9 / 23
「会談」
しおりを挟む
送ったメッセージへの返信は、一時間もしないうちに帰ってきた。
「現状は把握致しました。
早速で申し訳ないのですが・・・ghost lighterさん。
明日、お会いすることは可能でしょうか?
この一件は急を要すると思います。
・・・できれば、都内でお会いしたいのですが、如何でしょうか?」
その後、いくつかのメッセージをやり取りした結果
日曜の午後2時に代々木の駅で待ち合わせということになった。
翌日。
駅に佇む事数分。
服装などは前もって、スマホから連絡を入れておいた。
人通りもそこそこある中、妙な緊張が走る。
おしゃれな人たちが行き交う中、俺は一人の人物に目が行った。
「・・・なんだ・・・ありゃあ・・・。」
見た目からして30代前後だろうか?
リクルートスーツを身にまとう若い女がスマホ片手にふらふらと歩いている。
肩近くまで伸びた髪の毛は、寝起きかという位ぼさぼさで
ひざ丈スカートで歩きずらそうにヒールをカツカツ言わせながら
一人、おろおろとスマホを眺めては周囲を見渡している。
「・・・いや、まさかね・・・。」
メッセージのやり取りだけだが、俺の中の『怪塚さん』の印象は
完全に「男」そのものだった。
女性であるはずがない・・・。
そう思っているのに・・・その女は確実に少しづつ
こちらに近づいてきている。
その女を眺めて数分。
眼が合った。
『やっべ・・・』
慌てて目を逸らしたが、もう遅い。
女は何かを見つけた様に、こちらに直進してくるではないか。
「あ・・・あの・・・ghost lighterさん?」
「・・・はい。」
「よ、良かったぁ・・・冷やかしだったらどうしようかと焦ってたんですよ。
じゃ、話の出来る場所に行きましょう!」
傍から見たらどう映るだろうか・・・。
いかがわしい関係を疑われても可笑しくない・・・。
だが、予想に反し彼女が向かったのはカフェだった。
一安心したのはいいが・・・そうなると気になるのは
明らかに浮いた彼女の姿である・・・。
「早速ですが、今お友達さんはとても危険です!
それは前回のメールでもお話しましたが!
『生霊』を追い払わない事には、二人とも不幸が続いてしまいます!」
「は、はぁ・・・その為の知恵をお貸し頂きたくメッセージしたのですが・・・。」
席に着くなり、注文より先に鼻息荒く彼女は言う。
「勿論ですよ!
ただ・・・一つ、折り入って相談なのですが・・・。」
なんだ?この期に及んで何か要求があるのか。
金か?
身構える俺に、彼女は驚きの一言を放つ。
「今回の一件、投稿の許可が欲しくてですね・・・。」
「は?」
拍子抜けである。
「も、もちろん被害に合われたご友人お二人にも許可をいただいた上で。ですよ?
何時もは、身内で起こった事を投稿しているもので
今回、読者さんから直接お話が舞い込んで、驚いている所なんですよ!
本来、私は投稿がお仕事なので・・・そちらに一枚噛ませてもらえさえすれば
私の方ではうれしい限りなのですが!?」
この数秒で分かった事がある・・・。
今目の前にいる年上の女性は、いわゆる「ヲタク女子」というものに違いない。
得意分野で発揮する、特有の早口というか・・・マシンガントークがそれを物語るのだ。
この人は本物なのだろうか・・・。
急に怪しさを覚えたものであるが・・・現状頼れるのは彼女しかいない。
俺は、彼女との話し合いを続けることにした・・・。
「現状は把握致しました。
早速で申し訳ないのですが・・・ghost lighterさん。
明日、お会いすることは可能でしょうか?
この一件は急を要すると思います。
・・・できれば、都内でお会いしたいのですが、如何でしょうか?」
その後、いくつかのメッセージをやり取りした結果
日曜の午後2時に代々木の駅で待ち合わせということになった。
翌日。
駅に佇む事数分。
服装などは前もって、スマホから連絡を入れておいた。
人通りもそこそこある中、妙な緊張が走る。
おしゃれな人たちが行き交う中、俺は一人の人物に目が行った。
「・・・なんだ・・・ありゃあ・・・。」
見た目からして30代前後だろうか?
リクルートスーツを身にまとう若い女がスマホ片手にふらふらと歩いている。
肩近くまで伸びた髪の毛は、寝起きかという位ぼさぼさで
ひざ丈スカートで歩きずらそうにヒールをカツカツ言わせながら
一人、おろおろとスマホを眺めては周囲を見渡している。
「・・・いや、まさかね・・・。」
メッセージのやり取りだけだが、俺の中の『怪塚さん』の印象は
完全に「男」そのものだった。
女性であるはずがない・・・。
そう思っているのに・・・その女は確実に少しづつ
こちらに近づいてきている。
その女を眺めて数分。
眼が合った。
『やっべ・・・』
慌てて目を逸らしたが、もう遅い。
女は何かを見つけた様に、こちらに直進してくるではないか。
「あ・・・あの・・・ghost lighterさん?」
「・・・はい。」
「よ、良かったぁ・・・冷やかしだったらどうしようかと焦ってたんですよ。
じゃ、話の出来る場所に行きましょう!」
傍から見たらどう映るだろうか・・・。
いかがわしい関係を疑われても可笑しくない・・・。
だが、予想に反し彼女が向かったのはカフェだった。
一安心したのはいいが・・・そうなると気になるのは
明らかに浮いた彼女の姿である・・・。
「早速ですが、今お友達さんはとても危険です!
それは前回のメールでもお話しましたが!
『生霊』を追い払わない事には、二人とも不幸が続いてしまいます!」
「は、はぁ・・・その為の知恵をお貸し頂きたくメッセージしたのですが・・・。」
席に着くなり、注文より先に鼻息荒く彼女は言う。
「勿論ですよ!
ただ・・・一つ、折り入って相談なのですが・・・。」
なんだ?この期に及んで何か要求があるのか。
金か?
身構える俺に、彼女は驚きの一言を放つ。
「今回の一件、投稿の許可が欲しくてですね・・・。」
「は?」
拍子抜けである。
「も、もちろん被害に合われたご友人お二人にも許可をいただいた上で。ですよ?
何時もは、身内で起こった事を投稿しているもので
今回、読者さんから直接お話が舞い込んで、驚いている所なんですよ!
本来、私は投稿がお仕事なので・・・そちらに一枚噛ませてもらえさえすれば
私の方ではうれしい限りなのですが!?」
この数秒で分かった事がある・・・。
今目の前にいる年上の女性は、いわゆる「ヲタク女子」というものに違いない。
得意分野で発揮する、特有の早口というか・・・マシンガントークがそれを物語るのだ。
この人は本物なのだろうか・・・。
急に怪しさを覚えたものであるが・・・現状頼れるのは彼女しかいない。
俺は、彼女との話し合いを続けることにした・・・。
0
あなたにおすすめの小説
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
【⁉】意味がわかると怖い話【解説あり】
絢郷水沙
ホラー
普通に読めばそうでもないけど、よく考えてみたらゾクッとする、そんな怖い話です。基本1ページ完結。
下にスクロールするとヒントと解説があります。何が怖いのか、ぜひ推理しながら読み進めてみてください。
※全話オリジナル作品です。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
【1分読書】意味が分かると怖いおとぎばなし
響ぴあの
ホラー
【1分読書】
意味が分かるとこわいおとぎ話。
意外な事実や知らなかった裏話。
浦島太郎は神になった。桃太郎の闇。本当に怖いかちかち山。かぐや姫は宇宙人。白雪姫の王子の誤算。舌切りすずめは三角関係の話。早く人間になりたい人魚姫。本当は怖い眠り姫、シンデレラ、さるかに合戦、はなさかじいさん、犬の呪いなどなど面白い雑学と創作短編をお楽しみください。
どこから読んでも大丈夫です。1話完結ショートショート。
それなりに怖い話。
只野誠
ホラー
これは創作です。
実際に起きた出来事はございません。創作です。事実ではございません。創作です創作です創作です。
本当に、実際に起きた話ではございません。
なので、安心して読むことができます。
オムニバス形式なので、どの章から読んでも問題ありません。
不定期に章を追加していきます。
2026/2/5:『かれー』の章を追加。2026/2/12の朝頃より公開開始予定。
2026/2/4:『あくむ』の章を追加。2026/2/11の朝頃より公開開始予定。
2026/2/3:『つりいと』の章を追加。2026/2/10の朝頃より公開開始予定。
2026/2/2:『おばあちゃん』の章を追加。2026/2/9の朝頃より公開開始予定。
2026/2/1:『かんしかめら』の章を追加。2026/2/8の朝頃より公開開始予定。
2026/1/31:『うしろ』の章を追加。2026/2/7の朝頃より公開開始予定。
2026/1/30:『かお』の章を追加。2026/2/6の朝頃より公開開始予定。
※こちらの作品は、小説家になろう、カクヨム、アルファポリスで同時に掲載しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる