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魔界内乱編
狐の従者は怯える
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僕はさっきまでいたサヴァンの部屋の前に立っていた。
ゴクリ…と唾を飲み込む。
サヴァンもイカルドも僕のこと嫌いになっちゃったかな…。
前の魔王のこと嫌いだって言ってたし、それが僕だって知って嫌いにならないわけがない。
溢れそうになる涙を堪えながら、そっとドアに手の甲を当てた。
コンコンッ…。
「はい…。」
ドアの隙間から眉を下げたイカルドが顔を覗かせた。
「あ、あのね…イカルド…」
僕が声をかけようとすると、周りをキョロキョロしたあと、ゆっくりと僕の手を引き中へと入れてくれた。
「イカルド…?」
僕が不思議な顔で見つめると耳打ちをするように顔を近づけてきた。
「ネムさ…魔王様はあまりご存知ないのかもしれませんが、サヴァン派の魔族は前魔王を殺したいほど憎んでいるのです。」
「こ、ころ…」
「だから魔王様が復活されたと知らされた今、他の者達にも伝えるのかは分かりませんが、伝えたら最後、貴方の命は…。」
「僕、殺されちゃうの…?魔王の生まれ変わりだから…っ…?」
ポロポロと溢れる涙は止まることを知らず、拭っても拭っても溢れてくる。
「そんなに擦ると赤く腫れてしまいますよ…?」
イカルドが指で優しく拭ってくれる。
でも…。
「イカルドは僕を殺さないの…?」
イカルドもサヴァン派の魔族でしょ…?
そう言った僕の言葉にイカルドは手を止めて眉を下げた。
「そうですね、私は前魔王を殺したいほど憎んでいます。」
「…ぅ…っ…」
イカルドの両手が僕の首に掛かる。
ギリギリと力が強くなり、息が苦しくなる。
「いい、よ…イカルド…僕を…殺して…?」
イカルドの話を聞いて僕は思い出したことがある。
気づかなかっただけで、僕はなぜ彼らサヴァン派が僕を嫌っているのか知っていた。
サヴァンには父親がいる。
それがどうしたって話なんだろうけど、今回に関しては重要な話だ…。
それはサヴァンの父親、サーヴェローが僕が魔王になる前は魔王をしていたからだ。
…この世界では魔王を倒した者が魔王になる。
強いものが一番。
そんな簡単なようで複雑なルールは長年引き継がれてきた。
つまり、僕はサーヴェローを倒した。
大多数は倒した僕を褒めたが、サーヴェローの側近たちやそれこそ家族は僕を心底憎んでいた。
サーヴェローの息子であるサヴァン…。
サーヴェロー派の魔族が皆、サーヴェロー亡き今、サヴァン派になっているんだろう。
僕はそんなことを考えながらイカルドに身を任せるように体の力を抜く。
僕は能力は魔王だが、体自体は人間のままだ。
力を使いさえしなければ簡単に死ぬ。
「サヴァンと…仲良くね…?」
ふわりとイカルドに微笑むとイカルドは酷く傷ついた顔をする。
なんで、そんな苦しそうなの…?
僕っていう復讐相手を殺せるのに…。
意識が遠のく中、イカルドの涙が僕の頬へ落ち、床へと滑り落ちていった。
「ゴホッ…ゲホッ…」
ぷつりと切れる寸前だろうか、急に手を離され空気が一気に喉から入り込んでくる。
「なんっで…どうして…ゴホッ…!」
手を離したのであろうイカルドを見上げると顔を手で覆ってボロボロと泣いている。
「ぅ…っ…だって、殺せませんよ…最愛の人をっ…どうして、私が殺せるんです…!か、簡単に良いよなんて…ぅぐ、言わないでっぐだざいぃ…!」
イカルドは僕の体を抱きしめると耳元で大きな声で泣いている。
どうすればいいのかわからない僕はイカルドの背中に手を回してあやすように背中を擦る。
「イカルド、泣き止んで?僕はイカルドが笑顔のほうが好きだよ…?」
ほっぺをすりすりとイカルドの首元に擦りつけると、イカルドはビシッと固まる。
「ぅう、忌々しい魔王のはずなのに…どうして…そんなに可愛いんですか…!」
「か、かわっ…!?」
ボンッと僕の顔が赤くなる。
ムスッと怒ったような顔をしたイカルドは僕の後頭部を支えるように持つと勢い良く僕の口に噛み付いた。
「ぁ、んぅ…んっ…んちゅ…んぅう…!」
唇が食べられるんじゃないかというぐらい吸われて舐められ噛みつかれる。
思わず少し開いた口にイカルドの舌が入り込んでくる。
「んぁ…や、らめ…あぅん…んぅ…!」
くちゅ、くちゅ…と僕達のキスの音が響き、僕の口の端から飲み込みきれなかった唾液がポタポタと垂れていく。
「魔王様、いや、ネム様…。」
真剣な顔で見つめられる。
「なぁ…にっ…?」
息が切れ、ぐったりと真っ赤な顔で涙目になりながらも僕はイカルドをぼんやりと見つめ、涎が垂れた口を拭うことなく言葉を紡いだ。
「私にとってネム様は最愛の人です。たとえ、私の主であるサヴァン様が貴方を殺すと判断しても、私はあなたの味方です。サヴァン様が貴方を殺すと判断したとき、私はサヴァン様の敵になります。」
えっ、イカルドは僕の味方でサヴァンの敵になる…?
もし、サヴァンが僕を殺すと判断したら…?
そ、そんなの…
「そんなの駄目!!!」
僕は起き上がり、まだ上手く入らない力を振り絞ってイカルドを押し倒した。
「イカルドとサヴァンは仲良くいなきゃだめ…!サヴァンにはずっとイカルドがいたの…いたから今があるの…!そのイカルドが僕を選んだりなんかしちゃ駄目!!」
そうだよ、だめだよ。
サヴァンと出会ったときには気づかなかったが、今なら分かる。
こんな重大な話をなんで忘れていたんだろうか。
僕は思い出したのだ。
サヴァンがサーヴェローを亡くしたとき、魔王である僕の前に姿を現していたことを。
ゴクリ…と唾を飲み込む。
サヴァンもイカルドも僕のこと嫌いになっちゃったかな…。
前の魔王のこと嫌いだって言ってたし、それが僕だって知って嫌いにならないわけがない。
溢れそうになる涙を堪えながら、そっとドアに手の甲を当てた。
コンコンッ…。
「はい…。」
ドアの隙間から眉を下げたイカルドが顔を覗かせた。
「あ、あのね…イカルド…」
僕が声をかけようとすると、周りをキョロキョロしたあと、ゆっくりと僕の手を引き中へと入れてくれた。
「イカルド…?」
僕が不思議な顔で見つめると耳打ちをするように顔を近づけてきた。
「ネムさ…魔王様はあまりご存知ないのかもしれませんが、サヴァン派の魔族は前魔王を殺したいほど憎んでいるのです。」
「こ、ころ…」
「だから魔王様が復活されたと知らされた今、他の者達にも伝えるのかは分かりませんが、伝えたら最後、貴方の命は…。」
「僕、殺されちゃうの…?魔王の生まれ変わりだから…っ…?」
ポロポロと溢れる涙は止まることを知らず、拭っても拭っても溢れてくる。
「そんなに擦ると赤く腫れてしまいますよ…?」
イカルドが指で優しく拭ってくれる。
でも…。
「イカルドは僕を殺さないの…?」
イカルドもサヴァン派の魔族でしょ…?
そう言った僕の言葉にイカルドは手を止めて眉を下げた。
「そうですね、私は前魔王を殺したいほど憎んでいます。」
「…ぅ…っ…」
イカルドの両手が僕の首に掛かる。
ギリギリと力が強くなり、息が苦しくなる。
「いい、よ…イカルド…僕を…殺して…?」
イカルドの話を聞いて僕は思い出したことがある。
気づかなかっただけで、僕はなぜ彼らサヴァン派が僕を嫌っているのか知っていた。
サヴァンには父親がいる。
それがどうしたって話なんだろうけど、今回に関しては重要な話だ…。
それはサヴァンの父親、サーヴェローが僕が魔王になる前は魔王をしていたからだ。
…この世界では魔王を倒した者が魔王になる。
強いものが一番。
そんな簡単なようで複雑なルールは長年引き継がれてきた。
つまり、僕はサーヴェローを倒した。
大多数は倒した僕を褒めたが、サーヴェローの側近たちやそれこそ家族は僕を心底憎んでいた。
サーヴェローの息子であるサヴァン…。
サーヴェロー派の魔族が皆、サーヴェロー亡き今、サヴァン派になっているんだろう。
僕はそんなことを考えながらイカルドに身を任せるように体の力を抜く。
僕は能力は魔王だが、体自体は人間のままだ。
力を使いさえしなければ簡単に死ぬ。
「サヴァンと…仲良くね…?」
ふわりとイカルドに微笑むとイカルドは酷く傷ついた顔をする。
なんで、そんな苦しそうなの…?
僕っていう復讐相手を殺せるのに…。
意識が遠のく中、イカルドの涙が僕の頬へ落ち、床へと滑り落ちていった。
「ゴホッ…ゲホッ…」
ぷつりと切れる寸前だろうか、急に手を離され空気が一気に喉から入り込んでくる。
「なんっで…どうして…ゴホッ…!」
手を離したのであろうイカルドを見上げると顔を手で覆ってボロボロと泣いている。
「ぅ…っ…だって、殺せませんよ…最愛の人をっ…どうして、私が殺せるんです…!か、簡単に良いよなんて…ぅぐ、言わないでっぐだざいぃ…!」
イカルドは僕の体を抱きしめると耳元で大きな声で泣いている。
どうすればいいのかわからない僕はイカルドの背中に手を回してあやすように背中を擦る。
「イカルド、泣き止んで?僕はイカルドが笑顔のほうが好きだよ…?」
ほっぺをすりすりとイカルドの首元に擦りつけると、イカルドはビシッと固まる。
「ぅう、忌々しい魔王のはずなのに…どうして…そんなに可愛いんですか…!」
「か、かわっ…!?」
ボンッと僕の顔が赤くなる。
ムスッと怒ったような顔をしたイカルドは僕の後頭部を支えるように持つと勢い良く僕の口に噛み付いた。
「ぁ、んぅ…んっ…んちゅ…んぅう…!」
唇が食べられるんじゃないかというぐらい吸われて舐められ噛みつかれる。
思わず少し開いた口にイカルドの舌が入り込んでくる。
「んぁ…や、らめ…あぅん…んぅ…!」
くちゅ、くちゅ…と僕達のキスの音が響き、僕の口の端から飲み込みきれなかった唾液がポタポタと垂れていく。
「魔王様、いや、ネム様…。」
真剣な顔で見つめられる。
「なぁ…にっ…?」
息が切れ、ぐったりと真っ赤な顔で涙目になりながらも僕はイカルドをぼんやりと見つめ、涎が垂れた口を拭うことなく言葉を紡いだ。
「私にとってネム様は最愛の人です。たとえ、私の主であるサヴァン様が貴方を殺すと判断しても、私はあなたの味方です。サヴァン様が貴方を殺すと判断したとき、私はサヴァン様の敵になります。」
えっ、イカルドは僕の味方でサヴァンの敵になる…?
もし、サヴァンが僕を殺すと判断したら…?
そ、そんなの…
「そんなの駄目!!!」
僕は起き上がり、まだ上手く入らない力を振り絞ってイカルドを押し倒した。
「イカルドとサヴァンは仲良くいなきゃだめ…!サヴァンにはずっとイカルドがいたの…いたから今があるの…!そのイカルドが僕を選んだりなんかしちゃ駄目!!」
そうだよ、だめだよ。
サヴァンと出会ったときには気づかなかったが、今なら分かる。
こんな重大な話をなんで忘れていたんだろうか。
僕は思い出したのだ。
サヴァンがサーヴェローを亡くしたとき、魔王である僕の前に姿を現していたことを。
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