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第六章 邪神デュアダロス
EP 7
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魔王城(マイホーム)へのカチコミと、憧れの焼きチーズ
【太郎国・太郎城 正門前】
「ゲプッ……。食った食った……」
ラーメン屋を出て、重たい腹をさすりながら歩くデュアダロス。
その手には、まだコンビニのレジ袋(スナック菓子入り)が握られている。
「おい、ルチアナ。ここが『太郎城』か? やけに警備が薄いが……」
目の前にそびえ立つのは、城壁ではなく、綺麗に刈り込まれた生垣と、巨大な鉄製の門。
どう見ても「要塞」ではなく、現代地球の「超高級住宅街の豪邸」である。
「あぁん? 警備なら最強のがいるでしょ。ほら、そこに」
ルチアナが門の横にある犬小屋(という名のログハウス)を指差した。
「……ん?」
そこには、銀色の美しい毛並みを持つ、神々しい巨大な狼――神狼フェリルが寝そべっていた。
しかし、その前足には**『特殊景品(金)』と『余り玉のお菓子』**が山積みになっている。
「あ~あ、今日は出なかったわ……。あと一回『確変』引けてれば……」
フェリルは気怠げに耳をパタパタさせながら、パチンコの戦績を数えていた。
「フェ、フェリル!? 孤高の神狼と呼ばれたお前まで……!!」
デュアダロスが絶句する。
「ん? 誰かと思えば、引きこもりの邪神じゃない。……手土産もなしにここを通ると?」
フェリルがギロリと目を光らせた。
「ひぃっ! わ、私、クッキー持ってます! 『肉椎茸クッキー』です!」
リアナが慌ててポーチからクッキーの袋を差し出す。
「……フン。気が利くじゃない。通りなさい」
フェリルは尻尾を振り、クッキーをボリボリと食べ始めた。
「(……チョロい。この国の最強種たちは、全員チョロいぞ……!)」
デュアダロスは戦慄した。
【太郎城・リビングルーム(玉座の間)】
「お邪魔しまーす! 太郎ー! お客さん連れてきたわよー!」
ルチアナが我が物顔で玄関を開け、ズカズカと中に入っていく。
デュアダロスはスーツの襟を正し、インテリヤクザの顔を作った。
「フン……。いよいよこの国の『ドン(首領)』と対面か。ナメられちゃならねぇ」
彼は革靴をコツコツと鳴らし、リビングの扉を開け放った。
「失礼するぜ。俺は魔大陸の……」
「あ、おかえりルチアナ。ん? お客さん?」
リビングの巨大なソファで、ポテトチップス片手にテレビゲームをしていた黒髪の青年――佐藤太郎が、コントローラーを置いて振り返った。
その姿は、どこにでもいる日本の若者そのもの。覇気も殺気もゼロだ。
「……は?」
デュアダロスが固まる。
これが、あの竜王や神狼を従える主? ただの一般人ではないか?
「初めまして! 私、ポポロ国のリアナと言います!」
リアナがエプロン姿でペコリと頭を下げた。
「お、おう。丁寧だね。俺は佐藤太郎。……で、そっちの怖い顔の人は?」
太郎の視線がデュアダロスに向けられる。
デュアダロスは冷や汗を流した。
(見えねぇ……! こいつの底が全く見えねぇ……! 一般人に擬態しているのか、それとも本当にただの人間なのか……!?)
「お、俺は……デュアダロスだ。……手土産を持ってきた」
デュアダロスは震える手で、レジ袋に入った『からあげクン(レッド)』をテーブルに置いた。
これが精一杯の仁義だった。
「おっ! からあげクンじゃん! ちょうど小腹空いてたんだよなー。ありがと!」
太郎はニカッと笑い、爪楊枝でからあげクンをパクリ。
「うん、うまい! あんた、いい奴だな!」
「……へ?」
「リアナちゃんも、座りなよ。お茶淹れるからさ」
あまりの気安さに、邪神と姫君は毒気を抜かれ、高級ソファに座らされた。
そして、リアナがおずおずと差し出した『手作りクッキー』を、太郎が食べた瞬間。
「……ッ!!」
太郎の目がカッと見開かれた。
「うまっ……!! なにこれ!?
サクサクなのに、中はしっとりしてて……肉椎茸の旨味がバターと完全に融合してる……!!」
「ほ、本当ですか……? お口に合いましたか……?」
リアナが不安げに尋ねる。
「合うどころか、俺が今まで食ったクッキーの中で一番美味いよ! 君、天才だよ!!」
「え……天才……?」
リアナの目から、涙が溢れ出した。
ずっと「化け物」扱いされ、誰にも食べてもらえなかったお菓子。それを、こんなに笑顔で「美味しい」と言ってもらえた。
「よ、よかったですぅぅ……ッ!」
リアナはエプロンで顔を覆い、嬉し泣きした。
それを見ていたデュアダロスは、フッと口元を緩めた。
(……悪くねぇ。この『ドン』、人の心を見る目はあるようだ)
「さて、デュアダロスさんだっけ?」
太郎が立ち上がり、棚から何かを取り出した。
「ルチアナから聞いたよ。あんた、『アレ』に憧れてるんだって?」
「アレ……だと?」
太郎がテーブルに置いたのは、
『最高級ハバナ産葉巻』と、
『カマンベールチーズ(丸ごと)』、
そして『ガスバーナー』だった。
「……ッ!!?」
「やっぱ、男のロマンだよな。俺も映画で見てやってみたかったんだ」
太郎はカマンベールチーズの上にハチミツをたっぷりかけ、ガスバーナーで一気に炙った。
ゴオオオオオッ!!
チーズの表面が焦げ、トロトロに溶け出す。
甘いハチミツの香りと、焦げたチーズの香りがリビングに充満する。
「さあ、どうぞ。とっておきの赤ワインもあるよ」
「…………」
デュアダロスは、震える手で葉巻を受け取り、火をつけてもらった。
紫煙をくゆらせ、トロトロの焼きチーズをクラッカーに乗せて口に運ぶ。
そして、重厚な赤ワインで流し込む。
「……」
ダンジョンの暗闇で三百年。
ずっと妄想していた、まさにその光景が、今ここにある。
「……うめぇ……」
デュアダロスは深く、深く煙を吐き出した。
「……最高だ。あんた、最高の『ドン』だぜ……」
インテリヤクザ邪神、完落ち。
彼の目尻には、うっすらと涙が浮かんでいた。
こうして、太郎城のリビングにて。
号泣するパティシエ姫と、葉巻をふかして男泣きする邪神。
そしてそれを見ながら「ポテチうめぇ」と笑う魔王・太郎。
奇妙な宴は、夜更けまで続くのであった。
【太郎国・太郎城 正門前】
「ゲプッ……。食った食った……」
ラーメン屋を出て、重たい腹をさすりながら歩くデュアダロス。
その手には、まだコンビニのレジ袋(スナック菓子入り)が握られている。
「おい、ルチアナ。ここが『太郎城』か? やけに警備が薄いが……」
目の前にそびえ立つのは、城壁ではなく、綺麗に刈り込まれた生垣と、巨大な鉄製の門。
どう見ても「要塞」ではなく、現代地球の「超高級住宅街の豪邸」である。
「あぁん? 警備なら最強のがいるでしょ。ほら、そこに」
ルチアナが門の横にある犬小屋(という名のログハウス)を指差した。
「……ん?」
そこには、銀色の美しい毛並みを持つ、神々しい巨大な狼――神狼フェリルが寝そべっていた。
しかし、その前足には**『特殊景品(金)』と『余り玉のお菓子』**が山積みになっている。
「あ~あ、今日は出なかったわ……。あと一回『確変』引けてれば……」
フェリルは気怠げに耳をパタパタさせながら、パチンコの戦績を数えていた。
「フェ、フェリル!? 孤高の神狼と呼ばれたお前まで……!!」
デュアダロスが絶句する。
「ん? 誰かと思えば、引きこもりの邪神じゃない。……手土産もなしにここを通ると?」
フェリルがギロリと目を光らせた。
「ひぃっ! わ、私、クッキー持ってます! 『肉椎茸クッキー』です!」
リアナが慌ててポーチからクッキーの袋を差し出す。
「……フン。気が利くじゃない。通りなさい」
フェリルは尻尾を振り、クッキーをボリボリと食べ始めた。
「(……チョロい。この国の最強種たちは、全員チョロいぞ……!)」
デュアダロスは戦慄した。
【太郎城・リビングルーム(玉座の間)】
「お邪魔しまーす! 太郎ー! お客さん連れてきたわよー!」
ルチアナが我が物顔で玄関を開け、ズカズカと中に入っていく。
デュアダロスはスーツの襟を正し、インテリヤクザの顔を作った。
「フン……。いよいよこの国の『ドン(首領)』と対面か。ナメられちゃならねぇ」
彼は革靴をコツコツと鳴らし、リビングの扉を開け放った。
「失礼するぜ。俺は魔大陸の……」
「あ、おかえりルチアナ。ん? お客さん?」
リビングの巨大なソファで、ポテトチップス片手にテレビゲームをしていた黒髪の青年――佐藤太郎が、コントローラーを置いて振り返った。
その姿は、どこにでもいる日本の若者そのもの。覇気も殺気もゼロだ。
「……は?」
デュアダロスが固まる。
これが、あの竜王や神狼を従える主? ただの一般人ではないか?
「初めまして! 私、ポポロ国のリアナと言います!」
リアナがエプロン姿でペコリと頭を下げた。
「お、おう。丁寧だね。俺は佐藤太郎。……で、そっちの怖い顔の人は?」
太郎の視線がデュアダロスに向けられる。
デュアダロスは冷や汗を流した。
(見えねぇ……! こいつの底が全く見えねぇ……! 一般人に擬態しているのか、それとも本当にただの人間なのか……!?)
「お、俺は……デュアダロスだ。……手土産を持ってきた」
デュアダロスは震える手で、レジ袋に入った『からあげクン(レッド)』をテーブルに置いた。
これが精一杯の仁義だった。
「おっ! からあげクンじゃん! ちょうど小腹空いてたんだよなー。ありがと!」
太郎はニカッと笑い、爪楊枝でからあげクンをパクリ。
「うん、うまい! あんた、いい奴だな!」
「……へ?」
「リアナちゃんも、座りなよ。お茶淹れるからさ」
あまりの気安さに、邪神と姫君は毒気を抜かれ、高級ソファに座らされた。
そして、リアナがおずおずと差し出した『手作りクッキー』を、太郎が食べた瞬間。
「……ッ!!」
太郎の目がカッと見開かれた。
「うまっ……!! なにこれ!?
サクサクなのに、中はしっとりしてて……肉椎茸の旨味がバターと完全に融合してる……!!」
「ほ、本当ですか……? お口に合いましたか……?」
リアナが不安げに尋ねる。
「合うどころか、俺が今まで食ったクッキーの中で一番美味いよ! 君、天才だよ!!」
「え……天才……?」
リアナの目から、涙が溢れ出した。
ずっと「化け物」扱いされ、誰にも食べてもらえなかったお菓子。それを、こんなに笑顔で「美味しい」と言ってもらえた。
「よ、よかったですぅぅ……ッ!」
リアナはエプロンで顔を覆い、嬉し泣きした。
それを見ていたデュアダロスは、フッと口元を緩めた。
(……悪くねぇ。この『ドン』、人の心を見る目はあるようだ)
「さて、デュアダロスさんだっけ?」
太郎が立ち上がり、棚から何かを取り出した。
「ルチアナから聞いたよ。あんた、『アレ』に憧れてるんだって?」
「アレ……だと?」
太郎がテーブルに置いたのは、
『最高級ハバナ産葉巻』と、
『カマンベールチーズ(丸ごと)』、
そして『ガスバーナー』だった。
「……ッ!!?」
「やっぱ、男のロマンだよな。俺も映画で見てやってみたかったんだ」
太郎はカマンベールチーズの上にハチミツをたっぷりかけ、ガスバーナーで一気に炙った。
ゴオオオオオッ!!
チーズの表面が焦げ、トロトロに溶け出す。
甘いハチミツの香りと、焦げたチーズの香りがリビングに充満する。
「さあ、どうぞ。とっておきの赤ワインもあるよ」
「…………」
デュアダロスは、震える手で葉巻を受け取り、火をつけてもらった。
紫煙をくゆらせ、トロトロの焼きチーズをクラッカーに乗せて口に運ぶ。
そして、重厚な赤ワインで流し込む。
「……」
ダンジョンの暗闇で三百年。
ずっと妄想していた、まさにその光景が、今ここにある。
「……うめぇ……」
デュアダロスは深く、深く煙を吐き出した。
「……最高だ。あんた、最高の『ドン』だぜ……」
インテリヤクザ邪神、完落ち。
彼の目尻には、うっすらと涙が浮かんでいた。
こうして、太郎城のリビングにて。
号泣するパティシエ姫と、葉巻をふかして男泣きする邪神。
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