15 / 23
「シンジツ」
しおりを挟む
その日、保険医の教諭が急遽休みとなった。
代わりの教師が、保健室の代理となり、業務を行っていたが・・・。
保険医の教諭は出勤時に事故に見舞われたという。
その日の学校は、釈然としない気持ちのまま終わった。
山代のケガ・失踪
鈴守の病気
保険医の事故
一連の流れは、俺たち「関係者」にしか分からない「必然」。
その他多数の「外部の人間」から言わせれば「ただの偶然」。
だが・・・こんな「偶然」がたった2~3か月の間に起こることが
果たして本当に「偶然」か?
だがそれは「裏側の事実」を知らなければたどり着かない答えだ。
その日、自問自答を繰り返す俺は怪塚さんへと連絡を取っていた。
「お忙しい中すみません。
本日、学校の保険医が事故に合い、休みとなっています。
怪塚さんが仰っていた『もう一人』が、その保険医だったのでしょうか?」
少し間をおいて、連絡が入る。
「こんにちは。
恐らくはその保険医が『もう一人』で間違いないでしょう。
・・・
ghost lighterさん、そろそろ貴方は事実に目を向けるべきですね・・・。
今晩、またメールを送ります。
その時にすべてをお話します。」
そして・・・。
その晩のことだ。
衝撃的な事実が、彼女のメールで発覚するのだ。
「こんばんは、ghost lighterさん。
早速ですが、今回
学校の保険医が事故に合ったのは・・・貴方のせいです。」
何を言っているのだ?この人は・・・。
「自分では気付いていないのかもしれない。
最初はお話しようか躊躇いもしましたが・・・
今後の為です、お話しましょう。
・・・貴方はもう・・・亡くなられている方ですね?」
・・・は?
メールを読み進める手が止まった。
一瞬の混乱。
その答えを求めて、再びメールに目を落とす。
「保険医が事故に合ったのは、貴方のせいだと言いましたが
厳密には、貴方が悪いわけではないんです。
きっと、保険医の先生には何かしら良くない予兆があった事と思います。
その証拠として、保険医の先生にも貴方の姿が見えていた・・・。
生命の危機が迫る人間には、時折、そちら側と波長の合う人間がいます。
恐らくは、そういう事だったのでしょう。」
ダメだ。
整理が追い付かない。
この人は何を言ってるんだろうか。
現に俺はこうして・・・話を・・・。
ふと過る嫌な記憶。
夏休み明け。
クラス替えの際、俺の机に置かれていた花瓶と花。
あれは、単なる嫌がらせではなかったのか?
思えば・・・俺は「鈴守」「山代」「保険医の先生」以外と口を利いた覚えがない。
極め付けは、最近気づいた
周囲の「鈴守」への視線。
仮に・・・。
仮にだ。
怪塚さんの言い分が正しいのなら・・・。
「何もない空間」に向かって「話しかける」鈴守を・・・。
周囲がどう見ていただろうか・・・。
しかも、それが「死んだクラスメート」の名を呼びながら・・・。
動悸が早くなり、呼吸も浅くなる。
嘘だ・・・。
嘘だ嘘だ嘘だ・・・。
ありえない。
ありえない!
アリエナイ!!
俺は大急ぎで、リビングまで駆け下り
母に何てことない質問を投げ掛けようとした。
「母さん!」
リビングの戸を開け放った瞬間
怯えた母が此方を見ている。
「な、何!?」
その母がいたのは、仏壇の前・・・。
あぁ、亡き祖父母へのお供えか?
「母さん・・・俺、俺の事視えてるよね?
お、お供え物?変えるなら、俺が・・・俺が代わりにやるぜ?」
仏壇に近づいていく俺を後目に、母が怯えた声で言う。
「・・・なんで戸が、いきなり・・・。」
その一言を聞いた後・・・頭が真っ白になった。
無理もない、祖父母の写真が飾られているはずの仏壇に
・・・俺の写真まで飾られていたのだから・・・。
代わりの教師が、保健室の代理となり、業務を行っていたが・・・。
保険医の教諭は出勤時に事故に見舞われたという。
その日の学校は、釈然としない気持ちのまま終わった。
山代のケガ・失踪
鈴守の病気
保険医の事故
一連の流れは、俺たち「関係者」にしか分からない「必然」。
その他多数の「外部の人間」から言わせれば「ただの偶然」。
だが・・・こんな「偶然」がたった2~3か月の間に起こることが
果たして本当に「偶然」か?
だがそれは「裏側の事実」を知らなければたどり着かない答えだ。
その日、自問自答を繰り返す俺は怪塚さんへと連絡を取っていた。
「お忙しい中すみません。
本日、学校の保険医が事故に合い、休みとなっています。
怪塚さんが仰っていた『もう一人』が、その保険医だったのでしょうか?」
少し間をおいて、連絡が入る。
「こんにちは。
恐らくはその保険医が『もう一人』で間違いないでしょう。
・・・
ghost lighterさん、そろそろ貴方は事実に目を向けるべきですね・・・。
今晩、またメールを送ります。
その時にすべてをお話します。」
そして・・・。
その晩のことだ。
衝撃的な事実が、彼女のメールで発覚するのだ。
「こんばんは、ghost lighterさん。
早速ですが、今回
学校の保険医が事故に合ったのは・・・貴方のせいです。」
何を言っているのだ?この人は・・・。
「自分では気付いていないのかもしれない。
最初はお話しようか躊躇いもしましたが・・・
今後の為です、お話しましょう。
・・・貴方はもう・・・亡くなられている方ですね?」
・・・は?
メールを読み進める手が止まった。
一瞬の混乱。
その答えを求めて、再びメールに目を落とす。
「保険医が事故に合ったのは、貴方のせいだと言いましたが
厳密には、貴方が悪いわけではないんです。
きっと、保険医の先生には何かしら良くない予兆があった事と思います。
その証拠として、保険医の先生にも貴方の姿が見えていた・・・。
生命の危機が迫る人間には、時折、そちら側と波長の合う人間がいます。
恐らくは、そういう事だったのでしょう。」
ダメだ。
整理が追い付かない。
この人は何を言ってるんだろうか。
現に俺はこうして・・・話を・・・。
ふと過る嫌な記憶。
夏休み明け。
クラス替えの際、俺の机に置かれていた花瓶と花。
あれは、単なる嫌がらせではなかったのか?
思えば・・・俺は「鈴守」「山代」「保険医の先生」以外と口を利いた覚えがない。
極め付けは、最近気づいた
周囲の「鈴守」への視線。
仮に・・・。
仮にだ。
怪塚さんの言い分が正しいのなら・・・。
「何もない空間」に向かって「話しかける」鈴守を・・・。
周囲がどう見ていただろうか・・・。
しかも、それが「死んだクラスメート」の名を呼びながら・・・。
動悸が早くなり、呼吸も浅くなる。
嘘だ・・・。
嘘だ嘘だ嘘だ・・・。
ありえない。
ありえない!
アリエナイ!!
俺は大急ぎで、リビングまで駆け下り
母に何てことない質問を投げ掛けようとした。
「母さん!」
リビングの戸を開け放った瞬間
怯えた母が此方を見ている。
「な、何!?」
その母がいたのは、仏壇の前・・・。
あぁ、亡き祖父母へのお供えか?
「母さん・・・俺、俺の事視えてるよね?
お、お供え物?変えるなら、俺が・・・俺が代わりにやるぜ?」
仏壇に近づいていく俺を後目に、母が怯えた声で言う。
「・・・なんで戸が、いきなり・・・。」
その一言を聞いた後・・・頭が真っ白になった。
無理もない、祖父母の写真が飾られているはずの仏壇に
・・・俺の写真まで飾られていたのだから・・・。
0
あなたにおすすめの小説
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
【⁉】意味がわかると怖い話【解説あり】
絢郷水沙
ホラー
普通に読めばそうでもないけど、よく考えてみたらゾクッとする、そんな怖い話です。基本1ページ完結。
下にスクロールするとヒントと解説があります。何が怖いのか、ぜひ推理しながら読み進めてみてください。
※全話オリジナル作品です。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
【1分読書】意味が分かると怖いおとぎばなし
響ぴあの
ホラー
【1分読書】
意味が分かるとこわいおとぎ話。
意外な事実や知らなかった裏話。
浦島太郎は神になった。桃太郎の闇。本当に怖いかちかち山。かぐや姫は宇宙人。白雪姫の王子の誤算。舌切りすずめは三角関係の話。早く人間になりたい人魚姫。本当は怖い眠り姫、シンデレラ、さるかに合戦、はなさかじいさん、犬の呪いなどなど面白い雑学と創作短編をお楽しみください。
どこから読んでも大丈夫です。1話完結ショートショート。
それなりに怖い話。
只野誠
ホラー
これは創作です。
実際に起きた出来事はございません。創作です。事実ではございません。創作です創作です創作です。
本当に、実際に起きた話ではございません。
なので、安心して読むことができます。
オムニバス形式なので、どの章から読んでも問題ありません。
不定期に章を追加していきます。
2026/2/5:『かれー』の章を追加。2026/2/12の朝頃より公開開始予定。
2026/2/4:『あくむ』の章を追加。2026/2/11の朝頃より公開開始予定。
2026/2/3:『つりいと』の章を追加。2026/2/10の朝頃より公開開始予定。
2026/2/2:『おばあちゃん』の章を追加。2026/2/9の朝頃より公開開始予定。
2026/2/1:『かんしかめら』の章を追加。2026/2/8の朝頃より公開開始予定。
2026/1/31:『うしろ』の章を追加。2026/2/7の朝頃より公開開始予定。
2026/1/30:『かお』の章を追加。2026/2/6の朝頃より公開開始予定。
※こちらの作品は、小説家になろう、カクヨム、アルファポリスで同時に掲載しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる