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「接触」
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「夜分遅くにDM失礼いたします。
怪塚さんの投稿を拝見し、是非、お力をお貸しいただきたくメッセージしました。
現在、私の学友二人に立て続け不幸が起こっております。
よろしければ、ご意見を伺わせていただきたく・・・。」
メッセージを送った晩に、返信が帰ってくることはなかったが
翌日、部活終わりにパソコンを確認すると、返信が来ていた。
「ハンドルネーム ghost lighterさんへ。
メッセージ拝見しました。ご友人の件で相談ということでしたが・・・。
まずは、私の作品に目を通していただき、ありがとうございます。
ご相談の件ですが、私でよければお話を伺うことはできます。
がしかし、私も仕事を持つ身ですので、返信には時間がかかる場合もございます。
それを、了承していただいた上で
より詳細な情報を、下記のアドレスまでお願いします。
時間がかかってしまっても、必ずお返事いたします。」
その返信を見た時、俺は心底ホッとした。
なぜなら・・・。
先日のマラソン練習で体調を崩した鈴守が
あの後、学校を数日間も休んでいるのだ。
連絡をしてきた保護者によれば、彼女は39度近い高熱を出し寝込んでいるという。
あの後すぐには何も起こらなかった故、俺も安心していた矢先の事だった。
俺は、すぐにこのことを含め
ここ数日間の出来事を、可能な限り文字に起こしメッセージを飛ばした。
返信が来たのは、二日後の土曜日だ。
「こんばんは、ghost lighterさん。
改めて、詳細のメールを拝見しました。
今、ご友人のお二人はとても危険な状態にあると言って良いでしょう。
私の見立てでは『生霊』であると断言します。
恐らくは、ghost lighterさんもお察しいただけると思いますが・・・。
配信をなさっているという陸上部のご友人。
その方にしつこくしている視聴者とみて間違いないでしょう。
ですが、一つ腑に落ちない点があります。
『生霊』というものは、よほど強い怨みでも抱かない限りは飛んでいきません。
ましてや、お話の視聴者の方は、誰彼構わず噛みつくような人。
意識を広く持ちすぎて、生霊を飛ばすだけの念を感じない。
もしかすると、何か別の理由があるかもしれません。
それが分かればいいのですが・・・。
これは、高熱をだされたご友人にもつながる話だと思います。
ぜひ、もう一度
状況を整理する事をお勧めします。」
このメッセージを受け、俺は山代に再度確認を行ったが
彼女からはこれ以上新しい事実は出てこなかった。
それもそのはずだ。
ここ数日、俺は独自に彼女が過去に行った配信を見ていたが
その理由は「男」にしか分からない物だろう。
山代は、身バレ防止のため顔などを伏せて配信を行っていたが・・・。
ある意味では、それが返って「男の妄想」に拍車をかけるものだ。
過去の配信を見て、分かったのは
かつて一人の「視聴者」が山代によってブラックリストに葬り去られた。
ということだ。
その視聴者は、いわゆる「ガチ恋勢」と言われるものだったのだろう。
多額の金額を投げ銭しながら、自己の存在をアピールしていた。
そして、それは次第にエスカレートし
配信の最中でもお構いなしに、卑猥な発言を繰り返すなど
とても情報交換などという代物ではない状態にまで荒れていた。
だが、ある時からぱったりとその視聴者が現れなくなり
その後、それを言及した別の視聴者に応える形で
件の視聴者を「通報」したのだと公に発表がなされていた・・・。
紛れもなく、今回「問題を起こした視聴者」は「件の視聴者」であったのだろう。
振られた怨み・・・とても言うのだろうか?
わざわざ、別のアカウントを作り再度接触を図ったのだろう。
その結果、自分が視聴できなくなったのは「手違い」ではなく
「意図した行為」だったことに腹を立てた。
・・・散々、支えてやったのに・・・。
人気商売とは恐ろしいものだ・・・。
こうも簡単に、人が狂うのだから・・・。
私は、怪塚さんに
今回分かった事と、私の考察をメッセージにて送った。
今後の対策と・・・答え合わせが欲しくなったのだ。
怪塚さんの投稿を拝見し、是非、お力をお貸しいただきたくメッセージしました。
現在、私の学友二人に立て続け不幸が起こっております。
よろしければ、ご意見を伺わせていただきたく・・・。」
メッセージを送った晩に、返信が帰ってくることはなかったが
翌日、部活終わりにパソコンを確認すると、返信が来ていた。
「ハンドルネーム ghost lighterさんへ。
メッセージ拝見しました。ご友人の件で相談ということでしたが・・・。
まずは、私の作品に目を通していただき、ありがとうございます。
ご相談の件ですが、私でよければお話を伺うことはできます。
がしかし、私も仕事を持つ身ですので、返信には時間がかかる場合もございます。
それを、了承していただいた上で
より詳細な情報を、下記のアドレスまでお願いします。
時間がかかってしまっても、必ずお返事いたします。」
その返信を見た時、俺は心底ホッとした。
なぜなら・・・。
先日のマラソン練習で体調を崩した鈴守が
あの後、学校を数日間も休んでいるのだ。
連絡をしてきた保護者によれば、彼女は39度近い高熱を出し寝込んでいるという。
あの後すぐには何も起こらなかった故、俺も安心していた矢先の事だった。
俺は、すぐにこのことを含め
ここ数日間の出来事を、可能な限り文字に起こしメッセージを飛ばした。
返信が来たのは、二日後の土曜日だ。
「こんばんは、ghost lighterさん。
改めて、詳細のメールを拝見しました。
今、ご友人のお二人はとても危険な状態にあると言って良いでしょう。
私の見立てでは『生霊』であると断言します。
恐らくは、ghost lighterさんもお察しいただけると思いますが・・・。
配信をなさっているという陸上部のご友人。
その方にしつこくしている視聴者とみて間違いないでしょう。
ですが、一つ腑に落ちない点があります。
『生霊』というものは、よほど強い怨みでも抱かない限りは飛んでいきません。
ましてや、お話の視聴者の方は、誰彼構わず噛みつくような人。
意識を広く持ちすぎて、生霊を飛ばすだけの念を感じない。
もしかすると、何か別の理由があるかもしれません。
それが分かればいいのですが・・・。
これは、高熱をだされたご友人にもつながる話だと思います。
ぜひ、もう一度
状況を整理する事をお勧めします。」
このメッセージを受け、俺は山代に再度確認を行ったが
彼女からはこれ以上新しい事実は出てこなかった。
それもそのはずだ。
ここ数日、俺は独自に彼女が過去に行った配信を見ていたが
その理由は「男」にしか分からない物だろう。
山代は、身バレ防止のため顔などを伏せて配信を行っていたが・・・。
ある意味では、それが返って「男の妄想」に拍車をかけるものだ。
過去の配信を見て、分かったのは
かつて一人の「視聴者」が山代によってブラックリストに葬り去られた。
ということだ。
その視聴者は、いわゆる「ガチ恋勢」と言われるものだったのだろう。
多額の金額を投げ銭しながら、自己の存在をアピールしていた。
そして、それは次第にエスカレートし
配信の最中でもお構いなしに、卑猥な発言を繰り返すなど
とても情報交換などという代物ではない状態にまで荒れていた。
だが、ある時からぱったりとその視聴者が現れなくなり
その後、それを言及した別の視聴者に応える形で
件の視聴者を「通報」したのだと公に発表がなされていた・・・。
紛れもなく、今回「問題を起こした視聴者」は「件の視聴者」であったのだろう。
振られた怨み・・・とても言うのだろうか?
わざわざ、別のアカウントを作り再度接触を図ったのだろう。
その結果、自分が視聴できなくなったのは「手違い」ではなく
「意図した行為」だったことに腹を立てた。
・・・散々、支えてやったのに・・・。
人気商売とは恐ろしいものだ・・・。
こうも簡単に、人が狂うのだから・・・。
私は、怪塚さんに
今回分かった事と、私の考察をメッセージにて送った。
今後の対策と・・・答え合わせが欲しくなったのだ。
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