元大聖女シャルロットは、転生してからスローライフを満喫するようです

Atelier Lotus

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15話 薬の効果

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 シャルロットはフルールの町に帰還後、すぐに宿に戻った。

 痩せ薬の精製の為である。

 シャルロットは、火の魔石を鍋に入れて水を温めた。

 魔石。
 
 それは、用途に合わせて四大属性の魔力に変換したエネルギーを石に封じたものである。

 火の魔石であれば、暖かさが得られる。

 鍋の水位ならば、すぐに沸かすことが出来る。

 精製の様子を、ソレイユとリュンヌは心配そうに見守った。

 シャルロットは、提案する。

「あー、そういやって見られると気が散るな。煎じた薬液の粗熱を取らなきゃいけないから、それまでご飯でもいかない?」
 
 それから、一行はいつものギルドの酒場にやってきた。当然、シャルロットは酔い止め薬を持っていく。

 ギルドの酒場では、とりあえずパンと水牛のチーズと早鳥の丸焼きを三人前づつ注文した。もちろん、エールの注文は忘れない。

 シャルロットの飲みっぷり、リュンヌの食べっぷりは、ソレイユがドン引きするほどであった。

 シャルロットは、今飲んでいるこの一杯で、樽ジョッキ五杯目である。

 一方、リュンヌは何皿早鳥の丸焼きを平らげただろうか。目の前に皿が山積みになっている。

 こりゃ薬飲んでも痩せねぇな、とソレイユは思った。

 食事を終えて、宿に戻る一行。
 
 絞って干しておいた茹でこぼし後の薬草を少量取り、煎じた薬液を混ぜ合わした。

 泥状の薬が完成した。お世辞にも飲み物には見えない。

 シャルロットは、薬をリュンヌに手渡す。シャルロットは、先に薬を飲んでみせた。

「やっぱりちょっと苦いな。即席だから見た目は悪いんだけど、出来たよ!」

「あ、はい、ありがとうございます。不味そうな見た目ですね」

「味はともかく、効果は保証するよ!」

 リュンヌは、鼻をつまみながら薬を飲み干した。

「にがっ!」
 
 リュンヌは、悶絶した。

 すぐに水で口直しをする。そして、リュンヌは自分のお腹周りを触った。

「痩せたかな? 痩せたかな? ソレイユくん? どうですか?」

「……別に変わってないんじゃないか?」

「え?」

 リュンヌは、目が点になった。

 シャルロットは、指摘する。

「流石に、すぐに脂肪がなくなるような薬は副作用が強すぎるから、徐々に脂肪が燃やされるように作ってあるからね?」

「え!」

「あと、当たり前なんだけど、飲むのをやめたら薬の効能もきれちゃうからね」

「!」

 流石にすぐに痩せるわけねぇだろ、とソレイユ。

 しかし、後日痩せ薬の効果を思い知ることなる。

 フルールの町のギルドには、脂肪という脂肪がなくなりすぎて内側の筋肉が隆起した、シャルロットとリュンヌの姿があった。

 
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