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番外編
おまけ 兄の寵愛弟の思惑20 (ボナクララ視点)
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「あら、ブレガ様お一人ですの? デルロイ様はどうされたのかしら」
校内にある王族用のサロンに向かうと、部屋の中にいたのはデルロイ様の友エベラルド・ブレガ様お一人が少し不機嫌そうな顔で私を出迎えた。
今の状況は意図的に作ったものとはいえ、それを彼に知られるのは困るから私はいるはずのないデルロイ様の姿を探してサロンの中に視線を走らせた。
デルロイ様と年が近い上位貴族の令息たちの中で、王太子殿下に認められたのは彼ともう一人テレンス・トルトゥ様のお二人だけ、残りの方々は排除されずともデルロイ様のお側に侍る許しは得られることは無かった。
入学してからというもの、二人は常にと言っていいほどデルロイ様と行動を共にしている。
男性と女性では受ける授業が違う場合も多いため、校内では私がデルロイ様と一緒にいられる時間はそう多くはない。デルロイ様は王太子殿下から離れて過ごすことが出来る今の状況がとても楽しいらしく、いつもご機嫌ですごされている。
「サデウス嬢、第二王子殿下はマーニ先生に呼ばれて教官室に、テレンスと一緒に」
テレンスと名を呼ぶ時に、ブレガ様は分かりやすく眉間に皺を寄せた。
ブレガ様とトルトゥ様は、常に第二王子殿下の視線が自分達のどちらにあるかを競っている様に見える。
今は、トルトゥ様がデルロイ様と一緒に行動されているのが気に喰わないのだろう。
デルロイ様は昔から、執着と呼ぶのが相応しいのではないかと思う程の好意を無意識に集めてしまう方だ。
その好意の中には私からのものもある。
私は初めてデルロイ様にお会いした日からずっとあの方をお慕いしている。
デルロイ様は見た目の美しさだけでなく、聡明さや穏やかで優しい性格から人をすぐに魅了する。けれどデルロイ様がデルロイ様であるというだけで、例え姿が見苦しくても、残虐な性格をしていたとしても人々から思いを寄せられていたのではないかと私は密かに思っている。
「そうですか、では丁度いいわ。あなたに伺いたいことがありましたのよ」
サロンの中にいるのは、私と彼と私の侍女と護衛、そしてサロンのメイド達。
私の言葉にサロンのメイド達は気を利かせて部屋を出ていく。
勿論婚約者同士でもない未婚の男女が同じ部屋にいるのは問題があるから、サロンの入り口の扉は少し開けてあり私の護衛の一人が扉の前を守っている。
「伺いたい事とはなんでしょうか」
不機嫌そうな表情が消え、ブレガ様は無表情に私を見つめた後で「立ち話は失礼でした」と私をテーブルまでエスコートし、椅子を引いて私を座らせると私の傍に立つ。
「お座りになったらいかが?」
「いえ、私はこのままで」
四人掛けの丸テーブルは、いつもは私の正面にデルロイ様が座り左右に二人がそれぞれ座る。
今はデルロイ様がいないから、確かにいつもの場所に彼が座ると互いに居心地は悪いかもしれない。
彼がそうするのは、私への気遣いではなくデルロイ様を思ってのことだろう。
「デルロイ様がいらっしゃる前にお話しを伺いたいから、回りくどい言い方は避けます。ブレガ様あなた入学式のあの日ルチーア・ロサルバにデルロイ様に接触する様に指示をしましたね? その理由を聞かせて欲しいわ」
私の問いに、ブレガ様は一瞬息を飲んだ後私から逃げる様に後退りしました。
「答えて下さい、ブレガ様。あなたは彼女をデルロイ様にけしかけ何がしたかったのですか。まさか私の代わりに彼女をデルロイ様のお側に侍らせようとしたのではないでしょうね」
逃げる事は許さないとばかりに私は彼を睨み問い詰めた。
入学式の日、ハンカチを風魔法でデルロイ様の足元に飛ばして近付いてきた女生徒をデルロイ様の命令で調べていた私は、彼女ルチーア・ロサルバがブレガ様の家の領地に寄子として暮らすロサルバ男爵の令嬢だと知った。
彼女はブレガ侯爵家の遠縁で、彼女の父親はブレガ侯爵領の代官の一人だった。
風魔法と土魔法を得意とし、男爵令嬢としてはかなり優秀らしい。そんな彼女がデルロイ様にあんな風に近付いて来るのは疑問があり、私は配下の者に暫く彼女を見張らせていたのだ。
「そ、そんな思惑はありません。私は第二王子殿下とサデウス様の仲睦まじいお姿を昔から拝見しております。お二人ほど理想的な関係はございません。これは本心でございますっ」
悲鳴の様な声がサロンの中に響く。
彼は鍛えているせいか、とても声が大きい。
護衛に人払いさせているとはいえ、この声の大きさはとても困る。
これでは、レモに頼んでデルロイ様と彼を引き離した意味がなくなってしまう。
「声を落として、弁明なら聞きます」
「第二王子殿下を害するつもりはございません。第二王子殿下とサデウス様の仲を裂こうなども考えておりません。私は忠実なる第二王子殿下の下僕でございます。第二王子殿下を害そうとしたなど、そんな疑いを持たれるくらいなら私は今ここでこの喉を掻き切り自死いたします」
デルロイ様は時々、「ブレガは良い人間だが、たまに暑苦しい」と笑っているけれど、まさに今がそうだと私は少し頬が引きつる思いがしている。
「あなたがデルロイ様に忠誠を誓っているのは知っています。ならこの愚行の理由を教えなさい」
彼は私の配下でもなんでもないし、ゆくゆくはブレガ侯爵家の当主となる人だけれど、今は彼の主人の妻になる者として毅然とした態度を見せるべきだろう。そう判断していつもは避けている命令的な口調で彼に問う。
デルロイ様がうっかりハンカチを拾わず、彼女と会話らしいこともせずにいたから良かったけれど、そうでなければ面倒なことになっていたと、ブレガ様なら分かっているだろう。
それなのに、彼女をけしかけた意図が知りたかった。
「第二王子殿下をお慕いする者は大勢おります。サデウス様との仲睦まじい様子を自分の目で見ても、夢を見たい令嬢も令息も大勢いるでしょう」
「それが何」
「今までは王子宮の中に殆どの時間いらっしゃり、限られた者しか第二王子殿下のお姿を拝する幸いに恵まれる者はいませんでした。でも校内では違います。入学し誰もが浮かれていたあの日だからこそ、特定の者以外は迂闊に近付けば排除の対象となるのだと、知らしめる必要があると私は愚考しました」
ブレガ様の予想外の答えに、私は令嬢の作法も忘れて天を仰ぎそうになった。
「つまり、あなたは、彼女をデルロイ様にけしかけて、デルロイ様の護衛に排除させるつもりだったと」
「はい」
「排除の意味を理解していますか。幸い彼女はデルロイ様に近付こうとしただけ、悪意はないと護衛達が判断したから無事でしたが、そうでなければあの場で切り捨てられていたかもしれないのですよ」
デルロイ様はこの国の王子、王太子殿下が大切に守るこの国の宝玉とも言える方。
尊い方を守る為、彼を害そうとしていると判断されれば護衛達は躊躇いなく彼女に刃を向けただろう。
「はい、その覚悟はしておりました」
「愚かな。もしそれがあなたの策だったとデルロイ様が知れば、あの方は心を痛められたでしょうに」
ため息を堪えるけれど、ため息以外の反応は出来そうにない。
こういう過剰な行いを、デルロイ様を敬愛する者達は時々平気で行おうとするから困ってしまう。
「デルロイ様に心痛を与える様な行いを、あなたは自己満足で行った。その自覚はありますか」
「自己満足など、私は校内で第二王子殿下に近付くものを無くそうと策を練ったまでです」
「では、同じ言い訳をデルロイ様の前でも言えるのですね? デルロイ様はあなたに失望するでしょうね。自分はそんなに信用がないのかと悲しまれることでしょう」
大袈裟にそう言うと分かりやすくブレガ様は肩を震わせる。
デルロイ様に知られたらと考えず、安易な策を愚行した彼を叱りつけたい気持ちが起きるけれど、それをしていいのは私ではないと思い直す。
「私からデルロイ様へお伝えすることはありません。でもあなたがデルロイ様の誠実な友であるのなら、自らデルロイ様へ己の愚行を話すのね」
「サデウス様」
「デルロイ様はあなたとトルトゥ様を大切な友と思っておいでです。あの方の信頼を裏切る様な真似は今後絶対にしないと私に誓ってください」
私に誓ったとしても、彼の暴走は今後も続くだろう。
なにせ、彼は自分の栄誉より、家の繁栄より、デルロイ様の下僕として生きる道を進みたいのだから。
彼が侯爵家の嫡男でなければ、自ら進んでデルロイ様の配下として生きようとしただろう。
未来のブレガ侯爵家の当主としての道を捨てないのは、一重にデルロイ様を守る家としてブレガ侯爵家を位置づける立場にいたいという思いだけ。
「誓います。私はあの方の信頼を裏切ることは致しません。第二王子殿下が望まれるなら、我がブレガ侯爵家はあの方の配下として生きる所存です。私はあの方の忠実な下僕として生きると五歳の時から決めております」
なんて暑苦しい誓いだろう。
再び天を仰ぎたくなる衝動を抑えながら、私はブレガ様の誓いを聞いていたのだ。
※※※※※※※
五歳からデルロイの下僕になると決心するって、君は侯爵家の嫡男だろうと。誰もが突っ込みたくなるブレガさん😅
校内にある王族用のサロンに向かうと、部屋の中にいたのはデルロイ様の友エベラルド・ブレガ様お一人が少し不機嫌そうな顔で私を出迎えた。
今の状況は意図的に作ったものとはいえ、それを彼に知られるのは困るから私はいるはずのないデルロイ様の姿を探してサロンの中に視線を走らせた。
デルロイ様と年が近い上位貴族の令息たちの中で、王太子殿下に認められたのは彼ともう一人テレンス・トルトゥ様のお二人だけ、残りの方々は排除されずともデルロイ様のお側に侍る許しは得られることは無かった。
入学してからというもの、二人は常にと言っていいほどデルロイ様と行動を共にしている。
男性と女性では受ける授業が違う場合も多いため、校内では私がデルロイ様と一緒にいられる時間はそう多くはない。デルロイ様は王太子殿下から離れて過ごすことが出来る今の状況がとても楽しいらしく、いつもご機嫌ですごされている。
「サデウス嬢、第二王子殿下はマーニ先生に呼ばれて教官室に、テレンスと一緒に」
テレンスと名を呼ぶ時に、ブレガ様は分かりやすく眉間に皺を寄せた。
ブレガ様とトルトゥ様は、常に第二王子殿下の視線が自分達のどちらにあるかを競っている様に見える。
今は、トルトゥ様がデルロイ様と一緒に行動されているのが気に喰わないのだろう。
デルロイ様は昔から、執着と呼ぶのが相応しいのではないかと思う程の好意を無意識に集めてしまう方だ。
その好意の中には私からのものもある。
私は初めてデルロイ様にお会いした日からずっとあの方をお慕いしている。
デルロイ様は見た目の美しさだけでなく、聡明さや穏やかで優しい性格から人をすぐに魅了する。けれどデルロイ様がデルロイ様であるというだけで、例え姿が見苦しくても、残虐な性格をしていたとしても人々から思いを寄せられていたのではないかと私は密かに思っている。
「そうですか、では丁度いいわ。あなたに伺いたいことがありましたのよ」
サロンの中にいるのは、私と彼と私の侍女と護衛、そしてサロンのメイド達。
私の言葉にサロンのメイド達は気を利かせて部屋を出ていく。
勿論婚約者同士でもない未婚の男女が同じ部屋にいるのは問題があるから、サロンの入り口の扉は少し開けてあり私の護衛の一人が扉の前を守っている。
「伺いたい事とはなんでしょうか」
不機嫌そうな表情が消え、ブレガ様は無表情に私を見つめた後で「立ち話は失礼でした」と私をテーブルまでエスコートし、椅子を引いて私を座らせると私の傍に立つ。
「お座りになったらいかが?」
「いえ、私はこのままで」
四人掛けの丸テーブルは、いつもは私の正面にデルロイ様が座り左右に二人がそれぞれ座る。
今はデルロイ様がいないから、確かにいつもの場所に彼が座ると互いに居心地は悪いかもしれない。
彼がそうするのは、私への気遣いではなくデルロイ様を思ってのことだろう。
「デルロイ様がいらっしゃる前にお話しを伺いたいから、回りくどい言い方は避けます。ブレガ様あなた入学式のあの日ルチーア・ロサルバにデルロイ様に接触する様に指示をしましたね? その理由を聞かせて欲しいわ」
私の問いに、ブレガ様は一瞬息を飲んだ後私から逃げる様に後退りしました。
「答えて下さい、ブレガ様。あなたは彼女をデルロイ様にけしかけ何がしたかったのですか。まさか私の代わりに彼女をデルロイ様のお側に侍らせようとしたのではないでしょうね」
逃げる事は許さないとばかりに私は彼を睨み問い詰めた。
入学式の日、ハンカチを風魔法でデルロイ様の足元に飛ばして近付いてきた女生徒をデルロイ様の命令で調べていた私は、彼女ルチーア・ロサルバがブレガ様の家の領地に寄子として暮らすロサルバ男爵の令嬢だと知った。
彼女はブレガ侯爵家の遠縁で、彼女の父親はブレガ侯爵領の代官の一人だった。
風魔法と土魔法を得意とし、男爵令嬢としてはかなり優秀らしい。そんな彼女がデルロイ様にあんな風に近付いて来るのは疑問があり、私は配下の者に暫く彼女を見張らせていたのだ。
「そ、そんな思惑はありません。私は第二王子殿下とサデウス様の仲睦まじいお姿を昔から拝見しております。お二人ほど理想的な関係はございません。これは本心でございますっ」
悲鳴の様な声がサロンの中に響く。
彼は鍛えているせいか、とても声が大きい。
護衛に人払いさせているとはいえ、この声の大きさはとても困る。
これでは、レモに頼んでデルロイ様と彼を引き離した意味がなくなってしまう。
「声を落として、弁明なら聞きます」
「第二王子殿下を害するつもりはございません。第二王子殿下とサデウス様の仲を裂こうなども考えておりません。私は忠実なる第二王子殿下の下僕でございます。第二王子殿下を害そうとしたなど、そんな疑いを持たれるくらいなら私は今ここでこの喉を掻き切り自死いたします」
デルロイ様は時々、「ブレガは良い人間だが、たまに暑苦しい」と笑っているけれど、まさに今がそうだと私は少し頬が引きつる思いがしている。
「あなたがデルロイ様に忠誠を誓っているのは知っています。ならこの愚行の理由を教えなさい」
彼は私の配下でもなんでもないし、ゆくゆくはブレガ侯爵家の当主となる人だけれど、今は彼の主人の妻になる者として毅然とした態度を見せるべきだろう。そう判断していつもは避けている命令的な口調で彼に問う。
デルロイ様がうっかりハンカチを拾わず、彼女と会話らしいこともせずにいたから良かったけれど、そうでなければ面倒なことになっていたと、ブレガ様なら分かっているだろう。
それなのに、彼女をけしかけた意図が知りたかった。
「第二王子殿下をお慕いする者は大勢おります。サデウス様との仲睦まじい様子を自分の目で見ても、夢を見たい令嬢も令息も大勢いるでしょう」
「それが何」
「今までは王子宮の中に殆どの時間いらっしゃり、限られた者しか第二王子殿下のお姿を拝する幸いに恵まれる者はいませんでした。でも校内では違います。入学し誰もが浮かれていたあの日だからこそ、特定の者以外は迂闊に近付けば排除の対象となるのだと、知らしめる必要があると私は愚考しました」
ブレガ様の予想外の答えに、私は令嬢の作法も忘れて天を仰ぎそうになった。
「つまり、あなたは、彼女をデルロイ様にけしかけて、デルロイ様の護衛に排除させるつもりだったと」
「はい」
「排除の意味を理解していますか。幸い彼女はデルロイ様に近付こうとしただけ、悪意はないと護衛達が判断したから無事でしたが、そうでなければあの場で切り捨てられていたかもしれないのですよ」
デルロイ様はこの国の王子、王太子殿下が大切に守るこの国の宝玉とも言える方。
尊い方を守る為、彼を害そうとしていると判断されれば護衛達は躊躇いなく彼女に刃を向けただろう。
「はい、その覚悟はしておりました」
「愚かな。もしそれがあなたの策だったとデルロイ様が知れば、あの方は心を痛められたでしょうに」
ため息を堪えるけれど、ため息以外の反応は出来そうにない。
こういう過剰な行いを、デルロイ様を敬愛する者達は時々平気で行おうとするから困ってしまう。
「デルロイ様に心痛を与える様な行いを、あなたは自己満足で行った。その自覚はありますか」
「自己満足など、私は校内で第二王子殿下に近付くものを無くそうと策を練ったまでです」
「では、同じ言い訳をデルロイ様の前でも言えるのですね? デルロイ様はあなたに失望するでしょうね。自分はそんなに信用がないのかと悲しまれることでしょう」
大袈裟にそう言うと分かりやすくブレガ様は肩を震わせる。
デルロイ様に知られたらと考えず、安易な策を愚行した彼を叱りつけたい気持ちが起きるけれど、それをしていいのは私ではないと思い直す。
「私からデルロイ様へお伝えすることはありません。でもあなたがデルロイ様の誠実な友であるのなら、自らデルロイ様へ己の愚行を話すのね」
「サデウス様」
「デルロイ様はあなたとトルトゥ様を大切な友と思っておいでです。あの方の信頼を裏切る様な真似は今後絶対にしないと私に誓ってください」
私に誓ったとしても、彼の暴走は今後も続くだろう。
なにせ、彼は自分の栄誉より、家の繁栄より、デルロイ様の下僕として生きる道を進みたいのだから。
彼が侯爵家の嫡男でなければ、自ら進んでデルロイ様の配下として生きようとしただろう。
未来のブレガ侯爵家の当主としての道を捨てないのは、一重にデルロイ様を守る家としてブレガ侯爵家を位置づける立場にいたいという思いだけ。
「誓います。私はあの方の信頼を裏切ることは致しません。第二王子殿下が望まれるなら、我がブレガ侯爵家はあの方の配下として生きる所存です。私はあの方の忠実な下僕として生きると五歳の時から決めております」
なんて暑苦しい誓いだろう。
再び天を仰ぎたくなる衝動を抑えながら、私はブレガ様の誓いを聞いていたのだ。
※※※※※※※
五歳からデルロイの下僕になると決心するって、君は侯爵家の嫡男だろうと。誰もが突っ込みたくなるブレガさん😅
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