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第0270話 紫火丹
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大汗をかきながら地面に座り、蕭炎は激しく息を吸い続けた。
袖の端で額の汗を拭うと、苦々しい表情で首を横に振った。
数分間の緊張が、大斗師との戦闘よりもさらに疲労感をもたらした。
幸いにも美杜莎女王は何らかの理由で力が弱まっていたため、今日の敗北は免れた。
深いた息を吐くと、蕭炎はゆっくり立ち上がった。
その目は突然、体全体に沿って蛇のように動き回る青色の炎の鞭に釘付けになった。
彼は驚きのあまり口を開けた。
この炎の鞭は、萧炎が回避する際に手早く引き出したもので、それほどでもないようだった。
炎の鞭が蕭炎の掌から離れ、体を自動的に回転させる様子は、護身の神聖な存在のように見えた。
蕭炎は目を見開いたまま、二十数日の訓練を通じて青蓮地心火の制御に慣れてきたことを思い出し、しかし自分がその程度で炎の鞭を自身の腕のように自在に操れるなどあり得ないと悟った。
目の前で展開される現象が、蕭炎を驚きと混乱に陥らせた。
彼は掌を伸ばし、炎の鞭に触れた瞬間、それは即座に指先に集まり、優雅に蠢いた。
十指を動かすと、細い青色の炎の線が十本引き出され、掌の上で地心火が自由自在に踊り始めた。
これは数日前の丹薬調合時とは比べものにならないほど柔軟だった。
「一体どうしたんだ?」
蕭炎は困惑の表情で顔をしかめながら、掌上の地心火を見つめた。
その瞬間、彼は地心火が以前よりも明らかに自身への抵抗感を減らし、親密さを増していることに気付いた。
眉をひそめて考え込む中、突然「地の炎蓮子のせいだ……」と低く呟いた。
地の炎蓮子と青蓮地心火は同一源であることを思い出し、蕭炎はようやくその関係性に気づいたのである。
地火蓮子の効果を確認した瞬間、蕭炎は緊縮していた眉を緩めた。
驚きと喜びが顔に浮かぶ。
この意外な奇效は、彼が予想していなかったものだった。
傷勢の完全修復よりも、青蓮地心火との融合度の向上の方が価値があることに気づく。
後者は時間をかけてしか向上できないからだ。
十指先の青色の炎を見つめる蕭炎の目は鋭かった。
その炎が蠕動し、やがて十本の極めて尖利な火の槍に凝縮された。
圧縮された結果、それらには強い破壊力があった。
屈指で弾くと、十本の火の槍は壁に向かって飛び出した。
しかし蕭炎が指を曲げると、それらは突然方向を変え、逆に彼の方へ向けて飛んできた。
笑みを浮かべて掌を開けると、十本の青色の火の槍はそのまま掌の中に収まった。
かつての自己では達成できなかったこの高度な制御が可能になったのは、地火蓮子の効果によるものだった。
異常に強い炎を放ちながらも再び取り戻すという行為は、無駄な浪費と見なされるべきだが、今やそれが可能となったことは彼にとって大きな喜びだった。
掌から青色の炎が消えると、傷跡一つない手を見て蕭炎は感嘆した。
気脈輪内の納霊から呼び出すためには相当の斗気を要するこの炎が、一度放ち捨てられたら戻らないという性質は無駄な行為だが、今やそれを可能にする地火蓮子の効果は価値ありだった。
掌を開き、青蓮座に手を伸ばすと、それは瞬時に納戒の中に消えた。
伸び伸びとした体を伸ばし、骨が軋む音と共に息を吐く。
緊縮していた拳を強く握り返す動作は、かつての傷を超える強さを感じさせた。
この新たな身体で発揮できる戦闘能力は、以前よりも優れていた。
今回の重傷は、結果的に有益だったのだ。
目を閉じて体の中を調べたあと、蕭炎は目を開け、拳を握りしめ、優雅に笑いながら言った。
「地火蓮子の灌注によって、今や六星斗師の実力になったはずだ……」
ベッドに向かう萧炎が、蛇のような吐息で床の上を這ってきた吞天蟒を見ると、淡紫色の目で彼の顔を一瞬見つめた。
その後、首を横に向け、体を柔らかくベッドに寝返した。
先ほどの突然なエネルギー注入は、まだ知性が芽生えたばかりの吞天蟒の心をわずかに不満にさせていたようだ。
「まあ、子供みたいだね」と萧炎は首を振り、その体を優しく撫でた。
しかし相手は反応せず、納戒から紫晶源を取り出し瓶を開けた。
淡紫色の煙が緩やかに立ち上る中、ベッドの上で横になっている吞天蟒は突然体を起こし、首を向けた。
目の中に欲望の光が浮かび、半ばでためらったものの、結局紫晶源の前へと近づいてきた。
瓶から吐息を伸ばすと、吞天蟒は尾を振ってその前に飛び出し、蛇の舌を瓶に突き入れた。
萧炎は小箱に戻すのをやめ、瓶の中の液体が減るのを見て、少し心痛んだ表情になった。
紫晶源が約十分の一にまで減ったとき、吞天蟒は瓶から首を引っ込めて、目の中に酔いのような光を浮かべた。
その様子を見た蕭炎は、瓶を安全な場所に置き、体の温度を感じながら「満足だね?」
と優しく言った。
蛇の舌が再び吐かれると、萧炎は首を横に向けた。
紫晶源の中の濃密な紫火エネルギーは、雲芝でも警戒するほどの危険性があった。
しかし、吞天蟒は遊び心で吐き出したようだ。
その光景を見ていた蕭炎は、ふとある考えが浮かんだ。
「この紫晶源から出る紫火を青蓮地心火と融合させたら……仮にも『佛怒火蓮』を作れるかもしれない。
今の実力なら制御できるはずだ」
彼は掌で顎を撫でながら、低くつぶやいた。
袖の端で額の汗を拭うと、苦々しい表情で首を横に振った。
数分間の緊張が、大斗師との戦闘よりもさらに疲労感をもたらした。
幸いにも美杜莎女王は何らかの理由で力が弱まっていたため、今日の敗北は免れた。
深いた息を吐くと、蕭炎はゆっくり立ち上がった。
その目は突然、体全体に沿って蛇のように動き回る青色の炎の鞭に釘付けになった。
彼は驚きのあまり口を開けた。
この炎の鞭は、萧炎が回避する際に手早く引き出したもので、それほどでもないようだった。
炎の鞭が蕭炎の掌から離れ、体を自動的に回転させる様子は、護身の神聖な存在のように見えた。
蕭炎は目を見開いたまま、二十数日の訓練を通じて青蓮地心火の制御に慣れてきたことを思い出し、しかし自分がその程度で炎の鞭を自身の腕のように自在に操れるなどあり得ないと悟った。
目の前で展開される現象が、蕭炎を驚きと混乱に陥らせた。
彼は掌を伸ばし、炎の鞭に触れた瞬間、それは即座に指先に集まり、優雅に蠢いた。
十指を動かすと、細い青色の炎の線が十本引き出され、掌の上で地心火が自由自在に踊り始めた。
これは数日前の丹薬調合時とは比べものにならないほど柔軟だった。
「一体どうしたんだ?」
蕭炎は困惑の表情で顔をしかめながら、掌上の地心火を見つめた。
その瞬間、彼は地心火が以前よりも明らかに自身への抵抗感を減らし、親密さを増していることに気付いた。
眉をひそめて考え込む中、突然「地の炎蓮子のせいだ……」と低く呟いた。
地の炎蓮子と青蓮地心火は同一源であることを思い出し、蕭炎はようやくその関係性に気づいたのである。
地火蓮子の効果を確認した瞬間、蕭炎は緊縮していた眉を緩めた。
驚きと喜びが顔に浮かぶ。
この意外な奇效は、彼が予想していなかったものだった。
傷勢の完全修復よりも、青蓮地心火との融合度の向上の方が価値があることに気づく。
後者は時間をかけてしか向上できないからだ。
十指先の青色の炎を見つめる蕭炎の目は鋭かった。
その炎が蠕動し、やがて十本の極めて尖利な火の槍に凝縮された。
圧縮された結果、それらには強い破壊力があった。
屈指で弾くと、十本の火の槍は壁に向かって飛び出した。
しかし蕭炎が指を曲げると、それらは突然方向を変え、逆に彼の方へ向けて飛んできた。
笑みを浮かべて掌を開けると、十本の青色の火の槍はそのまま掌の中に収まった。
かつての自己では達成できなかったこの高度な制御が可能になったのは、地火蓮子の効果によるものだった。
異常に強い炎を放ちながらも再び取り戻すという行為は、無駄な浪費と見なされるべきだが、今やそれが可能となったことは彼にとって大きな喜びだった。
掌から青色の炎が消えると、傷跡一つない手を見て蕭炎は感嘆した。
気脈輪内の納霊から呼び出すためには相当の斗気を要するこの炎が、一度放ち捨てられたら戻らないという性質は無駄な行為だが、今やそれを可能にする地火蓮子の効果は価値ありだった。
掌を開き、青蓮座に手を伸ばすと、それは瞬時に納戒の中に消えた。
伸び伸びとした体を伸ばし、骨が軋む音と共に息を吐く。
緊縮していた拳を強く握り返す動作は、かつての傷を超える強さを感じさせた。
この新たな身体で発揮できる戦闘能力は、以前よりも優れていた。
今回の重傷は、結果的に有益だったのだ。
目を閉じて体の中を調べたあと、蕭炎は目を開け、拳を握りしめ、優雅に笑いながら言った。
「地火蓮子の灌注によって、今や六星斗師の実力になったはずだ……」
ベッドに向かう萧炎が、蛇のような吐息で床の上を這ってきた吞天蟒を見ると、淡紫色の目で彼の顔を一瞬見つめた。
その後、首を横に向け、体を柔らかくベッドに寝返した。
先ほどの突然なエネルギー注入は、まだ知性が芽生えたばかりの吞天蟒の心をわずかに不満にさせていたようだ。
「まあ、子供みたいだね」と萧炎は首を振り、その体を優しく撫でた。
しかし相手は反応せず、納戒から紫晶源を取り出し瓶を開けた。
淡紫色の煙が緩やかに立ち上る中、ベッドの上で横になっている吞天蟒は突然体を起こし、首を向けた。
目の中に欲望の光が浮かび、半ばでためらったものの、結局紫晶源の前へと近づいてきた。
瓶から吐息を伸ばすと、吞天蟒は尾を振ってその前に飛び出し、蛇の舌を瓶に突き入れた。
萧炎は小箱に戻すのをやめ、瓶の中の液体が減るのを見て、少し心痛んだ表情になった。
紫晶源が約十分の一にまで減ったとき、吞天蟒は瓶から首を引っ込めて、目の中に酔いのような光を浮かべた。
その様子を見た蕭炎は、瓶を安全な場所に置き、体の温度を感じながら「満足だね?」
と優しく言った。
蛇の舌が再び吐かれると、萧炎は首を横に向けた。
紫晶源の中の濃密な紫火エネルギーは、雲芝でも警戒するほどの危険性があった。
しかし、吞天蟒は遊び心で吐き出したようだ。
その光景を見ていた蕭炎は、ふとある考えが浮かんだ。
「この紫晶源から出る紫火を青蓮地心火と融合させたら……仮にも『佛怒火蓮』を作れるかもしれない。
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彼は掌で顎を撫でながら、低くつぶやいた。
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