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ゆるぎない覚悟
文化の衝突、そして理解へ
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僕の心は、未だにざわついていた。
斉藤さんの胸から溢れ出す、圧倒的な生命力。
その光景を目の当たりにして、僕の中に渦巻くのは、無力感と、そして、彼女たちの未知なる世界への、尽きることのない好奇心だった。
僕が記録係としてできることは、本当に彼女たちの心の支えになることだけなのだろうか。
僕は、もっと、彼女たちの世界に深く踏み込みたい。
しかし、どうすればいいのか、僕には全く分からなかった。
翌日、僕は日野さんの元へと向かった。
放課後の特別研究クラスの部屋で、日野さんは一人、無数のデータが並ぶスクリーンを見つめていた。
その表情は、どこか険しく、深い思索に沈んでいるようだった。
「日野さん、僕、もっと彼女たちのことを知りたいんです。昨日、斉藤さんの…あの光景を目の当たりにして、僕、ただの記録係じゃダメだって、強く思ったんです。」
僕の言葉に、日野さんは、ゆっくりと僕に顔を向けた。
「日向くん…君は、彼女たちの『力』を、物理的なものとしてしか見ていない。しかし、彼女たちの『力』は、それだけじゃない。彼女たちの『力』は、彼女たちが持つ、独自の『文化』にもあるんだ。」
日野さんの言葉に、僕は首を傾げた。
文化?僕が知る限り、この学校の女子生徒たちは、ただ、乳腺が発達しているという共通の体質を持つだけの集団だ。
そこに、文化と呼べるような、特別なものがあるのだろうか。
「この学校の女子生徒たちは、胸の大きさや、搾乳量で、互いを比べ合う。そして、その比較によって、自分自身の価値を、確認し合っている。それが、彼女たちの『文化』なんだ。」
日野さんの言葉は、僕の心を揺さぶった。
僕は、彼女たちが、ただこの規格外の身体と向き合っているだけだと思っていた。
しかし、実際は、全く違う。彼女たちは、この身体を、一つの評価基準として、互いに競い合っていたのだ。
「彼女たちにとって、胸が大きいことは、ただの『個性』じゃない。それは、誰にも負けない『誇り』なんだ。だからこそ、彼女たちは、より大きな胸を、より多くの母乳を、求める。それが、彼女たちが、この規格外の身体と向き合っていく上での、最大のモチベーションになっている。」
日野さんの言葉は、僕の心を、新たな世界へと誘うものだった。
僕は、これまで、彼女たちの胸を、ただの「大きさ」としてしか見ていなかった。
しかし、彼女たちにとって、それは、自分の存在を証明するための、大切な「証」なのだ。
僕は、日野さんに、もっと詳しく教えてほしいと懇願した。日野さんは、僕の熱意に、静かに頷いた。
「よし、分かった。日向くん、君に、彼女たちの『文化』を、肌で感じてもらう機会を作ろう。今夜、体育館裏で、彼女たちの秘密の『集会』がある。君も、参加してみるかい?」
日野さんの言葉に、僕の心は、激しく高鳴った。
秘密の集会。
それは、僕が彼女たちの世界に、さらに深く踏み込むための、絶好の機会だ。
その日の夜、僕は、日野さんに連れられて、体育館裏へと向かった。
体育館裏は、普段は誰も寄り付かない、薄暗い場所だ。
しかし、その日は、奥まった場所で、数人の女子生徒たちが集まっているのが見えた。
その中心には、青山さんと大野さん、そして、斉藤さんがいた。
彼女たちの周りには、僕の知らない上級生の女子生徒たちが、数人集まっている。
皆、制服姿ではなく、身体のラインを強調するような、薄手のワンピースを着ていた。
彼女たちの胸は、夜の闇に浮かび上がるように、巨大な存在感を放っている。
「日向くん、ようこそ。これが、私たち、乳腺肥大症の女子生徒たちの、秘密の『集会』よ。」
青山さんが、僕に優しい笑顔を向けた。
しかし、その笑顔の奥には、僕がこれまで見たことのない、何か、深い決意のようなものが宿っているように見えた。
「これは…?」
僕が戸惑っていると、大野さんが、僕の前に立った。
彼女は、静かに、しかし、はっきりと語り始めた。
「日向くん、これは、私たち女子生徒たちが、互いの胸を比べ合い、そして、競い合うための、神聖な儀式なの。」
大野さんの言葉に、僕は再び息をのんだ。
神聖な儀式。
それは、僕が想像していたような、単なる「胸の自慢」ではないようだ。
「ここに集まっているのは、特に乳腺の発達が著しい、ごく一部の生徒たちよ。私たちは、ここで、互いの胸の大きさを比べ合い、そして、搾乳量を競い合う。そうすることで、自分自身の成長を、確認し合っているの。」
大野さんは、そう言って、自分の胸をそっと押さえた。
その仕草は、僕がこれまで見てきた、苦痛に満ちた仕草とは、全く違う。
それは、自分の身体を、誇りに思うための、神聖な仕草だった。
その時、一人の上級生の女子生徒が、前に出た。
彼女は、高等部2年生の小川美咲先輩だ。
その集会は、ここからが本番だった。
「さあ、始めましょうか、結衣。」
小川さんが、静かに、しかし、有無を言わせぬ覇気を放って、斉藤さんに呼びかけた。
彼女の言葉に、斉藤さんの表情が引き締まる。
二人の間には、緊張感に満ちた、目に見えない火花が散っていた。
小川さんは、自らの薄手のワンピースを脱ぎ捨て、僕たちの前に立った。
月明かりが、彼女の身体を神秘的に照らし出す。
その圧倒的な存在感に、僕は息をのんだ。
彼女の胸は、僕の顔よりも大きく、まるで二つの巨大な山脈が、彼女の身体を占拠しているかのようだった。
「まずは、サイズ測定からよ。」
小川さんは、そう言って、近くにいた上級生の女子生徒に、柔らかいメジャーを渡した。
上級生は、慣れた手つきで、小川さんのアンダーバストを測り始める。
「アンダーは、70cmよ。」
小川さんは、静かにその数値を告げた。
次に、上級生は、小川さんの胸の上部、乳頭を通るようにメジャーを当てた。
「トップは…165cm!」
上級生の驚きに満ちた声が、静かな体育館裏に響き渡った。
トップバスト165cm。
その数字は、僕の想像を遥かに超える、現実の重みとして、僕の目の前に立ちはだかっていた。
「トップとアンダーの差は、95cmね。」
小川さんは、誇らしげな笑顔を浮かべ、その数値を告げた。
僕の頭の中で、日野さんに教わったカップサイズの計算式が、瞬時に駆け巡る。
95cm差は…2周目のIカップ。
「どう?日向くん。これが、私の『力』よ。私のこの身体は、2周目のIカップまで成長したの。」
小川さんの言葉は、僕の心に、強く、そして、重く響いた。
次に、斉藤さんが、前に出た。
彼女もまた、ワンピースを脱ぎ捨て、僕たちの前に立った。
彼女の身体は、小川さんには及ばないものの、僕の常識を遥かに超える、巨大な存在感を放っていた。
「アンダーは…69cm。」
斉藤さんは、メジャーを当てる上級生に、静かに告げた。
「トップは…162cmよ。」
上級生の言葉に、斉藤さんの表情が、一瞬、険しくなった。
彼女は、小川さんのトップバストに、わずかに及ばなかった。
「トップとアンダーの差は…93cmね。」
斉藤さんは、悔しそうな表情を浮かべながら、その数値を告げた。
彼女のサイズは、90cm差の2周目のFカップを超え、77.5cm差の2周目のGカップというところだ。
「どう?日向くん。私のサイズも、十分に規格外でしょ。」
斉藤さんは、僕に、少しだけ挑発的な笑顔を向けた。
彼女の言葉には、小川さんに対する、明らかな対抗心が見て取れた。
そして、ここからが、この集会の、真の核心だった。
集会の中心に、巨大な搾乳器が置かれた。
それは、僕が知っている搾乳室にある搾乳器とは、比べ物にならないほど、大きく、そして、重厚な作りだった。
その搾乳器は、まるで彼女たちの身体を最大限に受け止めるために、この世に生み出されたかのような、圧倒的な存在感を放っていた。
小川さんは、その巨大な搾乳器の前に立った。
彼女は、自らの胸を、両手でそっと包み込む。
その瞬間、彼女の身体から、熱い蒸気が立ち上るかのように、乳腺が激しく脈動するのを、僕は感じた。
「うっ…ふぅ…」
小川さんは、苦痛と、そして、わずかな快楽が入り混じったような、複雑な表情を浮かべながら、自らの胸を、搾乳器の巨大なカップに、ゆっくりと入れた。
彼女の胸は、カップをはみ出すかのように、巨大に膨らんでいる。
搾乳器が作動すると、小川さんの身体は、激しく震え始めた。
ギュウ、ギュウ、という、搾乳器の重低音が、体育館裏に響き渡る。
その音は、まるで、彼女の身体の中から、何か巨大な生命体が、力強く脈打っているかのようだった。
そして、透明なパイプから、濃密な乳白色の液体が、勢いよく流れ出した。
それは、ただの母乳ではない。
それは、小川さんの生命力そのものが、凝縮された液体だった。
「うっ…くぅ…」
小川さんは、全身の力を振り絞るように、搾乳器と向き合っている。
その表情は、苦痛に満ちている。
しかし、その奥には、誰にも負けない、確固たる誇りが宿っているように見えた。
搾乳器の横にあるスクリーンには、リアルタイムで、彼女の母乳の生成量が数値として表示されている。
「…毎分4.5リットル。」
日野さんが、静かにその数値を読み上げた。
毎分4.5リットル。
それは、僕の想像できる、すべての限界を超えていた。
搾乳が終わると、小川さんは、安堵の表情を浮かべ、搾乳器から離れた。
彼女の胸は、搾乳によって、先ほどまでの張り詰めた状態から解放され、柔らかく、そして、少しだけ小さくなっていた。
次に、斉藤さんが、搾乳器の前に立った。
彼女もまた、自らの胸を、搾乳器の巨大なカップに、ゆっくりと入れた。
彼女の身体からも、熱い蒸気が立ち上るかのように、乳腺が激しく脈動するのを、僕は感じた。
「…毎分4.2リットル。」
斉藤さんの搾乳量も、驚異的なものだった。
しかし、小川さんの搾乳量には、わずかに及ばなかった。
斉藤さんは、搾乳が終わると、悔しそうな表情を浮かべ、唇を噛み締めていた。
僕は、その光景に、胸が締め付けられるような思いがした。
この集会は、ただの「胸の自慢」ではない。
それは、彼女たちの誇りをかけた、熾烈な「戦い」なのだ。
そして、その「戦い」には、僕たち男子生徒は、決して立ち入ることができない。
僕たち男子生徒は、彼女たちの身体の苦痛を和らげることはできても、彼女たちの心の支えになることはできても、彼女たちの「戦い」に参加することはできないのだ。
僕は、自分の無力さを、痛いほどに感じていた。
僕は、ただの記録係として、この光景を、ただ見ていることしかできない。
僕は、彼女たちの「文化」を理解しようと、この場所にやってきた。
しかし、僕には、彼女たちの「文化」の、ほんの一部しか見ることができない。
その時、青山さんが、僕の前に立った。
彼女は、僕の顔を、じっと見つめている。
その目には、僕がこれまで見たことのない、真剣な光が宿っていた。
「日向くん…どう?これが、私たちの『文化』よ。私たちの『誇り』をかけた、真剣な戦いなの。」
青山さんの言葉に、僕は、静かに頷いた。
「僕…僕は、みんなの気持ち、ちゃんと分かってなかった。みんなは、ただ胸が大きいだけじゃなくて、この身体を、誰にも負けない『武器』として、使おうとしてるんだ。」
僕の言葉に、青山さんは、優しく微笑んだ。
「うん。でもね、日向くん。この戦いは、ただの戦いじゃない。これは、私たち女子生徒たちが、互いを高め合うための、神聖な儀式なの。私たちは、この戦いを通じて、自分自身の限界を超えていく。そして、自分自身の可能性を、さらに大きく広げていく。」
青山さんの言葉は、僕の心を、新たな感動で満たしてくれた。
彼女たちは、この「文化」を通じて、自分自身の存在意義を、見つけ出していたのだ。
その時、小川さんが、僕の前に立った。
「日向くん…あなた、記録係なんでしょ。なら、私のことも、ちゃんと記録してよね。私のこの身体が、どれだけすごいのか、ちゃんと、あなたのノートに、刻んでおきなさい。」
小川さんの言葉は、僕の心を、強く揺さぶった。
彼女は、僕を、ただの「記録係」としてではなく、自分たちの「文化」を、後世に伝えるための、大切な存在として、見てくれているのだ。
僕は、小川さんに、深々と頭を下げた。
「小川先輩…ありがとうございます。僕、ちゃんと、小川先輩のことも、みんなのことも、全部、記録します。」
僕の言葉に、小川さんは、静かに微笑んだ。
「そう…なら、いいわ。あなた、日野先輩の後の、次の記録係になるんでしょ。なら、ちゃんと、私たち女子生徒たちの『文化』を、後世に伝えなさい。それが、あなたの役割よ。」
小川さんの言葉は、僕の心に、新たな使命感を与えてくれた。
僕は、ただの記録係ではない。
僕は、彼女たちの「文化」を、後世に伝えるための、大切な存在なのだ。
僕は、その夜の出来事を、僕自身の記録ノートに、詳細に書き記していく。
秘密の集会: 女子生徒たちが、互いの胸の大きさや、搾乳量で競い合う、独自の文化。
文化の衝突: 斉藤さんと小川さんの、搾乳量を競い合う姿を目の当たりにして、僕の価値観が揺らぐ。
文化の理解: 青山さんの言葉を通じて、彼女たちが、この「文化」を通じて、互いを高め合い、自分自身の限界を超えていくことを知る。
記録係の新たな使命: 小川さんの言葉を通じて、記録係としての新たな使命を見つけ出す。
僕の心の中で、一つの決意が芽生えていた。
僕は、この学校で、彼女たちの記録係として、彼女たちのことを、もっともっと深く知りたい。
そして、その記録を、いつか、この世界に、僕自身の言葉で、伝えていきたい。
斉藤さんの胸から溢れ出す、圧倒的な生命力。
その光景を目の当たりにして、僕の中に渦巻くのは、無力感と、そして、彼女たちの未知なる世界への、尽きることのない好奇心だった。
僕が記録係としてできることは、本当に彼女たちの心の支えになることだけなのだろうか。
僕は、もっと、彼女たちの世界に深く踏み込みたい。
しかし、どうすればいいのか、僕には全く分からなかった。
翌日、僕は日野さんの元へと向かった。
放課後の特別研究クラスの部屋で、日野さんは一人、無数のデータが並ぶスクリーンを見つめていた。
その表情は、どこか険しく、深い思索に沈んでいるようだった。
「日野さん、僕、もっと彼女たちのことを知りたいんです。昨日、斉藤さんの…あの光景を目の当たりにして、僕、ただの記録係じゃダメだって、強く思ったんです。」
僕の言葉に、日野さんは、ゆっくりと僕に顔を向けた。
「日向くん…君は、彼女たちの『力』を、物理的なものとしてしか見ていない。しかし、彼女たちの『力』は、それだけじゃない。彼女たちの『力』は、彼女たちが持つ、独自の『文化』にもあるんだ。」
日野さんの言葉に、僕は首を傾げた。
文化?僕が知る限り、この学校の女子生徒たちは、ただ、乳腺が発達しているという共通の体質を持つだけの集団だ。
そこに、文化と呼べるような、特別なものがあるのだろうか。
「この学校の女子生徒たちは、胸の大きさや、搾乳量で、互いを比べ合う。そして、その比較によって、自分自身の価値を、確認し合っている。それが、彼女たちの『文化』なんだ。」
日野さんの言葉は、僕の心を揺さぶった。
僕は、彼女たちが、ただこの規格外の身体と向き合っているだけだと思っていた。
しかし、実際は、全く違う。彼女たちは、この身体を、一つの評価基準として、互いに競い合っていたのだ。
「彼女たちにとって、胸が大きいことは、ただの『個性』じゃない。それは、誰にも負けない『誇り』なんだ。だからこそ、彼女たちは、より大きな胸を、より多くの母乳を、求める。それが、彼女たちが、この規格外の身体と向き合っていく上での、最大のモチベーションになっている。」
日野さんの言葉は、僕の心を、新たな世界へと誘うものだった。
僕は、これまで、彼女たちの胸を、ただの「大きさ」としてしか見ていなかった。
しかし、彼女たちにとって、それは、自分の存在を証明するための、大切な「証」なのだ。
僕は、日野さんに、もっと詳しく教えてほしいと懇願した。日野さんは、僕の熱意に、静かに頷いた。
「よし、分かった。日向くん、君に、彼女たちの『文化』を、肌で感じてもらう機会を作ろう。今夜、体育館裏で、彼女たちの秘密の『集会』がある。君も、参加してみるかい?」
日野さんの言葉に、僕の心は、激しく高鳴った。
秘密の集会。
それは、僕が彼女たちの世界に、さらに深く踏み込むための、絶好の機会だ。
その日の夜、僕は、日野さんに連れられて、体育館裏へと向かった。
体育館裏は、普段は誰も寄り付かない、薄暗い場所だ。
しかし、その日は、奥まった場所で、数人の女子生徒たちが集まっているのが見えた。
その中心には、青山さんと大野さん、そして、斉藤さんがいた。
彼女たちの周りには、僕の知らない上級生の女子生徒たちが、数人集まっている。
皆、制服姿ではなく、身体のラインを強調するような、薄手のワンピースを着ていた。
彼女たちの胸は、夜の闇に浮かび上がるように、巨大な存在感を放っている。
「日向くん、ようこそ。これが、私たち、乳腺肥大症の女子生徒たちの、秘密の『集会』よ。」
青山さんが、僕に優しい笑顔を向けた。
しかし、その笑顔の奥には、僕がこれまで見たことのない、何か、深い決意のようなものが宿っているように見えた。
「これは…?」
僕が戸惑っていると、大野さんが、僕の前に立った。
彼女は、静かに、しかし、はっきりと語り始めた。
「日向くん、これは、私たち女子生徒たちが、互いの胸を比べ合い、そして、競い合うための、神聖な儀式なの。」
大野さんの言葉に、僕は再び息をのんだ。
神聖な儀式。
それは、僕が想像していたような、単なる「胸の自慢」ではないようだ。
「ここに集まっているのは、特に乳腺の発達が著しい、ごく一部の生徒たちよ。私たちは、ここで、互いの胸の大きさを比べ合い、そして、搾乳量を競い合う。そうすることで、自分自身の成長を、確認し合っているの。」
大野さんは、そう言って、自分の胸をそっと押さえた。
その仕草は、僕がこれまで見てきた、苦痛に満ちた仕草とは、全く違う。
それは、自分の身体を、誇りに思うための、神聖な仕草だった。
その時、一人の上級生の女子生徒が、前に出た。
彼女は、高等部2年生の小川美咲先輩だ。
その集会は、ここからが本番だった。
「さあ、始めましょうか、結衣。」
小川さんが、静かに、しかし、有無を言わせぬ覇気を放って、斉藤さんに呼びかけた。
彼女の言葉に、斉藤さんの表情が引き締まる。
二人の間には、緊張感に満ちた、目に見えない火花が散っていた。
小川さんは、自らの薄手のワンピースを脱ぎ捨て、僕たちの前に立った。
月明かりが、彼女の身体を神秘的に照らし出す。
その圧倒的な存在感に、僕は息をのんだ。
彼女の胸は、僕の顔よりも大きく、まるで二つの巨大な山脈が、彼女の身体を占拠しているかのようだった。
「まずは、サイズ測定からよ。」
小川さんは、そう言って、近くにいた上級生の女子生徒に、柔らかいメジャーを渡した。
上級生は、慣れた手つきで、小川さんのアンダーバストを測り始める。
「アンダーは、70cmよ。」
小川さんは、静かにその数値を告げた。
次に、上級生は、小川さんの胸の上部、乳頭を通るようにメジャーを当てた。
「トップは…165cm!」
上級生の驚きに満ちた声が、静かな体育館裏に響き渡った。
トップバスト165cm。
その数字は、僕の想像を遥かに超える、現実の重みとして、僕の目の前に立ちはだかっていた。
「トップとアンダーの差は、95cmね。」
小川さんは、誇らしげな笑顔を浮かべ、その数値を告げた。
僕の頭の中で、日野さんに教わったカップサイズの計算式が、瞬時に駆け巡る。
95cm差は…2周目のIカップ。
「どう?日向くん。これが、私の『力』よ。私のこの身体は、2周目のIカップまで成長したの。」
小川さんの言葉は、僕の心に、強く、そして、重く響いた。
次に、斉藤さんが、前に出た。
彼女もまた、ワンピースを脱ぎ捨て、僕たちの前に立った。
彼女の身体は、小川さんには及ばないものの、僕の常識を遥かに超える、巨大な存在感を放っていた。
「アンダーは…69cm。」
斉藤さんは、メジャーを当てる上級生に、静かに告げた。
「トップは…162cmよ。」
上級生の言葉に、斉藤さんの表情が、一瞬、険しくなった。
彼女は、小川さんのトップバストに、わずかに及ばなかった。
「トップとアンダーの差は…93cmね。」
斉藤さんは、悔しそうな表情を浮かべながら、その数値を告げた。
彼女のサイズは、90cm差の2周目のFカップを超え、77.5cm差の2周目のGカップというところだ。
「どう?日向くん。私のサイズも、十分に規格外でしょ。」
斉藤さんは、僕に、少しだけ挑発的な笑顔を向けた。
彼女の言葉には、小川さんに対する、明らかな対抗心が見て取れた。
そして、ここからが、この集会の、真の核心だった。
集会の中心に、巨大な搾乳器が置かれた。
それは、僕が知っている搾乳室にある搾乳器とは、比べ物にならないほど、大きく、そして、重厚な作りだった。
その搾乳器は、まるで彼女たちの身体を最大限に受け止めるために、この世に生み出されたかのような、圧倒的な存在感を放っていた。
小川さんは、その巨大な搾乳器の前に立った。
彼女は、自らの胸を、両手でそっと包み込む。
その瞬間、彼女の身体から、熱い蒸気が立ち上るかのように、乳腺が激しく脈動するのを、僕は感じた。
「うっ…ふぅ…」
小川さんは、苦痛と、そして、わずかな快楽が入り混じったような、複雑な表情を浮かべながら、自らの胸を、搾乳器の巨大なカップに、ゆっくりと入れた。
彼女の胸は、カップをはみ出すかのように、巨大に膨らんでいる。
搾乳器が作動すると、小川さんの身体は、激しく震え始めた。
ギュウ、ギュウ、という、搾乳器の重低音が、体育館裏に響き渡る。
その音は、まるで、彼女の身体の中から、何か巨大な生命体が、力強く脈打っているかのようだった。
そして、透明なパイプから、濃密な乳白色の液体が、勢いよく流れ出した。
それは、ただの母乳ではない。
それは、小川さんの生命力そのものが、凝縮された液体だった。
「うっ…くぅ…」
小川さんは、全身の力を振り絞るように、搾乳器と向き合っている。
その表情は、苦痛に満ちている。
しかし、その奥には、誰にも負けない、確固たる誇りが宿っているように見えた。
搾乳器の横にあるスクリーンには、リアルタイムで、彼女の母乳の生成量が数値として表示されている。
「…毎分4.5リットル。」
日野さんが、静かにその数値を読み上げた。
毎分4.5リットル。
それは、僕の想像できる、すべての限界を超えていた。
搾乳が終わると、小川さんは、安堵の表情を浮かべ、搾乳器から離れた。
彼女の胸は、搾乳によって、先ほどまでの張り詰めた状態から解放され、柔らかく、そして、少しだけ小さくなっていた。
次に、斉藤さんが、搾乳器の前に立った。
彼女もまた、自らの胸を、搾乳器の巨大なカップに、ゆっくりと入れた。
彼女の身体からも、熱い蒸気が立ち上るかのように、乳腺が激しく脈動するのを、僕は感じた。
「…毎分4.2リットル。」
斉藤さんの搾乳量も、驚異的なものだった。
しかし、小川さんの搾乳量には、わずかに及ばなかった。
斉藤さんは、搾乳が終わると、悔しそうな表情を浮かべ、唇を噛み締めていた。
僕は、その光景に、胸が締め付けられるような思いがした。
この集会は、ただの「胸の自慢」ではない。
それは、彼女たちの誇りをかけた、熾烈な「戦い」なのだ。
そして、その「戦い」には、僕たち男子生徒は、決して立ち入ることができない。
僕たち男子生徒は、彼女たちの身体の苦痛を和らげることはできても、彼女たちの心の支えになることはできても、彼女たちの「戦い」に参加することはできないのだ。
僕は、自分の無力さを、痛いほどに感じていた。
僕は、ただの記録係として、この光景を、ただ見ていることしかできない。
僕は、彼女たちの「文化」を理解しようと、この場所にやってきた。
しかし、僕には、彼女たちの「文化」の、ほんの一部しか見ることができない。
その時、青山さんが、僕の前に立った。
彼女は、僕の顔を、じっと見つめている。
その目には、僕がこれまで見たことのない、真剣な光が宿っていた。
「日向くん…どう?これが、私たちの『文化』よ。私たちの『誇り』をかけた、真剣な戦いなの。」
青山さんの言葉に、僕は、静かに頷いた。
「僕…僕は、みんなの気持ち、ちゃんと分かってなかった。みんなは、ただ胸が大きいだけじゃなくて、この身体を、誰にも負けない『武器』として、使おうとしてるんだ。」
僕の言葉に、青山さんは、優しく微笑んだ。
「うん。でもね、日向くん。この戦いは、ただの戦いじゃない。これは、私たち女子生徒たちが、互いを高め合うための、神聖な儀式なの。私たちは、この戦いを通じて、自分自身の限界を超えていく。そして、自分自身の可能性を、さらに大きく広げていく。」
青山さんの言葉は、僕の心を、新たな感動で満たしてくれた。
彼女たちは、この「文化」を通じて、自分自身の存在意義を、見つけ出していたのだ。
その時、小川さんが、僕の前に立った。
「日向くん…あなた、記録係なんでしょ。なら、私のことも、ちゃんと記録してよね。私のこの身体が、どれだけすごいのか、ちゃんと、あなたのノートに、刻んでおきなさい。」
小川さんの言葉は、僕の心を、強く揺さぶった。
彼女は、僕を、ただの「記録係」としてではなく、自分たちの「文化」を、後世に伝えるための、大切な存在として、見てくれているのだ。
僕は、小川さんに、深々と頭を下げた。
「小川先輩…ありがとうございます。僕、ちゃんと、小川先輩のことも、みんなのことも、全部、記録します。」
僕の言葉に、小川さんは、静かに微笑んだ。
「そう…なら、いいわ。あなた、日野先輩の後の、次の記録係になるんでしょ。なら、ちゃんと、私たち女子生徒たちの『文化』を、後世に伝えなさい。それが、あなたの役割よ。」
小川さんの言葉は、僕の心に、新たな使命感を与えてくれた。
僕は、ただの記録係ではない。
僕は、彼女たちの「文化」を、後世に伝えるための、大切な存在なのだ。
僕は、その夜の出来事を、僕自身の記録ノートに、詳細に書き記していく。
秘密の集会: 女子生徒たちが、互いの胸の大きさや、搾乳量で競い合う、独自の文化。
文化の衝突: 斉藤さんと小川さんの、搾乳量を競い合う姿を目の当たりにして、僕の価値観が揺らぐ。
文化の理解: 青山さんの言葉を通じて、彼女たちが、この「文化」を通じて、互いを高め合い、自分自身の限界を超えていくことを知る。
記録係の新たな使命: 小川さんの言葉を通じて、記録係としての新たな使命を見つけ出す。
僕の心の中で、一つの決意が芽生えていた。
僕は、この学校で、彼女たちの記録係として、彼女たちのことを、もっともっと深く知りたい。
そして、その記録を、いつか、この世界に、僕自身の言葉で、伝えていきたい。
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