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10話 薬草採集
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シャルロットは、薬草学に精通している。
と言うより、シャルロットの前世である大聖女――ミュゲ・ジプソフィルが、薬草学に精通していたというのが正しい。
そうなのである。
いくらミュゲ・ジプソフィルが大聖女の力を有していると言っても、その恩恵を受けるには、当本人と大聖女の力の恩恵を受けたい人が一緒にいなくてはならない。
即ち、そう言う意味では大聖女の力は限定的なのである。
しかし、例えば採集した薬草で丸薬やポーションを作ったのならば、大聖女とその恩恵を受けたい人が離れていても、大聖女の恩恵を受けることが出来るのである。
その為にミュゲ・ジプソフィルは、薬草学を修めたのである。
もちろん、大聖女によって作られた薬の効能は、一般人が作るものよりも効果が抜群であることは言うまでもない。
フルールの町より外。
草原。
今回、シャルロットとソレイユが受けたギルドの依頼は、傷薬用の薬草の採集である。
集めた薬草は、ギルド内の薬剤師が傷口に塗布出来るようにクリーム状に加工して、一般販売及び薬屋に卸される。
すでにシャルロットとソレイユは、指定の量の薬草を採集していた。それにも関わらず、切り上げることなくシャルロットは薬草を採集していた。
ソレイユは、尋ねる。
「いい加減にもう帰ろうぜ。もう依頼の量の薬草は採れただろ」
「あ、ソレイユ。その草、薬草じゃなくて毒草よ」
「え? あ、本当だ、違う」
「それ、患部に塗り込むと、めちゃくちゃ腫れて痛いわよ」
「ごめん、間違えた……じゃなくて、早く切り上げて帰ろうぜ!」
ソレイユは、地団駄を踏む。
シャルロットは、説明する。
「これはね、こっちで加工して丸薬にする分。せっかく町の外に出たんだから、採れる分だけとらないと。生態系を破壊しない程度にだけど」
「ふーん、なるほどね。そう言えばお前は薬草の知識あったもんな」
「えっへん、凄いでしょ」
シャルロットは、胸を張った。
「一見、同じ草しか生えてない草原に見えるけど、意外とここは宝の山なのよ」
「そうなのか? 例えば?」
「これはお通じがよくなる薬の材料。これは二日酔いがよくなる薬の材料。こっちはお腹いたの薬の材料。こっちは熱や神経痛等の鎮痛薬になる薬草なんだけど、一方では麻薬だから、量と依存性には気をつけないといけないやつ」
「あー! 多すぎて分からないよ!」
ソレイユは、シャルロットの指差した薬草を見るも、全部似たり寄ったりの形状で違いが分からなかった。
シャルロットは、反論する。
「全然違うじゃない! 葉の形状も、茎の色も!」
「分かんねえよ」
「あ、その後ろの草は気をつけて!」
「今度はなんだ!」
ソレイユは、前方に飛んだ。
シャルロットは、毒草を指差す。
「その毒草は、地域によっては死神の鎌なんて物騒な名前で呼ばれてる草で、ちょっと触っただけでかぶれて痛みが一ヶ月は取れないわよ」
「え! そんなことは早く言ってくれよ! て言うか、触っただけでそれって嘘だろ」
「葉の裏側に毛のような針が無数に生えていて、それに触れると炎症が起こるわ」
「こえーよ! なんで青銅ランクの簡単な仕事で、危険な目に合わなきゃいけないんだよ!」
いい加減に帰ろうと催促するソレイユ。
最も低い青銅ランクの依頼でも、命を張らなければならない、シャルロットとソレイユであった。
と言うより、シャルロットの前世である大聖女――ミュゲ・ジプソフィルが、薬草学に精通していたというのが正しい。
そうなのである。
いくらミュゲ・ジプソフィルが大聖女の力を有していると言っても、その恩恵を受けるには、当本人と大聖女の力の恩恵を受けたい人が一緒にいなくてはならない。
即ち、そう言う意味では大聖女の力は限定的なのである。
しかし、例えば採集した薬草で丸薬やポーションを作ったのならば、大聖女とその恩恵を受けたい人が離れていても、大聖女の恩恵を受けることが出来るのである。
その為にミュゲ・ジプソフィルは、薬草学を修めたのである。
もちろん、大聖女によって作られた薬の効能は、一般人が作るものよりも効果が抜群であることは言うまでもない。
フルールの町より外。
草原。
今回、シャルロットとソレイユが受けたギルドの依頼は、傷薬用の薬草の採集である。
集めた薬草は、ギルド内の薬剤師が傷口に塗布出来るようにクリーム状に加工して、一般販売及び薬屋に卸される。
すでにシャルロットとソレイユは、指定の量の薬草を採集していた。それにも関わらず、切り上げることなくシャルロットは薬草を採集していた。
ソレイユは、尋ねる。
「いい加減にもう帰ろうぜ。もう依頼の量の薬草は採れただろ」
「あ、ソレイユ。その草、薬草じゃなくて毒草よ」
「え? あ、本当だ、違う」
「それ、患部に塗り込むと、めちゃくちゃ腫れて痛いわよ」
「ごめん、間違えた……じゃなくて、早く切り上げて帰ろうぜ!」
ソレイユは、地団駄を踏む。
シャルロットは、説明する。
「これはね、こっちで加工して丸薬にする分。せっかく町の外に出たんだから、採れる分だけとらないと。生態系を破壊しない程度にだけど」
「ふーん、なるほどね。そう言えばお前は薬草の知識あったもんな」
「えっへん、凄いでしょ」
シャルロットは、胸を張った。
「一見、同じ草しか生えてない草原に見えるけど、意外とここは宝の山なのよ」
「そうなのか? 例えば?」
「これはお通じがよくなる薬の材料。これは二日酔いがよくなる薬の材料。こっちはお腹いたの薬の材料。こっちは熱や神経痛等の鎮痛薬になる薬草なんだけど、一方では麻薬だから、量と依存性には気をつけないといけないやつ」
「あー! 多すぎて分からないよ!」
ソレイユは、シャルロットの指差した薬草を見るも、全部似たり寄ったりの形状で違いが分からなかった。
シャルロットは、反論する。
「全然違うじゃない! 葉の形状も、茎の色も!」
「分かんねえよ」
「あ、その後ろの草は気をつけて!」
「今度はなんだ!」
ソレイユは、前方に飛んだ。
シャルロットは、毒草を指差す。
「その毒草は、地域によっては死神の鎌なんて物騒な名前で呼ばれてる草で、ちょっと触っただけでかぶれて痛みが一ヶ月は取れないわよ」
「え! そんなことは早く言ってくれよ! て言うか、触っただけでそれって嘘だろ」
「葉の裏側に毛のような針が無数に生えていて、それに触れると炎症が起こるわ」
「こえーよ! なんで青銅ランクの簡単な仕事で、危険な目に合わなきゃいけないんだよ!」
いい加減に帰ろうと催促するソレイユ。
最も低い青銅ランクの依頼でも、命を張らなければならない、シャルロットとソレイユであった。
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