくしないで良かった…)
ピクシークィーンが生み出してくれた大量の酸素と、強酸と鉛を反応させることで生み出したちょい足し水素。そのハイドロオキシジェンボムは、閉鎖空間では強力な武器になってくれたようだ。
(あ…でも、ずっと耳がパィ~ンのままだし、まだ少しクラクラくるぞ…)
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