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「お悔み」
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あれから一ヶ月。
俺たちの学校では、緊急の朝礼が行われ
校長を始めとする数名の教師陣から話が行われた。
教室に戻った我々は、誰一人
明るい会話をする者がいなかった。
無理もないさ。
同級生の一人が突如、失踪し
数日後の今日、遺体となって発見されたのだから。
亡くなったのは、山代だ。
自宅に置手紙を残し、失踪。
家族によって捜索願が出され
必死の捜索で発見したのは、無残にも県内にある森林公園内で
首を吊った状態で見つかったそうだ。
怪我の程度もよく、このままいけば大会に間に合うかもしれない。と
本人も大喜びしていた矢先の出来事。
何を思ってそんな行動に出たのかは、もはや本人の口からも聞けない。
・・・が、俺には一つの心当たりがあった。
俺は急いで携帯を取り出し、メールを送る。
相手は怪塚さんだ。
何かを知っているとしたら・・・彼女しかいない。
昼休み、彼女から帰ってきたメールの内容に驚愕した。
「・・・お友達、亡くなられたんですね・・・。
お悔み申し上げます。
メールが来た時点で
薄々、そうだろうとは思っていました。
亡くなられたお友達、山代さんですかね、彼女には
別の何かが憑いていたと思います。
お写真を拝見した時には、もう手遅れだと判断しました。
それで、あの言葉になったわけですが・・・。
私も、彼女と直接会ってお話した訳ではないですし
すべてが分かる訳ではありませんが・・・本当に、残念です。
・・・死期が近かったからこそ、彼女はこちら側に近かったんですね・・・。」
最後の一文は少し意味が分からなかったが
おおよそ、怪塚さんは山代の死を予見していたということだろう。
山代が助かったと糠喜びをしていたのは、我々だけのようだ。
「ねぇ、さっきから何してんの?」
横から鈴守が顔を覗かせる。
「ん?ほら前にお世話になった怪塚さんって人。
あの人にメールしてたんだよ。」
「ふ~ん。何か気になることでもあったの?」
「いや・・・別に。」
いつも以上に重苦しい空気感。
溜まらずパンを頬張り、何も話さなくていいように口を塞いだ。
「ごめん、俺寄る所あるから。」
それだけ言い残し、先に踊り場を下りた。
実の所、メールには続きがある。
それこそが衝撃の内容を綴ったもので、俺自身も理解が追い付かない。
「もう一つ言わねばなりません。ghost lighterさん、気を付けてください。
あなたの周りで、あと一人・・・誰かが危ないと思います。
鈴守さんではないのですが・・・貴方からそういう信号をキャッチしています。
周囲の知り合いに何か異変を感じたら、ご連絡くださいね。」
学校関係者に鈴守以外で親しい人間など居るはずもない。
だというのに、俺はどこか胸騒ぎがして・・・余った時間で校内を練り歩くことにしたのだ。
俺たちの学校では、緊急の朝礼が行われ
校長を始めとする数名の教師陣から話が行われた。
教室に戻った我々は、誰一人
明るい会話をする者がいなかった。
無理もないさ。
同級生の一人が突如、失踪し
数日後の今日、遺体となって発見されたのだから。
亡くなったのは、山代だ。
自宅に置手紙を残し、失踪。
家族によって捜索願が出され
必死の捜索で発見したのは、無残にも県内にある森林公園内で
首を吊った状態で見つかったそうだ。
怪我の程度もよく、このままいけば大会に間に合うかもしれない。と
本人も大喜びしていた矢先の出来事。
何を思ってそんな行動に出たのかは、もはや本人の口からも聞けない。
・・・が、俺には一つの心当たりがあった。
俺は急いで携帯を取り出し、メールを送る。
相手は怪塚さんだ。
何かを知っているとしたら・・・彼女しかいない。
昼休み、彼女から帰ってきたメールの内容に驚愕した。
「・・・お友達、亡くなられたんですね・・・。
お悔み申し上げます。
メールが来た時点で
薄々、そうだろうとは思っていました。
亡くなられたお友達、山代さんですかね、彼女には
別の何かが憑いていたと思います。
お写真を拝見した時には、もう手遅れだと判断しました。
それで、あの言葉になったわけですが・・・。
私も、彼女と直接会ってお話した訳ではないですし
すべてが分かる訳ではありませんが・・・本当に、残念です。
・・・死期が近かったからこそ、彼女はこちら側に近かったんですね・・・。」
最後の一文は少し意味が分からなかったが
おおよそ、怪塚さんは山代の死を予見していたということだろう。
山代が助かったと糠喜びをしていたのは、我々だけのようだ。
「ねぇ、さっきから何してんの?」
横から鈴守が顔を覗かせる。
「ん?ほら前にお世話になった怪塚さんって人。
あの人にメールしてたんだよ。」
「ふ~ん。何か気になることでもあったの?」
「いや・・・別に。」
いつも以上に重苦しい空気感。
溜まらずパンを頬張り、何も話さなくていいように口を塞いだ。
「ごめん、俺寄る所あるから。」
それだけ言い残し、先に踊り場を下りた。
実の所、メールには続きがある。
それこそが衝撃の内容を綴ったもので、俺自身も理解が追い付かない。
「もう一つ言わねばなりません。ghost lighterさん、気を付けてください。
あなたの周りで、あと一人・・・誰かが危ないと思います。
鈴守さんではないのですが・・・貴方からそういう信号をキャッチしています。
周囲の知り合いに何か異変を感じたら、ご連絡くださいね。」
学校関係者に鈴守以外で親しい人間など居るはずもない。
だというのに、俺はどこか胸騒ぎがして・・・余った時間で校内を練り歩くことにしたのだ。
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