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お城に招かれました
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ダナンさんと話していると、とーさまとカールさんが庭へ出て来た。
「とーさま!」
私が駆け寄ると、とーさまはひょいっと私を抱き上げてほっぺにキスをした。
「おや、ダナンもいたのか。2人揃って私の休日を邪魔しに来るなんて酷いね。」
「すみません。王命なのもで。」
とーさまが冷たい眼差しをダナンさんに向けると、ダナンさんは肩を竦めて謝った。
「おうめい!」
すごいね!本当に王様っているんだ!
王様ってどんな人かな?絵本に出てくるみたいな、髭もじゃのお腹でっぷりなおじさんかな?
私が目を輝かせて王様の想像を膨らませていると、とーさまが笑いながら私のほっぺに何度もキスをしてくる。
「本当にうちの子は可愛いね。王様に会ってみたいかい?」
「おうさま!あえる?」
「ああ。どこかのお馬鹿な宰相が、我が子のようにアヤナの可愛い自慢を国王にしちゃったものだから、国王と王妃がアヤナに会いたがってるんだって。」
「……父上ですね。ご迷惑をお掛けしてすみません。」
リスターが申し訳なさそうに頭を下げてる。
「ラントおじさま、さいしょう!」
なんだか分からないけど、ラントおじさまはすごい人っぽい!王様と普通に話せるんだもんね!
私の興奮してる様子を、とーさまと同じくダナンさんとカールさんも目を細めて見ていた。
「断ってもよかったんだけど、アヤナが国王を見たいならお城に行ってみるかな?国王が明日、会う時間を作ったからアヤナを連れて来いって言ってるらしいんだ。」
あれ?とーさま、なんか国王に対する扱いが雑だよ?大丈夫なの?
「おしろ!いく!いきたい!」
「ふふっ。ではダナン、カール。明日行くから、そのように伝えて。」
「「わかりました。」」
2人はまた明日ね、と私の頭を撫でて帰っていった。
明日、本物の王様に会えるんだ。緊張する!
私はとーさまの抱っこから降りて、とーさまの足にギュッとしがみ付いた。
「ん?どうした?」
「あやな、ひとり、あう?」
なんだか急に不安になってとーさまを見上げる。
「1人じゃないよ。私は側にいるから。それに、兄上もきっといるだろうしね。」
大丈夫だよと、とーさまは私の頭を優しく撫でる。
「父上がごめんね。」
その横ではリスターが眉尻を下げて私の頭を撫でていた。
「ア、アヤナ!?」
「こら、アヤナ!!そんなにくっ付いたら駄目じゃないか!離れなさい!!」
気付いたら私はリスターに抱き付いていたみたいで、とーさまが必死に離そうとしてくる。
「リスター、いっしょいく。あやな、リスター、いる、あんしん。」
私はリスターに抱き付いたままとーさまに言う。
リスターが側にいてくれると、とっても安心するんだもん。お願い、リスター!一緒について来て!
「リスター、おねがい。ね?」
私はリスターを見上げてお願いする。なんなら必死過ぎて涙目なくらいだ。
「アヤナ!そんな可愛い顔で男の子を見つめちゃいけません!リスターもアヤナを見つめないで!ほら、目を逸らしなさい!!」
「うぅっ……。そんなウルウルした目で見つめてくるとか……可愛過ぎでしょ!」
私に抱き付かれて苦しいらしく、リスターは顔を真っ赤にして何かブツブツ呟いていた。
私が手を離すと、リスターになんとか了承の返事をもらえた。よかった!
苦しくしてごめんね?
リスターが一緒に行ってくれるなら、明日がまた楽しみになってきたよ!
私がルンルンと楽しそうにしている横で、リスターがとーさまの氷点下の眼差しに震えながら耐えていたことなんて、全然知らなかった。
「アヤナはまだまだ渡さないからね。」
「…………はぃ。」
「とーさま!」
私が駆け寄ると、とーさまはひょいっと私を抱き上げてほっぺにキスをした。
「おや、ダナンもいたのか。2人揃って私の休日を邪魔しに来るなんて酷いね。」
「すみません。王命なのもで。」
とーさまが冷たい眼差しをダナンさんに向けると、ダナンさんは肩を竦めて謝った。
「おうめい!」
すごいね!本当に王様っているんだ!
王様ってどんな人かな?絵本に出てくるみたいな、髭もじゃのお腹でっぷりなおじさんかな?
私が目を輝かせて王様の想像を膨らませていると、とーさまが笑いながら私のほっぺに何度もキスをしてくる。
「本当にうちの子は可愛いね。王様に会ってみたいかい?」
「おうさま!あえる?」
「ああ。どこかのお馬鹿な宰相が、我が子のようにアヤナの可愛い自慢を国王にしちゃったものだから、国王と王妃がアヤナに会いたがってるんだって。」
「……父上ですね。ご迷惑をお掛けしてすみません。」
リスターが申し訳なさそうに頭を下げてる。
「ラントおじさま、さいしょう!」
なんだか分からないけど、ラントおじさまはすごい人っぽい!王様と普通に話せるんだもんね!
私の興奮してる様子を、とーさまと同じくダナンさんとカールさんも目を細めて見ていた。
「断ってもよかったんだけど、アヤナが国王を見たいならお城に行ってみるかな?国王が明日、会う時間を作ったからアヤナを連れて来いって言ってるらしいんだ。」
あれ?とーさま、なんか国王に対する扱いが雑だよ?大丈夫なの?
「おしろ!いく!いきたい!」
「ふふっ。ではダナン、カール。明日行くから、そのように伝えて。」
「「わかりました。」」
2人はまた明日ね、と私の頭を撫でて帰っていった。
明日、本物の王様に会えるんだ。緊張する!
私はとーさまの抱っこから降りて、とーさまの足にギュッとしがみ付いた。
「ん?どうした?」
「あやな、ひとり、あう?」
なんだか急に不安になってとーさまを見上げる。
「1人じゃないよ。私は側にいるから。それに、兄上もきっといるだろうしね。」
大丈夫だよと、とーさまは私の頭を優しく撫でる。
「父上がごめんね。」
その横ではリスターが眉尻を下げて私の頭を撫でていた。
「ア、アヤナ!?」
「こら、アヤナ!!そんなにくっ付いたら駄目じゃないか!離れなさい!!」
気付いたら私はリスターに抱き付いていたみたいで、とーさまが必死に離そうとしてくる。
「リスター、いっしょいく。あやな、リスター、いる、あんしん。」
私はリスターに抱き付いたままとーさまに言う。
リスターが側にいてくれると、とっても安心するんだもん。お願い、リスター!一緒について来て!
「リスター、おねがい。ね?」
私はリスターを見上げてお願いする。なんなら必死過ぎて涙目なくらいだ。
「アヤナ!そんな可愛い顔で男の子を見つめちゃいけません!リスターもアヤナを見つめないで!ほら、目を逸らしなさい!!」
「うぅっ……。そんなウルウルした目で見つめてくるとか……可愛過ぎでしょ!」
私に抱き付かれて苦しいらしく、リスターは顔を真っ赤にして何かブツブツ呟いていた。
私が手を離すと、リスターになんとか了承の返事をもらえた。よかった!
苦しくしてごめんね?
リスターが一緒に行ってくれるなら、明日がまた楽しみになってきたよ!
私がルンルンと楽しそうにしている横で、リスターがとーさまの氷点下の眼差しに震えながら耐えていたことなんて、全然知らなかった。
「アヤナはまだまだ渡さないからね。」
「…………はぃ。」
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