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ある日、貴方は言いました。
「この婚約は、白い結婚にしてくれ。」
......え?
そして、もう一言。
「俺は平民の女性と一緒になる!! 真実の愛なんだ!!」
...ふざけないで。
私達、侯爵家でしょう?
平民の女性とお付き合いするのは私の知ったことではありませんが......なぜ私が白い結婚をしなくてはならないのですか?
そこまで出来るほど、私は善人ではありません!!
「ふざけないでください、婚約破棄です!!」
彼が最後に何か言っていたような気がしましたが、私は気にせず家の外へ出ていきました。
......彼がまさかそんなに馬鹿だったとは思いもしませんでした。
『真実の愛!』なんて、映画や作り話の中だけだと思っていました。
...ですが、きっと彼の言っていた『真実の愛』は『真実の愛』ではないでしょう。
だって、『真実の愛』だったら、婚約なんてすぐに破棄すれば良いんですから。
_____
......あとから小耳にはさんだ程度の話ですが。
彼は両親の反対を押し切って、平民の女性と結婚したらしいです。
...だけど、その平民の女性のお金遣いが荒すぎて、すぐに彼のお金は尽きてしまい......平民の女性は他の男を作ったそうです。
......まぁ、自業自得ですね!
あぁ、なんだかスッキリしました。 彼は今頃破滅しているのかしら?
応援ありがとうございます!
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