俺の居場所

さくや

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ぱちゅっぱちゅっと腰を打ちつけられるたびにそんな音が耳に届く。
最初はゆっくりだった抽挿もすぐに激しくなり、俺の口からとめどもなく喘ぎ声がもれる。

「はぁ…あぅ……だめっ……たの、む……あぁ、んっ………ゆっ…くりっ………はぅ」

「ふっ、口では生意気なことばかりいうがこっちは素直に喜んでいるなぁ。」

そういうと抽挿を再開し、同時に俺のものを柔らかな膨らみごと揉みながら扱き、刺激する。

前と後を同時に刺激され、絶え間なく訪れる快感の嵐に俺はまた溜まっていた熱を解放する。
この時点で既に3回はイカされている。

それなのに俺の中にいる柊の雄はまだ一度も精を放っていないため硬く大きいままだ。
はっきりいって、圧迫感がすごい。

「このっ、絶倫、はやく…イッて、抜け!!!」

頼むからはやくイッてくれ。そう願うも、

「そうだな、おまえもイキ過ぎてつらいもんなぁ?」

「ならっ」

「だから、俺のお願い、きけるよな?」

何かイタズラを思いついた子どものような顔をしながらそんなことを言い放つ。

すっっっごく、嫌な予感がする。
それでも、
「わかった、言え、よ。」

背に腹はかえられない。
終わるならなんでもしてやる。
開き直り柊の反応を待つ。

「嫌そうだな?」

そう話しながら俺の中の雄を入り口ギリギリまで引き抜く。
そのせいで快感に素直になっている俺の身体はまた盛大に精を放ち、イッてしまう。

「あぅ……ひぁぁぁぁぁぁ」

「また、イッたな?」

「ひっ…きょう…だろ」

「わるい、おまえの反応がかわいすぎてついな」

こいつ絶対わるいと思ってないだろ!と思いながら柊のお願いとやらを話すのを待つ。
「俺のお願いは2つ。
1つはナツメ、おまえからキスしろ。」

俺の名を呼び、傲慢に言い放つ。
俺からの反応を待たずさらに言葉を続ける。

「そして、もう1つは俺の名を呼びながらイけ!」

そう言って俺の答え聞かずに一気に自身の雄を俺の内奥深くに挿入した。

「ひぁぁぁぁぁぁぁぁ」

その衝撃で俺は空イキしていたが関係なく柊は腰を激しく打ち続ける。

「ひぅ…あんっ…あっあっ…はぁ…」

イキ過ぎて限界寸前だった俺の理性はとけていき、俺は素直に与えられる快楽の波に流されていった。



「はぁ…きも、ちあぁ…そこ…きもちいいぃ…やぁ、まと……イクっ…んっ」

「ナツメ、はっ、俺も気持ちいい。こんなに良いのは久しぶりだ。」

「あっ…だめ……もう…イクっ…あっ…あぅ」

大和が俺のものを握り、射精できないようにする。さらに、大和自身も動くのを止めてしまう。

「ダメだ!ナツメ、おまえからのキスがまだだぞ?」

「やっ、まと…あぅ……い…じ……わぁ……るぅ」

「かわいいことを言ってもダメだ。ほら、イキたいんだろう?」

俺は我慢できず、自分から大和にキスをした。
舌を絡められ、俺もそれに応える。

「ふぅ、んっ、はっ、んぅ…」

キスをしながら大和は握っている俺のものを離し、抽挿を再開する。
そして…

「ひあぅ…やまっ…と…やっ…まと……イクっ……んっ……あぁぁぁ」

「ナツメ、俺もイク、くっ」

俺は大和の名を呼びながらもう何度目かもわからないが自身のものから熱を放つ。
大和も俺の最奥で熱を放つ。
しばらく、俺たちは射精したあとの快感の余韻に浸っていた。
大和は俺の中から自身の雄をひき抜くと俺に覆い被さるように俺を抱きしめる。
俺はイキ過ぎたせいで疲れがピークに達してそのまま意識を手放した。












ちなみにこのあたり、俺はまったく覚えていない。目が覚めたあとの柊の態度や俺の身体の状態。
主に腰と尻の具合でそうとう激しくやられたのだと判断した。
また、行為中、なんか俺がこいつの名前を呼びながらイッたとかでこの後、しつこく名前呼びを強要された。


そんなの知るか!

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