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お城のパーティーに招待されました
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花祭りから1週間。
私とリスターは正式に婚約する事が決まった。
この国では、小さい頃から婚約者がいるのは普通なんだって。
家同士の繋がりとか、爵位や仕事の関係とか、大人の事情とかがあるみたいだけど、とーさまとラントおじさまはそんなの全然気にしないらしい。
おじいさまとおばあさまが恋愛至上主義っていうので、自由にさせてくれてたみたい。
私とリスターの婚約は、みんな祝福してくれた。
特に婚約式とか正式に何かするわけじゃないけど、国王様には報告しないといけないんだって。
「パーティー?」
丁度そんな時に、王家からパーティーの招待状が届いた。
「そうだよ。国王から国交記念パーティーに家族で招待されてね。兄上も家族で参加するから、そのついでにアヤナとリスターの婚約も報告しようって事になったんだよ。」
国交記念って何?
私が首を傾げていると、とーさまが笑って頭を撫でてくれた。
「この国はとても大きいからね、昔から自国の力だけで民は豊かな生活が出来ていたんだ。だから今までずっと他国との関わりをあまり持ってこなかったんだよ。」
ふんふん、それは良いことなんじゃないの?国が豊かなのは素晴らしいよね!
私がそう言うと、とーさまは眉尻を下げて私を抱き上げた。
「そうだね。でも、国がもっと発展する為には他国との交流も必要不可欠だと、現国王が即位してから外交を始めたんだ。今、その成果が徐々に見え始めてきてね。外交自体は順調にいってるんだけど……。」
とーさまは眉尻を下げたまま、私の髪を手で優しく梳く。
「閉鎖的な考えをする人達がまだ一部に根強くいて……… 自分達と容姿の違う外国人に対して酷い扱いをする、人種差別が問題になっているんだよ。だから、王家が主催したパーティーに各地の有権者と各国の王族や外交官等を呼んで、交流を深める試みをしているんだ。王家はこんなにも外国人と仲が良いんだぞ、手出ししたら国王が黙っていないぞってアピールも兼ねてね。」
そうか。龍斗さんに酷い事をした人達もそうだったんだね。
きっと、花祭りで私に気持ち悪いって言った人もそう。
今まで外国の人をみたことが無いから、自分と違う容姿に嫌悪感を持つのはしょうがないのかもしれない。
でも、だからと言ってむやみやたらに暴言、暴力を振るうのは間違っていると思う。
私は深く頷いた。
とーさまは目を細めて私の頬にキスをする。
「パーティーでは、私とフローラがずっとアヤナの側にいるから安心しておくれ。まあ、アヤナの可愛さにみんなメロメロになっちゃうと思うけどね。」
言いながらとーさまは何回も私の頬にチュッチュッとキスをした。
とーさま、くすぐったいよ。
私がキャッキャッと笑っていると、後ろからかーさまの笑い声が聞こえてきた。
後ろを振り返って、かーさまの差し出された手を握る。
かーさまに引き寄せられて、とーさまからかーさまの抱っこに移動すると、今度はかーさまが私の頬に何回もキスをする。
「エアリス王子を許した訳ではないけれど、このパーティーは無視出来ないわね。行くとなったら、アヤナの可愛さを会場にいる全員に知らしめてやりましょう。」
かーさまがニッコリと微笑んだ。
かーさま……まだエアリス王子のこと怒ってたんだね……。
でも、あのお茶会の日からお城には行けてないから、ちょっぴり楽しみだな。
勿論、パーティーも楽しみだけどね!パーティーなんて初めてだし!
しかも、私はまだ会ったことの無いおじいさまが、おばあさまと一緒にパーティーに参加するらしい。
どんな人かな?王様は髭もじゃでは無かったけれど、もしかしてもしかすると、おじいさまが髭もじゃの可能性も!?
うーん!楽しみ~!!
色んな事に期待が膨らみテンションMAXな私を、両脇からとーさまとかーさまがギュッと抱き締める。
「ふふっ。楽しみね。うんとお洒落して行きましょう。」
「それは私も楽しみだな。家族でパーティーに参加出来るなんて嬉しいよ。」
本当にね!!
人生初のパーティーは、とーさまとかーさまと思う存分楽しみたいと思います!
私とリスターは正式に婚約する事が決まった。
この国では、小さい頃から婚約者がいるのは普通なんだって。
家同士の繋がりとか、爵位や仕事の関係とか、大人の事情とかがあるみたいだけど、とーさまとラントおじさまはそんなの全然気にしないらしい。
おじいさまとおばあさまが恋愛至上主義っていうので、自由にさせてくれてたみたい。
私とリスターの婚約は、みんな祝福してくれた。
特に婚約式とか正式に何かするわけじゃないけど、国王様には報告しないといけないんだって。
「パーティー?」
丁度そんな時に、王家からパーティーの招待状が届いた。
「そうだよ。国王から国交記念パーティーに家族で招待されてね。兄上も家族で参加するから、そのついでにアヤナとリスターの婚約も報告しようって事になったんだよ。」
国交記念って何?
私が首を傾げていると、とーさまが笑って頭を撫でてくれた。
「この国はとても大きいからね、昔から自国の力だけで民は豊かな生活が出来ていたんだ。だから今までずっと他国との関わりをあまり持ってこなかったんだよ。」
ふんふん、それは良いことなんじゃないの?国が豊かなのは素晴らしいよね!
私がそう言うと、とーさまは眉尻を下げて私を抱き上げた。
「そうだね。でも、国がもっと発展する為には他国との交流も必要不可欠だと、現国王が即位してから外交を始めたんだ。今、その成果が徐々に見え始めてきてね。外交自体は順調にいってるんだけど……。」
とーさまは眉尻を下げたまま、私の髪を手で優しく梳く。
「閉鎖的な考えをする人達がまだ一部に根強くいて……… 自分達と容姿の違う外国人に対して酷い扱いをする、人種差別が問題になっているんだよ。だから、王家が主催したパーティーに各地の有権者と各国の王族や外交官等を呼んで、交流を深める試みをしているんだ。王家はこんなにも外国人と仲が良いんだぞ、手出ししたら国王が黙っていないぞってアピールも兼ねてね。」
そうか。龍斗さんに酷い事をした人達もそうだったんだね。
きっと、花祭りで私に気持ち悪いって言った人もそう。
今まで外国の人をみたことが無いから、自分と違う容姿に嫌悪感を持つのはしょうがないのかもしれない。
でも、だからと言ってむやみやたらに暴言、暴力を振るうのは間違っていると思う。
私は深く頷いた。
とーさまは目を細めて私の頬にキスをする。
「パーティーでは、私とフローラがずっとアヤナの側にいるから安心しておくれ。まあ、アヤナの可愛さにみんなメロメロになっちゃうと思うけどね。」
言いながらとーさまは何回も私の頬にチュッチュッとキスをした。
とーさま、くすぐったいよ。
私がキャッキャッと笑っていると、後ろからかーさまの笑い声が聞こえてきた。
後ろを振り返って、かーさまの差し出された手を握る。
かーさまに引き寄せられて、とーさまからかーさまの抱っこに移動すると、今度はかーさまが私の頬に何回もキスをする。
「エアリス王子を許した訳ではないけれど、このパーティーは無視出来ないわね。行くとなったら、アヤナの可愛さを会場にいる全員に知らしめてやりましょう。」
かーさまがニッコリと微笑んだ。
かーさま……まだエアリス王子のこと怒ってたんだね……。
でも、あのお茶会の日からお城には行けてないから、ちょっぴり楽しみだな。
勿論、パーティーも楽しみだけどね!パーティーなんて初めてだし!
しかも、私はまだ会ったことの無いおじいさまが、おばあさまと一緒にパーティーに参加するらしい。
どんな人かな?王様は髭もじゃでは無かったけれど、もしかしてもしかすると、おじいさまが髭もじゃの可能性も!?
うーん!楽しみ~!!
色んな事に期待が膨らみテンションMAXな私を、両脇からとーさまとかーさまがギュッと抱き締める。
「ふふっ。楽しみね。うんとお洒落して行きましょう。」
「それは私も楽しみだな。家族でパーティーに参加出来るなんて嬉しいよ。」
本当にね!!
人生初のパーティーは、とーさまとかーさまと思う存分楽しみたいと思います!
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