魔術少女と呪われた魔獣 ~愛なんて曖昧なモノより、信頼できる魔術で王子様の呪いを解こうと思います!!~

朝霧 陽月

文字の大きさ
89 / 94

第87話 親の心子知らず(なお分かるのは関節技の痛みのみ)

しおりを挟む
「まぁそういうわけで……お前の行動はかなり怪しいものの、その件に関してはひとまず置いておき、改めて話を聞こう」

 え、ひとまず置いておくっていう部分が少し気になるのですが? と思うものの、そこにツッコミを入れるのは、なんか危ない気がするので止めておこう。

「はい、かしこまりました」

「具体的にはお前がご聖託せいたくを受けてから、収集した情報をつまんで報告するように」

 あら、私がさっきみたいにふざけないよう……もとい話を逸らさないように、前もって内容を指定してきましたね。
 うん仕方ないから、ここは真面目にやろうかな?

「私が受けた指示というのは、お父様もご存知の通り大地の大精霊様に関する調査です」

 先程カイくんから話を聞いた限りだと、ご聖託は《我が、古き友 大地の大精霊をどうか助けてあげて欲しい》というもので、その他も含めてややふわっとしている。
 実際には私が指示を受けた事実がないので、そこから推測してそれらしいことを言うほかないわけだけど……その内容をまとめて俯瞰ふかんすれば、自然と私が受けた指示に対する客観的な解釈が、こうなるのは間違いないはず。

 その証拠にお父様も、特にそこへ口をはさむこともなく私の話を聞いている。
 よしよし……。

 そしてこの話題に置いて一番の問題であった、本当のことを知っているカイくんも口を挟んできてはいない。おそらく彼の性格上、私の味方にはならない代わりに余計なことも言わないつもりだろう……うん!! まぁ、これならどうにかなるね。

「私が今までに行ったことは、まず今まで公になっていなかった、大地の大精霊様の不自然な行動についての調査と……それによって呪いを掛けられた森の及び、関係者の状態についての調査です」

「ほぅ」

 話の中ではあえて関係者とぼかしたけども、まず間違いなくお父様はアルフォンス様の存在は把握しているだろう……話を持ち帰ったのが、あのお兄様だからね。それを報告していない、なんてことは有り得ないはず。

 そしてその状況をかんがみたうえで、私からアルフォンス様の話題に触れるのは、得策とくさくではないと判断した。なぜなら詳しく話を聞かれた場合、上手くお父様を納得させられない可能性があるからだ……。

 お父様は私的には軽口も叩くし悪ノリも好きだが、事務的にはかなり合理的な考え方をする性格である。

 お兄様の時は、どうにか上手く切り抜けられたが、今度もそう上手くいくとは限らない。
 まぁこの話題全体がそうだけど、時間を掛けて詳しく話を聞かれれば聞かれるほど、ボロが出る可能性も高くなる……。
 そうでなくても、普段から厄介な貴族達を相手にしているお父様は、詭弁きべんや嘘に目ざとく非常に手強い。だから何かあった場合に、私が丸め込むのはかなり難しいだろう。
 実際に私が、適当な理由をつけて魔術の研究予算を出してもらおうとして、何度も却下されていたりする。場合によってはちゃんと大真面目に資料を作り、かなり妥当性のある研究の予算も下りなかったことがある……ああ、あれは本当に納得できなかった!! いや、絶対に他との兼ね合いとか時期的な問題だよね!? 悔しい……ではなくて。

 そういうわけで、お父様を説得するのはとても難しいのである。
 それでも説得する自信自体がないわけではないが、それ以上に失敗するリスクはなるべく減らしたい。
 だから、できればこのまま深く話さず流してもらうくらいの方がいいのだ。

 何より厄介なのが私がしくじって、お父様から呪いの件に関わらないよう命令された場合だ。
 その時には、まずカイくんが自動的にお父様側に付くため、私がズルズルとここから引き剥がされる状況になりかねず……。
 確かに私が本気で抵抗すれば、簡単にどうこうされることもないけども……。そこで時間が掛かれば間違いなく、最終手段のお兄様が出て来て強制的に試合終了だからね!?
 そうなると下手なことをせずカイくんに、引きづられていく方が断然マシじゃないですか……こうなると完全にみですよ、詰み。

 可能性としては、カイくんが口裏を合わせてくれればごまかせそうだけども……武の名家の生まれで、立派な騎士道精神をもち合わせている彼は決して主君の命に背くことはないわけです。まぁ、こうなってしまうと私が何を言っても無駄ですねー!!
 ちなみにカイくんの中での優先度は、お父様、お兄様、越えられない壁があって私みたいな扱いである……うぐぐ、カイくんの裏切り者!!
 親友だと思ってたのにっっ!! この三人の中なら確実に一番一緒にいる時間も長いのに、この仕打ち……!!

 そもそも私の数少ない近しい人物が、大体勝手に私の情報をお父様に流してるってどうなんですかねぇ!? もしかしてみんな、実は私のこと嫌いなの? ねぇ?
 ……と、まぁそんなことはいくら言っても仕方ないから、カイくんは裏切り者予備軍と断定して一旦横に置いておこう。

 そう、だからこそリスクは全力回避……!!
 サクサク話を進めて、余計なことを言わないのが一番なのです。

 ……あとは余計な部分に気が向かないように、ちょーっと食いつきの良さそうな話題もご用意いたしましょうか。
 ふふふっ。

「更に私は、直接的な大精霊様への接触にも成功いたしました」

 さぁさぁ、これでどうですか!? なかなか素敵な話題エモノでしょ?

「なに?」

 ほら、驚きましたね!?
 ええ、だって私もあの時は驚きましたもの!! そしてかなり怖かったなぁ……ははっ。

「接触に成功したとは、一体どういうことだ?」

「はい、詳しくご説明いたしますと、元々は森の調査だけをする予定だったところに、偶然大精霊様が現れまして……その結果少しですが、直接言葉を交わすことができたのです」

 そこで私は一旦言葉を区切り、お父様の反応を待った。
 まぁ、詳しく内容を聞いてくるだろうことは予想できるので、次はそこから……。

「それでお前に危険はなかったのか?」

 ん? え、あれ……聞くのはそこですか?
 むむ、予想が外れたな……。

「はい、まぁなんとか」

「煮え切らない返事だな……もしや何かあったのか?」

「いえ、ただ少しばかり大精霊様の虫の居所が悪かったといいますか……いや、それよりも真っ先に聞いてくるのはそこなんですね?」

 正直な話、頻繁に腕や首根っこを掴まれてズルズル引きづられたり、関節技を掛けられながら拘束された経験があり過ぎるせいで、お父様にとっての私の扱いって雑にしてもいいと思われてる節があったんです。だからいきなり心配されたのが、かなり意外と言いますか……。
 いや、普通に考えて普段のそれが娘への対応として、全部間違っているんですけどね?
 
「確かに並大抵のことならば気にしないが、曲がりなりにも大精霊が相手となると、お前であっても危険だからな……無茶をされてはたまらん」

 まるで私がいつも無茶をしてるような言い草なのが気になるのですが……まぁそれ以上に今、気になるのは。

「つまり純粋に、私のことを心配して下さっているのですか?」

 まさか、そんなことが……? いつもは私の関節が悲鳴を上げていても無視してるというのに……。

「むしろ常日頃から、かなり心配しているのだが伝わってなかったのか……?」

「えっ!?」

「なるほど、全然伝わってなかったことだけは分かった」

「え、いや……もちろんお父様が私への愛情を持って下さっていること自体は、疑ってませんけどもね?」

「ほぅほぅ、そうか」

 でもお父様の性格上ちょっと、いやかなり愛情表現が分かりづらいというか、素直じゃないというか……なんかもう、考えが読めないんですよね!! ほら、すぐに悪ノリしますし? 私の関節を逆側に曲げようとしますし?
 どちらかと言えば、これはお父様が悪いですね? うん。

「……いやー、しかし、今の心遣いには感動しましたよ!! もし今目の前にお父様がいらっしゃったら、抱きしめて差し上げたのに残念ですー」

「そうか、そしたらこちらも抱きしめ返していたよ……お前の関節をな」

「そこで関節はおかしくありませんかね!?」

「ははっ、非常に残念だ」

 なぜ、この父親はピンポイントに娘の関節だけを選ぼうとするのだろうか?
 いや、間違いなくそういう部分が色々悪いと思うのでやめて頂きたいですね、切実に。
 もしかして逆に、これが父親から娘への対応として一般的だったりする……わけないですよね!! さすがに、そこは私でも分かりますよ。

「一応、お前にも言葉が伝わると信じているので言っておくが、あまり無茶はしてくれるなよ?」

「一応ではなく、ちゃんと言葉は通じるので大丈夫です。はい、分かりました」

「そして勢いだけで行動せず、情報を精査してできる限り安全な手段を取るように」

「……はい、分かりました」

「おい、今変な間があったぞ」

「え? 気のせいですよ」

 しれっと目を逸らしたが、お父様が明らかに疑いの目で見てくる。
 いやいや、そうやって我が子を疑うのは良くないと思いますよ……? 信頼関係、信頼関係ですよ、っね?

 それからややあって、短くため息をついたお父様は、すっと目を細めて、私を見つめながら真剣な声音で言った。

「いいか、お前の頭はちゃんと使えば回る方なのだから、本当にちゃんと考えろ。絶対一度考えろ、少しでいいから動く前に考えろ、分かったか?」

「……肝に銘じます」

 いや、実はその辺は普段からやろうと頑張ってるんですよ?
 少なくとも仕事中は、その通りにしてますし……。ただずっとそれだと気疲れするんで、主にハメを外したプライベートなどで、うっかりをボロボロ連発するだけで……いや、本当に気をつけます、はい。

「それで話を戻すが、実際にお前が調べたところで、原因と具体的な解決策は見つかったのか?」

「現在当たりなどはつけておりますが、詳細については鋭意えいい調査中です」

「ふむ、そうか」

「一応、具体的な内容については、メモとして別紙にまとめてあります。必要であれば、そちらも読み上げますがいかがいたしましょうか?」

「いや、いい。あとで報告書を提出してもらうつもりだからな」

「はい、分かりました報告書を……ん、え?」

 私のその反応をみたお父様は、さも愉快げにニヤリと笑った。それはまるでイタズラが成功した時の子供を、連想させるような笑みであった。

「何を意外そうにしている? 特殊な任務に当たっているのだから、それに関する報告書を上にあげるのは当然だろう」

「そ、そうですか……」

 ほ、報告書の提出……つまり事務仕事。
 異国の地まで来て事務仕事……って、そんなぁ!? 元々気楽で楽しい旅行の予定だったのに、ここに来て仕事を抱え込むなんてっ!!
 いや、趣味や研究用の資料をまとめることならば、比較的好きですけどもね?
 しかしそういうものとは、一切関係のない報告書を作るのは、別に好きじゃないし、むしろ面倒くさいので嫌です……うぅ嫌なんですよぅ。
 せっかく、国を出る前に受け持っている書類仕事は、期日が遅いものも含めて、頑張って全部終わらせたというのに……ふぇーん、書類作りイヤだよぅ。


 …………でも実際そうなると、あとで情報を整理して、使えそうなものをまとめなくちゃいけないんだよなぁ。そうするとあそこをこうして、今までの情報量はこれくらいの紙の枚数でまとめつつ、今後のものはもう少し余裕を持たせて……ってああ、もうっ!! やっぱり面倒くさいな、本当にいりますかねっ!? 私はいらないと思います!!

「そしてあとの現場の判断に関しては、基本リアに任せるが、あまり妙な行動に走るようだったら……カイアスお前が止めるように」

「はっ、承知しました」

 あれ? 私が報告書について仕方なく考えている間に、お父様がカイくんに何か任せているのですが……。
 え、妙な行動ってなんですかね? 娘への信頼と言うものは……? 何よりなんでカイくんは、普通にその言葉にうなずいてるの? 一切の疑問点とかはないんだ、ねぇ?

 私が色々納得出来ずに、脳内で疑問をぶつけてると、お父様が通信外の何かにふと目をやった。
 んん? えっと、執務室のあそこにあるのは確か……時計だったかな。

「おっと、話しているうちに時間だな」

 あ、やっぱり時計を見てたんですね。
 しかし時間というのは……? まず会議は、そもそもこの時間帯には行われないから違う。きちんと誰かと会う、もしくは出掛けるにしては、あまりに準備をしてなさ過ぎる。
 うむむむ?

「……あの、なんの話でしょうか?」

「いや、これからこの執務室にアイツがくる約束なんだ」

 えっ、お父様の執務室まで来る人物なんて、かなり限られているのですが……。
 確かにそれなら近しい人物でしょうが、なんだろう……この時点でもう嫌な予感しかしない。

「……つかぬことをお聞きしますが、アイツとは?」

「決まっているだろう、アー……」

「あっっっ!? 私、急用を思い出したので、ここで失礼いたします!! それではご機嫌ごきげんよう!!」

 私が知ってる中で、最初の文字がその名前の人物は一人しか居ない。
 それに気付いた私は、危険を回避するために、身をひるがえして部屋の外に転がり出た。

 いやいやいや!? 事前にお兄様はいないって言ったクセに、カイくんの嘘つきぃぃぃ!! 裏切り者ぉぉぉぉぉ!!


 そうして勢いのまま部屋を飛び出して、しばらく走った後に気付いた。
 あれ、そう言えばなんで今回のカイくんは、私を引き止めなかったのだろうか……?

 うーん……まぁ、いいか! それよりも今は、カイくんが私のことを騙した方が重要だからね!!
 本当に、もうしばらくは許さないよっっ!?
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―

ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」 前世、15歳で人生を終えたぼく。 目が覚めたら異世界の、5歳の王子様! けど、人質として大国に送られた危ない身分。 そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。 「ぼく、このお話知ってる!!」 生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!? このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!! 「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」 生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。 とにかく周りに気を使いまくって! 王子様たちは全力尊重! 侍女さんたちには迷惑かけない! ひたすら頑張れ、ぼく! ――猶予は後10年。 原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない! お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。 それでも、ぼくは諦めない。 だって、絶対の絶対に死にたくないからっ! 原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。 健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。 どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。 (全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい

咲桜りおな
恋愛
 オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。 見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!  殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。 ※糖度甘め。イチャコラしております。  第一章は完結しております。只今第二章を更新中。 本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。 本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。 「小説家になろう」でも公開しています。

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活

天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

処理中です...