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第75話 ダンス前のゴタゴタ-別視点-
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一応、私も着替えてみたが……。
鏡に映った自分の姿に、私は思わず頭を抱えた。
ずんぐりむっくりとした体型に、無理矢理着せられた様な正装用の服。
サイズなどは間違っていないはずなのに、今の私が着ていると服の華やかさの分だけ強烈な違和感がある……。
元より期待などしていなかったが、これは流石に……マヌケ過ぎる気が……。
『ぷっ……え、なんでそんな面白いお姿をなさっているのですか?』
ダメだ……これは流石に笑われる!!
実際に今、物凄くハッキリ想像できた。
せっかく用意して貰ったものだが、私の方はいつもの服に戻しておこう、それがいい……。
そう決意して身をひるがえしたところ、そこにはリアを連れて行った侍女たちが見事に揃っていた。
「あら、殿下のご準備も終わったようですね!!」
「っ!? いや、これは……」
「ささ、リア様はもうお待ちですよ参りましょう~」
こちらが言葉を返すより先に、侍女たちは私を部屋から引っ張り出したのだった。
このままではマズい……!!
「ま、待ってくれ……」
「リア様のドレス姿はそれはもう素敵ですよ!!」
「楽しみにしていて下さいませ!!」
「あ……そ、そうなのか……」
その言葉で一瞬リアのドレス姿を想像してぼんやりしてしまったが、違うそうではないぞ……!?
「私はこれから着替えようと思っていて……」
「あら、もう着替えられてるではないですか~」
「はい、それはもうバッチリ決まっておりますよ」
「…………嘘だろう」
確かに着替えはしたが、バッチリ決まっているという言葉に関しては一切同意できない。
なぜならさっき自分で確認して、マヌケだったことを知っているからな……!?
「いえいえ、リア様もきっと褒めてくださいます」
「ええ、間違いありませんよ」
そのリア様に見られたくないから着替えたいのだが!?
「と、とにかく一旦私を離してくれ……っ」
「あの、すみませーん」
そんな押し問答をしていたところ、聞き覚えのある声が私の耳に届いた。
こ、これは間違いなくリアの……。
「きゃぁああああ、まだダメです!!」
「っっっ!?」
反射的に振り返ろうとした私の首が、何者かによって訳も分からぬまま無理矢理別の方向に向けさせられた。
あ゙あ゙あ゙あ!?
「あ、アルフォンス様!?」
「リア様、こちらに来てはダメですよ!?」
「戻って物陰に隠れて下さいませ!!」
「は、はい?」
「「「早く!!」」」
「あ、はい、分かりました……」
首の痛みで涙目になる私を他所に、侍女とリアのやり取りが聞こえてくる。
そしてコツコツと早足に遠ざかる足音が聞こえたのちに、首への拘束はようやく解かれたのだった。
そこで改めて分かったことだが、今まで私に首をとりついていたのは、巻き尺の侍女だったらしい……な、なんて危険なんだろうか。
「ふぅ、よかった……」
「いや、何もよくないのだが!?」
勝手にほっとしている侍女たちに、私は思わずそう言った。
先程のアレだって私の身体が頑丈だからよかったものの、普通の人間だったら首が完全にしまっていた気がするぞ……。
「確かに今の対応は少し礼を失していたかも知れませんが」
「少しか……?」
私がぼそっとそう言ってみたものの、侍女は見事にそれを無視して続けた。
「こんな場所でリア様の素晴らしいドレス姿を、うっかり見てしまう方が大きな損失です!!」
「…………それは、そうかもしれないな」
もっとハッキリ注意しようと思っていたものの、その言葉を聞いて私の気は変わった。
確かにリアのドレス姿が、素晴らしいものであろうことは間違いないだろうからな……。
「「「そうでしょう!?」」」
すると侍女たちは、揃って食い気味にそう言ってきた。
あ、あまりの勢いに思わず後退ってしまったぞ……。
「いいですか、リア様のこのドレス姿を初めて見れる瞬間は一回だけです!!」
「ならばその貴重な一回は然るべき場所とタイミングを選び!!」
「更に万全の状態で望むべきだとは思いませんか……!?」
「た、確かに……」
たたみ掛けるように侍女たちから熱弁をふるわれ、私は思わず頷く。
「間違っても、その瞬間がテキトーな廊下で消費されるなどあってはなりませんよね……!?」
「…………そうだな」
改めてそう考えてみると、彼女たちは物凄くいい仕事をしてくれたような気がしてきたな……。
実際、リアのドレス姿はそれくらい貴重なものだと言えよう。それを私の不注意で台無しにするのはあってはならぬことだろう。
「そこまで考えてくれていたのに、すぐに理解できなくてすまなかった……」
「いえ、分かって下さればそれで構いません」
「あのぅ……」
これはリアだな。先程隠れるように言われたため、隠れたままで声を出しているのだろう。
「水を差すようで申し訳ないのですが、そこまで期待するようなものではありませんよ……?」
「あら、またそんなことを仰って……!!」
「実は先程からリア様は照れていらっしゃるようで、我々が褒めるたびに控え目に否定してくるんですよ~」
「きゃー、お可愛らしいですよね……!?」
えっ、あのリアが照れてるのか?
そ、それは……凄く可愛いのだろうな……。
「照れてないですよ……」
「ほら、お可愛らしい!!」
「違います……」
確かにいつもとはちょっと違う、控えめで遠慮がちな声色。そこに入り混じる困ったようなニュアンスが、照れから来てるのだとすれば……。
か、可愛い……!! 声だけで姿は見えてないのに、反応がもう可愛いぞ……!?
「うぅ……暇なのでちょっと様子を見に来たつもりでしたが、そんなことばかり言うなら私はもういきますからね?」
「はい、舞踏会場の方でお待ちになっていて下さいませ。あそこが一番ドレス姿が映えますので」
「分かりました……」
そうして足音が遠ざかっていったと思ったら、途中でなぜか止まって引き返してきた。
うむ、どうしたのだろうか……。
「そうそう、一つ言い忘れてましたが……私よりアルフォンス様の今の装いの方が、ずっと素敵だと思いますよ?」
えっ、ああ、先程のゴタゴタの間に私の今の姿が見られていたのか……だが、素敵というのは……。
「少なくとも私は好きですので……!!」
す、すっっ!?
「それでは」
リアは遠くから一方的にそれだけ言うと、今度こそ去って行った。
す……すき…………好きか。
「ほら、だからリア様は褒めて下さると言いましたでしょう?」
「ああ……」
例え世辞だったとしても、彼女がそう言ってくれるのであれば……。
これはこれでもう構わないか……少なくとも私自身はそう思えた。
「ではリア様に追いつかない程度に、ゆっくり行きましょうか」
「ああ、そうだな……」
そして安心するとともに、急にうきうきするような心持ちにもなってきたぞ。
リアとダンスを踊ることも、ドレス姿を見れることもどちらも楽しみだ……。
―――――――――――――――――――――――――――……
【オマケ】
その後のリア(さっきのアルフォンス様、お洋服を着たぬいぐるみみたいで可愛かったなぁ……)
※テーマパークとかで売ってるアレのイメージ
鏡に映った自分の姿に、私は思わず頭を抱えた。
ずんぐりむっくりとした体型に、無理矢理着せられた様な正装用の服。
サイズなどは間違っていないはずなのに、今の私が着ていると服の華やかさの分だけ強烈な違和感がある……。
元より期待などしていなかったが、これは流石に……マヌケ過ぎる気が……。
『ぷっ……え、なんでそんな面白いお姿をなさっているのですか?』
ダメだ……これは流石に笑われる!!
実際に今、物凄くハッキリ想像できた。
せっかく用意して貰ったものだが、私の方はいつもの服に戻しておこう、それがいい……。
そう決意して身をひるがえしたところ、そこにはリアを連れて行った侍女たちが見事に揃っていた。
「あら、殿下のご準備も終わったようですね!!」
「っ!? いや、これは……」
「ささ、リア様はもうお待ちですよ参りましょう~」
こちらが言葉を返すより先に、侍女たちは私を部屋から引っ張り出したのだった。
このままではマズい……!!
「ま、待ってくれ……」
「リア様のドレス姿はそれはもう素敵ですよ!!」
「楽しみにしていて下さいませ!!」
「あ……そ、そうなのか……」
その言葉で一瞬リアのドレス姿を想像してぼんやりしてしまったが、違うそうではないぞ……!?
「私はこれから着替えようと思っていて……」
「あら、もう着替えられてるではないですか~」
「はい、それはもうバッチリ決まっておりますよ」
「…………嘘だろう」
確かに着替えはしたが、バッチリ決まっているという言葉に関しては一切同意できない。
なぜならさっき自分で確認して、マヌケだったことを知っているからな……!?
「いえいえ、リア様もきっと褒めてくださいます」
「ええ、間違いありませんよ」
そのリア様に見られたくないから着替えたいのだが!?
「と、とにかく一旦私を離してくれ……っ」
「あの、すみませーん」
そんな押し問答をしていたところ、聞き覚えのある声が私の耳に届いた。
こ、これは間違いなくリアの……。
「きゃぁああああ、まだダメです!!」
「っっっ!?」
反射的に振り返ろうとした私の首が、何者かによって訳も分からぬまま無理矢理別の方向に向けさせられた。
あ゙あ゙あ゙あ!?
「あ、アルフォンス様!?」
「リア様、こちらに来てはダメですよ!?」
「戻って物陰に隠れて下さいませ!!」
「は、はい?」
「「「早く!!」」」
「あ、はい、分かりました……」
首の痛みで涙目になる私を他所に、侍女とリアのやり取りが聞こえてくる。
そしてコツコツと早足に遠ざかる足音が聞こえたのちに、首への拘束はようやく解かれたのだった。
そこで改めて分かったことだが、今まで私に首をとりついていたのは、巻き尺の侍女だったらしい……な、なんて危険なんだろうか。
「ふぅ、よかった……」
「いや、何もよくないのだが!?」
勝手にほっとしている侍女たちに、私は思わずそう言った。
先程のアレだって私の身体が頑丈だからよかったものの、普通の人間だったら首が完全にしまっていた気がするぞ……。
「確かに今の対応は少し礼を失していたかも知れませんが」
「少しか……?」
私がぼそっとそう言ってみたものの、侍女は見事にそれを無視して続けた。
「こんな場所でリア様の素晴らしいドレス姿を、うっかり見てしまう方が大きな損失です!!」
「…………それは、そうかもしれないな」
もっとハッキリ注意しようと思っていたものの、その言葉を聞いて私の気は変わった。
確かにリアのドレス姿が、素晴らしいものであろうことは間違いないだろうからな……。
「「「そうでしょう!?」」」
すると侍女たちは、揃って食い気味にそう言ってきた。
あ、あまりの勢いに思わず後退ってしまったぞ……。
「いいですか、リア様のこのドレス姿を初めて見れる瞬間は一回だけです!!」
「ならばその貴重な一回は然るべき場所とタイミングを選び!!」
「更に万全の状態で望むべきだとは思いませんか……!?」
「た、確かに……」
たたみ掛けるように侍女たちから熱弁をふるわれ、私は思わず頷く。
「間違っても、その瞬間がテキトーな廊下で消費されるなどあってはなりませんよね……!?」
「…………そうだな」
改めてそう考えてみると、彼女たちは物凄くいい仕事をしてくれたような気がしてきたな……。
実際、リアのドレス姿はそれくらい貴重なものだと言えよう。それを私の不注意で台無しにするのはあってはならぬことだろう。
「そこまで考えてくれていたのに、すぐに理解できなくてすまなかった……」
「いえ、分かって下さればそれで構いません」
「あのぅ……」
これはリアだな。先程隠れるように言われたため、隠れたままで声を出しているのだろう。
「水を差すようで申し訳ないのですが、そこまで期待するようなものではありませんよ……?」
「あら、またそんなことを仰って……!!」
「実は先程からリア様は照れていらっしゃるようで、我々が褒めるたびに控え目に否定してくるんですよ~」
「きゃー、お可愛らしいですよね……!?」
えっ、あのリアが照れてるのか?
そ、それは……凄く可愛いのだろうな……。
「照れてないですよ……」
「ほら、お可愛らしい!!」
「違います……」
確かにいつもとはちょっと違う、控えめで遠慮がちな声色。そこに入り混じる困ったようなニュアンスが、照れから来てるのだとすれば……。
か、可愛い……!! 声だけで姿は見えてないのに、反応がもう可愛いぞ……!?
「うぅ……暇なのでちょっと様子を見に来たつもりでしたが、そんなことばかり言うなら私はもういきますからね?」
「はい、舞踏会場の方でお待ちになっていて下さいませ。あそこが一番ドレス姿が映えますので」
「分かりました……」
そうして足音が遠ざかっていったと思ったら、途中でなぜか止まって引き返してきた。
うむ、どうしたのだろうか……。
「そうそう、一つ言い忘れてましたが……私よりアルフォンス様の今の装いの方が、ずっと素敵だと思いますよ?」
えっ、ああ、先程のゴタゴタの間に私の今の姿が見られていたのか……だが、素敵というのは……。
「少なくとも私は好きですので……!!」
す、すっっ!?
「それでは」
リアは遠くから一方的にそれだけ言うと、今度こそ去って行った。
す……すき…………好きか。
「ほら、だからリア様は褒めて下さると言いましたでしょう?」
「ああ……」
例え世辞だったとしても、彼女がそう言ってくれるのであれば……。
これはこれでもう構わないか……少なくとも私自身はそう思えた。
「ではリア様に追いつかない程度に、ゆっくり行きましょうか」
「ああ、そうだな……」
そして安心するとともに、急にうきうきするような心持ちにもなってきたぞ。
リアとダンスを踊ることも、ドレス姿を見れることもどちらも楽しみだ……。
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