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花祭りに行きました
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「わあっ!すごーい!!」
花祭り会場に着いた私は思わず叫んでいた。
店が立ち並ぶ通りには、至る所に色とりどりの花が飾られている。街灯や店の扉、窓枠や屋根にまで、それはもう沢山。
そして広場には露店や屋台が所狭しと出店して大勢の人で賑わっていた。
「ねえリスター、あれはなに?あれは?」
目に映るもの全てが気になって、私は次々とリスターに質問する。
繋いだ手をグイグイ引っ張って先を急ごうとする私の姿を、リスターと龍斗さんは微笑ましく見ていた。
「ふふっ、可愛い。時間はたっぷりあるから焦らなくも大丈夫だよ。アヤナの行きたい所は全部連れて行ってあげるね。」
「おい。一人で突っ走って迷子になるんじゃねぇぞ。この人混みじゃあ探すのも大変だからな。」
「はーい!」
先ずは端の店から見て行かないとね!
迷子にならないようにリスターの手をしっかりと握り直して、私達は最初のお店に向かった。
「はぁ~。みんなとってもいいひとたちだねぇ!」
お昼過ぎ、やっと店を半分くらい回ったかなというところで、空いていたベンチに座って休憩をする。
私とリスターの両手はお店の人達から貰った品々でいっぱいだった。
ちなみに龍斗さんは手ぶらだ。荷物を沢山持っちゃうと、私の護衛が出来なくなるからダメなんだって。
ちょっとくらい持ってくれてもいいのにね。
「いい人達っていうか、多分アヤナだからこんなに貰えたんだと思うよ。今日のアヤナは本当に花の妖精かと思うくらいにとびきり可愛いからね。みんなアヤナに見惚れてる。……ちょっと見過ぎだよね。」
「彩菜はマジで可愛いからなぁ。本当に妖精だと思ってる奴もいるんじゃねぇ?さっきなんて彩菜見て拝んでたぜ。」
「あはは!ふたりもとほめすぎー!かみのけに、おはなをたくさんかざってもらってるからだよ!」
でもこんなに色々貰えるならお花の妖精になりたいなって言ったら、2人になんとも残念な子を見るような目をされてしまった。何で?
私がウキウキしながら貰った品をベンチに並べていると、その横でリスターと龍斗さんが肩を寄せて何かボソボソと話していた。
「おい。彩菜の可愛さは相当ヤバイぞ。何より本人が自覚してないのが一番ヤバイ。お前しっかり彩菜を捕まえとけよ?」
「リュートさんに言われなくても日頃から周りを脅し……じゃない威嚇……注意してますから大丈夫ですよ。」
「今、脅してって言いかけたよな!?お前、程々にしとけよ?」
「嫌だなぁ。注意してるだけですよ。……アヤナは誰にも渡しません。」
ニッコリ笑うリスターに龍斗さんがドン引きしてるみたいだけど、何を話してるか全然聞こえないや。ケンカしてないといいけど。
「ねえねえ、3人で食べようよー?」
貰った中には食べ物もいっぱいあって、3人でベンチに座って美味しくいただきましたよ。は~っ、幸せ~。
「次はどこに行こうか?」
「そうだなぁ……。」
お腹も膨れて、手荷物も少し軽くなった私は歩きながらキョロキョロと辺りを見回す。
「誰か!!誰か助けてくれ!!」
ザワザワと周りが急に騒がしくなり、物が壊れる音や人の叫び声が響いていた。
「アヤナ!!ダメだよ!危ないから行かないで!!」
咄嗟に駆け寄ろうとした私だけど、リスターが繋いでいた手を強く握ってそれを阻止する。
「でも!だれかけがしてるかも!たすけないと!!」
私が両手を掴んで必死に訴えると、リスターは髪をクシャクシャとかき上げて顔を歪めた。
「あーっ、もうっ!!絶対に僕の側から離れないでね!リュートさん、行きますよ!!」
「はいはーい。」
私の手をしっかり掴んで走り出すリスターの後ろを、龍斗さんが苦笑しながらついてくる。
2人ともありがとう、大好き!!
人垣をかき分けて前へ進んだ。視界が開けた先には、お腹を抱えて蹲る男の人が見えた。
「だいじょうぶですか!?」
「ジル様が……! お願いします!あの方を助けて下さい!!」
男の人に近づと、震える手で前の方を指差した。
指差された先には数人の男に担がれた子供の姿が見て取れる。
「りゅうとさん!!」
「了解。でも流石に一人じゃあの人数を相手するなんて無理だぜ。なんとか隙をついて掻っ攫って来るしかねえかぁ。」
龍斗さんはブツブツ言いながら軽くジャンプすると屋根伝いに攫われた子供を追って行った。
「だいじょうぶですよ。りゅうとさんは、くちはわるいけどしごとのできるひとですから。」
屋根を見上げて唖然としている男の人に声を掛け、近くにあるベンチへと移動させる。
リスターは私と一緒に男の人を支えながら眉尻を下げて私を見つめる。
「この人が驚いてるのはそこじゃないでしょ。普通、あんなに簡単に屋根には跳び移れないからね?」
「あ、そうかぁ。そっちか。」
私も跳べるようになっちゃって、すっかり普通じゃないの忘れてた。
驚いて私とリスターを交互に見ている男の人にリスターは目を移すと、少し訝しげに尋ね始める。
「大丈夫ですか?失礼ですけど、何故このような事態に?貴方の容姿から察するにこの国の方では無いですよね?どちらの国からいらしたんですか?」
なに!?この国の人じゃないの?確かに髪の毛がすごく淡い感じの茶色だ!陽の光が当たって金髪に見えてたんだね。
この国の人じゃないなんて、会うのは龍斗さん以外では初めてだよ!
私がキラッキラに目を輝かせて男の人を見ていたら、リスターに目隠しされて急に目の前が真っ暗になってしまった。
必死にもがいてリスターを見上げると、リスターは不機嫌そうに頬を膨らませている。
「僕以外の男を、そんな目で見ないでほしいな。」
……リスターっば、カワイイ!!
こんな時だけどキュンキュンする!
「あ……あの、助けていただいてありがとうございます。お察しの通り、私どもは隣国のビオルスクから参りました。訳あって先程攫われた子供と2人旅をしていたのですが、突然何者かに襲われてしまって……。」
あ、一瞬この人の事忘れてた。そうだね、質問してた途中だったね!忘れかけてごめんなさい!
オロオロとしている男の人に私が心の中で謝っていると、リスターが男の人の背中を軽く撫でる。
「大丈夫。アヤナの言う通り、リュートさんはいつも態度がデカいし目つきが悪いし口も悪いけど、それなりに仕事は出来る人なので。僕達と此処で待ちましょう。」
リスター、私そこまで言ってないよ。
ーーだけどその後、龍斗さんはいつまで経っても戻って来ませんでした。
花祭り会場に着いた私は思わず叫んでいた。
店が立ち並ぶ通りには、至る所に色とりどりの花が飾られている。街灯や店の扉、窓枠や屋根にまで、それはもう沢山。
そして広場には露店や屋台が所狭しと出店して大勢の人で賑わっていた。
「ねえリスター、あれはなに?あれは?」
目に映るもの全てが気になって、私は次々とリスターに質問する。
繋いだ手をグイグイ引っ張って先を急ごうとする私の姿を、リスターと龍斗さんは微笑ましく見ていた。
「ふふっ、可愛い。時間はたっぷりあるから焦らなくも大丈夫だよ。アヤナの行きたい所は全部連れて行ってあげるね。」
「おい。一人で突っ走って迷子になるんじゃねぇぞ。この人混みじゃあ探すのも大変だからな。」
「はーい!」
先ずは端の店から見て行かないとね!
迷子にならないようにリスターの手をしっかりと握り直して、私達は最初のお店に向かった。
「はぁ~。みんなとってもいいひとたちだねぇ!」
お昼過ぎ、やっと店を半分くらい回ったかなというところで、空いていたベンチに座って休憩をする。
私とリスターの両手はお店の人達から貰った品々でいっぱいだった。
ちなみに龍斗さんは手ぶらだ。荷物を沢山持っちゃうと、私の護衛が出来なくなるからダメなんだって。
ちょっとくらい持ってくれてもいいのにね。
「いい人達っていうか、多分アヤナだからこんなに貰えたんだと思うよ。今日のアヤナは本当に花の妖精かと思うくらいにとびきり可愛いからね。みんなアヤナに見惚れてる。……ちょっと見過ぎだよね。」
「彩菜はマジで可愛いからなぁ。本当に妖精だと思ってる奴もいるんじゃねぇ?さっきなんて彩菜見て拝んでたぜ。」
「あはは!ふたりもとほめすぎー!かみのけに、おはなをたくさんかざってもらってるからだよ!」
でもこんなに色々貰えるならお花の妖精になりたいなって言ったら、2人になんとも残念な子を見るような目をされてしまった。何で?
私がウキウキしながら貰った品をベンチに並べていると、その横でリスターと龍斗さんが肩を寄せて何かボソボソと話していた。
「おい。彩菜の可愛さは相当ヤバイぞ。何より本人が自覚してないのが一番ヤバイ。お前しっかり彩菜を捕まえとけよ?」
「リュートさんに言われなくても日頃から周りを脅し……じゃない威嚇……注意してますから大丈夫ですよ。」
「今、脅してって言いかけたよな!?お前、程々にしとけよ?」
「嫌だなぁ。注意してるだけですよ。……アヤナは誰にも渡しません。」
ニッコリ笑うリスターに龍斗さんがドン引きしてるみたいだけど、何を話してるか全然聞こえないや。ケンカしてないといいけど。
「ねえねえ、3人で食べようよー?」
貰った中には食べ物もいっぱいあって、3人でベンチに座って美味しくいただきましたよ。は~っ、幸せ~。
「次はどこに行こうか?」
「そうだなぁ……。」
お腹も膨れて、手荷物も少し軽くなった私は歩きながらキョロキョロと辺りを見回す。
「誰か!!誰か助けてくれ!!」
ザワザワと周りが急に騒がしくなり、物が壊れる音や人の叫び声が響いていた。
「アヤナ!!ダメだよ!危ないから行かないで!!」
咄嗟に駆け寄ろうとした私だけど、リスターが繋いでいた手を強く握ってそれを阻止する。
「でも!だれかけがしてるかも!たすけないと!!」
私が両手を掴んで必死に訴えると、リスターは髪をクシャクシャとかき上げて顔を歪めた。
「あーっ、もうっ!!絶対に僕の側から離れないでね!リュートさん、行きますよ!!」
「はいはーい。」
私の手をしっかり掴んで走り出すリスターの後ろを、龍斗さんが苦笑しながらついてくる。
2人ともありがとう、大好き!!
人垣をかき分けて前へ進んだ。視界が開けた先には、お腹を抱えて蹲る男の人が見えた。
「だいじょうぶですか!?」
「ジル様が……! お願いします!あの方を助けて下さい!!」
男の人に近づと、震える手で前の方を指差した。
指差された先には数人の男に担がれた子供の姿が見て取れる。
「りゅうとさん!!」
「了解。でも流石に一人じゃあの人数を相手するなんて無理だぜ。なんとか隙をついて掻っ攫って来るしかねえかぁ。」
龍斗さんはブツブツ言いながら軽くジャンプすると屋根伝いに攫われた子供を追って行った。
「だいじょうぶですよ。りゅうとさんは、くちはわるいけどしごとのできるひとですから。」
屋根を見上げて唖然としている男の人に声を掛け、近くにあるベンチへと移動させる。
リスターは私と一緒に男の人を支えながら眉尻を下げて私を見つめる。
「この人が驚いてるのはそこじゃないでしょ。普通、あんなに簡単に屋根には跳び移れないからね?」
「あ、そうかぁ。そっちか。」
私も跳べるようになっちゃって、すっかり普通じゃないの忘れてた。
驚いて私とリスターを交互に見ている男の人にリスターは目を移すと、少し訝しげに尋ね始める。
「大丈夫ですか?失礼ですけど、何故このような事態に?貴方の容姿から察するにこの国の方では無いですよね?どちらの国からいらしたんですか?」
なに!?この国の人じゃないの?確かに髪の毛がすごく淡い感じの茶色だ!陽の光が当たって金髪に見えてたんだね。
この国の人じゃないなんて、会うのは龍斗さん以外では初めてだよ!
私がキラッキラに目を輝かせて男の人を見ていたら、リスターに目隠しされて急に目の前が真っ暗になってしまった。
必死にもがいてリスターを見上げると、リスターは不機嫌そうに頬を膨らませている。
「僕以外の男を、そんな目で見ないでほしいな。」
……リスターっば、カワイイ!!
こんな時だけどキュンキュンする!
「あ……あの、助けていただいてありがとうございます。お察しの通り、私どもは隣国のビオルスクから参りました。訳あって先程攫われた子供と2人旅をしていたのですが、突然何者かに襲われてしまって……。」
あ、一瞬この人の事忘れてた。そうだね、質問してた途中だったね!忘れかけてごめんなさい!
オロオロとしている男の人に私が心の中で謝っていると、リスターが男の人の背中を軽く撫でる。
「大丈夫。アヤナの言う通り、リュートさんはいつも態度がデカいし目つきが悪いし口も悪いけど、それなりに仕事は出来る人なので。僕達と此処で待ちましょう。」
リスター、私そこまで言ってないよ。
ーーだけどその後、龍斗さんはいつまで経っても戻って来ませんでした。
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