2 / 32
クズはやっぱりクズ②(教師×教師)
しおりを挟む
ガチャンッガチャン
職員室内に金属音が響く。
「あんた、こんなもんどっから出したんだ!」
デスクの足に引っ掛けた手錠を腕につけられ尚も抵抗する瑛人が言った。
「いやぁ、先生は知らないかもしれませんが、前々から、貴方にこうしたいと思ってまして、密かに毎日忍ばせていたんですよ。」
蓮池はニコッと笑いながら、しれっととんでもないことを言う。
「あんた、まさかこんな感じで生徒にも手を出してるんじゃー」
「馬鹿なこと言わないでください。」
瑛人の疑いに若干声を低くした蓮池が答える。
「仮にも僕は教師です。大事な教え子に手を出すわけないでしょう。」
こいつの倫理観はどうなっているのか。こんな事をしておいて至極真っ当な事を言う目の前の男にイライラが募る。
「だったら俺だって、大事な同僚だろうがっ!」
「いえ、玉置先生は性対象です。」
「!?」
やっぱりこいつはクズだった。そう思いながら、なんとかこの状況から逃れようと、がむしゃらに暴れる。
「そんなに暴れたら、手首が傷付きますよ。」
「だったら、これを外せよ!」
「それは無理ですね。僕、今の先生の姿見て、マジで興奮してるので。」
そう言うと、蓮池は瑛人から離れ自分のデスクに向かった。そこで通勤用のカバンを持って、戻ってくる。今度はなんなんだと瑛人が不安に思っていると、
「でも、安心してください。僕は経験も豊富な上にテクニックもある。だから痛い思いなんて絶対させませんよ。」
そう言って、カバンから玩具を取り出した。
「くそっ、通勤用のバックになんてもの入れてきてんだよ。」
瑛人は忌々しげに吐き捨てるが、当の本人は全く気にする様子もなく、瑛人に顔を近づける。
「きっと忘れられない体験にしてみせますから、先生も折角なら楽しみましょう。」
この状況の何を楽しめと言っているのかわからないが、蓮池を纏う空気が妖しいものに変わる。
なんとか身を捩ろうと、体を動かすがガチャンガチャンと金属音がなるだけで碌な抵抗が出来なかった。瑛人は自分がこれからされるであろう事を想像して一度目を強く閉じると、暗い気持ちで覚悟を決めた。
職員室内に金属音が響く。
「あんた、こんなもんどっから出したんだ!」
デスクの足に引っ掛けた手錠を腕につけられ尚も抵抗する瑛人が言った。
「いやぁ、先生は知らないかもしれませんが、前々から、貴方にこうしたいと思ってまして、密かに毎日忍ばせていたんですよ。」
蓮池はニコッと笑いながら、しれっととんでもないことを言う。
「あんた、まさかこんな感じで生徒にも手を出してるんじゃー」
「馬鹿なこと言わないでください。」
瑛人の疑いに若干声を低くした蓮池が答える。
「仮にも僕は教師です。大事な教え子に手を出すわけないでしょう。」
こいつの倫理観はどうなっているのか。こんな事をしておいて至極真っ当な事を言う目の前の男にイライラが募る。
「だったら俺だって、大事な同僚だろうがっ!」
「いえ、玉置先生は性対象です。」
「!?」
やっぱりこいつはクズだった。そう思いながら、なんとかこの状況から逃れようと、がむしゃらに暴れる。
「そんなに暴れたら、手首が傷付きますよ。」
「だったら、これを外せよ!」
「それは無理ですね。僕、今の先生の姿見て、マジで興奮してるので。」
そう言うと、蓮池は瑛人から離れ自分のデスクに向かった。そこで通勤用のカバンを持って、戻ってくる。今度はなんなんだと瑛人が不安に思っていると、
「でも、安心してください。僕は経験も豊富な上にテクニックもある。だから痛い思いなんて絶対させませんよ。」
そう言って、カバンから玩具を取り出した。
「くそっ、通勤用のバックになんてもの入れてきてんだよ。」
瑛人は忌々しげに吐き捨てるが、当の本人は全く気にする様子もなく、瑛人に顔を近づける。
「きっと忘れられない体験にしてみせますから、先生も折角なら楽しみましょう。」
この状況の何を楽しめと言っているのかわからないが、蓮池を纏う空気が妖しいものに変わる。
なんとか身を捩ろうと、体を動かすがガチャンガチャンと金属音がなるだけで碌な抵抗が出来なかった。瑛人は自分がこれからされるであろう事を想像して一度目を強く閉じると、暗い気持ちで覚悟を決めた。
11
あなたにおすすめの小説
【BL】捨てられたSubが甘やかされる話
橘スミレ
BL
渚は最低最悪なパートナーに追い出され行く宛もなく彷徨っていた。
もうダメだと倒れ込んだ時、オーナーと呼ばれる男に拾われた。
オーナーさんは理玖さんという名前で、優しくて暖かいDomだ。
ただ執着心がすごく強い。渚の全てを知って管理したがる。
特に食へのこだわりが強く、渚が食べるもの全てを知ろうとする。
でもその執着が捨てられた渚にとっては心地よく、気味が悪いほどの執着が欲しくなってしまう。
理玖さんの執着は日に日に重みを増していくが、渚はどこまでも幸福として受け入れてゆく。
そんな風な激重DomによってドロドロにされちゃうSubのお話です!
アルファポリス限定で連載中
二日に一度を目安に更新しております
普通の男の子がヤンデレや変態に愛されるだけの短編集、はじめました。
山田ハメ太郎
BL
タイトル通りです。
お話ごとに章分けしており、ひとつの章が大体1万文字以下のショート詰め合わせです。
サクッと読めますので、お好きなお話からどうぞ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる