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17.ワンパン
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本を隠しダイニングルームに向かう。廊下を少し行くとミハイルさんがいた。無言で手を差し出して来る。
「えっと…」朝の事が気になったけど、断ると余計に気まずくなる気がして手を重ねた。
「母上から春香が陛下と昼食を共にしたと聞いたが、何か言われなかったか?」
「特には…あっ!でも王妃様が同席されてびっくりしました。緊張してあまり食べれなくて、お腹ぺこぺこです」
「そうか…なら夕食をしっかり食べるといい」
よかった他愛もない話題で!
「明日、町屋敷の進捗状況を確認に行くが、一緒に行かないか⁈」
「私も見たいのでご一緒させて下さい」
やっとミハイルさんの表情が柔らかくなった。また私が登城している間心配していたのだろうか…
少し罪悪感に苛まれる。もしかしたら今日見つけた本が日本に帰るきっかけになるかもしれないから
とりあえず帰る方法を探す。どうするかは後だ。
ダイニングルームに入るとアビー様とレイモンド様がお話されていた。挨拶をして着席すると給仕が始まり美味しそうな料理が並ぶ。昼食抜きだからいっぱい食べ…たかったが、結局いつも通りやっぱり魚止まりだった。私はお肉料理には辿り着かないかもしれない…
ロックさんに謝りお肉は下げてもらった。
食後のお茶を飲んでいたらレイモンド様が
「明日、ミハイルと町屋敷を見に行った帰り、仕立て屋に寄ってきなさい。夜会用のドレスを仕立てさせている。試着が必要な様だ」
「あの…ドレスをなら前に沢山いただいて、まだ着てないものも沢山あります」
「私の見立てだ気にいるといいが」
アビー様がウィンクする。前に言っていた外国から輸入されたシルクの事だ。
「えっと…ありがとうございます」
レイモンド様の凄くいい笑顔で更に罪悪感が増す。
食後に少しでも早く部屋に戻り本を読みたい。1人先に部屋に戻るのは不自然だから、皆さん席を立つのを待つ。食後やっと皆さん部屋に戻られます。気持ちが早る!
席を立つとミハイルさんが横に居て手を差し伸べている。これってラウンジでお茶をコースですか⁈
「ハルは疲れただろう。部屋まで送ろう」
「(ハル?)ありがとうございます」
なんか愛称になってる。学生の頃から”はる”って呼ばれていたから違和感はない。
静かな廊下をゆっくり2人で歩く。ミハイルさんの手は大きく温かい。朝いつも剣の稽古をしているからか手はゴツゴツしていて男の手って感じだ。
「母上からハルはダンスセンスがあると聞いたが本当に初めてなのか?」
「ちゃんと(社交ダンスを)習ったのは初めてですよ」
そう。2週程まえから空いている時間にアビー様から社交ダンスを習っている。アビー様の教え方は結構スパルタだ。でも楽しい。
私は足は遅いし球技は壊滅的に下手だが、踊るのは何故か好きだし得意だった。幼稚園から小学校3年生までクラッシックバレーを習っていた。レベルアップして体型維持を言われるようになった頃、丁度パン好きになりパンが止まらなかった。踊るのは好きだったが体重管理がイヤでやめてしまった。その後何度かダンスを習いたい気持ちはあったが、習う環境に無くそのまま。だったから踊れるのは嬉しい。
でも…男性慣れしてないから男性と踊るのはちょっと…だって社交ダンスって組むと結構体が密着するんだよ!喪女には刺激が強すぎる。ずっとアビー様がパートナーならいいのに。
「ハル。父上の方も落ち着いてきて俺も手が空いてきた。練習に付き合おう」
「え…と…はぃ。お願いします」また断れない
繋いだ手に力が入った。見上げるとミハイルさんは嬉しそうだ。なんだろう…胸の奥がムズムズする。
分からない感覚に戸惑っていたら部屋に着いた。
お休みの挨拶をするといつものようにハグちゅうをしてミハイルさんは戻って行った。
直ぐに部屋に入り湯浴みをして、マリーさんにお休みの挨拶をして寝室に籠る。
ドキドキしながら『加護の真実』を読み始めた。
第1章は迷い人の説明。
諸説あるが数百年に一度時空が歪み異世界人が落ちて来る。迷い人は女神レイラの理から外れ制約を受けない。異次元の知識を有しこの世界に無い知識を持った優秀な人物。
第2章は1人目の加護持ちの相手となった迷い人について
第3章は2人目の加護持ちの相手の迷い人の考察
第4章は迷い人に関する疑惑
となっている。気になる第3章から読む。
レイシャル王国の公的認識は2人目の加護持ちは迷い人を得られなかったとなっている。しかし、歴史学者のマルク教授の研究結果は違った。2人目の加護持ちは当時のレイシャル王国の第1王子フィリップ。彼は迷い人を得られず生涯独身を通し、王位を第2王子チャールズに譲っている
しかし想い人がいた形跡が残っている。形跡とは想い人に送ったであろう手紙が2通見つかっている。2通とも“エフ・パモラ”の名でしたためられ、パモラはフィリップ殿下の母君の旧姓だ。1通目は想いを告げて側にいて欲しいと懇願するもの。2通目は去った想い人を思い悲観するものだった。
丁度同じ時期に発行された婦人誌に変わった髪色の乙女が紹介された冊子が見つかっている。その乙女は初め綺麗な茶髪だったが、日が経つごとに生え際から黒髪に代わっていき、半年後には完全に黒髪の変わったと記述されている。この世界で生まれもった髪色が変わる事が無く当時医師の間で話題になった。
恐らくこの女性が迷い人とされ、この世界にない特徴を持っているとマルク教授へ推測している。
「その女性て日本人?カラー取れてプリン状態⁈」
その女性特徴から日本人である可能性が高い。更に続きを慎重に読む…
まだ記述に続きがあった。迷い人に協力者がいたと思われる。乙女は一時的にレイシャルの貴族男性と頻繁に会っていて、この男性と恋仲だったのでは思われた。しかし女性失踪後にこの男性は婚約者と結婚して子を儲け幸せな家庭を築いている。そしてこの貴族は乙女が失踪後に別荘を火事で失っている。その火事が不自然な事から乙女失踪と関係があるかも知れないと当時噂になった。この事からこの貴族男性が迷い人に協力し元の世界に返しただと推察できる。この貴族はどこの家の者かどんなに調べても分からなかった。もしまた迷い人が現れた時、彼女が帰りたいと望めばこの貴族の協力があれば帰れるのかもしれない。
貴族男性の協力。その貴族を探すことが出来たら帰り方が分かるのもしれない。でもどうやって?そもそもこの仮説は信憑性が無い。
帰り方を探すと宣言した翌日にレイモンド様から【女神レイラの加護について】という本を貸していただいた。完全に迷い人だと思われているよね…そうなんだけどね。
その本には2人目について色々憶測されるが王家の正式見解として、2人目は迷い人と会えなかったと発表している。
マルク教授が亡くなった後に別の学者がマルク教授が見つけた手紙は筆跡が違うと反論する論文を出している。
2人目の加護持ちが亡くなってから100年以上経つが真実は解明されていない。
このマルク教授とフィリップ殿下の時代の王家の事を調べたら何かヒントがみつかるかも…
あー目がしょぼしょぼしてきた。翻訳しながら読むから結構目が疲れる。今日はここまでにして寝る事にした。
翌朝。目が覚めたら3時前だった。なんとなくベランダのカーテンを開け外に出る。早朝の空気は澄んでいて気持ちいい。
「・・か」
「ん?」
「「した」」
何かこのやり取り前にした気がする。下を見るとミハイルさんとジョシュさんがいる『うわぁぁぁ!』訓練上がりのお2人は超絶色っぽい。早朝なのに何この深夜感!
「春香ちゃんそっち行っていい?」
「えっと…」
「OK!待ってて」
ジョシュさん返事まだしていません!
ミハイルさんは機嫌悪そうだ。でもジョシュさんと二人してベランダ横の大木を登りだし枝伝いにベランダに来た。そんなに広いベランダではないから、大柄のお二人が来ると結構狭い。
「早起きだね。今日は朝食一緒にできそうだ」
「はい。毎日訓練大変ですね」
「幼い頃から毎日だから当たり前だ」
「今日は俺も休みだから町屋敷一緒に行くね」
「はい。よろしくお願いします」
「俺の部屋も2階にしてもらおうかなぁ?」
「2階?」
「春香ちゃんの部屋は2階だろ?」
「そうですね」
「ジョシュ!いい加減にしろよ」
「兄上俺の邪魔しないでいただきたい」
「あの…喧嘩なら下でしてください」
下を指さすとその先に仁王立ちしたアビー様が腕組みをして睨んでいる。
「早朝のレディの部屋で何をしている!早く降りて来い!鍛えなおしてやる。春香ちゃんも断りなさい!」
「「申し訳ありません」」「ごめんなさい!」
ミハイルさんとジョシュさんは慌てて下に降りると、アビー様に首根っこを掴まれ何処かに消えていった。アビー様達を見送っていたら知らない男性が私を見上げている。誰だろう?この屋敷の人は大体挨拶して顔も覚えた。その男性は微笑みお辞儀をしてアビー様達の後をついて行った。
あの男性が気になったがとりあえず本を隠さないと! すぐ部屋に戻り本をベッドヘッドと壁の間に隠す。私の朝食中にいつもシーツの交換をしているのを知っていた。見つかるとややこしい。
さっと着替えてダイニングルームに向かいます。扉の前でアビー様に会い先ほどのベランダの事を怒られました。
「春香ちゃん。あの二人は貴女に惚れているの。いつ我慢できず豹変するか分からないわ。春香ちゃんも気を付けないと」
「すみません。危機感無くて」
アビー様に抱き付かれ
「そこも可愛いのよね…でも次は私も本気で怒るからね!」
「はい。ごめんなさい」
廊下の向こうからミハイルさんとジョシュさんがお腹に手を当てながら歩いてくる。若干頬が赤い気がするんだけど…
ふとアビー様を見ると表情が怖い。今から決闘でもするかの様だ。
「今日は外出があるから、腹一発で済ませたわ」
「・・・」
どうやらお二人はアビー様にワンパンを腹部にいただいた様です。なんか御免なさい。
「えっと…」朝の事が気になったけど、断ると余計に気まずくなる気がして手を重ねた。
「母上から春香が陛下と昼食を共にしたと聞いたが、何か言われなかったか?」
「特には…あっ!でも王妃様が同席されてびっくりしました。緊張してあまり食べれなくて、お腹ぺこぺこです」
「そうか…なら夕食をしっかり食べるといい」
よかった他愛もない話題で!
「明日、町屋敷の進捗状況を確認に行くが、一緒に行かないか⁈」
「私も見たいのでご一緒させて下さい」
やっとミハイルさんの表情が柔らかくなった。また私が登城している間心配していたのだろうか…
少し罪悪感に苛まれる。もしかしたら今日見つけた本が日本に帰るきっかけになるかもしれないから
とりあえず帰る方法を探す。どうするかは後だ。
ダイニングルームに入るとアビー様とレイモンド様がお話されていた。挨拶をして着席すると給仕が始まり美味しそうな料理が並ぶ。昼食抜きだからいっぱい食べ…たかったが、結局いつも通りやっぱり魚止まりだった。私はお肉料理には辿り着かないかもしれない…
ロックさんに謝りお肉は下げてもらった。
食後のお茶を飲んでいたらレイモンド様が
「明日、ミハイルと町屋敷を見に行った帰り、仕立て屋に寄ってきなさい。夜会用のドレスを仕立てさせている。試着が必要な様だ」
「あの…ドレスをなら前に沢山いただいて、まだ着てないものも沢山あります」
「私の見立てだ気にいるといいが」
アビー様がウィンクする。前に言っていた外国から輸入されたシルクの事だ。
「えっと…ありがとうございます」
レイモンド様の凄くいい笑顔で更に罪悪感が増す。
食後に少しでも早く部屋に戻り本を読みたい。1人先に部屋に戻るのは不自然だから、皆さん席を立つのを待つ。食後やっと皆さん部屋に戻られます。気持ちが早る!
席を立つとミハイルさんが横に居て手を差し伸べている。これってラウンジでお茶をコースですか⁈
「ハルは疲れただろう。部屋まで送ろう」
「(ハル?)ありがとうございます」
なんか愛称になってる。学生の頃から”はる”って呼ばれていたから違和感はない。
静かな廊下をゆっくり2人で歩く。ミハイルさんの手は大きく温かい。朝いつも剣の稽古をしているからか手はゴツゴツしていて男の手って感じだ。
「母上からハルはダンスセンスがあると聞いたが本当に初めてなのか?」
「ちゃんと(社交ダンスを)習ったのは初めてですよ」
そう。2週程まえから空いている時間にアビー様から社交ダンスを習っている。アビー様の教え方は結構スパルタだ。でも楽しい。
私は足は遅いし球技は壊滅的に下手だが、踊るのは何故か好きだし得意だった。幼稚園から小学校3年生までクラッシックバレーを習っていた。レベルアップして体型維持を言われるようになった頃、丁度パン好きになりパンが止まらなかった。踊るのは好きだったが体重管理がイヤでやめてしまった。その後何度かダンスを習いたい気持ちはあったが、習う環境に無くそのまま。だったから踊れるのは嬉しい。
でも…男性慣れしてないから男性と踊るのはちょっと…だって社交ダンスって組むと結構体が密着するんだよ!喪女には刺激が強すぎる。ずっとアビー様がパートナーならいいのに。
「ハル。父上の方も落ち着いてきて俺も手が空いてきた。練習に付き合おう」
「え…と…はぃ。お願いします」また断れない
繋いだ手に力が入った。見上げるとミハイルさんは嬉しそうだ。なんだろう…胸の奥がムズムズする。
分からない感覚に戸惑っていたら部屋に着いた。
お休みの挨拶をするといつものようにハグちゅうをしてミハイルさんは戻って行った。
直ぐに部屋に入り湯浴みをして、マリーさんにお休みの挨拶をして寝室に籠る。
ドキドキしながら『加護の真実』を読み始めた。
第1章は迷い人の説明。
諸説あるが数百年に一度時空が歪み異世界人が落ちて来る。迷い人は女神レイラの理から外れ制約を受けない。異次元の知識を有しこの世界に無い知識を持った優秀な人物。
第2章は1人目の加護持ちの相手となった迷い人について
第3章は2人目の加護持ちの相手の迷い人の考察
第4章は迷い人に関する疑惑
となっている。気になる第3章から読む。
レイシャル王国の公的認識は2人目の加護持ちは迷い人を得られなかったとなっている。しかし、歴史学者のマルク教授の研究結果は違った。2人目の加護持ちは当時のレイシャル王国の第1王子フィリップ。彼は迷い人を得られず生涯独身を通し、王位を第2王子チャールズに譲っている
しかし想い人がいた形跡が残っている。形跡とは想い人に送ったであろう手紙が2通見つかっている。2通とも“エフ・パモラ”の名でしたためられ、パモラはフィリップ殿下の母君の旧姓だ。1通目は想いを告げて側にいて欲しいと懇願するもの。2通目は去った想い人を思い悲観するものだった。
丁度同じ時期に発行された婦人誌に変わった髪色の乙女が紹介された冊子が見つかっている。その乙女は初め綺麗な茶髪だったが、日が経つごとに生え際から黒髪に代わっていき、半年後には完全に黒髪の変わったと記述されている。この世界で生まれもった髪色が変わる事が無く当時医師の間で話題になった。
恐らくこの女性が迷い人とされ、この世界にない特徴を持っているとマルク教授へ推測している。
「その女性て日本人?カラー取れてプリン状態⁈」
その女性特徴から日本人である可能性が高い。更に続きを慎重に読む…
まだ記述に続きがあった。迷い人に協力者がいたと思われる。乙女は一時的にレイシャルの貴族男性と頻繁に会っていて、この男性と恋仲だったのでは思われた。しかし女性失踪後にこの男性は婚約者と結婚して子を儲け幸せな家庭を築いている。そしてこの貴族は乙女が失踪後に別荘を火事で失っている。その火事が不自然な事から乙女失踪と関係があるかも知れないと当時噂になった。この事からこの貴族男性が迷い人に協力し元の世界に返しただと推察できる。この貴族はどこの家の者かどんなに調べても分からなかった。もしまた迷い人が現れた時、彼女が帰りたいと望めばこの貴族の協力があれば帰れるのかもしれない。
貴族男性の協力。その貴族を探すことが出来たら帰り方が分かるのもしれない。でもどうやって?そもそもこの仮説は信憑性が無い。
帰り方を探すと宣言した翌日にレイモンド様から【女神レイラの加護について】という本を貸していただいた。完全に迷い人だと思われているよね…そうなんだけどね。
その本には2人目について色々憶測されるが王家の正式見解として、2人目は迷い人と会えなかったと発表している。
マルク教授が亡くなった後に別の学者がマルク教授が見つけた手紙は筆跡が違うと反論する論文を出している。
2人目の加護持ちが亡くなってから100年以上経つが真実は解明されていない。
このマルク教授とフィリップ殿下の時代の王家の事を調べたら何かヒントがみつかるかも…
あー目がしょぼしょぼしてきた。翻訳しながら読むから結構目が疲れる。今日はここまでにして寝る事にした。
翌朝。目が覚めたら3時前だった。なんとなくベランダのカーテンを開け外に出る。早朝の空気は澄んでいて気持ちいい。
「・・か」
「ん?」
「「した」」
何かこのやり取り前にした気がする。下を見るとミハイルさんとジョシュさんがいる『うわぁぁぁ!』訓練上がりのお2人は超絶色っぽい。早朝なのに何この深夜感!
「春香ちゃんそっち行っていい?」
「えっと…」
「OK!待ってて」
ジョシュさん返事まだしていません!
ミハイルさんは機嫌悪そうだ。でもジョシュさんと二人してベランダ横の大木を登りだし枝伝いにベランダに来た。そんなに広いベランダではないから、大柄のお二人が来ると結構狭い。
「早起きだね。今日は朝食一緒にできそうだ」
「はい。毎日訓練大変ですね」
「幼い頃から毎日だから当たり前だ」
「今日は俺も休みだから町屋敷一緒に行くね」
「はい。よろしくお願いします」
「俺の部屋も2階にしてもらおうかなぁ?」
「2階?」
「春香ちゃんの部屋は2階だろ?」
「そうですね」
「ジョシュ!いい加減にしろよ」
「兄上俺の邪魔しないでいただきたい」
「あの…喧嘩なら下でしてください」
下を指さすとその先に仁王立ちしたアビー様が腕組みをして睨んでいる。
「早朝のレディの部屋で何をしている!早く降りて来い!鍛えなおしてやる。春香ちゃんも断りなさい!」
「「申し訳ありません」」「ごめんなさい!」
ミハイルさんとジョシュさんは慌てて下に降りると、アビー様に首根っこを掴まれ何処かに消えていった。アビー様達を見送っていたら知らない男性が私を見上げている。誰だろう?この屋敷の人は大体挨拶して顔も覚えた。その男性は微笑みお辞儀をしてアビー様達の後をついて行った。
あの男性が気になったがとりあえず本を隠さないと! すぐ部屋に戻り本をベッドヘッドと壁の間に隠す。私の朝食中にいつもシーツの交換をしているのを知っていた。見つかるとややこしい。
さっと着替えてダイニングルームに向かいます。扉の前でアビー様に会い先ほどのベランダの事を怒られました。
「春香ちゃん。あの二人は貴女に惚れているの。いつ我慢できず豹変するか分からないわ。春香ちゃんも気を付けないと」
「すみません。危機感無くて」
アビー様に抱き付かれ
「そこも可愛いのよね…でも次は私も本気で怒るからね!」
「はい。ごめんなさい」
廊下の向こうからミハイルさんとジョシュさんがお腹に手を当てながら歩いてくる。若干頬が赤い気がするんだけど…
ふとアビー様を見ると表情が怖い。今から決闘でもするかの様だ。
「今日は外出があるから、腹一発で済ませたわ」
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