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第76話 それは、きらめく大広間にて-別視点-
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リアはもう、この中で待っているのか……。
現在、私がいるのは舞踏会会場の扉の前だ。正確には舞踏会などの色々なことが出来るスペースであって正式名称が舞踏会会場というわけではないが……。
まぁ、そこはまったくいってどうでもいい。
今、もっとも重要なのは、この扉を開く……!! ための心の準備をすることだ。
というのも私は、あとは扉を開けるだけという段階のはずなのに物凄く緊張している。
先程から心を落ち着けるため深呼吸をしているのに、もはや深呼吸のしすぎで深呼吸がなんであるか分からなくなりつつある……。
正直なところ、不毛さを感じているところなのでそろそろやめたい。
うぅ……先程も廊下で少し声を聞いており、彼女が着ている予定のドレスも私が選んだものなのに……。
ここまで緊張するのは、いつぶりだろうか。
いや、緊張したこと自体はあっても、ここまでのものは今までにもなかったかも知れないな……。
到着するまでは喋り通しだった侍女たちも、着いてからは黙っており辺りはとても静かだ。
きっと気を使ってくれているのだろうが、それがむしろ緊張に拍車をかけているのだが……!?
しかし、いつまでもこうしているわけにもいかないし…………流石に扉を開けるか。
ええいっっ!! いくぞ!!
緊張を振り払うために頭を大きく左右に振った後、私は勢いよく扉の取っ手に手を掛ける。
そうして開いた扉の先は、目もくらむほどにキラキラと明るく光り輝いていた。
「っ」
その眩しさに思わず目を細めてしまったが、明るさに目が慣れたところでよく見てみると、長らく使っていなかった照明やシャンデリアのほとんどに明かりが入っているようだった。
私から言い出したことだが、まさかここまでしてくれるとはな……。
とても長年利用していなかった施設を使っているとは思えない。その光景は、私が昔よく参加していた舞踏会の会場に遜色ない程だ。
ああ、懐かしいな……。
そしてその中に、コチラに背を向けて佇む人物が一人。
これだけ華やかで眩しい光の洪水の中にあっても、なお埋もれず、むしろ目を引くほどの存在感を持って、そこにリアは立っていた。
後ろ姿であっても決して見間違えることはない、銀色のようで青色のような独特の色彩を持つ美しい髪。いつもはそのままに下ろされている髪が、今は上半分だけが持ち上げられた状態で編み込まれている。
そして彼女が纏っているドレスは、色が淡いライトグリーンで、スカート部分がふんわりとふくらむような形状をしつつ、過剰ではない程度にレースが重ねられたものだ。
私が選んだドレスのはずなのに、やはり実際に着ているところをみると印象が変わるものだな……。
確かに彼女は元々目を引く容姿をしていたが、しっかりと着飾った今では、その後ろ姿ですらどこか神聖さのようなものを感じさせられた。
そんな彼女の後姿を私はついつい観察してしまっていたわけだが、さすがに扉が開いた気配に気付いたのか、リアはくるりと私の方を振り向いた。
早すぎず遅すぎない彼女の動きに合わせて、髪がふわりと舞い、ドレスも美しい形を作ってふくらむ。
そうして改めて対面した彼女の姿に、私は思わず息を呑んだ。
美しい……いや、神々しい。
元々リアが持っていた幻想的な雰囲気が、着飾ったことで昇華されたのか、厳かで神聖なものに変わっていた。
その青にも銀色にもとれる色合いの髪は、その雰囲気から穏やかに水を湛える聖域を思わされた。同じ色彩を持つ長いまつ毛に縁取られた瞳は、以前から澄んだ海を思わせるような青色だと思っていたが、それは現在の彼女の雰囲気と相まって海の至宝のようだった。
透けるような白い肌は光輝くようで、可憐な美しいその顔立ちは、儚げでありながら、何故か今までより凛とした雰囲気も感じられた。
いや……つまり今の彼女を見て、どういう印象を抱いたのかというと……。
「お待ちしておりましたよ」
女神……ああ、地上に女神が降り立ったのかと思った。
いや、気のせいではなく今まさに目の前に女神がいる……。
ついでに何か、とても澄んでいて耳障りのよい音も聞こえたような気がする。
「あの……アルフォンス様……?」
しばらくリアの姿に見入っていた私だったが、彼女の気遣わしげな声を聞いてようやく我に返った。
いつの間にか近くまでやってきていたリアは、心配そうな表情で私のことを見ている。
ま、まずい……流石にまずいぞ。
何かしら返事をしなければ……。
「大丈夫だ」
自分で口にしながら『何がだ』と思わず思ってしまったが、彼女は笑顔で頷いてくれた。
「そうですか……ですが、もしどこか悪いのであれば、無理せず私に仰って下さいね?」
「ああ、ありがとう……」
なんて優しいんだ……ますます好きになってしまうぞ。
……と、そんなことを思っている場合ではない。今の私にはそれよりも言わなくてはいけないことがあるのだ。
「それよりも……その、ドレスが似合っていて、とても綺麗だ」
「ふふ、アルフォンス様が素敵なドレスを選んで下さったお陰ですよ……ですが、お褒め頂きありがとうございます」
そう口にしながらリアは、花がほころぶような優雅な笑みを浮かべたのだった。
っっっ!!
う、美しい……あまりの可愛らしさと美しさに心臓が止まるかと思った……。
あと彼女の周りに、花が咲き乱れるような幻覚まで見えた気がしたぞ。
「ああ、本当に綺麗だ……」
そうして私は、改めて彼女をダンスに誘うために手を差しだそうとしたが……。
そこで視界に入った自分の手に、思わず動きを止めた。
そこにあるのは当然、人のものではない異形の手だ。
鋭く黒い爪も、獣のようにびっしり生えた毛も、今ではすっかり見慣れてしまったものだが……目の前にいるリアとの不釣り合いさを考えると、急に冷水を浴びせられたような気になった。
こんな自分が彼女に触れてもいいのか……?
一度そう思ってしまうと、私はそれ以上、手を動かすことが出来なくなってしまった。
……そうだ、触れるべきではない、少なくとも今の私は彼女に相応しくないのだから。
そう思い、私が差し出した手を引こうとしたところで、私の手と比べると小さく白い手がすっと重ねられた。
「っ!?」
驚いてそちらを見やると、いつの間にか先程よりも更に近づいてきていたらしいリアがそこにいた。
い、いつの間に!? いや、それよりもこれは……。
戸惑いを隠せない私に、リアは何も言わず、ただ優しく温かい笑みを向けてくる。
…………もしかするとこれは彼女なりの答えなのだろうか。確かに彼女は元々、そのようなことを気にする人ではないが。
彼女自身は一向に何も言わないため本心は分からないが、彼女の手の温もりと笑顔の温かさに、私の中の不安が随分と和らいだ気がした。
ああ、キミは本当に凄いな……。
いつも私の心を軽くしてくれるのだから……。
そうして私はリアに応えるためにも、改めて彼女の手を取り、広間の中央までエスコートしたのだった。
中央に付いたところで、改めて私はリアの方へと向き直る。そこで彼女は膝を軽く曲げ、両手でドレスの裾を軽く持ち上げて行う淑女の礼を取った。
そんな彼女の仕草一つとっても、惚れ惚れするほど美しい。……ではなく、こちらも返礼しなければならないな。
右足を引きながら、もう片足を軽く曲げ、右手を体に添えつつ軽く腰を曲げる。
これが淑女の礼に対する紳士の礼。ずっとしていなかった上に、この姿だとイマイチ格好がつかないかも知れないが……。
リアはきっと許してくれるだろうし問題はない。
そうした後はダンスのために、改めてリアの手を取り身体を引き寄せる。彼女は華奢なので、あくまで私の爪などに気を付けながらそっとだが……。
すると丁度、彼女を引き寄せたタイミングで楽器の演奏が始まる。
これは間違いなくタイミングを合わせてくれたのだろうな。
そうしてそこから、流れる音楽に合わせてダンスのステップを踏み始めた。
私に関しては、一応ダンスに自信があったが、リアの方がどの程度踊れるのか分からないので、最初はゆっくりと様子を見ながらのつもりだったのだが……。
「キミはダンスも上手いのだな……」
そう、彼女のダンスは予想以上に上手かった。
彼女はとても軽やかで舞うようなステップを踏んだ、しかし軽やかでありながらそれは独りよがりではないコチラのペースを意識したダンスだ。
「いえ、そちらのリードがお上手だからこそですよ」
その言葉は間違いなく謙遜である。
確かに最初は彼女がダンスを苦手なら、私がある程度リードしようと思っていたが、そんなものが必要ないくらいに彼女のそれは本当に素晴らしいものだった。
彼女のステップは、まるでお伽噺から抜け出してきた妖精のように可憐で華やか……そんな彼女が踊る姿は、とても幻想的で思わず目が離せなくなる。
今まで私が見てきたどんな女性よりも、不思議で可憐で美しくて魅力的な少女。
そんな彼女と共に踊るダンスは、本当に夢のような時間だ。
ああ、叶うなら……この時間が少しでも長く続きますように。
現在、私がいるのは舞踏会会場の扉の前だ。正確には舞踏会などの色々なことが出来るスペースであって正式名称が舞踏会会場というわけではないが……。
まぁ、そこはまったくいってどうでもいい。
今、もっとも重要なのは、この扉を開く……!! ための心の準備をすることだ。
というのも私は、あとは扉を開けるだけという段階のはずなのに物凄く緊張している。
先程から心を落ち着けるため深呼吸をしているのに、もはや深呼吸のしすぎで深呼吸がなんであるか分からなくなりつつある……。
正直なところ、不毛さを感じているところなのでそろそろやめたい。
うぅ……先程も廊下で少し声を聞いており、彼女が着ている予定のドレスも私が選んだものなのに……。
ここまで緊張するのは、いつぶりだろうか。
いや、緊張したこと自体はあっても、ここまでのものは今までにもなかったかも知れないな……。
到着するまでは喋り通しだった侍女たちも、着いてからは黙っており辺りはとても静かだ。
きっと気を使ってくれているのだろうが、それがむしろ緊張に拍車をかけているのだが……!?
しかし、いつまでもこうしているわけにもいかないし…………流石に扉を開けるか。
ええいっっ!! いくぞ!!
緊張を振り払うために頭を大きく左右に振った後、私は勢いよく扉の取っ手に手を掛ける。
そうして開いた扉の先は、目もくらむほどにキラキラと明るく光り輝いていた。
「っ」
その眩しさに思わず目を細めてしまったが、明るさに目が慣れたところでよく見てみると、長らく使っていなかった照明やシャンデリアのほとんどに明かりが入っているようだった。
私から言い出したことだが、まさかここまでしてくれるとはな……。
とても長年利用していなかった施設を使っているとは思えない。その光景は、私が昔よく参加していた舞踏会の会場に遜色ない程だ。
ああ、懐かしいな……。
そしてその中に、コチラに背を向けて佇む人物が一人。
これだけ華やかで眩しい光の洪水の中にあっても、なお埋もれず、むしろ目を引くほどの存在感を持って、そこにリアは立っていた。
後ろ姿であっても決して見間違えることはない、銀色のようで青色のような独特の色彩を持つ美しい髪。いつもはそのままに下ろされている髪が、今は上半分だけが持ち上げられた状態で編み込まれている。
そして彼女が纏っているドレスは、色が淡いライトグリーンで、スカート部分がふんわりとふくらむような形状をしつつ、過剰ではない程度にレースが重ねられたものだ。
私が選んだドレスのはずなのに、やはり実際に着ているところをみると印象が変わるものだな……。
確かに彼女は元々目を引く容姿をしていたが、しっかりと着飾った今では、その後ろ姿ですらどこか神聖さのようなものを感じさせられた。
そんな彼女の後姿を私はついつい観察してしまっていたわけだが、さすがに扉が開いた気配に気付いたのか、リアはくるりと私の方を振り向いた。
早すぎず遅すぎない彼女の動きに合わせて、髪がふわりと舞い、ドレスも美しい形を作ってふくらむ。
そうして改めて対面した彼女の姿に、私は思わず息を呑んだ。
美しい……いや、神々しい。
元々リアが持っていた幻想的な雰囲気が、着飾ったことで昇華されたのか、厳かで神聖なものに変わっていた。
その青にも銀色にもとれる色合いの髪は、その雰囲気から穏やかに水を湛える聖域を思わされた。同じ色彩を持つ長いまつ毛に縁取られた瞳は、以前から澄んだ海を思わせるような青色だと思っていたが、それは現在の彼女の雰囲気と相まって海の至宝のようだった。
透けるような白い肌は光輝くようで、可憐な美しいその顔立ちは、儚げでありながら、何故か今までより凛とした雰囲気も感じられた。
いや……つまり今の彼女を見て、どういう印象を抱いたのかというと……。
「お待ちしておりましたよ」
女神……ああ、地上に女神が降り立ったのかと思った。
いや、気のせいではなく今まさに目の前に女神がいる……。
ついでに何か、とても澄んでいて耳障りのよい音も聞こえたような気がする。
「あの……アルフォンス様……?」
しばらくリアの姿に見入っていた私だったが、彼女の気遣わしげな声を聞いてようやく我に返った。
いつの間にか近くまでやってきていたリアは、心配そうな表情で私のことを見ている。
ま、まずい……流石にまずいぞ。
何かしら返事をしなければ……。
「大丈夫だ」
自分で口にしながら『何がだ』と思わず思ってしまったが、彼女は笑顔で頷いてくれた。
「そうですか……ですが、もしどこか悪いのであれば、無理せず私に仰って下さいね?」
「ああ、ありがとう……」
なんて優しいんだ……ますます好きになってしまうぞ。
……と、そんなことを思っている場合ではない。今の私にはそれよりも言わなくてはいけないことがあるのだ。
「それよりも……その、ドレスが似合っていて、とても綺麗だ」
「ふふ、アルフォンス様が素敵なドレスを選んで下さったお陰ですよ……ですが、お褒め頂きありがとうございます」
そう口にしながらリアは、花がほころぶような優雅な笑みを浮かべたのだった。
っっっ!!
う、美しい……あまりの可愛らしさと美しさに心臓が止まるかと思った……。
あと彼女の周りに、花が咲き乱れるような幻覚まで見えた気がしたぞ。
「ああ、本当に綺麗だ……」
そうして私は、改めて彼女をダンスに誘うために手を差しだそうとしたが……。
そこで視界に入った自分の手に、思わず動きを止めた。
そこにあるのは当然、人のものではない異形の手だ。
鋭く黒い爪も、獣のようにびっしり生えた毛も、今ではすっかり見慣れてしまったものだが……目の前にいるリアとの不釣り合いさを考えると、急に冷水を浴びせられたような気になった。
こんな自分が彼女に触れてもいいのか……?
一度そう思ってしまうと、私はそれ以上、手を動かすことが出来なくなってしまった。
……そうだ、触れるべきではない、少なくとも今の私は彼女に相応しくないのだから。
そう思い、私が差し出した手を引こうとしたところで、私の手と比べると小さく白い手がすっと重ねられた。
「っ!?」
驚いてそちらを見やると、いつの間にか先程よりも更に近づいてきていたらしいリアがそこにいた。
い、いつの間に!? いや、それよりもこれは……。
戸惑いを隠せない私に、リアは何も言わず、ただ優しく温かい笑みを向けてくる。
…………もしかするとこれは彼女なりの答えなのだろうか。確かに彼女は元々、そのようなことを気にする人ではないが。
彼女自身は一向に何も言わないため本心は分からないが、彼女の手の温もりと笑顔の温かさに、私の中の不安が随分と和らいだ気がした。
ああ、キミは本当に凄いな……。
いつも私の心を軽くしてくれるのだから……。
そうして私はリアに応えるためにも、改めて彼女の手を取り、広間の中央までエスコートしたのだった。
中央に付いたところで、改めて私はリアの方へと向き直る。そこで彼女は膝を軽く曲げ、両手でドレスの裾を軽く持ち上げて行う淑女の礼を取った。
そんな彼女の仕草一つとっても、惚れ惚れするほど美しい。……ではなく、こちらも返礼しなければならないな。
右足を引きながら、もう片足を軽く曲げ、右手を体に添えつつ軽く腰を曲げる。
これが淑女の礼に対する紳士の礼。ずっとしていなかった上に、この姿だとイマイチ格好がつかないかも知れないが……。
リアはきっと許してくれるだろうし問題はない。
そうした後はダンスのために、改めてリアの手を取り身体を引き寄せる。彼女は華奢なので、あくまで私の爪などに気を付けながらそっとだが……。
すると丁度、彼女を引き寄せたタイミングで楽器の演奏が始まる。
これは間違いなくタイミングを合わせてくれたのだろうな。
そうしてそこから、流れる音楽に合わせてダンスのステップを踏み始めた。
私に関しては、一応ダンスに自信があったが、リアの方がどの程度踊れるのか分からないので、最初はゆっくりと様子を見ながらのつもりだったのだが……。
「キミはダンスも上手いのだな……」
そう、彼女のダンスは予想以上に上手かった。
彼女はとても軽やかで舞うようなステップを踏んだ、しかし軽やかでありながらそれは独りよがりではないコチラのペースを意識したダンスだ。
「いえ、そちらのリードがお上手だからこそですよ」
その言葉は間違いなく謙遜である。
確かに最初は彼女がダンスを苦手なら、私がある程度リードしようと思っていたが、そんなものが必要ないくらいに彼女のそれは本当に素晴らしいものだった。
彼女のステップは、まるでお伽噺から抜け出してきた妖精のように可憐で華やか……そんな彼女が踊る姿は、とても幻想的で思わず目が離せなくなる。
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