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第一章 公爵令嬢曰く、「好奇心は台風の目に他ならない」
ミリアの意外な処罰
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ギーシャと仲直り(?)をした次の日。
私、ギーシャ、マリス嬢、リンス嬢の四人は第二談話室に集まっていた。
「皆様、お待たせ致しました」
「ミリア、おはよう」
「おはよう、ギーシャ」
一番最後に到着した私が部屋に入ると、ギーシャが挨拶をくれたので、それに返した。
リンス嬢はなんだか不機嫌そうで、マリス嬢はソファに座っているギーシャの隣を陣取っている。
「リンス嬢? どうかされましたか?」
「別に」
そう言ってそっぽを向かれてしまった。
私がハテナマークを浮かべていると、代わりにマリス嬢が教えてくれた。
「ギーシャ王子との婚約が保留になったから拗ねてるんでしょ」
マリス嬢はよっぽど二人の婚約保留が嬉しいのか、ふふんと上機嫌だ。
「ああ、そういえばそうでしたね。一から行儀作法を勉強されることになったと窺いました」
「ええ。今回の件でお母様がガチギレしてて、昨夜は一晩中家族会義という名のお説教を食らったわ」
それで目の下に隈が出来ているのか。
心なしか疲れているように見える。
でも、パーティー会場で掴み合いした挙げ句、見事な巴投げをかましてガッツポーズを決めれば、公爵令嬢を巻き込んでなくても、貴族令嬢なら親に叱られるわな。
うんうんと納得していると、意気揚々とマリス嬢がリンス嬢に話しかける。
「あんな野蛮な真似するからよ。いい気味だわ」
その一言にかちんときたのか、リンス嬢は鬼の形相でマリス嬢を睨んだ。
「なんですって?」
「何よ」
二人の視線の間にバチバチと電気が走っているのが見えるようだ。
ギーシャは相変わらず、二人の行動がよくわかってないようで不思議そうに二人を眺めている。
「まぁまぁ、二人共落ち着いてくださいな」
間に立って二人を諫める。やれやれ、相変わらず一触即発だなー。
「ギーシャとリンス嬢の婚約保留の話は追々しましょう。まずは処罰についてです」
そう言うと、マリス嬢とリンス嬢に僅かに緊張が走った。
「此度の一件の処罰を決定したので、この場にて決定を言い渡します」
やはり、二人は少しおっかなびっくりしていて、ギーシャも真面目な表情をしている。
一昨日、マリス嬢の下敷きになって、昨日色々やって、この二日がとても長いもののように感じられた。
正直、惨々な目にあったけど、悪いことばかりでもなかった。ちらりとギーシャを見てから、少し微笑んで、私は三人にびしっ指を差して言った。
「お三方には『部活』をやっていただきます!」
きっと、思いもよらない言葉が出て、驚いたのだろう。
「ぶかつ・・・・・・?」
ギーシャが意外そうに復唱し、マリス嬢はリンス嬢と顔を見合わせてから声を上げた。
「「はぁ?」」
私、ギーシャ、マリス嬢、リンス嬢の四人は第二談話室に集まっていた。
「皆様、お待たせ致しました」
「ミリア、おはよう」
「おはよう、ギーシャ」
一番最後に到着した私が部屋に入ると、ギーシャが挨拶をくれたので、それに返した。
リンス嬢はなんだか不機嫌そうで、マリス嬢はソファに座っているギーシャの隣を陣取っている。
「リンス嬢? どうかされましたか?」
「別に」
そう言ってそっぽを向かれてしまった。
私がハテナマークを浮かべていると、代わりにマリス嬢が教えてくれた。
「ギーシャ王子との婚約が保留になったから拗ねてるんでしょ」
マリス嬢はよっぽど二人の婚約保留が嬉しいのか、ふふんと上機嫌だ。
「ああ、そういえばそうでしたね。一から行儀作法を勉強されることになったと窺いました」
「ええ。今回の件でお母様がガチギレしてて、昨夜は一晩中家族会義という名のお説教を食らったわ」
それで目の下に隈が出来ているのか。
心なしか疲れているように見える。
でも、パーティー会場で掴み合いした挙げ句、見事な巴投げをかましてガッツポーズを決めれば、公爵令嬢を巻き込んでなくても、貴族令嬢なら親に叱られるわな。
うんうんと納得していると、意気揚々とマリス嬢がリンス嬢に話しかける。
「あんな野蛮な真似するからよ。いい気味だわ」
その一言にかちんときたのか、リンス嬢は鬼の形相でマリス嬢を睨んだ。
「なんですって?」
「何よ」
二人の視線の間にバチバチと電気が走っているのが見えるようだ。
ギーシャは相変わらず、二人の行動がよくわかってないようで不思議そうに二人を眺めている。
「まぁまぁ、二人共落ち着いてくださいな」
間に立って二人を諫める。やれやれ、相変わらず一触即発だなー。
「ギーシャとリンス嬢の婚約保留の話は追々しましょう。まずは処罰についてです」
そう言うと、マリス嬢とリンス嬢に僅かに緊張が走った。
「此度の一件の処罰を決定したので、この場にて決定を言い渡します」
やはり、二人は少しおっかなびっくりしていて、ギーシャも真面目な表情をしている。
一昨日、マリス嬢の下敷きになって、昨日色々やって、この二日がとても長いもののように感じられた。
正直、惨々な目にあったけど、悪いことばかりでもなかった。ちらりとギーシャを見てから、少し微笑んで、私は三人にびしっ指を差して言った。
「お三方には『部活』をやっていただきます!」
きっと、思いもよらない言葉が出て、驚いたのだろう。
「ぶかつ・・・・・・?」
ギーシャが意外そうに復唱し、マリス嬢はリンス嬢と顔を見合わせてから声を上げた。
「「はぁ?」」
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