快楽短編集①

ぎょく大臣

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貴族の淫らなお遊び 後編

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プレジャードードによってお互いの痴態を見せ合ったあの日から、なんとなく私たちはお互いを避け合い、いつもの集まりも無くなった。
あのモンスターは危ない。
高い金を出して入手したのだから殺処分こそしなかったが、使用人に世話を負かせ地下に閉じ込めたままだ。
…そんなある日、ラッツから手紙が届き、数日後にローニンからも手紙が届いた。
開封せずとも、私には何故だか書いてある内容が解る気がした。

〈…ここに来るのも久しぶりだな〉

カエルのモンスター如きにいいようにされ、悦んだ例の部屋の前に佇む。
自然と3人がどろどろにとろけたあの日を思い出す。
前と違うのは、今日は侍従を連れてきていないという事だ。
扉を開ければ、あの時と同じような位置にプレジャードードが入った檻があった。
私は迷わず服を脱ぎ、プレジャードードの前まで行き、檻の鍵を開ける。

「舐めろ。私を…良くしろ」

そしてのそり、と出てきたカエルに命令をする。
すぐにでも男性器か胸か、直接的な刺激が来ると思ったが、意外にも太腿から優しく舐め始めた。

「うっ…くっ……」

膝から太腿をつうっとなぞるように長い舌が往復し、ゆっくり内腿に移動していく。
緊張で硬くなっている筋肉を、ほぐしていくような愛撫だった。

「はぁっ…はぁっ…モンスター如きが、焦らすような真似を…」

れろぉっと足の付け根を舐め上げられ、びくびくと反応する。
そのまま逸物を刺激してくれるかと思いきや、そのままヘソを通り、胸を円を描くように舐め回された。
モンスターのくせに、人間のように前戯を丁寧にしてくるのか。
女にもさせたこと無いような愛撫を受け、もどかしい快楽に身を捩った。

「…ぐううぅぅっ!くそっ…!」

胸を弄られて感じるのは、男として妙な悔しさを覚える。
しかし脇の下からじりじりと責められ、時折舌が乳首を掠めるとピリッと快感の電流が走るようだった。
段々と呼吸が浅くなり、起立した己の性器かぴくぴくと悦んでいる。

「くっ、くっ、うっ……い、いつまでする気だ…!」

ぺろぺろといつまでもしつこく胸を舐めるプレジャードード。
あまりのじれったさに魔石を使ってしまおうかと考えるが、このモンスターがどれほど私を昂らせてくれるのか、という興味と期待が勝り、されるがままに身を任せることにする。
愛撫で感度が上がった乳首を舌先でぴん、ぴん、と弾かれれば声が抑えられないくらい感じてしまう。

「くうっ…、胸がっ…、乳首が…、い、いい…っ」

舐めて、転がされて、弾かれて。
胸から背筋を伝い下腹部にまでくる甘い刺激に、ひたすら喘ぐ。
震えが止まらず内股でなんとか立った姿勢を保っていると、再びゆっくりとプレジャードードの舌が逸物へと移動した。

〈い、いいぞっ!そのまま逸物を舐めろ!〉

だが願いも虚しく、舌は玉を少し刺激しただけで通り過ぎ、穴と男性器の間をぬちゅぬちゅと刺激する。

「ひお゛ぉぉぉっ!」

尻を性感とすることなどなかったからか、されるのは二度目だというのに、間抜けな声を出して腰をくねらせる。
生温かく粘り気のある舌が肛門の穴の周りをぐちゅぐちゅに責めてきた。
思わず自分に伸びて来ている舌を掴み、内股になりながら腰を引く。

「いきなりっ、そんなっ、く、おおぉぉぉ……っ」

逸物と尻穴の間を行ったり来たりする舌。
そこを刺激されるとくすぐったさが混じるたまらなさが、私を支配する。

「ジャスパー…なにやってんだ……」

しかし、ここで第三者の乱入だ。
予め手紙で呼んでいたのだが、指定時間より早いお出ましだった。
私はにやりと笑いながら、体の向きを変え、プレジャードードとの行為をラッツに見せつけるように腰を振る。

「あんっ…ラッツ、お前、いつもは遅刻常習犯のくせに…っ、きょ、今日は早いじゃないか…いっ、ふうぅぅ…っ!」

突然激しくなった尻への愛撫に悶える。
人が来て興奮しているとでもいうのか。

「ジャス、ジャスパー…お前……」

よろよろとこちらに近付いてくるラッツ。

「お、お前ばっかりズルイじゃねえかっ、お、俺にも、俺にもやってくれぇ!」

ラッツががばっと服を脱ぐ。
予想通りの反応で私は笑いが止まらない。

「ずるい、とは?こいつは私の所有物だ。んっ、はああぁんっ…!私がどうしようとかっ、勝手だろう?」
「クソッ!クソッ!お前がっ!そのカエルに俺を犯させたくせにっ!ケツでヨくなる身体にしたくせにっ!!」
「ふふっ…あ、ひ、…っ!そんなに、欲しいならっ、んはぁっ…、私、に誠意を見せろ。…ほら、図が高いぞ」

ひれ伏せ、と指で合図する。
ラッツは悔しそうに歯を食いしばりながら、それでもその場に膝をつく。
無駄にプライドだけは高い男がここまでするとは。
余程プレジャードードに犯されたいと見える。
その事実に悦に浸っている間にも舌での愛撫は続いており、プレジャードードの舌先がちゅぽちゅぽと浅く出入りする未知の快感に、私は吐息を熱くした。

「咥えろ」

ラッツに命令するように言えば、床を殴りつけた後、不味いものを食わされるような顔で私のモノを口に含む。
私の太腿を掴みながらじゅぽじゅぽと大きな音を立ててしゃぶる様は、今の明確な上下関係を表しているようで実に気分がいい。
なんならラッツは、しゃぶり上げながらチロチロと先端を舌先で刺激し、不承不承とは思えない口淫を披露した。

「ふん、う、上手いじゃないか。どこぞで練習してきたのか?」
「うるへぇっ!らまってろ!!」
「くぅ…ば、バカがっ、咥えながら喋るな!……ぉおあっ!?なんっだ!?」

咥えながら喋ることでラッツの口内で己のモノに振動が加わり、それに身悶えたら、カエルの舌がとうとう尻穴の奥へと侵入してきた。
中を舐め回されると、ずんと降り積もるような快感が溜まる。

「うおおぉっ!なんだっ、なんだこれはっ…!?ひいっ、あひいぃぃんっ!!」
「ぐぅっ」

プレジャードードの舌技に驚いて腰を前にやればラッツに深く咥え込まれ、それに気付いて腰を引けば舌が奥まで突き刺さる。
逃げ場をなくした私は、わなわなと身体を震わすしかない。

「もういいっ!ラッツ!く、口を離せ!!」

だがラッツはその指示には従わず、じゅぽっじゅぽっと激しくしゃぶり出す。

「やめっ、くひいぃっ!はなせっ、で、出るぅっ、出てしまううぅっ!…おぉんっ!?そこは!?」

そして今度はプレジャードードがある一点を突き上げた。
私が顎を仰け反らせ感じていると、カエルはそれを見抜きずこずことそこを抉る。
息が止まりそうな快楽の責め苦に、甲高い女のような声が出続ける。

「あああー!や、やめ…はうう!?お、おかしくなってしまうぅぅっ」

どぷ、と射精の感覚。
ラッツの口で出してしまったのだ。
精液を最後まで出し尽くさせるかのように、ラッツが男性器を強く吸った。
そうして口の中で溜めた精液を、私の胸に舌で塗っていく。

「あ゛っあぁはああああぁぁぁーーーーっっ!!」

どこで覚えたのだと問い詰めたい口技だった。
今まで味わったことのない深い絶頂の最中でも、カエルの舌は遠慮なく穴を蹂躙し、それがまた堪らなく効く。
爪先立ちで仰け反った後、その場にへたり込み、ずるりと舌が抜けた。

「おほっ、はひっ……」

穴から抜けてく感覚も、いい。
先程射精したばかりだと言うのに、私の逸物はまたびんびんに張り詰めていた。
呆然と虚空を見つめながら余韻に浸っている私の背中に、ぬち、と温かいものが当てられる。
少し遅れて、プレジャードードの性器だと気付く。
ぬるぬると背中に擦り付けられ、ぞくぞくと震え上がる。
あれを挿入されたら、私は、私は…。
戸惑いながらも、いやらしく雄を欲する雌のように尻を突き出し、プレジャードードにおねだりするかのように腰を振る。

「は、はやくそれをくれっ!お前のメスにしてくれぇっ!」
「おい、次は俺だぞ!ちゃんとできてただろ!?」

だがどんなに懇願しようと、待てど暮らせど挿入してくれない。
魔石で命令しようと思った時、プレジャードードが舌先でその魔石をつついた。
快楽に染まった頭でも、それがどういう意味かしっかり理解する。
だがもう、こんなもので抑制した程度ではなく、本気で犯して欲しくなってしまったのだ。
首にかけている魔石を差し出すと、プレジャードードはそれを舌で巻き取り、ボリボリと食った。

「こ、これでいいんだろう?た、た、たのむっ!挿れてくれぇっ……おひいいいぃぃぃんっ♡!!?」

プレジャードードは私を仰向けに押し倒すと、容赦なく挿入して来た。
待ち望んでいた太いモノを受け、身体が悦びで跳ねる。
尻穴がもうそれを離したくないとぎゅうぎゅう締め付ける。

「ああん、かはっ、あん、あん、尻が、尻がすごいっ!か、感じるぅぅ!!!」
「うううぅなんだよぉぉ…俺も、俺も欲しいよおぉ…っ」
「お゛っ、当たるっ!イイとこに当たってるぅっ!尻が溶けてしまううぅっ!!」
「次は俺だぞ!?次は、次は絶対俺がされるんだ!!カエルのチンコが忘れられなくて色んな男とヤッたけど、ぜ、全然違った!足りねぇんだよおぉ!!」

プレジャードードの腰使いに半ば意識を飛ばしながら、くちゅくちゅと自分で穴を慰めながらラッツが嘆願するのを見ていた。
通りで口淫が上手かった訳だ。
少し会ってない間に色んな男を咥え込んだらしい。
ふと、泣きながらいやらしいおねだりをしているラッツの背後に誰かが立つ。

「なら順番待ちの間に、僕たちでしようよ」
「おっほぉぉぉおお゛っ!!?」

躊躇なくラッツに挿入したのは、指定時間をきちんと守る男、ローニンだった。

「くああぁぁっ!ローニンてめぇっ、な、なよっちいくせに、い…イイもん持ってんじゃねえかっ…!!」
「お褒めに預かり光栄だよ。ほら、ここだよね。突かれると気持ちいいでしょ?」
「あはああ!い゛ひっ!い゛ひぃっ!チンコでそこかりかりされんのったまんねっ、アヒィッ!」
「次は僕にも挿入しておくれよ」

真横で交尾を始める二人。
女顔のローニンが男臭いラッツを掘っている姿は、そのアンバランスさで一際淫靡だった。

「あっ!あっ!あは!もっと奥まで突いてくれ!いくいくいくいくっ…!!」

そのせいで興奮を促進された私は、プレジャードードの逸物を深く咥え込み、舌を突き出しながら凄まじい絶頂を味わう。
息がつまるほどの肉悦に、尻の痙攣が収まらない。
もっと。もっと変にしてくれぇ。
前ラッツがされていたようにイキ狂わされるだろうと期待していたがしかし、プレジャードードはあっけなく逸物を抜き去り、ラッツを犯してる最中の無防備なローニンの尻へ突き入れた。

「ひゃあああっ♡!!すごいのきたあああぁぁっ♡!!」
「おおんっ、そ、そんなっ!次は俺だってあれほど…っ、がはっ!ローニン、その動き、やべぇって!」
「あああんっ、僕じゃないぃっ!プレジャードードの突き入れでっ、勝手に腰がああぁぁん!」
「う、あ、わ、私をもっと犯せ!お、お前の持ち主は私だぞ!?」
「あんあんあんああぁぁーーんっ!太いのがいじめるううぅぅ♡!!」
「おほぉっ!ローニンのチンコがっ!中でびくびくってぇっ!!」

…その後、気絶するまでプレジャードードを取り合うようにぐちゃぐちゃに交じり合った。
後ほどバイヤーから聞いた話だと、プレジャードードはモンスターの本能として、弱っている餌を好んで襲う習性があるそうだ。
三人で情報を共有しあうと、一回目は居残りで剣技補修をやってからゲームに参加したラッツ、二回目は調べ物で徹夜明けだったローニンが主に犯されていたのだ。

魔石が無くなった今、プレジャードードに主導権がある。

待っていても餌の方からやってくる私の屋敷から逃げ出す気はないようだが、他の二人よりも犯してもらうには、より疲労するために仕事か学業に熱を入れる必要があった。

今では忙しく領地経営をする人望のある3人となり、禁断の趣味を分かち合いながら楽しく暮らしている。
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