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59話 実技大会3
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お昼休みになったので大会は一旦中断し、午後は準決勝から始まる事になった。
ちなみに準決勝でウィルとあたるのは、攻略対象のネイサン・ウォード様だったので、てっきりゲームのイベントの方も何かあるのかと思ったら、クリスもエレナ様も特に何もしていないようだった。
アリスはカイン様と一緒に陛下や学園長達と食べるそうなので別れ、私はウィルと一緒に食堂で食べた。
お昼を食べた後、闘技場に戻るまでの間に「そういえばセス様は大丈夫だったのですか?」と聞いたら「あの後控え室に戻る途中に先生がいてね、治癒魔法使ってくれたから大丈夫だよ」と答えてくれた。
「ヴィンス先生がいたんですか」
「うん、たまたま近くにいたらしくて」
「そうですか、なら良かったです」
その後、選手控え室に行く為、ウィルが「じゃあマリーまた後でね」と言ったので、私は「あっ、ウィルちょっと待って下さい」と言って引き止めた。
「ん?どうかした?」
「あの、少し屈んでもらってもいいですか?」
「うん、これでいい?」
「はい、ありがとうございます」
※ウィリアム視点※
マリーに頼まれたので、マリーと目線が同じくらいになるように屈み、何かしてくれるのかな?と思って待っていると、マリーがきょろきょろと周囲を確認し始めた。
そんなに確認しなくても午後から選手控え室を使うのは、俺か兄さんかネイサンだけだからそんなに人は来ないよと思ったけれど、可愛かったので黙って見ていると、急にこっちを見たマリーに両手で顔を包まれてキスされた。
…はっ!ヤバい一瞬思考停止してた、え、マリーどうしたの?大丈夫?熱でもあるの?
「ウィル」
「あ、はい」
「午後も頑張って下さい」
マリーは赤い顔でそれだけ言うと、記録席のある方に走り去っていった。
え?何?俺今日死ぬのかな???
俺が頼んでもないのにマリーからキスしてくれたの初めてじゃないか?本当に何なの?俺をこんなに喜ばせてどうするの?
あ~…今すぐマリーに触りたい、抱きしめたい、キスしたいいぃ、せっかくマリーからキスしてくれたんだからもっとキスしとけばよかったな、何で思考停止してたんだ俺。
その後俺は、早くマリーに会って抱きしめたいので試合を最速で終わらす事を決意し、準決勝は第1試合を見てれば不戦勝だろうと思っていたのに、ネイサンの奴が何を思ったのか「手合わせ願いたい」とか言い出したので、開始の合図とともに場外に吹っ飛ばした。
治療班によって運ばれていくネイサンを見ながら「こうなるから俺と戦うのはやめとけって言ったのに」とため息を吐いていると「それでも同い年だから挑んでみたくなるんだろ」と声をかけられた。
「兄さん」
「お前がこの大会に出るなんて珍しいな」
「マリーが入学したからね、1度は出とこうと思って、それに兄さんと手合わせ出来る機会ってもうほとんど無いし」
「あっ!そういや俺お前の婚約者見た事ないんだよね、どの娘?」
兄さんにそう聞かれたのでマリーが記録席に居る事を教えると、兄さんはそっちを見て「うっわ、ガルディアス公爵夫人に激似の美少女じゃん、後で紹介しろよ」と言い出した。
「嫌だよ」
「何でだよ」
「脳筋の化け物に関わらせたくない」
「お前が言うな、じゃあこうしよう俺が勝ったら紹介しろ」
「それほぼ決定事項じゃん」
「おや~?愛しのマリーちゃんの前で負ける気か~?」
「おい脳筋、俺が勝ったらマリーに馴れ馴れしくするなよ」
「いいよ、それでこそ俺の弟だ」
こうして兄さんとの決勝戦が始まったのだが、正直俺は兄カルロスに勝てるのか分からない、なぜかと言うと先程から間合いを詰めようとしても、この脳筋、大剣を片手剣のように使うので近寄れないのだ。
更に、流石脳筋と言うべきか攻撃力が尋常じゃない、当たった瞬間間違いなく俺が負ける、唯一の弱点があるとすれば、兄さんは身体強化以外の魔法が一切使えない事だが、気配だの剣圧だの訳の分からん理屈を述べて剣筋の衝撃波を飛ばしたりしてくるので、最早弱点がない。
実際今も俺が用意しておいた設置魔法陣のトラップが、発動する前に破壊された。
「おっかしいだろ!兄さんそれ見えてないんだよね!?」
「見えてないがあるのは分かる!」
「意味分かんねぇよ!」
「お前も出来ると思うんだけどな~」
「その余裕がムカつく」
「いやぁ、そうでもないぞ、お前強くなったよ」
兄さんはそう言った後本気で俺との間合いを詰めてきた。
俺はあまりの早さに一瞬反応が遅れた為、気付いたら兄さんの剣が間近にあったが、使うなら今しかないと思いこのタイミングで兄さんの背後に転移した。
今なら兄さんの背後はがら空き、いける!と思い魔法を展開させた剣で場外まで弾き飛ばそうとしたら、その剣を素手で掴まれ止められた。
まさか止められると思ってなかった俺が驚いていたら、兄さんの攻撃が左の脇腹にもろにヒットし、俺はそのまま観客席前の結界まで吹っ飛んだ。
結界に叩きつけられそのまま地面に落ちた俺だが、思っていたより痛くなかった事に驚いた。
これがマリーが付与した精霊魔法の効果か、と感心していると、兄さんが「ウィル生きてるか!?」と焦った様子で駆け寄ってきた。
「生きてるよ」
「えっ、マジか、何で無事なんだ?」
「…何その言い方、無事なのがおかしいみたいじゃん」
「あはは…実は最後の攻撃つい本気で振っちゃって」
「はぁ!?俺を殺す気か」
「悪かったって、無事だったんだからいいだろ?」
確かに無事と言えば無事だが、あばらは何本かいってる気がするし、結界に叩きつけられた衝撃は普通に内蔵出るかと思った。
チラッとリングの方を見てみると、上級魔法を当ててもビクともしないリングに亀裂が入っており、衝撃波でアレって事は直で攻撃を受けた俺は、マリーが付与したポーラー・タイが無かったらどうなっていたんだろうと思いゾッとした。
その後俺が無事だったので、優勝した兄さんはニコラスからの優勝インタビューを受ける為にリングの上に戻り、俺は寄ってきた治療班に「怪我してないので大丈夫です」と言って控え室に向かった。
ちなみに準決勝でウィルとあたるのは、攻略対象のネイサン・ウォード様だったので、てっきりゲームのイベントの方も何かあるのかと思ったら、クリスもエレナ様も特に何もしていないようだった。
アリスはカイン様と一緒に陛下や学園長達と食べるそうなので別れ、私はウィルと一緒に食堂で食べた。
お昼を食べた後、闘技場に戻るまでの間に「そういえばセス様は大丈夫だったのですか?」と聞いたら「あの後控え室に戻る途中に先生がいてね、治癒魔法使ってくれたから大丈夫だよ」と答えてくれた。
「ヴィンス先生がいたんですか」
「うん、たまたま近くにいたらしくて」
「そうですか、なら良かったです」
その後、選手控え室に行く為、ウィルが「じゃあマリーまた後でね」と言ったので、私は「あっ、ウィルちょっと待って下さい」と言って引き止めた。
「ん?どうかした?」
「あの、少し屈んでもらってもいいですか?」
「うん、これでいい?」
「はい、ありがとうございます」
※ウィリアム視点※
マリーに頼まれたので、マリーと目線が同じくらいになるように屈み、何かしてくれるのかな?と思って待っていると、マリーがきょろきょろと周囲を確認し始めた。
そんなに確認しなくても午後から選手控え室を使うのは、俺か兄さんかネイサンだけだからそんなに人は来ないよと思ったけれど、可愛かったので黙って見ていると、急にこっちを見たマリーに両手で顔を包まれてキスされた。
…はっ!ヤバい一瞬思考停止してた、え、マリーどうしたの?大丈夫?熱でもあるの?
「ウィル」
「あ、はい」
「午後も頑張って下さい」
マリーは赤い顔でそれだけ言うと、記録席のある方に走り去っていった。
え?何?俺今日死ぬのかな???
俺が頼んでもないのにマリーからキスしてくれたの初めてじゃないか?本当に何なの?俺をこんなに喜ばせてどうするの?
あ~…今すぐマリーに触りたい、抱きしめたい、キスしたいいぃ、せっかくマリーからキスしてくれたんだからもっとキスしとけばよかったな、何で思考停止してたんだ俺。
その後俺は、早くマリーに会って抱きしめたいので試合を最速で終わらす事を決意し、準決勝は第1試合を見てれば不戦勝だろうと思っていたのに、ネイサンの奴が何を思ったのか「手合わせ願いたい」とか言い出したので、開始の合図とともに場外に吹っ飛ばした。
治療班によって運ばれていくネイサンを見ながら「こうなるから俺と戦うのはやめとけって言ったのに」とため息を吐いていると「それでも同い年だから挑んでみたくなるんだろ」と声をかけられた。
「兄さん」
「お前がこの大会に出るなんて珍しいな」
「マリーが入学したからね、1度は出とこうと思って、それに兄さんと手合わせ出来る機会ってもうほとんど無いし」
「あっ!そういや俺お前の婚約者見た事ないんだよね、どの娘?」
兄さんにそう聞かれたのでマリーが記録席に居る事を教えると、兄さんはそっちを見て「うっわ、ガルディアス公爵夫人に激似の美少女じゃん、後で紹介しろよ」と言い出した。
「嫌だよ」
「何でだよ」
「脳筋の化け物に関わらせたくない」
「お前が言うな、じゃあこうしよう俺が勝ったら紹介しろ」
「それほぼ決定事項じゃん」
「おや~?愛しのマリーちゃんの前で負ける気か~?」
「おい脳筋、俺が勝ったらマリーに馴れ馴れしくするなよ」
「いいよ、それでこそ俺の弟だ」
こうして兄さんとの決勝戦が始まったのだが、正直俺は兄カルロスに勝てるのか分からない、なぜかと言うと先程から間合いを詰めようとしても、この脳筋、大剣を片手剣のように使うので近寄れないのだ。
更に、流石脳筋と言うべきか攻撃力が尋常じゃない、当たった瞬間間違いなく俺が負ける、唯一の弱点があるとすれば、兄さんは身体強化以外の魔法が一切使えない事だが、気配だの剣圧だの訳の分からん理屈を述べて剣筋の衝撃波を飛ばしたりしてくるので、最早弱点がない。
実際今も俺が用意しておいた設置魔法陣のトラップが、発動する前に破壊された。
「おっかしいだろ!兄さんそれ見えてないんだよね!?」
「見えてないがあるのは分かる!」
「意味分かんねぇよ!」
「お前も出来ると思うんだけどな~」
「その余裕がムカつく」
「いやぁ、そうでもないぞ、お前強くなったよ」
兄さんはそう言った後本気で俺との間合いを詰めてきた。
俺はあまりの早さに一瞬反応が遅れた為、気付いたら兄さんの剣が間近にあったが、使うなら今しかないと思いこのタイミングで兄さんの背後に転移した。
今なら兄さんの背後はがら空き、いける!と思い魔法を展開させた剣で場外まで弾き飛ばそうとしたら、その剣を素手で掴まれ止められた。
まさか止められると思ってなかった俺が驚いていたら、兄さんの攻撃が左の脇腹にもろにヒットし、俺はそのまま観客席前の結界まで吹っ飛んだ。
結界に叩きつけられそのまま地面に落ちた俺だが、思っていたより痛くなかった事に驚いた。
これがマリーが付与した精霊魔法の効果か、と感心していると、兄さんが「ウィル生きてるか!?」と焦った様子で駆け寄ってきた。
「生きてるよ」
「えっ、マジか、何で無事なんだ?」
「…何その言い方、無事なのがおかしいみたいじゃん」
「あはは…実は最後の攻撃つい本気で振っちゃって」
「はぁ!?俺を殺す気か」
「悪かったって、無事だったんだからいいだろ?」
確かに無事と言えば無事だが、あばらは何本かいってる気がするし、結界に叩きつけられた衝撃は普通に内蔵出るかと思った。
チラッとリングの方を見てみると、上級魔法を当ててもビクともしないリングに亀裂が入っており、衝撃波でアレって事は直で攻撃を受けた俺は、マリーが付与したポーラー・タイが無かったらどうなっていたんだろうと思いゾッとした。
その後俺が無事だったので、優勝した兄さんはニコラスからの優勝インタビューを受ける為にリングの上に戻り、俺は寄ってきた治療班に「怪我してないので大丈夫です」と言って控え室に向かった。
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