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第二章 ティタニアル大陸編 クラーク共和国
第54話 キャナルと同い年っぽそうなあなたが?
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彼らはハムスターのように身体を寄せ合い手をつなぎ励まし合っていた。
「大丈夫よ、私は死んでない。あんたたちも死んでない……オーケー?」
「オーケーに決まってるだろおぉがあぁぁぁ!」
「うん、大丈夫。オーケー、怖くない。俺生きてる! お前生きてる!」
支離滅裂なことを口走ってはいるが、三人とも無事だったのでヨシ。
正面奥には雷を浴びて全身から湯気立ち、白目をむき口は半開きの状態でマンティコアが立ち往生していた。
マンティコアが立っている石道は原形を留めないほどに木端微塵で、そこだけ地肌が完全に見えてしまっていた。
こういう場合の補修工事とかの費用って、こっち持ちなのだろうか。でも、彼らを助けるためにしたことだし……これも冒険者ギルドに丸投げだな。
僕はわざとらしく咳払いをしてから彼らに声をかけた。
「間に合ってよかったです。ガウナさん、エルフィーさん、ソラルさん。みなさんを助けに来ました」
彼らはキョトンとした表情でこっちを見返してきた。なんかこのシチュエーションつい五分前ぐらいに経験したような気がする。
「あの僕の言っていること分かりますか?」
「ええ、分かるわ。ただちょっと気が動転してて……」
「あーそうですよね。マンティコアに勘づかれずに倒そうとしたら、あーなってしまいました。すいませんでした」
「あなたが……あれを放ったの? キャナルと同い年っぽそうなあなたが?」
なんか軽くディスられた気もしなくもないが、まあ今の僕は十五歳なのだから仕方がないか。
「とりあえず馬車に戻りませんか? 僕も早くグラトンさんに報告した……い……ぐはっ」
チクリとした痛みがして数秒後、全身に激痛が走った。
最初に痛みを感じた左肩を見ると、そこには長さ五センチほどの鋭利な物体が突き刺さっていた。
痛みで頭が上手く働かないが、この針のような形状に神経毒を思わせる症状……そこから導かれる答えは一つ。
僕はマンティコアが放った毒針によって猛毒に侵された。ここまで即効性があるとは思ってもいなかった。
「や……がな……」
意識朦朧としながらも、重い頭を上げてマンティコアを睨みつけた。
マンティコアは『ざまあみろ』と言わんばかりにニヤリと不気味な笑みを浮かべていた。
そして最後には全身の力が抜けたように倒れ込みピタリと動かなくなった。
倒しきれていなかったとしてもマンティコアはもうほとんど動けない状態だった。例え動けたとしても、正確に僕を狙うほどの力は残っていなかったはずだ。それほど重症だった。
あのマンティコアは正確に狙えないのならと、別の方法を選んで実行に移した。白目までむいて死んだふりをすることで、獲物の方から近づくように仕向けた。
死んだと誤認すれば、僕が彼らに視線を移すのも想定済みなのだろう。
残り僅かな生命を全て賭けて、その瞬間をアイツは虎視眈々と狙っていた。
最後の最後で、僕はまんまと一矢報いられてしまったわけだ。
僕もまたマンティコア同様に受け身もとらず石畳に向かって顔面からぶっ倒れた。
「大丈夫よ、私は死んでない。あんたたちも死んでない……オーケー?」
「オーケーに決まってるだろおぉがあぁぁぁ!」
「うん、大丈夫。オーケー、怖くない。俺生きてる! お前生きてる!」
支離滅裂なことを口走ってはいるが、三人とも無事だったのでヨシ。
正面奥には雷を浴びて全身から湯気立ち、白目をむき口は半開きの状態でマンティコアが立ち往生していた。
マンティコアが立っている石道は原形を留めないほどに木端微塵で、そこだけ地肌が完全に見えてしまっていた。
こういう場合の補修工事とかの費用って、こっち持ちなのだろうか。でも、彼らを助けるためにしたことだし……これも冒険者ギルドに丸投げだな。
僕はわざとらしく咳払いをしてから彼らに声をかけた。
「間に合ってよかったです。ガウナさん、エルフィーさん、ソラルさん。みなさんを助けに来ました」
彼らはキョトンとした表情でこっちを見返してきた。なんかこのシチュエーションつい五分前ぐらいに経験したような気がする。
「あの僕の言っていること分かりますか?」
「ええ、分かるわ。ただちょっと気が動転してて……」
「あーそうですよね。マンティコアに勘づかれずに倒そうとしたら、あーなってしまいました。すいませんでした」
「あなたが……あれを放ったの? キャナルと同い年っぽそうなあなたが?」
なんか軽くディスられた気もしなくもないが、まあ今の僕は十五歳なのだから仕方がないか。
「とりあえず馬車に戻りませんか? 僕も早くグラトンさんに報告した……い……ぐはっ」
チクリとした痛みがして数秒後、全身に激痛が走った。
最初に痛みを感じた左肩を見ると、そこには長さ五センチほどの鋭利な物体が突き刺さっていた。
痛みで頭が上手く働かないが、この針のような形状に神経毒を思わせる症状……そこから導かれる答えは一つ。
僕はマンティコアが放った毒針によって猛毒に侵された。ここまで即効性があるとは思ってもいなかった。
「や……がな……」
意識朦朧としながらも、重い頭を上げてマンティコアを睨みつけた。
マンティコアは『ざまあみろ』と言わんばかりにニヤリと不気味な笑みを浮かべていた。
そして最後には全身の力が抜けたように倒れ込みピタリと動かなくなった。
倒しきれていなかったとしてもマンティコアはもうほとんど動けない状態だった。例え動けたとしても、正確に僕を狙うほどの力は残っていなかったはずだ。それほど重症だった。
あのマンティコアは正確に狙えないのならと、別の方法を選んで実行に移した。白目までむいて死んだふりをすることで、獲物の方から近づくように仕向けた。
死んだと誤認すれば、僕が彼らに視線を移すのも想定済みなのだろう。
残り僅かな生命を全て賭けて、その瞬間をアイツは虎視眈々と狙っていた。
最後の最後で、僕はまんまと一矢報いられてしまったわけだ。
僕もまたマンティコア同様に受け身もとらず石畳に向かって顔面からぶっ倒れた。
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