魔王探偵 織田信長の冥推理 ~鳴かぬなら鳴くまで焼こうホトトギスッ! 焼去法で真犯人を焼き尽くす!~

倉紙たかみ

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最終話 そして本能寺から天王山

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 翌日。

 織田信長は家臣たちを集めた。羽柴秀吉、明智光秀、柴田勝家、前田利家、黒田官兵衛以下、織田家に仕える大勢の家臣をだ。

「これより評定を始める」

 信長が言うと、飛びつかんばかりに秀吉が声をあげる。

「信長様ッ! ついに真犯人がわかったのですか!」

「うるさい。それをこれから話すのだ。黙っていろ」

「はは、ごもっとも!」

 平伏する秀吉。誰もが固唾をのんで見守る中、織田信長は此度の結末を告げる。

「桶狭間の合戦において、皆の者、大儀であった」

「ごもっとも! それも、この羽柴秀吉が今川を討ち取ったから――」

「黙っていろと言ったはずだッ!」

 調子づく秀吉を一喝する信長。真犯人がわかった以上、なんと浅ましい発言か。

「しかし、織田家の躍進はこれからである。今川義元如き、木っ端のひとつに過ぎん。これに満足することなく、おぬしらのより一層の働きに期待しておる」

 信長が合図をした。すると、小間使いたちが数多の千両箱を持ってくる。そのあまりの量に、家臣たちが色めき立つ。

「の、信長様、そ、それは?」

 前田利家が前のめりになる。

「褒美である。武功を治めた者には当然であろう」

「だ、誰がそれを受け取るのですか?」

 ――当然、これは真犯人・黒田官兵衛の権利である。信長としては、不本意な結末であるが、奴こそが最大の功労者である以上、文句は言えまい。

 だが――。

「この褒美は……皆に配ることにした」

 家臣たちが一様にざわついた。

「信長様。……今川義元を討ち取った真犯人の件はいかがなさるのですか?」

 明智光秀が、冷静に尋ねた。

「犯人は概ねわかっておる。だが、推察を述べてもカドが立つ。証拠も出てこん。おぬしらとて、水掛け論を繰り返し、喧嘩ばかりだ。――ならばと、ここが落とし所である。この褒美を、皆に配ることによって、桶狭間の授与式を終わりにしたい」

 そう言うと、家臣たちがどよめき、言葉を交錯させる。

「やはり、信長様でもわからなかったのか」「真犯人は誰なんだ?」「いいのかよ。最大の功労者を差し置いて、俺たちまで褒美をもらって――」

「ちょっと待ってくださいッ! 昨日、おっしゃったじゃないですかッ! 犯人が誰かわかったと!」

 前田利家が食ってかかる。

「真犯人はわかっておる。わかった上で、平等に配ると決めたのだ」

 ――これが、黒田官兵衛が褒美として要求したことであった。自分に与えられるはずの褒美を、羽柴秀吉、明智光秀、柴田勝家、前田利家の四人を中心に分配すること。そして、真犯人を明らかにしないこと。

 ――さらに、黒田官兵衛の罪を帳消しにすること。

 悔しいが、その要求は織田家にとっても魅力的であった。官兵衛を殺せば、それは同時に真犯人を明かすことになり、虚言を吐いた家臣たちの信用が失墜する。諍いも続くだろう。しかも、最大の功労者を殺したという汚名を、信長は被ることになる。

 だが、褒美を分配して配ることで、具合の良い『落としどころ』となった。
 癪だったが、提案を飲むしかなかった。いや、織田信長だからこそ、官兵衛は飲むと踏んだのだろう。

 ――超合理主義。普通の武将であらば、義理や人情、感情で物事を断する。だが、信長は理と利を重んじる。結果、官兵衛の提案が最良であったからこそ、この桶狭間殺人事件を迷宮入りさせることにした。

 事実、秀吉たち家臣団は、どこかホッとしたような表情を浮かべておる。

「いやあ、まあ、信長様がおっしゃられるのであれば、こういう結末もしかたあるみゃあな」

「う、うむ。本来なら、この柴田勝家がいただくものであるが、これが織田家の躍進に繋がるのであれば、仕方あるまい」

「黙れ。言ったであろう。誰が真犯人かわかっておると。適当なことをほざくと、浅ましく見えるぞ」

「いや、は、はは……」

 苦々しい笑みをこぼす勝家。

「うう、さすがは信長様だぁ……」

 前田利家も、納得してくれているようだ。

「良いご判断です。諍いをするのも疲れました」

「言っておくが、次はない。偽りを申し、手柄を独り占めしようとする輩は、即刻焼き討ちである。……わかっておるな?」

「「「「ははぁッ!」」」」

 惜しむらくは、せっかく真犯人を見つけたというのに、それを誇れぬということか。家臣団からは幾分かの落胆を受けることであろう。

「これにて評定は終わりだ。皆の者、これからも織田家のためにより一層の努力をせよ」

 まあ、黒田官兵衛に貸しができたのは大きい。奴の知略は日ノ本一である。今後も変わらぬ貢献をしてくれたら、織田家の地位も盤石な者となるだろう。裏切りには、警戒しておかなければならぬが――。

           ☆

「いやあ、官兵衛の口車に乗ってよかったわい」

 その日の夜。柴田勝家は、己の屋敷でひとり酒を飲んでいた。実に美味く感じた。これも、黒田官兵衛のおかげだと思った。

 あの日――桶狭間の合戦後、評定が始まる前。黒田官兵衛が、勝家のところにやってきた。そして、こう吹聴したのである。

『誰が、今川義元を殺した者がわからないそうです。ここは柴田様が名乗りを挙げることで、騒動は落着するのでは? それこそが織田家のためになるのでは? 柴田様の人望であれば、容易いことではないでしょうか?』

 勝家は不思議に思った。秀吉の懐刀と呼ばれた官兵衛が、なにゆえ勝家に入れ知恵するのかと。実際、問うてみたところ、奴はこう言った。

『たしかに、拙者は秀吉様の家来にございます。されど、織田家のためを思えば、柴田様が出世した方が良いと思っております。柴田様こそ、織田家を支える大黒柱にございます。――ああ、拙者の発言は、どうかご内密に』

 たしかに、このままでは織田家が揉めると思った。ゆえに、勝家が真犯人の栄誉をもらってやることにした。その方が、良いと思ったし、サルや明智に手柄を奪われるのが嫌だったというのもある。

 黒田官兵衛は見所のある男だ。たしかにサルでは織田家を支えるに頼りない。官兵衛としても、苦慮の末の提案だったのだろう。

 礼というか義理として、官兵衛のことだけは絶対に告げ口しないと柴田は誓った。墓まで持っていく覚悟もあった。感謝もあるし、柴田とて官兵衛との関係が知られたら、虚吐きの汚名を被る。

 まあ、少し予定は狂ったが、結果として大量の褒美をもらえることになったのだから上出来である。

「酒が美味い……。くくっ、官兵衛の奴、わしの家来にならんかのう。あいつのような頭の良い奴をひとりぐらい側に置いておくのも悪くないな」

 もし、秀吉が亡き者になれば、奴は柴田についてくれるだろうか――。

           ☆

 同時刻。前田屋敷。

「やったぜ! なにもしてないのに褒美をくれるなんて、さすがは信長様だぜ!」

 なんだかよくわからないけど、黒田官兵衛の言うとおりにしたら、なぜか褒美をもらえることができた前田利家。

 今川義元が死んだあの日、合戦の最中、秀吉と明智がいがみ合い、都合の良いことに殺害現場を離れた。そこへちょうど現れた前田利家。見つけたのは義元の遺体。そして、黒田官兵衛の姿。

『おまえがやったのか?』と、利家は問いかけた。すると、官兵衛はこう答えた。

『……さて? 秀吉様は殺したとおっしゃってはいますが、どうやら明智様も自分が殺したと言い張るご様子。ここはひとつ、前田様も名乗りを挙げてみては?』

『バレたらどうするんだよ』

『なに、証拠はありますまい。それに、この黒田官兵衛、前々から前田様こそ織田家の筆頭家臣であってほしいと願っておりました。ここで、前田様が首を持ち帰れば、褒美は思いのまま。たしかに、我が主秀吉様も優秀には違いありませんが、格が違いまする。前田様が、大将首を掲げてはいかがでしょうか?』

 たしかに、今川の首を戦場へと持ち帰れば、それこそ褒美は前田利家のもの。

 黒田官兵衛とて、同じことができたはずなのに、その権利を譲ってくれたのである。官兵衛は『良い奴』だ!

『よっしゃ! その代わり、俺のことは内密だぜ? もし、信長様にいいつけたら、切腹だぞ?』

『ええ、もちろんですとも。しかし、拙者が提案したことも内密に。その時は、前田様こそ切腹ものでございますよ?』

 勝家と揉めるし、信長様に焼き討ちにされるし、とんでもないことになったが、黒田官兵衛のおかげで、褒美をもらうことができた。大将首を取ったわけでもないのに、これだけの恩賞をもらえたら十分だ。

「いやあ、黒田様々だぜ!」

           ☆


「此度の一件、まこと残念でございましたな。本来であれば、真犯人である秀吉様こそ第一武功を与えられるはずでございましたのに」

 羽柴秀吉の屋敷。黒田官兵衛が、口惜しそうにつぶやいた。

「まあ、良いではないか。これ以上、織田家が荒れるのもよくにゃあ。褒美も十分もらえたし、これで満足せにゃ」

 ――犯人でもないのに、褒美をもらえるだけでも上々。いやあ、あの時、とっさに嘘をついてよかった。

 官兵衛が勘違いしたからこそ、今川義元を討ち取ったと言ってしまった。完全に勢いでしかなかったのに、結果として言い張って良かった。信長の機嫌も悪くない。

 ――しかし、本当に今川義元を討ち取ったのは誰だったのだろう?

 秀吉の知略を巡らせても、犯人がわからない。明智も柴田も前田も、そのような気配はない。他に候補が――。

「のう、官兵衛、おまえは……っと――」

 知略家の官兵衛に問うてみたいところであった。しかし彼は、秀吉が真犯人と信じてやまないのであった。真実を話せば信頼を失うことになる。

 秀吉は言葉を止める。口惜しい――。

 ――ん? もしかして、官兵衛が真犯人……?

 そんなハズはない。もし彼が殺したのなら、名乗りを挙げないはずがない。

「どうかなさいましたか、秀吉様?」

 秀吉に手柄を譲るため? いや、それならとぼける必要がない。正々堂々と譲れば良いだけである。ともすれば――。

「な、なんでもにゃあよ。おみゃあも、よう働いてくれた。褒美も分けたるでよ」

「ありがたき幸せ」

 うん。官兵衛は関係ない。――関係ないが、もし万が一彼が犯人だとしたら、それはおそらく織田家転覆にも繋がる壮大な陰謀に繋がっていただろう。だが、結果として、こうして織田家は持ち直している。うむ、官兵衛が犯人であるわけがない。

「では、秀吉様。……拙者はこれにて」

「うむ。信長様は、これから天下統一を目指すために討って出る。柴田や明智には負けとられんでよ。おぬしには、これからもより一層働いてもらうからのう」

「はっ、お任せあれ」

 そう言って、黒田官兵衛は屋敷を出て行った。

          ☆

「……きましたか」

 明智屋敷に、ひとりの訪問客。ふすまの向こうから、声が届けられる

「黒田官兵衛にございます」

 言って、ふすまが開いた。

「夜分遅くに来訪いただき、感謝しますよ官兵衛」

「……同じ織田家臣とはいえ、あなたは秀吉様の敵。こうして呼び出されるのは、あまりいい気がしませんな」

「ご安心ください。秀吉殿には、内密にしておきますので」

 警戒する様子を見せながら、黒田官兵衛が明智の正面へと座る。

「要件は?」と、問いかけてくる官兵衛。気の早いことだと明智は思った。まあ、主の好敵手とあっては、おいそれと心を開くことなどできぬのだろう。

「……黒田官兵衛、あなたが真犯人ですね?」

「なにを戯れ言を」

「しらばっくれてもらっても結構。……勝手に話を進めさせてもらいます」

 明智光秀には、ある程度確信があった。今川討伐のあの日、遺体の前にいる官兵衛と秀吉を見つけたが、秀吉が明らかに狼狽しているのに対し、官兵衛は落ち着いていた。そして、織田家の混乱。官兵衛が裏で絵を描いていたのなら理解できる。

 そして、幽閉されていたはずの柴田勝家を解き放った犯人。あの時、それで利があるのは誰か――。犯人の目的を考えると、自ずと犯人候補は浮かび上がる。

「あなたが秀吉殿を…………織田家臣を排除し、上に立とうという野望があるのはわかります」

「愚弄する気ですか、明智様?」

 怒りを滲ませるが、それもおそらく演技であろう。光秀は勝手に話を進めさせてもらう。

「ここだけの話……私は、織田家そのものを排除しようと思っています。――いかがですか? ……手を組みませんか?」

「謀反のお誘いですか」

「上杉、武田、毛利――。今後、織田家は強敵との戦いになる。ですが、最後に勝つのは信長様です」

「……でしょうな」

「しかし、信長様の振る舞いはあまりに天下人にはほど遠い。此度の事件で、それも浮き彫りになりました。疑わしき家臣を焼き討つ始末。まさに魔王の所業。このままだと、日本は恐怖に包まれるでしょう」

「随分な物言いですな」

「……織田信長が天下統一を成し得ようとする瞬間、私は動きます。ぜひ、どうかあなたにも協力願いたい」

「…………」

「返事はできませぬ、か……。結構。私が野心を抱いていると知ってくれたらそれでいい。黒田官兵衛は、日ノ本一の知略家です。ここで示し合わせなくても、時代の流れに沿って、動いてくれると信じております。もし、あなたの働きで、この明智光秀が天下人となった暁には、相応の礼を尽くしたいと考えております。九州でも奥州でも、好きなところを差し上げたいかと」

 黒田官兵衛は、じっと明智を睨みつけていた。睨みつけて――鼻で笑った。

「ふん。明智殿は、冗談がお好きでござるな」

「ええ」

「此度の話は聞かなかったことにしておきます」

「そうですか」

「しかし、喉が渇いたでござる。すまぬが、茶を一杯いただけますかな?」

 明確な言葉にしない。示し合わせることもしない。だが、茶を『飲む』という行為が、明智の提案を『飲む』という言葉遊びとしてなぞらえたのであろう。

 黒田官兵衛に茶を点てると、彼はそれを一気に飲み干すのであった――。

 魔王探偵織田信長の冥推理
 桶狭間殺人事件 終幕
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