ゴミのように切り捨てられた傭兵は異世界に迷い込みました

竹桜

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第三話 お誘い

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 いつもと同じように依頼を終え、ネーアに依頼完了の手続きをしてもらっていたのだが。

 何故か、今日はネーアの視線が不思議と多く感じる。

 依頼完了の手続きはしているのだが、こちらをチラチラ見てくる。

 本当に何なんだ?

 俺なりに理由を考えていると依頼完了の手続きが終わっていた。

 ネーアから報奨を貰い、去ろうとすると声を掛けてきたのだ。

 「あ、あの、ウースさん。少し関係無い話をしてもいいですか?」

 珍しいな。

 ネーアがそんな話をするなんてな。

 「構わない」

 「そ、それではこの後、一緒にご飯を食べませんか?」

 本当に珍しいな。

 ネーアがご飯に誘ってくれるなんて。

 「ああ、是非ご一緒させてくれ」

 「ありがとうございます、ウースさん」

 その後、待ち合わせの場所と時間を決めてから俺は冒険者ギルドを後にした。

 待ち合わせの時間までに俺は服を買うことにしたのだ。

 外行きの服は持っているが、女性と一緒に食事をするための服は持っていないからな。

 だから、街で服を購入した。

 服を購入した俺は宿に戻り、購入した服に着替えた。

 着替えた後は少し早いがネーアと待ち合わせ場所に向かった。

 十五分前に到着したのだが、既にネーアが待っていたのだ。

 待っているネーアはいつものギルド制服ではなく、ドレスに身を包んでいた。
 
 そして、髪の毛を左手で弄っていたのだ。

 早いな。

 まだ十五分前だぞ。

 そんなことを思いながら、俺はネーアの元に向かったのだ。

 「済まない、待たせたか?」

 「い、いえ、待っていませんよ。来たばっかりです」

 「それなら良かった」

 「そ、それじゃあ、向かいましょう」

 ネーアに案内された場所は良さげなレストランだった。

 「ここです」

 「なら、行こう」

 そう言い、俺はネーアの方に手を伸ばしたのだ。

 「よ、よろしくお願いします」

 そう言い、ネーアは私の手を取ってくれた。

 その後、俺はネーアのことをエスコートしながら、レストランの中に入ったのだ。

 入ったレストランでコース料理をネーアと一緒に楽しんだ。

 楽しい時間は直ぐに過ぎ、気付けばデザートを食べ終わっていた。

 ネーアが席から離れたタイミングで俺は会計を済ませておいたのだ。

 それを後で知ったネーアは俺に金を払おうとしていたがそれは止めた。

 食事代を男が払うのは当然なことだからだ。

 何とかネーアに納得して貰ってから、俺はネーアのことをエスコートしながら、ネーアの家まで向かった。

 ネーアの家に到着するまで、俺達は楽しく会話していたのだ。

 到着するとネーアは俺の手から手を離し、俺の方を向いてきたのだ。

 「今日はありがとうございました、ウースさん」

 そう言い、ネーアは笑顔を浮かべたのだ。

 その笑顔に俺は少し見惚れてしまった。

 その後、酒のせいか暑い体を冷やすために少し遠回りしてから帰路につくのだった。
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