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番外編
ほのぼの日常編1 再婚を祝う人々13(ダニエラ視点)
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蜘蛛についての描写があります。
「お兄様、急に申し訳ございません。ディーン? あなた何をしているの?」
お兄様の部屋の扉を叩き了承を得て部屋の中に入ると、何故かディーンが窓際、正確に言えばカーテンに背中をつけてこちらを見ていました。
カーテンは開けられていて、美しくひだを寄せまとめられています。
その前に立つディーン、不自然でしかありません。
あまりの不自然な姿に、凝視してしまいました。
「あ、あの、その」
「ディーン、諦めろ。おまえは取り繕うのが下手すぎる」
狼狽えるディーンとすまし顔で紅茶を飲んでいるお兄様という、なんとも言えない光景にどう対応すれば良いのか悩みながら、取り敢えずディーンの近くに向かいました。
「ディーン、どうしてそんなところに立っているの。お兄様に意地悪されていたのかしら?」
「そ、そんなとんでもありませんっ。ニール様、ニール兄上が意地悪なんて」
私が直ぐ側まで近づくと、ディーンはとっさに後ろに下がろうとしてこれ以上後が無かったと絶望した様な顔で私を見つめました。
最近思うのですけれど、ディーンってお兄様のことが好き過ぎるのではないでしょうか。
お兄様をほんの少しでも下げる発言を、全否定している気がします。
「どうしたのディーン。こちらに座って?」
「ダニエラ、用事はなんだ」
「昨日私熱を出してしまって、陛下とウーゴ叔父様へお礼状をお送りしていいのか伺っていなかったなと先程気が付きましたの。ウーゴ叔父様は兎も角陛下に私からお送りしていいものでしょうか」
「あぁ、既に私が手配済みだが、ウーゴ叔父上にはおまえからも送りなさい。陛下は父上にお願いしたから不要だ」
さすがお兄様です。
この辺り抜かりはありません。
「お手数お掛けして申し訳ありません」
「そう思うなら、夕食に付き合ってくれ。今日は父上も早く戻るそうだからな」
「夕食。あぁ、ディーンを招待されたのですね」
私に何の連絡も無くディーンが屋敷を訪ねて来たのが不思議でしたが、お兄様が夕食に招待していたのなら納得できます。
夕食の席で会うからいいだろうと考えたのでしょう。
「い、いえ私はこれから領地に向かいますので!」
「今から領地に? 何か問題が起きたの?」
慌てて否定するディーンに、眉間に皺を寄せ矢継ぎ早に質問します。
王都と領地の往復をしていたら、どう頑張っても婚姻の儀式には間に合いません。
それを分かっている筈ですから、余程の理由な筈です。もしかしてロニーに何かあったのでしょうか。
「いいえ、少し用事があるだけです」
「用事? 何があるの」
「あの、それは、あの」
どうしたのでしょう、ディーンが慌てています。
「私に話せない事なら無理に聞いたりしないわ。だから嘘は言わないでね。そういう時には、今は話せないと言って欲しいわ。ディーンを信じているから、それで十分よ」
「ダニエラ、あの、あのっ」
誰にでも言いたくないことや言えないことの一つや二つあるのは当然です。
夫婦になるのだから秘密を作ってはいけなど、私だって言えません。
前世の記憶があるなて、言えるわけがないのですから。
「うろたえるナ、主」
「え、誰の声?」
「こ、これはあのっ」
ディーンは慌てながらも、カーテンから背中を離そうとはしません。
それにしても、何故両手を後ろにしているのでしょう。
ん? 後ろ? これは何かを隠しているのでしょうか。
「隠す必要などナイ。流石、主を貰ってやろウと決めるだけのオナゴだけのことはアルな。良い魔力を持っていル」
なんでしょう? 主というのはディーンのことの様ですが声はどこから聞こえてくるのでしょうか。
「ディーン?」
「ハジメマシテ、ディーンの番」
カサカサと乾いた音? 気配の後ディーンの右肩に姿を現したのは薄い緑色の……蜘蛛?
「はじめまして? あの番というのは」
番ってなんでしたっけ?
唐突に目の前に現れた存在に驚きすぎて、頭が動いていません。
「違うノカ、ディーンを貰ってくれるノダロう?」
ところどころ、発音が微妙な感じに聞こえてきます。
体は動かずに口らしい部分だけが小さく動いているのが見えますが、蜘蛛に声帯があるのでしょうか。
胴体の大きさは大人の手のひら、いいえそれより遥かに大きくそこに太く長い足が八本、その八本の足でディーンの肩に掴まっていますが、大きすぎて肩から落ちそうに見えます。
でも、虫という感じがしないのは、体がツルリとしていて薄い緑色のプラスチックのパーツを組み合わせたおもちゃみたいに見えるせいでしょうか。
例えるなら、蜘蛛をデフォルメしたおもちゃです。
「貰う?」
誰からディーンを貰うのでしょう?
「貰うのは誰からでしょう、お兄様からかしら?」
「ダニエラ、頭の悪い話をするな。蜘蛛、人間は番では無く夫婦と言うのだと教えただろう」
番って夫婦の意味でしたか、そういえばそんな言い方があったような。
駄目です、眼の前にいるものを理解したくなくて思考停止しているみたいです。
「あの、あなたが大魔女郎蜘蛛さんでしょうか」
思考停止、現実逃避、気を失っていいでしょうか。
いいえ、駄目です。蜘蛛と仲良くなるのですから。
「そうだ。よろしク主の伴侶殿」
「ダニエラと呼んで下さい。蜘蛛さん」
女郎蜘蛛と言うくらいなので、黄色と黒の縞模様なのかと思っていましたが、まさかの薄い緑色。
これなら少し受け入れるハードルが下がった気が……しません。
やっぱり怖いです。
蜘蛛じゃなくて蟹だと思えばいいのではと、軽く考えていましたが、まさかこんなに大きいなんて、これ蟹は蟹でもタカアシガニくらいあるんじゃないでしょうか。
あぁ、蟹といえば、看板に蟹の模型を付けたお店がありました。あれも結構怖い見た目してましたよね。
でも、蟹は食べると美味しいですよね。
蜘蛛は蟹とは違いますけれど、食べられないし見た目プラスチックのおもちゃでもかたちは蜘蛛です。
どう見ても蜘蛛でしかないのですっ。
それにしても、ディーン。
どうしても私に蜘蛛を会わせたくて連れてきてしまったのでしょうか。
「ダニエラ、怖くありませんか? 女性は虫が平気な方が少ないと団長に聞いて、その……すみません」
「突然で驚いたけれど、この蜘蛛さんは怖くないみたい」
嘘です、驚きすぎるし怖すぎて、現実逃避中です。
さすが異世界、さすがゲームの世界、魔物って本当にいるのですね。
蜘蛛がこの大きさなんて、こんな大きいなんて。
「ほら、平気ダロ。主は心配し過ぎダ。主を貰ってくれるオナゴなのだから、心が強い筈と言ったダロう」
心配? ディーンが心配? 蜘蛛を無邪気に私に会わせようとしていた人が心配?
「ディーン、心配って」
「あの、団長に女性は虫が苦手なのが普通だし、ダニエラは本物の虫は蝶くらいしか見たことがないのではないか蜘蛛がどんなものか知らないのではと。ですからあなたに会わせるのは止めようかと」
「……そういえば、本物の蜘蛛を見たことは無いかもしれないわ。でも、大魔女郎蜘蛛は確か本で……」
あれは何故覚えているのでしょう、確か本に描かれている蜘蛛の絵がとても怖かった覚えがあります。
長い足、縞々の体の模様でした。
「よく覚えているな。十歳頃だっただろう」
「お兄様に本を見せていただいたのでしたね」
虫型の魔物が出す糸で布を織りドレスにしたと教えられて、本を見せられたのです。
「あら? あの時本の絵では体は縞模様でしたけれど、種類が違うのかしら」
「その記憶は正しいゾ、これが本当の体だ。大きさは小さくしているが」
カサッとかドザッとか、変な音が響いて。
ディーンの横、窓に張り付いているのは大きな大きな女郎蜘蛛、あの絵の通りの蜘蛛です。
「お、大き……」
想像を超える大きさに、私の現実逃避は許容範囲を超えてしまった様です。
「ダニエラ!」
「ダニエラ、しっかりするんだ」
二人の声を聞きながら、私は意識を手放したのです。
「お兄様、急に申し訳ございません。ディーン? あなた何をしているの?」
お兄様の部屋の扉を叩き了承を得て部屋の中に入ると、何故かディーンが窓際、正確に言えばカーテンに背中をつけてこちらを見ていました。
カーテンは開けられていて、美しくひだを寄せまとめられています。
その前に立つディーン、不自然でしかありません。
あまりの不自然な姿に、凝視してしまいました。
「あ、あの、その」
「ディーン、諦めろ。おまえは取り繕うのが下手すぎる」
狼狽えるディーンとすまし顔で紅茶を飲んでいるお兄様という、なんとも言えない光景にどう対応すれば良いのか悩みながら、取り敢えずディーンの近くに向かいました。
「ディーン、どうしてそんなところに立っているの。お兄様に意地悪されていたのかしら?」
「そ、そんなとんでもありませんっ。ニール様、ニール兄上が意地悪なんて」
私が直ぐ側まで近づくと、ディーンはとっさに後ろに下がろうとしてこれ以上後が無かったと絶望した様な顔で私を見つめました。
最近思うのですけれど、ディーンってお兄様のことが好き過ぎるのではないでしょうか。
お兄様をほんの少しでも下げる発言を、全否定している気がします。
「どうしたのディーン。こちらに座って?」
「ダニエラ、用事はなんだ」
「昨日私熱を出してしまって、陛下とウーゴ叔父様へお礼状をお送りしていいのか伺っていなかったなと先程気が付きましたの。ウーゴ叔父様は兎も角陛下に私からお送りしていいものでしょうか」
「あぁ、既に私が手配済みだが、ウーゴ叔父上にはおまえからも送りなさい。陛下は父上にお願いしたから不要だ」
さすがお兄様です。
この辺り抜かりはありません。
「お手数お掛けして申し訳ありません」
「そう思うなら、夕食に付き合ってくれ。今日は父上も早く戻るそうだからな」
「夕食。あぁ、ディーンを招待されたのですね」
私に何の連絡も無くディーンが屋敷を訪ねて来たのが不思議でしたが、お兄様が夕食に招待していたのなら納得できます。
夕食の席で会うからいいだろうと考えたのでしょう。
「い、いえ私はこれから領地に向かいますので!」
「今から領地に? 何か問題が起きたの?」
慌てて否定するディーンに、眉間に皺を寄せ矢継ぎ早に質問します。
王都と領地の往復をしていたら、どう頑張っても婚姻の儀式には間に合いません。
それを分かっている筈ですから、余程の理由な筈です。もしかしてロニーに何かあったのでしょうか。
「いいえ、少し用事があるだけです」
「用事? 何があるの」
「あの、それは、あの」
どうしたのでしょう、ディーンが慌てています。
「私に話せない事なら無理に聞いたりしないわ。だから嘘は言わないでね。そういう時には、今は話せないと言って欲しいわ。ディーンを信じているから、それで十分よ」
「ダニエラ、あの、あのっ」
誰にでも言いたくないことや言えないことの一つや二つあるのは当然です。
夫婦になるのだから秘密を作ってはいけなど、私だって言えません。
前世の記憶があるなて、言えるわけがないのですから。
「うろたえるナ、主」
「え、誰の声?」
「こ、これはあのっ」
ディーンは慌てながらも、カーテンから背中を離そうとはしません。
それにしても、何故両手を後ろにしているのでしょう。
ん? 後ろ? これは何かを隠しているのでしょうか。
「隠す必要などナイ。流石、主を貰ってやろウと決めるだけのオナゴだけのことはアルな。良い魔力を持っていル」
なんでしょう? 主というのはディーンのことの様ですが声はどこから聞こえてくるのでしょうか。
「ディーン?」
「ハジメマシテ、ディーンの番」
カサカサと乾いた音? 気配の後ディーンの右肩に姿を現したのは薄い緑色の……蜘蛛?
「はじめまして? あの番というのは」
番ってなんでしたっけ?
唐突に目の前に現れた存在に驚きすぎて、頭が動いていません。
「違うノカ、ディーンを貰ってくれるノダロう?」
ところどころ、発音が微妙な感じに聞こえてきます。
体は動かずに口らしい部分だけが小さく動いているのが見えますが、蜘蛛に声帯があるのでしょうか。
胴体の大きさは大人の手のひら、いいえそれより遥かに大きくそこに太く長い足が八本、その八本の足でディーンの肩に掴まっていますが、大きすぎて肩から落ちそうに見えます。
でも、虫という感じがしないのは、体がツルリとしていて薄い緑色のプラスチックのパーツを組み合わせたおもちゃみたいに見えるせいでしょうか。
例えるなら、蜘蛛をデフォルメしたおもちゃです。
「貰う?」
誰からディーンを貰うのでしょう?
「貰うのは誰からでしょう、お兄様からかしら?」
「ダニエラ、頭の悪い話をするな。蜘蛛、人間は番では無く夫婦と言うのだと教えただろう」
番って夫婦の意味でしたか、そういえばそんな言い方があったような。
駄目です、眼の前にいるものを理解したくなくて思考停止しているみたいです。
「あの、あなたが大魔女郎蜘蛛さんでしょうか」
思考停止、現実逃避、気を失っていいでしょうか。
いいえ、駄目です。蜘蛛と仲良くなるのですから。
「そうだ。よろしク主の伴侶殿」
「ダニエラと呼んで下さい。蜘蛛さん」
女郎蜘蛛と言うくらいなので、黄色と黒の縞模様なのかと思っていましたが、まさかの薄い緑色。
これなら少し受け入れるハードルが下がった気が……しません。
やっぱり怖いです。
蜘蛛じゃなくて蟹だと思えばいいのではと、軽く考えていましたが、まさかこんなに大きいなんて、これ蟹は蟹でもタカアシガニくらいあるんじゃないでしょうか。
あぁ、蟹といえば、看板に蟹の模型を付けたお店がありました。あれも結構怖い見た目してましたよね。
でも、蟹は食べると美味しいですよね。
蜘蛛は蟹とは違いますけれど、食べられないし見た目プラスチックのおもちゃでもかたちは蜘蛛です。
どう見ても蜘蛛でしかないのですっ。
それにしても、ディーン。
どうしても私に蜘蛛を会わせたくて連れてきてしまったのでしょうか。
「ダニエラ、怖くありませんか? 女性は虫が平気な方が少ないと団長に聞いて、その……すみません」
「突然で驚いたけれど、この蜘蛛さんは怖くないみたい」
嘘です、驚きすぎるし怖すぎて、現実逃避中です。
さすが異世界、さすがゲームの世界、魔物って本当にいるのですね。
蜘蛛がこの大きさなんて、こんな大きいなんて。
「ほら、平気ダロ。主は心配し過ぎダ。主を貰ってくれるオナゴなのだから、心が強い筈と言ったダロう」
心配? ディーンが心配? 蜘蛛を無邪気に私に会わせようとしていた人が心配?
「ディーン、心配って」
「あの、団長に女性は虫が苦手なのが普通だし、ダニエラは本物の虫は蝶くらいしか見たことがないのではないか蜘蛛がどんなものか知らないのではと。ですからあなたに会わせるのは止めようかと」
「……そういえば、本物の蜘蛛を見たことは無いかもしれないわ。でも、大魔女郎蜘蛛は確か本で……」
あれは何故覚えているのでしょう、確か本に描かれている蜘蛛の絵がとても怖かった覚えがあります。
長い足、縞々の体の模様でした。
「よく覚えているな。十歳頃だっただろう」
「お兄様に本を見せていただいたのでしたね」
虫型の魔物が出す糸で布を織りドレスにしたと教えられて、本を見せられたのです。
「あら? あの時本の絵では体は縞模様でしたけれど、種類が違うのかしら」
「その記憶は正しいゾ、これが本当の体だ。大きさは小さくしているが」
カサッとかドザッとか、変な音が響いて。
ディーンの横、窓に張り付いているのは大きな大きな女郎蜘蛛、あの絵の通りの蜘蛛です。
「お、大き……」
想像を超える大きさに、私の現実逃避は許容範囲を超えてしまった様です。
「ダニエラ!」
「ダニエラ、しっかりするんだ」
二人の声を聞きながら、私は意識を手放したのです。
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