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私は早速壁にぶちあたっていた
それは、ローリエのメイド……アンスリウム・カレイナの存在。
アンスリウム、もといアンはローリエの命令なのか私のことを遠くから監視している
そういえば時間が戻る前から私がやったはずの花の水はローリエがやったことになってたし
逆にローリエがやったミスは全部私のせいにされていた
父親は私がミスをするわけ無いと知っていたから、それは意味がなかったけれど
まぁ、そのせいで無関係のメイドが数人やめさせられたのはいい思い出です(迷惑という意味で)
意識してきたことは無かったけれど、よく考えてみるとローリエの行動はドジや天然ではないんだろうとわかる
ローリエにいつ嫌われたのかわからないけれどきっとこの関係は変えられないのだろう
私が最初にすることはひとつだけ、か
「ヒナ、ラン」
私のメイドのヒナギク。彼女は国外からきた女性で、20代くらいだろうか?
自ら希望して私のメイドになったらしい
真っ黒な髪を後ろで束ねている
とてもきれいな茶色の瞳に、うっすら口紅を引いたかのような色っぽい唇
彼女の人気はすごいらしい(巻きもどり前調べ)
もう一人はラン。薄い桃色のふわふわ髪にはっきりとした顔立ち。彼女は孤児院出身らしく、私の母が気に入って私のメイドに、とのことだ
ヒナより年上に見られるが、まだ10代だそう
時間が戻る前…二人だけは私の味方だった
「どうしました?お嬢様」
「お茶ですかー?」
「えっとね、お願いがあるの」
「珍しいですね!お嬢様がお願いなんて!」
「何でしょう?」
ワクワクしてるのかランはぴょこぴょこ跳ねている
そう、私のお願いは………
「お嬢様~」
「…早かったのね」
私がティータイム(前も趣味で唯一の心の拠り所だった)を楽しんでいるとランとヒナが走ってきた
「お嬢様、ちなみにお相手の名前は忘れておりませんね?」
「あっ……当たり前じゃない……」
「…王太子、としか覚えていらっしゃらないのは仕方ありません。確かお名前を教えていただいていないかと」
「そんなことあるの!?」
確かにいくら思い出しても婚約者の名前は思い出せないし、知らない
第一王子で、王太子だということしか……
そう、私は二人に王太子、つまり婚約者について調べてもらっていた
私より三歳ほど年上らしい彼は表には顔を出さないと言う
その理由は不明らしいけれど……
「正式に第一王子のお名前は出されていません。そのせいか死亡説まで出されているほどだとか」
「……もうすでにそんな……」
「多分、第二王子、ザクロ様の派閥が第一王子派より多く、情報を隠しているのかと」
「…ありがとう、ヒナ。」
また壁にぶつかってしまった。
モヤモヤと霧がかかった中を一人で走り回ってるみたいで、吐きそうになる
「お嬢様~」
「なに?ラン」
「あの、差し出がましいかもしれないんですけど~」
ランは珍しくしおらしいことを言いながらもじもじしている
「……婚約者なら、会いに行く、とかだめなんですか?」
私もヒナも目をぱちぱちとさせる
会いに……行く?
「あ、やっぱりなしですよね!すみません!!」
「ラン、それよ!」
私はランの手を取る
なんでこんな単純なことに気づかなかったのかしら。妃教育ばかりの人生だったから、そんな単純なことさえ目が向かなかったのかもしれない
「ヒナ」
「はい、手配してまいります」
ヒナとランは馬車などの手配のために走り出した
待ってなさい、第一王子!
もとい
私の婚約者!絶対に今度は死なせないんだから!
私は一つの希望を胸に、準備を始めたのだった
それは、ローリエのメイド……アンスリウム・カレイナの存在。
アンスリウム、もといアンはローリエの命令なのか私のことを遠くから監視している
そういえば時間が戻る前から私がやったはずの花の水はローリエがやったことになってたし
逆にローリエがやったミスは全部私のせいにされていた
父親は私がミスをするわけ無いと知っていたから、それは意味がなかったけれど
まぁ、そのせいで無関係のメイドが数人やめさせられたのはいい思い出です(迷惑という意味で)
意識してきたことは無かったけれど、よく考えてみるとローリエの行動はドジや天然ではないんだろうとわかる
ローリエにいつ嫌われたのかわからないけれどきっとこの関係は変えられないのだろう
私が最初にすることはひとつだけ、か
「ヒナ、ラン」
私のメイドのヒナギク。彼女は国外からきた女性で、20代くらいだろうか?
自ら希望して私のメイドになったらしい
真っ黒な髪を後ろで束ねている
とてもきれいな茶色の瞳に、うっすら口紅を引いたかのような色っぽい唇
彼女の人気はすごいらしい(巻きもどり前調べ)
もう一人はラン。薄い桃色のふわふわ髪にはっきりとした顔立ち。彼女は孤児院出身らしく、私の母が気に入って私のメイドに、とのことだ
ヒナより年上に見られるが、まだ10代だそう
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「どうしました?お嬢様」
「お茶ですかー?」
「えっとね、お願いがあるの」
「珍しいですね!お嬢様がお願いなんて!」
「何でしょう?」
ワクワクしてるのかランはぴょこぴょこ跳ねている
そう、私のお願いは………
「お嬢様~」
「…早かったのね」
私がティータイム(前も趣味で唯一の心の拠り所だった)を楽しんでいるとランとヒナが走ってきた
「お嬢様、ちなみにお相手の名前は忘れておりませんね?」
「あっ……当たり前じゃない……」
「…王太子、としか覚えていらっしゃらないのは仕方ありません。確かお名前を教えていただいていないかと」
「そんなことあるの!?」
確かにいくら思い出しても婚約者の名前は思い出せないし、知らない
第一王子で、王太子だということしか……
そう、私は二人に王太子、つまり婚約者について調べてもらっていた
私より三歳ほど年上らしい彼は表には顔を出さないと言う
その理由は不明らしいけれど……
「正式に第一王子のお名前は出されていません。そのせいか死亡説まで出されているほどだとか」
「……もうすでにそんな……」
「多分、第二王子、ザクロ様の派閥が第一王子派より多く、情報を隠しているのかと」
「…ありがとう、ヒナ。」
また壁にぶつかってしまった。
モヤモヤと霧がかかった中を一人で走り回ってるみたいで、吐きそうになる
「お嬢様~」
「なに?ラン」
「あの、差し出がましいかもしれないんですけど~」
ランは珍しくしおらしいことを言いながらもじもじしている
「……婚約者なら、会いに行く、とかだめなんですか?」
私もヒナも目をぱちぱちとさせる
会いに……行く?
「あ、やっぱりなしですよね!すみません!!」
「ラン、それよ!」
私はランの手を取る
なんでこんな単純なことに気づかなかったのかしら。妃教育ばかりの人生だったから、そんな単純なことさえ目が向かなかったのかもしれない
「ヒナ」
「はい、手配してまいります」
ヒナとランは馬車などの手配のために走り出した
待ってなさい、第一王子!
もとい
私の婚約者!絶対に今度は死なせないんだから!
私は一つの希望を胸に、準備を始めたのだった
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