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第三十五話 クメリからの告白
しおりを挟む俺は、クメリの顔から拳を離し、クメリに手を貸し、クメリのことを立ち上がらせた。
クメリは、まだ、驚いた表情を浮かべていた。
「クメリ、大丈夫か?」と、聞いた。
「えっ、だ、大丈夫だよ。特に、怪我とかもしてないし」と、クメリが、答えてくれた。
「ねぇ、レオクって、今、いくつなの?」と、クメリが、聞いて来た。
「俺?俺は、16だよ」と、答えた。
「そっか。レオクは、恋人いるの?」と、クメリが、聞いて来た。
「1人いるよ」と、答えた。
「そっか。レオクは、今16で、僕と1しか変わらないし、恋人が1人いるということは、まともの人だし、何よりも僕のオリジナルの技を破った人だし」と、クメリは、独り言を呟いていた。
俺には、その独り言は、聞こえなかった。
「うん、決めた」と、クメリが、何かを決めた。
「何を決めたんだ?」と、聞いた。
「それは、レオクの恋人になることを」と、クメリが、答えて来た。
俺は、その発言に、驚いた。
でも、クメリは、そんな俺を置いてきぼりにして、「レオク、僕と、結婚を前提としたお付き合いをしてくれるかな?」と、聞いて来た。
「ちょ、ちょっと、待って。一体、なぜ、そんな結論に至ったんだ?」と、聞いた。
「うん?ああ、僕はね、あのオリジナルの技を破った人と結婚したいと思っていたんだ。そして、もう1つ決めていたこともあったけど、それもレオクは、クリアしてるから、告白したんだ」と、クメリは、答えてくれた。
「もう1つ決めていたこと?」と、聞いた。
「うん、そう。僕のオリジナルの技を破った人の職業が、武闘家以外ということだよ。レオクは、ナイフ師なのに、僕のオリジナルの技を破ったから、2つともクリアしているよ」と、クメリが、答えてくれた。
「それは、理解した。でも、俺は、今日初めて会っただよ。それなのに、俺に告白しても大丈夫なの?」と、聞いた。
「それは、大丈夫だよ。多分だけど、少し前にあった、宿屋の娘が、ダンジョンに転移させられて、助けられたということがあったんだけど、それって、レオクのことなんでしょ?」と、クメリが、聞き返して来た。
「それは、俺のことだよ。そして、俺の恋人は、その時助けた子だよ」と、答えた。
クメリは、「やっぱりそうなんだ。じゃあ、何も問題ないね」
「返事は、1週間以内によろしくね。あ、でも、覚悟しておいてね。僕は、本気でレオクのことを振り向かせる気だから」と言い、クメリは、笑顔を浮かべた。
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