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番外編
おまけ 兄の寵愛弟の思惑51 (エマニュエラ視点)
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少し離れた位置から声を掛けて来たのは、第二王子殿下のデルロイ様だった。
その隣には大嫌いな私の双子、ボナクララが寄り添う様に立っている。
エスコートで殿下の肘に手を置いているわけではないのに、あんな風に側に立つボナクララの姿に、女官に嫌がらせをして解消された筈の憤りが蘇ってくる。
「まあ、デルロイ殿下、学校からお帰りでしたの?」
私がわざと挨拶を軽くしデルロイ殿下の名前を呼ぶと、デルロイ殿下の隣に立っているボナクララの表情が困った様に曇る。
「はあ、優秀と名高いあなたらしくありませんね」
いつもなら私の不敬な態度を見逃してくれるデルロイ様は、今日は機嫌が悪いのだろうか私を諫めようとしている様子に驚いてしまう。
三人いる王子殿下の中で、デルロイ様が一番温厚で優しいと言われている。
幼い頃から王子殿下達と付き合いがある私も同じ意見だ。
私は、王女殿下達とは殆ど交流を取っていない。いずれ貴族に嫁ぐ王女達に用はないし、今は私の方が立場が下だから彼女達に気を遣わないといけない、それが嫌だった。
愚かなボナクララは、王女殿下達と姉妹の様に付き合っているらしいが、私からしてみれば馬鹿者の行いだ。
王太子殿下の婚約者候補として王宮に来ていた私は、それでも候補でしかなかった。だから将来王子殿下の内誰と婚約するか分からなかったから王子殿下達とは交流する価値があるけれど、彼女達には不要だと思うのにボナクララは茶会や夜会以外でも積極的に王女殿下達と会っているのだから。
「まあ、失礼いたしました。デルロイ殿下、私足の痛みで礼儀を失していましたわね」
扇を閉じて、ゆっくりと淑女の礼を取る。
正式に王太子殿下の婚約者となっても、今は王子であるデルロイ様の方が上、礼さえまともにしないと王太子殿下に言われてしまうのは面倒だ。
「足の痛み?」
同格相手ならともかく、格上の相手へ礼を行う場合相手からの許可がなければその姿を崩すことは出来ない。
デルロイ様は、足の痛みが気になったのか、礼を終えることを許可してくれなかった。
「エマニュエラ嬢は怪我をしたのか? 足ということは転倒したのか」
私ではなく護衛と女官に訪ね始めるから、私はひくりと頬が痙攣してしまう。
これはわざとなのだろうか、それともおっとりしているデルロイ様のことだから失念しているのだろうか。
「いえ、転倒されたわけではございません。私の歩みが少し早すぎた様でサデウス様にご負担を……」
女官は正直に自分の過失を認めたけれど、そんなの言いがかりなことはデルロイ様の目にも明らかだろう。
案の定デルロイ様は、女官の告白に眉をひそめて私を見た。
「君は王妃殿下の部屋付の女官だろう? 母上の側付きがそんな失態を? それが本当だとしたら母上に伝えなければならないな」
「……はい、私の失態です。いかような罰も受ける所存でございます」
先程までオロオロと動揺していた女官は、デルロイ様の前で大人しく頭を下げ反省の意を表しているが、王妃様に話が伝わるのは私が困る。
外を長距離歩いたならともかく、王宮内を少々早足で歩いた程度で足が痛みだすなど、恥でしかないからだ。
「まあ、デルロイ殿下女官を責めるつもりはありませんわ。そんなに大袈裟になさらないで」
「だが、エマニュエラ嬢が礼儀を忘れる程足が痛むのだろう? 私の名を呼ぶくらいだから、余程痛むのだろう?」
心配そうに言いながら、まだ礼を止めろと許可を出さず、デルロイ様の名を呼んでいることを暗に責めている。
デルロイ様の名を呼ぶことを私は王太子殿下からも陛下達からも許可されていない、ボナクララは許されているというのに私は駄目だというのが納得出来ないが、命令は絶対だ。
「申し訳ございません。第二王子殿下、でも足が痛むのです。どうか憐れな私をお許しください」
「そうか、そんなに足が痛むならボナクララ治療してあげられる? あ、ごめんね。もう礼を止めて良いよ」
「感謝いたします。第二王子殿下、でも治療なら彼女が治癒師を呼んでくると」
大嫌いなボナクララに治療されるくらいなら、そのまま帰った方がマシだ。
そもそもそんなに足が痛むわけではない、多分靴を脱いでもほんの少し足が赤くなっている箇所がある程度だと自分で分かっている。
「これから兄上と会うのだろう? 治癒師を呼ぶには時間が掛かる、忙しい兄上を待たせてはいけないよ。ボナクララ頼めるかな」
「畏まりました。デルロイ様。少々の傷程度であれば私の拙い治癒魔法でも治療出来るかと」
拙い治癒魔法と言いながら、ボナクララの魔法はそれなりの腕だ。
私が使えない光属性の魔法を、ボナクララは使う。
それはお父様とお母様、両方が使える属性でサデウス公爵の家系の者は使える者が多い属性魔法だ。
だけど私は使えない。
「……どうかしら、エマニュエラ。まだ痛む?」
「いいえ、もう痛みはないわ。ありがとうボナクララ」
魔法をあっさりと使い、心配そうに私を見るボナクララのその目が嫌いだ。
お母様そっくりだと言われるボナクララの顔が、大嫌いだ。
「痛みが無くなり安心したよ。ボナクララありがとう」
「とんでもないことでございます」
「それじゃ私達は母上に呼ばれているから、君も一緒に行こうか」
「は、はい」
女官を連れて行かれたら、私の嫌がらせが王妃殿下の耳に入ってしまう。
「デル……第二王子殿下、女官を連れて行くのですか」
「うん、エマニュエラ嬢には護衛達が付いているから問題ないし、兄上のサロンなんて案内無しでも目を閉じていても行けるだろう?」
優し気な微笑みを浮かべながら、デルロイ様はそう言い切ってしまうから駄目だとは言えなくなってしまう。
「兄上を待たせてはいけないね。それじゃあエマニュエラ嬢足元に気を付けて」
軽く右手を挙げて、ボナクララと女官を伴いデルロイ様は去っていく。
「……ボナクララ、許さない」
この国の女性の最上位になるには、王太子殿下と婚約しなければならない。
でも、私が好きなのは昔からデルロイ様だった。
それなのに、デルロイ様は初めて会ったその日から私ではなくボナクララを優先する。
ボナクララが邪魔だ、あれがいるから私の憤りは収まることがない。
どうやったら排除できる? どうすれば。
ボナクララを排除する方法を、私は模索しながら歩き始めた。
その隣には大嫌いな私の双子、ボナクララが寄り添う様に立っている。
エスコートで殿下の肘に手を置いているわけではないのに、あんな風に側に立つボナクララの姿に、女官に嫌がらせをして解消された筈の憤りが蘇ってくる。
「まあ、デルロイ殿下、学校からお帰りでしたの?」
私がわざと挨拶を軽くしデルロイ殿下の名前を呼ぶと、デルロイ殿下の隣に立っているボナクララの表情が困った様に曇る。
「はあ、優秀と名高いあなたらしくありませんね」
いつもなら私の不敬な態度を見逃してくれるデルロイ様は、今日は機嫌が悪いのだろうか私を諫めようとしている様子に驚いてしまう。
三人いる王子殿下の中で、デルロイ様が一番温厚で優しいと言われている。
幼い頃から王子殿下達と付き合いがある私も同じ意見だ。
私は、王女殿下達とは殆ど交流を取っていない。いずれ貴族に嫁ぐ王女達に用はないし、今は私の方が立場が下だから彼女達に気を遣わないといけない、それが嫌だった。
愚かなボナクララは、王女殿下達と姉妹の様に付き合っているらしいが、私からしてみれば馬鹿者の行いだ。
王太子殿下の婚約者候補として王宮に来ていた私は、それでも候補でしかなかった。だから将来王子殿下の内誰と婚約するか分からなかったから王子殿下達とは交流する価値があるけれど、彼女達には不要だと思うのにボナクララは茶会や夜会以外でも積極的に王女殿下達と会っているのだから。
「まあ、失礼いたしました。デルロイ殿下、私足の痛みで礼儀を失していましたわね」
扇を閉じて、ゆっくりと淑女の礼を取る。
正式に王太子殿下の婚約者となっても、今は王子であるデルロイ様の方が上、礼さえまともにしないと王太子殿下に言われてしまうのは面倒だ。
「足の痛み?」
同格相手ならともかく、格上の相手へ礼を行う場合相手からの許可がなければその姿を崩すことは出来ない。
デルロイ様は、足の痛みが気になったのか、礼を終えることを許可してくれなかった。
「エマニュエラ嬢は怪我をしたのか? 足ということは転倒したのか」
私ではなく護衛と女官に訪ね始めるから、私はひくりと頬が痙攣してしまう。
これはわざとなのだろうか、それともおっとりしているデルロイ様のことだから失念しているのだろうか。
「いえ、転倒されたわけではございません。私の歩みが少し早すぎた様でサデウス様にご負担を……」
女官は正直に自分の過失を認めたけれど、そんなの言いがかりなことはデルロイ様の目にも明らかだろう。
案の定デルロイ様は、女官の告白に眉をひそめて私を見た。
「君は王妃殿下の部屋付の女官だろう? 母上の側付きがそんな失態を? それが本当だとしたら母上に伝えなければならないな」
「……はい、私の失態です。いかような罰も受ける所存でございます」
先程までオロオロと動揺していた女官は、デルロイ様の前で大人しく頭を下げ反省の意を表しているが、王妃様に話が伝わるのは私が困る。
外を長距離歩いたならともかく、王宮内を少々早足で歩いた程度で足が痛みだすなど、恥でしかないからだ。
「まあ、デルロイ殿下女官を責めるつもりはありませんわ。そんなに大袈裟になさらないで」
「だが、エマニュエラ嬢が礼儀を忘れる程足が痛むのだろう? 私の名を呼ぶくらいだから、余程痛むのだろう?」
心配そうに言いながら、まだ礼を止めろと許可を出さず、デルロイ様の名を呼んでいることを暗に責めている。
デルロイ様の名を呼ぶことを私は王太子殿下からも陛下達からも許可されていない、ボナクララは許されているというのに私は駄目だというのが納得出来ないが、命令は絶対だ。
「申し訳ございません。第二王子殿下、でも足が痛むのです。どうか憐れな私をお許しください」
「そうか、そんなに足が痛むならボナクララ治療してあげられる? あ、ごめんね。もう礼を止めて良いよ」
「感謝いたします。第二王子殿下、でも治療なら彼女が治癒師を呼んでくると」
大嫌いなボナクララに治療されるくらいなら、そのまま帰った方がマシだ。
そもそもそんなに足が痛むわけではない、多分靴を脱いでもほんの少し足が赤くなっている箇所がある程度だと自分で分かっている。
「これから兄上と会うのだろう? 治癒師を呼ぶには時間が掛かる、忙しい兄上を待たせてはいけないよ。ボナクララ頼めるかな」
「畏まりました。デルロイ様。少々の傷程度であれば私の拙い治癒魔法でも治療出来るかと」
拙い治癒魔法と言いながら、ボナクララの魔法はそれなりの腕だ。
私が使えない光属性の魔法を、ボナクララは使う。
それはお父様とお母様、両方が使える属性でサデウス公爵の家系の者は使える者が多い属性魔法だ。
だけど私は使えない。
「……どうかしら、エマニュエラ。まだ痛む?」
「いいえ、もう痛みはないわ。ありがとうボナクララ」
魔法をあっさりと使い、心配そうに私を見るボナクララのその目が嫌いだ。
お母様そっくりだと言われるボナクララの顔が、大嫌いだ。
「痛みが無くなり安心したよ。ボナクララありがとう」
「とんでもないことでございます」
「それじゃ私達は母上に呼ばれているから、君も一緒に行こうか」
「は、はい」
女官を連れて行かれたら、私の嫌がらせが王妃殿下の耳に入ってしまう。
「デル……第二王子殿下、女官を連れて行くのですか」
「うん、エマニュエラ嬢には護衛達が付いているから問題ないし、兄上のサロンなんて案内無しでも目を閉じていても行けるだろう?」
優し気な微笑みを浮かべながら、デルロイ様はそう言い切ってしまうから駄目だとは言えなくなってしまう。
「兄上を待たせてはいけないね。それじゃあエマニュエラ嬢足元に気を付けて」
軽く右手を挙げて、ボナクララと女官を伴いデルロイ様は去っていく。
「……ボナクララ、許さない」
この国の女性の最上位になるには、王太子殿下と婚約しなければならない。
でも、私が好きなのは昔からデルロイ様だった。
それなのに、デルロイ様は初めて会ったその日から私ではなくボナクララを優先する。
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