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本編
寝てばかりいる僕
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「雅ごめんね。僕随分寝てたよね」
お昼を食べてハーブティーを飲んだら、お腹いっぱいになったからなのか眠ってしまった。
体育の時も寝てたのに、僕寝過ぎじゃないだろうか。
「謝る必要はないさ」
「でも、毛布まで掛けてもらって、手間かけさせてごめんなさい」
ソファーに横になっていた僕には毛布が掛けられていた。
サロンに毛布なんて置いておく必要ないから、もしかしたら寮まで取りに行ってくれたのかもしれない。
「あぁ、それはハル用に置いていたものだから気にする必要はない」
「僕用に?」
「具合が悪くなった時は、保健室ではなくこちらを使おうと思ってね。本当はベッドも用意したかったんだが、部屋が狭すぎて無理だった」
「サロンの目的って社交なんでしょ?ベッド置いてあったら来た人が驚いちゃうよ」
「まあな」
サロンにはソファーセットと四人掛けのテーブルが幾つか置いてある。
ソファーセットもテーブルも、おしゃれな作りで雅の自室ですと言われても違和感がない感じだ。
通常この部屋は雅がお茶会とか昼食会を開いて、他の人達との交流を深める為に使っている。
谷崎様が在学中は、木村君と自分のサロンで昼食を取っていたらしい。
「雅色々ありがとう。お昼全部食べられなくてごめんね」
毛布をメイドさんに渡して体を起こすと、雅は隣に座って髪を撫でてくれる。
寝癖あるのかな? だとしたら、恥ずかしいなあ。
「気にするな、調子はどうだ?何か食べたいなら用意させるが」
「大丈夫。今何時?寮に戻ろうか」
「二時を少し過ぎた位だな、じゃあ行くか」
「うん。あ、僕お手洗い行ってくる」
「分かった」
本当にかなり長い時間寝てたんだと知って、ちょっと落ち込んでしまう。
雅にまた迷惑掛けちゃった。
昨日だってかなり寝てたのに、なんでこんなに寝てばかりいるんだろ。
サロンの中にあるトイレに行って、用を済ませて手を洗う。
サロンを持てるのは侯爵家以上の人だから、数は多くないけどサロンの中は広いし、それぞれ専用の厨房もあるらしいし、ちゃんとトイレまで(しかも結構立派)あるのが凄い。
トイレの鏡とは思えないくらい豪華な鏡に写っている僕の顔は、何だかぼんやりしてる気がする。
寝起きのせいかな?
顔洗ったらサッパリするかな?
袖口を捲り上げて、パシャパシャと水で顔を荒いついでに口をゆすぐ。
洗ってからタオルが無いと気がついて、持っていたハンカチで顔を拭く。
「うん、サッパリした。前髪濡れちゃったけど」
雅に笑われるかな?
前髪からポタポタ垂れる雫石をペーパータオルで拭って、雑に乾かすけど湿ってる感じは残ってる。
「まあ、すぐ乾くでしょ」
手櫛で前髪を直して、雅のところに戻ると「なぜ濡れてる?」と驚かれちゃった。
「えっと、顔洗ったから?」
「ハル」
「すぐ乾くから大丈夫だよ」
「千晴様、お座り頂いてもよろしいですか?」
「え」
メイドさんの声に振り向くと、ドライヤーを持って立っていた。
え、いつの間に持ってきたの?
「すぐに終わりますので」
「あ、はい」
言われた通り椅子に座ると、メイドさんが真剣な顔で髪を乾かし整えてくれる。
「ハル、顔はまさかペーパータオルで拭いたんじゃないよな?」
「えっとハンカチです」
恥ずかしくなって雅とメイドさんの二人から視線を外すと、ドライヤーを片付けていたメイドさんが慌てて新しいハンカチを用意してくれる。
「気がつかず申し訳ございません」
「ありがとう。でも、大丈夫だよ。もう帰るだけだから」
「ハンカチの事じゃなくて、シャワールームと洗面スペースがあるからタオルも複数用意してあるんだよ。顔を洗いたかったらそっちに案内したのにってこと」
トイレがあるのも凄いと思っていたのに、シャワールームまであるのか、凄い。でも、どうして?
「シャワールームって必要?」
「え、あぁ。……体育の後とか汗をかいた時に寮まで戻るの面倒だろ? 更衣室のシャワールームは混むし」
「そうなの?」
体育の後シャワー使う人って多いのか。
僕あんまり体育の授業で汗をかくほど動かないから考えたこと無かったな、サッカーとかバスケとかほぼ見学だったし。
「そろそろ出ようか」
「うん」
考え込んでいたら、雅がコホンと咳をした後立ち上がった。
何かメイドさんも苦笑いしてる様に見えるんだけど、何故だろう?
疑問を持ちながら、僕は雅に手を引かれてサロンを出たのだった。
★★★★★★
サロンにシャワールームがあるのは、勿論体育の後の汗ではない、諸々を流すためにあるのですが、お子様な千晴に説明出来ない雅でした。
皆様地震大丈夫でしたか?
家は結構家の中ぐちゃぐちゃです。
棚の中の物が全部飛び出しちゃってます( 。゚Д゚。)
明日は片付け頑張らないと。。。
まだ揺れが続いていますので、気を付けて下さいね。
お昼を食べてハーブティーを飲んだら、お腹いっぱいになったからなのか眠ってしまった。
体育の時も寝てたのに、僕寝過ぎじゃないだろうか。
「謝る必要はないさ」
「でも、毛布まで掛けてもらって、手間かけさせてごめんなさい」
ソファーに横になっていた僕には毛布が掛けられていた。
サロンに毛布なんて置いておく必要ないから、もしかしたら寮まで取りに行ってくれたのかもしれない。
「あぁ、それはハル用に置いていたものだから気にする必要はない」
「僕用に?」
「具合が悪くなった時は、保健室ではなくこちらを使おうと思ってね。本当はベッドも用意したかったんだが、部屋が狭すぎて無理だった」
「サロンの目的って社交なんでしょ?ベッド置いてあったら来た人が驚いちゃうよ」
「まあな」
サロンにはソファーセットと四人掛けのテーブルが幾つか置いてある。
ソファーセットもテーブルも、おしゃれな作りで雅の自室ですと言われても違和感がない感じだ。
通常この部屋は雅がお茶会とか昼食会を開いて、他の人達との交流を深める為に使っている。
谷崎様が在学中は、木村君と自分のサロンで昼食を取っていたらしい。
「雅色々ありがとう。お昼全部食べられなくてごめんね」
毛布をメイドさんに渡して体を起こすと、雅は隣に座って髪を撫でてくれる。
寝癖あるのかな? だとしたら、恥ずかしいなあ。
「気にするな、調子はどうだ?何か食べたいなら用意させるが」
「大丈夫。今何時?寮に戻ろうか」
「二時を少し過ぎた位だな、じゃあ行くか」
「うん。あ、僕お手洗い行ってくる」
「分かった」
本当にかなり長い時間寝てたんだと知って、ちょっと落ち込んでしまう。
雅にまた迷惑掛けちゃった。
昨日だってかなり寝てたのに、なんでこんなに寝てばかりいるんだろ。
サロンの中にあるトイレに行って、用を済ませて手を洗う。
サロンを持てるのは侯爵家以上の人だから、数は多くないけどサロンの中は広いし、それぞれ専用の厨房もあるらしいし、ちゃんとトイレまで(しかも結構立派)あるのが凄い。
トイレの鏡とは思えないくらい豪華な鏡に写っている僕の顔は、何だかぼんやりしてる気がする。
寝起きのせいかな?
顔洗ったらサッパリするかな?
袖口を捲り上げて、パシャパシャと水で顔を荒いついでに口をゆすぐ。
洗ってからタオルが無いと気がついて、持っていたハンカチで顔を拭く。
「うん、サッパリした。前髪濡れちゃったけど」
雅に笑われるかな?
前髪からポタポタ垂れる雫石をペーパータオルで拭って、雑に乾かすけど湿ってる感じは残ってる。
「まあ、すぐ乾くでしょ」
手櫛で前髪を直して、雅のところに戻ると「なぜ濡れてる?」と驚かれちゃった。
「えっと、顔洗ったから?」
「ハル」
「すぐ乾くから大丈夫だよ」
「千晴様、お座り頂いてもよろしいですか?」
「え」
メイドさんの声に振り向くと、ドライヤーを持って立っていた。
え、いつの間に持ってきたの?
「すぐに終わりますので」
「あ、はい」
言われた通り椅子に座ると、メイドさんが真剣な顔で髪を乾かし整えてくれる。
「ハル、顔はまさかペーパータオルで拭いたんじゃないよな?」
「えっとハンカチです」
恥ずかしくなって雅とメイドさんの二人から視線を外すと、ドライヤーを片付けていたメイドさんが慌てて新しいハンカチを用意してくれる。
「気がつかず申し訳ございません」
「ありがとう。でも、大丈夫だよ。もう帰るだけだから」
「ハンカチの事じゃなくて、シャワールームと洗面スペースがあるからタオルも複数用意してあるんだよ。顔を洗いたかったらそっちに案内したのにってこと」
トイレがあるのも凄いと思っていたのに、シャワールームまであるのか、凄い。でも、どうして?
「シャワールームって必要?」
「え、あぁ。……体育の後とか汗をかいた時に寮まで戻るの面倒だろ? 更衣室のシャワールームは混むし」
「そうなの?」
体育の後シャワー使う人って多いのか。
僕あんまり体育の授業で汗をかくほど動かないから考えたこと無かったな、サッカーとかバスケとかほぼ見学だったし。
「そろそろ出ようか」
「うん」
考え込んでいたら、雅がコホンと咳をした後立ち上がった。
何かメイドさんも苦笑いしてる様に見えるんだけど、何故だろう?
疑問を持ちながら、僕は雅に手を引かれてサロンを出たのだった。
★★★★★★
サロンにシャワールームがあるのは、勿論体育の後の汗ではない、諸々を流すためにあるのですが、お子様な千晴に説明出来ない雅でした。
皆様地震大丈夫でしたか?
家は結構家の中ぐちゃぐちゃです。
棚の中の物が全部飛び出しちゃってます( 。゚Д゚。)
明日は片付け頑張らないと。。。
まだ揺れが続いていますので、気を付けて下さいね。
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