13 / 25
EP 13
しおりを挟む
第二の証人、狼王フェンリル ~絶対零度のバトルジャンキーと、プルプル巨大プリン~
竜王デューク(ラーメン屋台のおっちゃん)を仲間に加えた私たち一行は、次なる目的地、大陸最北端の『氷結地獄(ニブルヘイム)』を目指していた。
「寒っ!! なんですのこの気温! マイナス50度ってレベルじゃありませんわよ!」
私はガチガチと歯を鳴らし、龍魔呂さんから借りた(貰った?)深紅のジャケットを毛布のように被っていた。このジャケット、ほんのり彼のエプロンと同じダシの匂いがして落ち着くのだが、それでも寒いものは寒い。
「軟弱だぞリベラ。……それより、あの料理人の店に行けば、替え玉は無料なのか?」
「知るか! テメェは黙ってろトカゲ!」
新入りのデュークは、ずっとラーメンの話しかしていない。獣王レオとは「犬か猫か」「トカゲかヤモリか」で小競り合いをしている。
魔王ラスティア様は、寒さで不機嫌MAXだ。
「……五月蝿い。男共をまとめてブラックホールに放り込みたい気分だ」
そんなカオスな一行の前に、突如として巨大な『氷の城』が姿を現した。
城門の前には、銀髪の青年が一人、欠伸をしながら座っている。
首元にジャラジャラと鎖を巻き付けた、ヤンチャそうな美青年――狼王フェンリルだ。
「あーあ、退屈で死にそうだ。……ん? なんだか美味そうな匂いがする客が来たな」
フェンリルが鼻をひくつかせ、ニヤリと笑う。
その瞬間、彼の姿がブレた。
「遊ぼうぜぇ!!」
ドガァァァン!!
挨拶代わりの蹴りが、先頭を歩いていたレオを襲う。レオは咄嗟に腕でガードしたが、その衝撃で氷の大地がクレーター状に陥没した。
「痛ってぇなこの駄犬! いきなり何しやがる!」
「ハハッ! 獣王か! 頑丈で楽しそうだな! 次はトカゲ、お前だ!」
フェンリルは楽しそうに笑いながら、氷の分身(アイス・ウルフ)を数十体生成し、全方位から襲いかかってきた。
「調子に乗るな若造が! 我のスープ仕込みを邪魔する奴は消し炭だ!」
デュークがブチ切れて黄金の炎を吐く。
炎と氷、そしてレオの物理攻撃が交錯し、周囲は天変地異のような惨状と化した。
「ちょ、ちょっと! ストップですわ! 私たちは裁判の証言をお願いしに――」
「あぁ? 裁判? つまんねーこと言ってんじゃねぇよ!」
フェンリルは私の言葉など聞いちゃいない。
彼は純粋な戦闘狂(バトルジャンキー)だ。楽しいか、つまらないか。それだけで動いている。
このままでは、交渉どころか私たちが巻き込まれてミンチになる!
「……仕方ありませんわね。龍魔呂さんの『最終兵器』を使います!」
私は、龍魔呂さんから託された風呂敷包みの中から、一番大きな保冷箱を取り出した。
北国だからこそ持ってこられた、要冷蔵のスイーツ。
「異議あり!!」
私は戦場のど真ん中で、箱をひっくり返した。
ボヨヨンッ!!
効果音が聞こえそうなほどの弾力と共に、氷の上に現れたのは――
直径50センチはある、『特大バケツプリン』だった。
龍魔呂さんが「フェンリルは子供舌だ」と見抜いて、卵と牛乳を限界まで使って固めた、黄金の山。カラメルソースが艶やかに輝いている。
「……あ?」
フェンリルの動きが止まった。
殴り合っていたデュークとレオも止まった。
「な、なんだその……プルプルした物体は……?」
フェンリルは興味津々で近づき、ツン、と指でつつく。
プリンはプルルンッと揺れて、彼の指を押し返した。
「生き物……か? スライムにしては甘い匂いがする……」
「それは『プリン』ですわ! 戦いよりもずっと刺激的で、とろけるような体験ができますよ?」
私が挑発すると、フェンリルは目を輝かせた。
彼はスプーン(というよりスコップ)で、プリンの山を豪快に掬い取り、口に放り込んだ。
一瞬の静寂。
そして――
「んっ……んんぅぅぅぅ~~~ッ!!??」
狼王が、頬を押さえて身悶えした。
「あ、あめぇぇ! なんだこれ!? 噛まなくても溶ける! なのに濃厚な卵の味がガツンと来て……この黒い汁(カラメル)の苦味が最高に合うじゃねぇか!!」
フェンリルは猛烈な勢いでプリンを食べ始めた。
戦闘狂の顔が、完全に「おやつに夢中な子供」の顔になっている。
「美味い! 氷なんか齧ってる場合じゃねぇ! おい女、これ誰が作った!?」
「私の馴染みの料理人、鬼神龍魔呂さんです」
「鬼神!? あの人間か! ……くそっ、あいつこんな凄えモン作れたのかよ! 喧嘩売ってる場合じゃなかった!」
フェンリルはあっという間にバケツプリンを完食し、皿まで舐め回すと、私の前に正座した(犬のお座り状態)。
「おい! おかわりはねぇのか!?」
「ありますよ。……ただし」
私はニッコリと微笑み、契約書(証人承諾書)を差し出した。
「この書類にサインして、女神ルチアナへの裁判で証言してくれるなら。龍魔呂さんのお店で、『プリン食べ放題』をご馳走しますわ」
「マジか!? 裁判でも何でもやる! ルチアナの居場所? ああ、知ってる知ってる! 次はどこだ? フレアの所か? 俺が案内してやるよ!」
チョロい。あまりにもチョロすぎる。
最強の狼王は、プリン一個で私の忠実な下僕(ポチ)と化した。
「……龍魔呂さんの料理、麻薬か何か入ってるんじゃありませんの?」
「フッ、リベラ。あの男の料理は、魂を掴むのだ(経験者は語る)」
デュークが偉そうに腕組みをして頷いている。お前が言うな。
こうして、私たちは瞬く間に二人の調停者を仲間に引き入れた。
残るは最後の一人。南の火山地帯に住む、不死鳥フレア。
彼女は三柱の中で唯一まともに働いている「苦労人」らしいが……。
「フレアか……あいつ、最近ヒステリーが酷いからなぁ」
「肌荒れが治らないって、火山灰を顔に塗ってたぞ」
フェンリルとデュークの不穏な情報に、私は嫌な予感を覚えた。
これは、料理だけでは解決しないかもしれない。
乙女の悩みには、乙女の(そして弁護士の)ケアが必要だ。
竜王デューク(ラーメン屋台のおっちゃん)を仲間に加えた私たち一行は、次なる目的地、大陸最北端の『氷結地獄(ニブルヘイム)』を目指していた。
「寒っ!! なんですのこの気温! マイナス50度ってレベルじゃありませんわよ!」
私はガチガチと歯を鳴らし、龍魔呂さんから借りた(貰った?)深紅のジャケットを毛布のように被っていた。このジャケット、ほんのり彼のエプロンと同じダシの匂いがして落ち着くのだが、それでも寒いものは寒い。
「軟弱だぞリベラ。……それより、あの料理人の店に行けば、替え玉は無料なのか?」
「知るか! テメェは黙ってろトカゲ!」
新入りのデュークは、ずっとラーメンの話しかしていない。獣王レオとは「犬か猫か」「トカゲかヤモリか」で小競り合いをしている。
魔王ラスティア様は、寒さで不機嫌MAXだ。
「……五月蝿い。男共をまとめてブラックホールに放り込みたい気分だ」
そんなカオスな一行の前に、突如として巨大な『氷の城』が姿を現した。
城門の前には、銀髪の青年が一人、欠伸をしながら座っている。
首元にジャラジャラと鎖を巻き付けた、ヤンチャそうな美青年――狼王フェンリルだ。
「あーあ、退屈で死にそうだ。……ん? なんだか美味そうな匂いがする客が来たな」
フェンリルが鼻をひくつかせ、ニヤリと笑う。
その瞬間、彼の姿がブレた。
「遊ぼうぜぇ!!」
ドガァァァン!!
挨拶代わりの蹴りが、先頭を歩いていたレオを襲う。レオは咄嗟に腕でガードしたが、その衝撃で氷の大地がクレーター状に陥没した。
「痛ってぇなこの駄犬! いきなり何しやがる!」
「ハハッ! 獣王か! 頑丈で楽しそうだな! 次はトカゲ、お前だ!」
フェンリルは楽しそうに笑いながら、氷の分身(アイス・ウルフ)を数十体生成し、全方位から襲いかかってきた。
「調子に乗るな若造が! 我のスープ仕込みを邪魔する奴は消し炭だ!」
デュークがブチ切れて黄金の炎を吐く。
炎と氷、そしてレオの物理攻撃が交錯し、周囲は天変地異のような惨状と化した。
「ちょ、ちょっと! ストップですわ! 私たちは裁判の証言をお願いしに――」
「あぁ? 裁判? つまんねーこと言ってんじゃねぇよ!」
フェンリルは私の言葉など聞いちゃいない。
彼は純粋な戦闘狂(バトルジャンキー)だ。楽しいか、つまらないか。それだけで動いている。
このままでは、交渉どころか私たちが巻き込まれてミンチになる!
「……仕方ありませんわね。龍魔呂さんの『最終兵器』を使います!」
私は、龍魔呂さんから託された風呂敷包みの中から、一番大きな保冷箱を取り出した。
北国だからこそ持ってこられた、要冷蔵のスイーツ。
「異議あり!!」
私は戦場のど真ん中で、箱をひっくり返した。
ボヨヨンッ!!
効果音が聞こえそうなほどの弾力と共に、氷の上に現れたのは――
直径50センチはある、『特大バケツプリン』だった。
龍魔呂さんが「フェンリルは子供舌だ」と見抜いて、卵と牛乳を限界まで使って固めた、黄金の山。カラメルソースが艶やかに輝いている。
「……あ?」
フェンリルの動きが止まった。
殴り合っていたデュークとレオも止まった。
「な、なんだその……プルプルした物体は……?」
フェンリルは興味津々で近づき、ツン、と指でつつく。
プリンはプルルンッと揺れて、彼の指を押し返した。
「生き物……か? スライムにしては甘い匂いがする……」
「それは『プリン』ですわ! 戦いよりもずっと刺激的で、とろけるような体験ができますよ?」
私が挑発すると、フェンリルは目を輝かせた。
彼はスプーン(というよりスコップ)で、プリンの山を豪快に掬い取り、口に放り込んだ。
一瞬の静寂。
そして――
「んっ……んんぅぅぅぅ~~~ッ!!??」
狼王が、頬を押さえて身悶えした。
「あ、あめぇぇ! なんだこれ!? 噛まなくても溶ける! なのに濃厚な卵の味がガツンと来て……この黒い汁(カラメル)の苦味が最高に合うじゃねぇか!!」
フェンリルは猛烈な勢いでプリンを食べ始めた。
戦闘狂の顔が、完全に「おやつに夢中な子供」の顔になっている。
「美味い! 氷なんか齧ってる場合じゃねぇ! おい女、これ誰が作った!?」
「私の馴染みの料理人、鬼神龍魔呂さんです」
「鬼神!? あの人間か! ……くそっ、あいつこんな凄えモン作れたのかよ! 喧嘩売ってる場合じゃなかった!」
フェンリルはあっという間にバケツプリンを完食し、皿まで舐め回すと、私の前に正座した(犬のお座り状態)。
「おい! おかわりはねぇのか!?」
「ありますよ。……ただし」
私はニッコリと微笑み、契約書(証人承諾書)を差し出した。
「この書類にサインして、女神ルチアナへの裁判で証言してくれるなら。龍魔呂さんのお店で、『プリン食べ放題』をご馳走しますわ」
「マジか!? 裁判でも何でもやる! ルチアナの居場所? ああ、知ってる知ってる! 次はどこだ? フレアの所か? 俺が案内してやるよ!」
チョロい。あまりにもチョロすぎる。
最強の狼王は、プリン一個で私の忠実な下僕(ポチ)と化した。
「……龍魔呂さんの料理、麻薬か何か入ってるんじゃありませんの?」
「フッ、リベラ。あの男の料理は、魂を掴むのだ(経験者は語る)」
デュークが偉そうに腕組みをして頷いている。お前が言うな。
こうして、私たちは瞬く間に二人の調停者を仲間に引き入れた。
残るは最後の一人。南の火山地帯に住む、不死鳥フレア。
彼女は三柱の中で唯一まともに働いている「苦労人」らしいが……。
「フレアか……あいつ、最近ヒステリーが酷いからなぁ」
「肌荒れが治らないって、火山灰を顔に塗ってたぞ」
フェンリルとデュークの不穏な情報に、私は嫌な予感を覚えた。
これは、料理だけでは解決しないかもしれない。
乙女の悩みには、乙女の(そして弁護士の)ケアが必要だ。
0
あなたにおすすめの小説
夫が愛人を離れに囲っているようなので、私も念願の猫様をお迎えいたします
葉柚
恋愛
ユフィリア・マーマレード伯爵令嬢は、婚約者であるルードヴィッヒ・コンフィチュール辺境伯と無事に結婚式を挙げ、コンフィチュール伯爵夫人となったはずであった。
しかし、ユフィリアの夫となったルードヴィッヒはユフィリアと結婚する前から離れの屋敷に愛人を住まわせていたことが使用人たちの口から知らされた。
ルードヴィッヒはユフィリアには目もくれず、離れの屋敷で毎日過ごすばかり。結婚したというのにユフィリアはルードヴィッヒと簡単な挨拶は交わしてもちゃんとした言葉を交わすことはなかった。
ユフィリアは決意するのであった。
ルードヴィッヒが愛人を離れに囲うなら、自分は前々からお迎えしたかった猫様を自室に迎えて愛でると。
だが、ユフィリアの決意をルードヴィッヒに伝えると思いもよらぬ事態に……。
「お前みたいな卑しい闇属性の魔女など側室でもごめんだ」と言われましたが、私も殿下に嫁ぐ気はありません!
野生のイエネコ
恋愛
闇の精霊の加護を受けている私は、闇属性を差別する国で迫害されていた。いつか私を受け入れてくれる人を探そうと夢に見ていたデビュタントの舞踏会で、闇属性を差別する王太子に罵倒されて心が折れてしまう。
私が国を出奔すると、闇精霊の森という場所に住まう、不思議な男性と出会った。なぜかその男性が私の事情を聞くと、国に与えられた闇精霊の加護が消滅して、国は大混乱に。
そんな中、闇精霊の森での生活は穏やかに進んでいく。
図書館でうたた寝してたらいつの間にか王子と結婚することになりました
鳥花風星
恋愛
限られた人間しか入ることのできない王立図書館中枢部で司書として働く公爵令嬢ベル・シュパルツがお気に入りの場所で昼寝をしていると、目の前に見知らぬ男性がいた。
素性のわからないその男性は、たびたびベルの元を訪れてベルとたわいもない話をしていく。本を貸したりお茶を飲んだり、ありきたりな日々を何度か共に過ごしていたとある日、その男性から期間限定の婚約者になってほしいと懇願される。
とりあえず婚約を受けてはみたものの、その相手は実はこの国の第二王子、アーロンだった。
「俺は欲しいと思ったら何としてでも絶対に手に入れる人間なんだ」
婚約破棄された際もらった慰謝料で田舎の土地を買い農家になった元貴族令嬢、野菜を買いにきたベジタリアン第三王子に求婚される
さくら
恋愛
婚約破棄された元伯爵令嬢クラリス。
慰謝料代わりに受け取った金で田舎の小さな土地を買い、農業を始めることに。泥にまみれて種を撒き、水をやり、必死に生きる日々。貴族の煌びやかな日々は失ったけれど、土と共に過ごす穏やかな時間が、彼女に新しい幸せをくれる――はずだった。
だがある日、畑に現れたのは野菜好きで有名な第三王子レオニール。
「この野菜は……他とは違う。僕は、あなたが欲しい」
そう言って真剣な瞳で求婚してきて!?
王妃も兄王子たちも立ちはだかる。
「身分違いの恋」なんて笑われても、二人の気持ちは揺るがない。荒れ地を畑に変えるように、愛もまた努力で実を結ぶのか――。
【完結】貴族の愛人に出ていけと寒空にだされたけど、懐は温かいよ。
BBやっこ
恋愛
貴族の家で下働きをしていたアタシは、貧乏な平民。別にさ、おまんま食べれる給金を得られてるんだ。
寒い日は身体に堪えるけど、まああまあ良い職場関係だったんだよ。
あの女が愛人におさまる前まで、ね。
以前は奥さまがこの家に居られてたけど、療養でご実家にお戻りになって。
旦那さまが愛人を家に入れたら、職場の人間達があげつってドロドロよお。
そんなの勘弁だったけど。とうとうアタシが邪魔になったようで。
「きみを愛することはない」祭りが開催されました~祭りのあと1
吉田ルネ
恋愛
「きみを愛することはない」祭りが開催されました
のその後。
イアンのバカはどうなったのか。
愛人はどうなったのか。
ちょっとだけざまあがあります。
「小賢しい」と離婚された私。国王に娶られ国を救う。
百谷シカ
恋愛
「貴様のような小賢しい女は出て行け!!」
バッケル伯爵リシャルト・ファン・デル・ヘーストは私を叩き出した。
妻である私を。
「あっそう! でも空気税なんて取るべきじゃないわ!!」
そんな事をしたら、領民が死んでしまう。
夫の悪政をなんとかしようと口を出すのが小賢しいなら、小賢しくて結構。
実家のフェルフーフェン伯爵家で英気を養った私は、すぐ宮廷に向かった。
国王陛下に謁見を申し込み、元夫の悪政を訴えるために。
すると……
「ああ、エーディット! 一目見た時からずっとあなたを愛していた!」
「は、はい?」
「ついに独身に戻ったのだね。ぜひ、僕の妻になってください!!」
そう。
童顔のコルネリウス1世陛下に、求婚されたのだ。
国王陛下は私に夢中。
私は元夫への復讐と、バッケル伯領に暮らす人たちの救済を始めた。
そしてちょっとした一言が、いずれ国を救う事になる……
========================================
(他「エブリスタ」様に投稿)
だってお顔がとてもよろしいので
喜楽直人
恋愛
領地に銀山が発見されたことで叙爵されたラートン男爵家に、ハーバー伯爵家から強引な婿入りの話がきたのは爵位を得てすぐ、半年ほど前のことだった。
しかし、その婚約は次男であったユリウスには不本意なものであったようで、婚約者であるセリーンをまったく顧みることはなかった。
ついには、他の令嬢との間に子供ができたとセリーンは告げられてしまう。
それでもついセリーンは思ってしまうのだ。
「あぁ、私の婚約者は、どんな下種顔をしていてもお顔がいい」と。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる