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ルナティール王国
#13
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「さて、エリーゼ。他に何か用があるか?
おまえのせいでガイアとクレアの機嫌が最悪のようだ。」
アルトリアは2匹のいる方に視線を向けながらエリーゼに言葉を投げかける。
「そっ、それは………」
エリーゼは言葉につまる。
その顔にはいまだはっきりと恐怖や怯えの表情が見てとれる。
だが、まだ自身の欲しい答えをもらっていない為引き下がりたくないという思いもあった。
そんなエリーゼの思惑を無視し、アルトリアが先手を打つ。
「ないようだな。ならば、まだ俺は執務の途中だ出て行ってもらおう。
ガイアとクレアも気にくわない奴が同じ空間に居ては落ち着いて眠れないだろうしな。」
その言葉を最後にアルトリアがエリーゼに声をかけることはなかった。
成り行きを黙って見守っていたリスティーンが会話が終了したと判断し、外に控えていた近衛にエリーゼを執務室から出すよう指示をだす。
近衛は指示通りエリーゼを執務室の外へ追い出す。
その間も何かいろいろと言って騒いでいたが全員が無視した。
ようやく執務室に平穏が訪れた。
「はぁ……、やっと静かになった。」
「なかなかに気苦労がたえんのぉ、アルト坊。
それにしても全然変わらんな、あの女は。」
「ですね、ハレイヤ将軍。
あの女は自身の立場・存在を正しく理解していないのですよ。
だからこそ、あんな態度でいられるわけですし。」
「うむ。本当に困ったものだ。」
全員で『あの女』=エリーゼについてため息混じりにぼやいていると
『ならばさっさと排除すればいいだろう?』
『そうよね? 人っていろいろ面倒くさいわね。
私たちならサクッと終わらせてしまうのに。』
バスケットの中にいまだに仲良く収まっているガイアとクレアの二頭の黒竜が物騒なことを言ってくる。
「おまえ達からしたらそうだろうな。
だが、なかなかうまくいかないものなんだ。」
『まぁ、アルトリア、おまえがそういうなら好きにすればいい。
だが、あの邪なる者は極力我らに近づけるな。
気分が悪くなる。』
『えぇ、私も同意見よ。
あの女、やっぱりココのことを抜きにしても好きになれないわ。』
「あぁ、善処するよ。
今回は突発的な行動だったからな。普段ならおまえ達が起きているから[結界]や[感知]などを使ってもらって回避しているところだしな。」
アルトリアの従魔であるガイアとクレアは見ての通り黒竜だ。
だが、ただの黒竜ではなくアトシュの所にいるノアと同じムーンドラゴンだった。
ちなみに番の夫婦でノアの両親だったりもする。
『そうか。ところで先程より何を話していたのだ?
やたら、騒がしかったが。』
「そう!聞いてくれ、アシュくんがーーー!」
「めんどくせぇ上にもう一度おんなじ話を聞くきねぇからおまえは黙ってやがれ。」
「えっ、ひど、というか、リンちゃんが被っていた優秀なネコさんはいったいどこへ行っちゃたんだい?」
「残念だったな。
おまえのせいでしばらく休暇をだしたから戻ってこないかもな。」
「できれば、速やかに戻って来てほしいかなぁ。」
「はっ、無理だな。」
アルトリアとリスティーンの舌戦が続く。
その一方で………
『結局のところ何のお話をしていたの?
ねぇ、ハレイヤ?』
「ん?あぁ、アルト坊の息子の話と一月後にレイヴン辺境伯領へその息子の生誕祭に参加する話かのぉ。」
『あら、レイヴン辺境伯領へ行くの?
私の可愛いノアに久しぶりに会えるのね!』
『おぉ、ノアか!
元気にしているのか、会うのが楽しみだ!!』
「そうか。儂はどちらになるか分からんがアルト坊の息子には会ってみたいのぉ。」
レイヴン辺境伯領への話で盛り上がっていた。
『だが、アトシュはアルトリアに会う気があるのか?』
『あら、そうよね。あれだけ避けられているものね。』
「ふむ。ガイア殿とクレア殿はアトシュ様にお会いしたことが?」
『えぇ、とても愛らしい子でしたよ。』
『あぁ、ノアも一目で気に入って契りを交わしたからな。』
「なんと!では、アトシュ様は貴殿らにすら気に入られたとはなかなかの器のようですな。
これは益々、お会いしたいわい!」
ハレイヤ、ガイア、クレアが和やかに会話を続ける。
「ねぇ、リンちゃん。そろそろやめない?」
「奇遇だな、俺もだんだん虚しくなってきたところだ。」
和やかな会話が続いていた一方で止める者のいない罵り合いという名の舌戦を繰り広げていたアルトリアとリスティーンは冷静さを取り戻し、虚しさを感じていた。
「なんだぁ?もう終わりでいいのか?」
そこに新たな声が加わった。
「セルディムか?どこへ行っていた?」
「どこへ行こうと俺様のかってだろ!」
「まぁ、確かにそういう『契約』だしな。」
「だろ?俺様は自由だ!
第一、今だって『契約』通りに『瞳』は貸してやってんだから問題ないだろ?」
一国の王であるアルトリアに強気な姿勢を貫き通すセルディム。
態度は大きいが実は[小さい]
物理的な意味で。
セルディムは人でも魔物でもなく精霊だ。
銀髪で羽も銀色に輝いていた。ちなみに瞳は金色だった。
精霊の瞳の色は皆 金色で髪と羽の色は扱う魔力の系統で異なる。
赤=火
青=水
緑=風
金=雷
茶=土
白=光
黒=闇
基本属性は以上の七つだがこれに属さないものに特殊属性というものがあり様々なものが存在する。
精霊は自身の属性に合った魔法を使うことができ、契約することで契約した者もその恩恵を受け取ることができる。
例えば、火属性が適正な者が火属性の精霊と契約すればその加護により魔法の威力が格段にパワーアップする。
だいたいの精霊が自身の属性と相性の良い者と契約することが多い。
また、火属性が適正な者が水や風などの他属性の精霊と契約した場合は適正が増えたりする。
ようするに精霊と契約した者には加護と恩恵が与えられるのだ。
「で? 仕事は終わったのか?
瞳にかけた魔法そろそろ切れるんじゃね?」
「魔法は切れてるな。思わぬ乱入者が来たせいであまり進まなかった。」
「まぁ、進まなかったのはあの女のせいだけじゃない気がするが?」
「ちょっと黙ろうか、リンちゃん?」
「リンちゃん言うな!!」
「あはは、相変わらずおもしれーな、このやりとり。
それにしても、あの女 ますます邪なる気が強くなって気分が悪くなる!」
「それはセルディム、おまえの属性ゆえか?」
「まぁ、それもあるが。
精霊であの女も含めて例の国の奴と契約するもんはいねぇーよ。」
精霊は人の心の内を敏感に感じ取る。
そして、決して邪なるものには近づこうとしない。
また、セルディムは纏う色から判断できるように特殊属性だった。
セルディムの属性は[真理]
ゆえに不義・不正等を嫌う。
「確かにあの国の者たちとは無理だろうな。」
「でしょうね。なんと言っても神や精霊のことは一切信じてないくせに利益や恩恵は得ようとする傲慢さの塊のような方々の多い国ですから。」
リスティーンの休暇に出されていたネコが少し戻って来たため口調が落ち着いたものになった。
ジャキール国
エリーゼの出身国だ。
ルナティールやサンライトと比べると小さい国だ。
ただ、[キューブ]と呼ばれる魔力や魔法を保存できる鉱石が多く取れ、特産品となっているため知られているだけだ。
それがなければどこにでもある普通の小国で大国であるルナティールやサンライトが気にかけることすらなかっただろう。
「で?まだ、仕事あるんだろ?」
「あぁ、わるいがもう一回頼む。」
「おう!まかせろ!!真理魔法《ジャッチメント》」
セルディムがアルトリアの瞳に魔法をかける。
真理魔法《ジャッチメント》はあらゆる不正を暴き出す。その魔法を瞳に宿すことで書類などの不正・改竄を暴くことができるのだ。
「本当に便利な魔法ですね。」
「あぁ、実に助かっている。」
「そうだろう!俺様はすごいだろ!!」
リスティーンとアルトリアの2人の言葉に機嫌を良くするセルディム。
「でもよぉ、毎回俺様の魔法を使って書類仕事してるが意味あるのか?」
「ん? いきなりなんだ?」
「俺様の力はそこそこ有名だろ?
魔法使わなくても問題ないんじゃねぇのか?」
「そうでもありませよ。
何処にでも姑息なマネをする者はいるものです。」
「だな。見ろ、早速あったぞ。」
アルトリアが一枚の紙をピラピラさせながらリスティーンへ渡す。
「これは、また、何度も何度も性懲りも無くやってくれますね。」
「そうだな。どうする、リスティーン?」
「ちょっと、シメてきます。」
「いってらーしゃーいー!」
物々しい雰囲気を醸し出しながら出て行くリスティーンを笑顔で手を振りながらアルトリアは送り出した。
リスティーンを送り出したあとどこか遠くで
ギャァァーーー
という悲鳴が聞こえたような気がした。
おまえのせいでガイアとクレアの機嫌が最悪のようだ。」
アルトリアは2匹のいる方に視線を向けながらエリーゼに言葉を投げかける。
「そっ、それは………」
エリーゼは言葉につまる。
その顔にはいまだはっきりと恐怖や怯えの表情が見てとれる。
だが、まだ自身の欲しい答えをもらっていない為引き下がりたくないという思いもあった。
そんなエリーゼの思惑を無視し、アルトリアが先手を打つ。
「ないようだな。ならば、まだ俺は執務の途中だ出て行ってもらおう。
ガイアとクレアも気にくわない奴が同じ空間に居ては落ち着いて眠れないだろうしな。」
その言葉を最後にアルトリアがエリーゼに声をかけることはなかった。
成り行きを黙って見守っていたリスティーンが会話が終了したと判断し、外に控えていた近衛にエリーゼを執務室から出すよう指示をだす。
近衛は指示通りエリーゼを執務室の外へ追い出す。
その間も何かいろいろと言って騒いでいたが全員が無視した。
ようやく執務室に平穏が訪れた。
「はぁ……、やっと静かになった。」
「なかなかに気苦労がたえんのぉ、アルト坊。
それにしても全然変わらんな、あの女は。」
「ですね、ハレイヤ将軍。
あの女は自身の立場・存在を正しく理解していないのですよ。
だからこそ、あんな態度でいられるわけですし。」
「うむ。本当に困ったものだ。」
全員で『あの女』=エリーゼについてため息混じりにぼやいていると
『ならばさっさと排除すればいいだろう?』
『そうよね? 人っていろいろ面倒くさいわね。
私たちならサクッと終わらせてしまうのに。』
バスケットの中にいまだに仲良く収まっているガイアとクレアの二頭の黒竜が物騒なことを言ってくる。
「おまえ達からしたらそうだろうな。
だが、なかなかうまくいかないものなんだ。」
『まぁ、アルトリア、おまえがそういうなら好きにすればいい。
だが、あの邪なる者は極力我らに近づけるな。
気分が悪くなる。』
『えぇ、私も同意見よ。
あの女、やっぱりココのことを抜きにしても好きになれないわ。』
「あぁ、善処するよ。
今回は突発的な行動だったからな。普段ならおまえ達が起きているから[結界]や[感知]などを使ってもらって回避しているところだしな。」
アルトリアの従魔であるガイアとクレアは見ての通り黒竜だ。
だが、ただの黒竜ではなくアトシュの所にいるノアと同じムーンドラゴンだった。
ちなみに番の夫婦でノアの両親だったりもする。
『そうか。ところで先程より何を話していたのだ?
やたら、騒がしかったが。』
「そう!聞いてくれ、アシュくんがーーー!」
「めんどくせぇ上にもう一度おんなじ話を聞くきねぇからおまえは黙ってやがれ。」
「えっ、ひど、というか、リンちゃんが被っていた優秀なネコさんはいったいどこへ行っちゃたんだい?」
「残念だったな。
おまえのせいでしばらく休暇をだしたから戻ってこないかもな。」
「できれば、速やかに戻って来てほしいかなぁ。」
「はっ、無理だな。」
アルトリアとリスティーンの舌戦が続く。
その一方で………
『結局のところ何のお話をしていたの?
ねぇ、ハレイヤ?』
「ん?あぁ、アルト坊の息子の話と一月後にレイヴン辺境伯領へその息子の生誕祭に参加する話かのぉ。」
『あら、レイヴン辺境伯領へ行くの?
私の可愛いノアに久しぶりに会えるのね!』
『おぉ、ノアか!
元気にしているのか、会うのが楽しみだ!!』
「そうか。儂はどちらになるか分からんがアルト坊の息子には会ってみたいのぉ。」
レイヴン辺境伯領への話で盛り上がっていた。
『だが、アトシュはアルトリアに会う気があるのか?』
『あら、そうよね。あれだけ避けられているものね。』
「ふむ。ガイア殿とクレア殿はアトシュ様にお会いしたことが?」
『えぇ、とても愛らしい子でしたよ。』
『あぁ、ノアも一目で気に入って契りを交わしたからな。』
「なんと!では、アトシュ様は貴殿らにすら気に入られたとはなかなかの器のようですな。
これは益々、お会いしたいわい!」
ハレイヤ、ガイア、クレアが和やかに会話を続ける。
「ねぇ、リンちゃん。そろそろやめない?」
「奇遇だな、俺もだんだん虚しくなってきたところだ。」
和やかな会話が続いていた一方で止める者のいない罵り合いという名の舌戦を繰り広げていたアルトリアとリスティーンは冷静さを取り戻し、虚しさを感じていた。
「なんだぁ?もう終わりでいいのか?」
そこに新たな声が加わった。
「セルディムか?どこへ行っていた?」
「どこへ行こうと俺様のかってだろ!」
「まぁ、確かにそういう『契約』だしな。」
「だろ?俺様は自由だ!
第一、今だって『契約』通りに『瞳』は貸してやってんだから問題ないだろ?」
一国の王であるアルトリアに強気な姿勢を貫き通すセルディム。
態度は大きいが実は[小さい]
物理的な意味で。
セルディムは人でも魔物でもなく精霊だ。
銀髪で羽も銀色に輝いていた。ちなみに瞳は金色だった。
精霊の瞳の色は皆 金色で髪と羽の色は扱う魔力の系統で異なる。
赤=火
青=水
緑=風
金=雷
茶=土
白=光
黒=闇
基本属性は以上の七つだがこれに属さないものに特殊属性というものがあり様々なものが存在する。
精霊は自身の属性に合った魔法を使うことができ、契約することで契約した者もその恩恵を受け取ることができる。
例えば、火属性が適正な者が火属性の精霊と契約すればその加護により魔法の威力が格段にパワーアップする。
だいたいの精霊が自身の属性と相性の良い者と契約することが多い。
また、火属性が適正な者が水や風などの他属性の精霊と契約した場合は適正が増えたりする。
ようするに精霊と契約した者には加護と恩恵が与えられるのだ。
「で? 仕事は終わったのか?
瞳にかけた魔法そろそろ切れるんじゃね?」
「魔法は切れてるな。思わぬ乱入者が来たせいであまり進まなかった。」
「まぁ、進まなかったのはあの女のせいだけじゃない気がするが?」
「ちょっと黙ろうか、リンちゃん?」
「リンちゃん言うな!!」
「あはは、相変わらずおもしれーな、このやりとり。
それにしても、あの女 ますます邪なる気が強くなって気分が悪くなる!」
「それはセルディム、おまえの属性ゆえか?」
「まぁ、それもあるが。
精霊であの女も含めて例の国の奴と契約するもんはいねぇーよ。」
精霊は人の心の内を敏感に感じ取る。
そして、決して邪なるものには近づこうとしない。
また、セルディムは纏う色から判断できるように特殊属性だった。
セルディムの属性は[真理]
ゆえに不義・不正等を嫌う。
「確かにあの国の者たちとは無理だろうな。」
「でしょうね。なんと言っても神や精霊のことは一切信じてないくせに利益や恩恵は得ようとする傲慢さの塊のような方々の多い国ですから。」
リスティーンの休暇に出されていたネコが少し戻って来たため口調が落ち着いたものになった。
ジャキール国
エリーゼの出身国だ。
ルナティールやサンライトと比べると小さい国だ。
ただ、[キューブ]と呼ばれる魔力や魔法を保存できる鉱石が多く取れ、特産品となっているため知られているだけだ。
それがなければどこにでもある普通の小国で大国であるルナティールやサンライトが気にかけることすらなかっただろう。
「で?まだ、仕事あるんだろ?」
「あぁ、わるいがもう一回頼む。」
「おう!まかせろ!!真理魔法《ジャッチメント》」
セルディムがアルトリアの瞳に魔法をかける。
真理魔法《ジャッチメント》はあらゆる不正を暴き出す。その魔法を瞳に宿すことで書類などの不正・改竄を暴くことができるのだ。
「本当に便利な魔法ですね。」
「あぁ、実に助かっている。」
「そうだろう!俺様はすごいだろ!!」
リスティーンとアルトリアの2人の言葉に機嫌を良くするセルディム。
「でもよぉ、毎回俺様の魔法を使って書類仕事してるが意味あるのか?」
「ん? いきなりなんだ?」
「俺様の力はそこそこ有名だろ?
魔法使わなくても問題ないんじゃねぇのか?」
「そうでもありませよ。
何処にでも姑息なマネをする者はいるものです。」
「だな。見ろ、早速あったぞ。」
アルトリアが一枚の紙をピラピラさせながらリスティーンへ渡す。
「これは、また、何度も何度も性懲りも無くやってくれますね。」
「そうだな。どうする、リスティーン?」
「ちょっと、シメてきます。」
「いってらーしゃーいー!」
物々しい雰囲気を醸し出しながら出て行くリスティーンを笑顔で手を振りながらアルトリアは送り出した。
リスティーンを送り出したあとどこか遠くで
ギャァァーーー
という悲鳴が聞こえたような気がした。
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