俺の居場所

さくや

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※平行線

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~現在~

ということがあり、今に至るというわけだが。

「なんだ、いたのか。」

そっけなく、返事を返す。

「なんだとはご挨拶だな?
俺はほぼ毎日仕事を終え、かわいいイロを愛しに来ているというのに。
相変わらず、素だと口が悪いな。
ベッドの上ではあんなにかわいく俺の名を呼び、反応してくれるのにな?」

ム・カ・ツ・ク!!!

何がかわいくだ。
おまえが毎回絶倫すぎて俺のほうは完全ダウンなんだよ!

そんなの知るか!

こいつとの行為は毎回、俺はイキ過ぎて最後のほうは自分が何を言ったのかあまり覚えてない。
まぁ、それはおいておいて今、俺が言うべきことは

「あんたは今の状況と俺たちそれぞれの立場、ちゃんと理解してるのか?」

「うん?状況というが俺は俺のかわいいイロをそれはそれは大事に囲っているだけだが?
それに毎回たっぷりと愛してやってるだろ。
ナツメ。」

リビングのソファーの上にいる俺にゆっくりと近づいてくると耳元でそんなことを囁いてくる柊に俺は
ふーと息を吐くと勢いよく頭突きを食らわした。
油断していたのか見事にヒットした。

俺自身むちゃくちゃ痛かったが我慢し、頭突きで柊が離れたスキに移動し距離をとる。
そして、柊を指差し、叫ぶ。

「今のこの状況は監禁だろうが!
おまえのやったことをあげるなら拉致・監禁、そして強姦だ!!
俺たちの関係はこれの被害者と加害者の他にないだろうが!!」


俺はこの際、言いたいことを全部はきだすことにし、一気にまくしたてるように言葉を紡ぐ。

「だいたい、俺はあんたのイロになることを了承していない。
確かに状況からにして俺の方が立場は下だ。
だからこそ、甘んじてこの状況を受け入れていたがこの1カ月、俺はあんたに何度も頼んだよな?
『ある程度の不自由は受け入れるからせめて仕事をさせてほしいって!
あんた達、綺堂組には迷惑をかけないよう取引相手や情報は吟味するし、監視も仕方がないから受け入れるから頼む』と、
なのにあんたはバッサリ却下。
しかもその後、ふつうに俺をベッドに引き摺り込んで抱くし。
あんたのせいで俺の身体は悲鳴をあげてんだよ。
主に腰と尻が!!
いいかげんにしろよ!!
いつまでこの状況を続けるつもりだよ?」

一気に言葉を紡ぎ、肩で息をしながら呼吸を落ち着け。

柊の反応を待つ。


「そのことに関しては答えを何度もしているだろ。ダメだ。俺はナツメ、おまえをここからだすつもりはない。」

返事はやっぱりいつもと同じだった。
何回もこのやりとりをしているが何も変わることはない。
お互い自分の意見を押し通そうとするから平行線のまま終わる毎日が繰り返され、1ヶ月が経ったのだ。

いいかげん、許可をだしてくれてもいいんじゃないかと思うのだが。

柊はそれを許さない。

「監視も受け入れるし、仕事相手もそっちの許可をとる。これでどうだ!!」

本当は情報屋としては依頼人のことはあまり話すのはよくないが今はとにかく外出できることと情報屋としての活動を再開すること。
この2つの目的のためならなんだってしてやる……
とにかく、情報屋としての活動は早急に再開しなければまずい………
それは、俺がこちら側でも堂々と生活できない理由が関係しているが今はおいておく。
柊の返答を祈るように待つ。
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