アナスタシア世界

創世記〜

アナステシア世界史・神話設定：マンルシア大陸
​1. 創世神話：【神代の反乱】
​世界の始まりと、現在の秩序の根幹となる伝説。
​慈愛の女神ルチアナ
​この世界の創造主。生命と秩序を愛する女神。
​邪神デュアダロス
​ルチアナの対となる存在。破壊と混沌、そして「進化のための闘争」を是とする神。
​反乱の動機: 「平穏だけの世界は停滞だ」と主張し、ルチアナが生み出した世界を破壊し、再構築しようと反旗を翻した。
​三柱の調停者（ガーディアン）
​デュアダロスの強大な力に苦戦するルチアナ側に付き、邪神封印の決定打となった伝説の三体。現在は神格化され、それぞれの眷属や信奉者から崇められている。
​竜王デューク（地と力の象徴）
​最強の肉体とブレスを持つ竜の王。デュアダロスを物理的に押さえ込んだ。
​竜人族の崇拝対象だが、現在は大陸の最高峰「竜王の座」で眠りについているとされる。
​不死鳥フレア（火と再生の象徴）
​尽きることのない生命の炎。傷ついたルチアナや仲間を癒やし続け、邪神の瘴気を焼き払った。
​その羽は伝説級のアイテム。現在は活火山の中で転生のサイクルを繰り返している。
​狼王フェンリル（氷と速さの象徴）
​誰よりも速く駆け、邪神の死角を食い千切った孤高の王。
​獣人族（特に人狼族）の神。特定の住処を持たず、風のように大陸を駆け巡り世界を監視していると言われる。
​2. 歴史：【三種族覇権戦争（トライ・ウォー）】
​神代が終わり、地上が種族たちのものとなった時代に起きた最大規模の戦争。
​第一幕：【始祖竜の覚醒】
​かつて、天使族、魔族、竜人族は三つ巴の争いを続けていた。均衡が破れたのは、竜人族の中に「始祖竜（オリジン・ドラゴン）」と呼ばれる突然変異体が誕生した時である。
​始祖竜: 竜王デュークの再来とも言われた圧倒的な個体。単体で軍隊を消滅させる力を持ち、竜人族は彼を「現人神」として神輿に担いだ。
​進撃: 始祖竜に率いられた竜人族は、他種族を蹂躙。「大陸統一」に王手をかけた。
​第二幕：【禁断の聖魔同盟】
​滅亡の危機に瀕した天使族と魔族は、歴史上最初で最後となる「聖魔協定」を結ぶ。
​作戦: 天使族の「神聖結界」で始祖竜の動きを封じ、魔族が全魔力を注いだ「極大消滅魔法」を叩き込むという共同戦線。
​決着: この捨て身の作戦により始祖竜は敗北。肉体を維持できなくなり、「卵」の状態へと退行した。
​第三幕：【憎しみの三国時代（現在）】
​共通の敵がいなくなった瞬間、天使と魔族の協定は破棄された。
​竜人族: 敗北し、始祖竜の卵を隠して撤退。かつての栄光を取り戻すため、卵の孵化と復活を悲願としている。
​天使族 vs 魔族: 「どちらが始祖竜にトドメを刺したか（戦功争い）」や「戦後の裏切り」を理由に、以前よりも激しく憎しみ合っている。
​現状: 三種族は冷戦状態。直接的な大戦争は起きていないが、小競り合いや、人間の国を利用した代理戦争を行っている。
​3. 眠れる脅威：【始祖竜の卵】
​所在: 不明。竜人族が隠し持っているとも、封印の衝撃で空間の狭間に飛ばされたとも言われる。
​性質: 卵の状態でも強大なエネルギーを放っており、周囲の環境を変質させる。
​各国の思惑:
​竜人族: 卵を見つけ出し、孵化させて覇権を握りたい。
​天使・魔族: 復活する前に破壊、あるいは自陣営のエネルギー源として利用したい。
​人間: 触らぬ神に祟りなしだが、一部の野心家は「最強の兵器」として狙っている。
​4. 独自の道を行く中立勢力
​【エルフ：世界樹の守護者と賢者の派遣】
​絶対防衛圏: エルフの住む「世界樹の森」には、神代から続く強力な結界が張られている。覇権戦争の際も、侵入しようとした軍勢（竜人、魔族問わず）を森自体が食らい尽くし、撃退した。
​外交戦略「賢者派遣」:
​武力ではなく「知恵」で世界に介入する。
​各国（人間の王国など）に、エルフの中でも特に優秀な魔法使いや学者を「宮廷賢者」として派遣している。
​目的: 表向きは友好だが、真の目的は「パワーバランスの調整」。どこか一国が強くなりすぎて世界が乱れないよう、王に助言を与えたり、時には高度な魔法技術を小出しにしてコントロールしている。
​評価: 各国の王にとってエルフの賢者は「喉から手が出るほど欲しい参謀」だが、同時に「すべてを見透かす怖い監視役」でもある。
​【ドワーフ：死の商人（デス・マーチャント）】
​経済的中立: 「金貨に種族の色はない」を信条とする。
​役割: 優れた鍛冶技術で作られた武器・防具を、天使、魔族、人間、時には竜人族にさえも売りさばく。
​不可侵の理由:
​ドワーフの国（地下都市）を攻めれば、「今後一切、ドワーフ製の武器を売らない」という経済制裁を受ける。
​彼らの武器なしでは他国との戦争に勝てないため、どの国もドワーフには手を出せない（むしろ機嫌を取ろうとする）。
​裏の顔: 戦争が長引くほどドワーフは儲かるため、裏で対立を煽っている武器商人もいるとかいないとか。
​女ドワーフ: 可愛い見た目で「この剣はよく斬れるぞ～♪」と恐ろしい魔剣を売りつけてくるため、非常にタチが悪い（そして人気がある）。