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388 冒険者ギルド④
しおりを挟む受付嬢が少し動いて止まった。
受付嬢»「私はここに居ます。」
ビンセント»「なにをバカな、そこは危険だ、こっちに来い。」
受付嬢»「先程から見てましたけど、この人達の後ろが最も安全だと思いました。」
ビンセント»「なんだと!?キサマ魔族の味方をするのかッ!!」
受付嬢»「騎士の人は私が居る事を知りながら槍を投げてきました、その人達が守ってくれてなければ私は死んでたかも知れません。」
ユーリ»「よく見てるね、何本かアンタに飛んでたもんね。」
受付嬢»「私も元冒険者なので。」
ビンセント»「キサマッ 帝国騎士を愚弄するのかッ」
ユーリ»「そんなだから民間人は国に協力しなくなるんだよ、なんでワカランの?」
ビンセント»「魔族ごときに我ら帝国の行いを非難される覚えはないッ」
ユーリ»「国ごと消滅したいのかな?」
ビンセント»「そんな暇があるのかな?」
ユーリ»「やっと集まった?なかなか時間かかって無能ぶりが露見してますよ?」
ビンセント»「敵将の首が目の前にあるんだ、万全の体制でのぞむのは当然だ。」
ユーリ»「こっちも準備は出来てるよ?上にね。」
上空に巨大な魔法陣を書いておいた、一応は使える魔法陣だが、ぶっつけ本番なので成功するかワカラン。
ビンセント»「なんだあれは…。」
ユーリ»「見ての通り魔法陣だよ、国ごと消滅させる爆裂魔法って感じ?エクスプロージョンって言うのかな?」
ビンセント»「フリナークを消滅させた魔法か!?」
ユーリ»「あれより本気の魔法だから威力は3倍ぐらい違うかな?」
ビンセント»「もしその魔法を使ったとして、自分も逃げられないんじゃないのか?」
ユーリ»「私達は大丈夫だよ、移動魔法で逃げるからね。」
ビンセント»「そんな有りもしない魔法で我らを脅せるとでも?」
ユーリ»「自分を基準に物事を考えるな下等な人間種よ。」
ビンセント»「あんな魔法が控えてたら他の魔法は使えないんじゃないのか?」
ユーリ»「あんた今、私の魔法射程の中に居るの気が付いてないんだね。」
ビンセント»「あの魔法陣だろ?発動する前に貴様を仕留めれば済む話しだ。」
ユーリ»「飽きた~。」
レーザーでビンセントの腹を撃ち抜きゲートを開いた。
ユーリ»「あんたどうする?魔族領に来る?」
受付嬢»「行きます。」
受付嬢が近寄って来たので、ビンセントに話しかけた。
ユーリ»「とりあえずロズ領に来た使者が戻るまで待ってやるよ、その後は戦争だかんね。」
ゲートで城へ戻って休憩である。
受付嬢»「ここは…?」
ユーリ»「ここロズグランデ城だよ、なんも無い場所だけどね。」
ラナ»「いきなり人間を連れて帰ってくるとか…。また何かしたんでしょ(ᯣ_ᯣ)」
ユーリ»「ちょっとギーバレフの冒険者ギルドを破壊してしまいまして…。」
ラナ»「いつもの事なんですが、なぜ普通に帰って来れないのでしょうかこの人は…。」
ユーリ»「騎士に囲まれちゃって逃げてきた、ごめん。」
ラナ»「勢いで街を破壊しなかっただけ良しとしましょうか。」
ユーリ»「サーセン」
受付嬢»「…。」
ユーリ»「あ、この子はギルドの受付嬢だった子なのよ。」
受付嬢»「ギーバレフ冒険者ギルド支部のシアと申します。」
ラナ»「よく付いて来たわね、普通は逃げるんじゃないの?」
シア»「ギーバレフの騎士から攻撃を受けまして、お2人に守って頂きましたので。」
ラナ»「キモが座ってるわね…。」
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