上 下
8 / 61

第八話 朝の騒動

しおりを挟む

 朝の日差しが、僕のことを起こさせた。

 ベットから起きようとしたら、右側から、人の温もりを感じた。

 もしやと思いながら、布団を捲ると、予想通り、フリージアがいた。

 ただ、フリージアが、居るだけなら良かったが、格好が良くなかった。

 フリージアは、薄い生地の紺色のベビードールを着ていた。

 「・・んぅ・・雄介」と、フリージアが、寝言を言ってきた。

 流石に、理性を抑えるのが、難しいと思い、直ぐに、フリージアにバレないようにベットから出た。そして、フリージアに布団を掛けて、部屋から出た。

 これから何をしようと考えた、結果、フリージアのために朝ご飯を作ることにした。

 僕は、台所の隣にある倉庫に行って、今、ある食材の確認を行った。

 食材は、昨日の残りと思われる肉と多少の塩しか無かった。

 この材料で、何を作ろうと考えていると、庭にある畑の中に、ハーブ系の植物が、植えられていることを思い出した。

 僕は、早速、庭の畑を確認したら、昨日調べた中で、食べられるハーブで、あることが分かった。

 僕は、早速、ハーブを収穫し、新しい材料を手に入れることが出来た。

 僕は、台所に戻り、昨日の残りの肉と塩と収穫したハーブで、朝ご飯を作ることにした。

 まずは、肉に塩で、下味をつけた。

 次に、ハーブを粉末状にし、肉をハーブで10分ぐらいつけた。

 最後は、その肉を焼いた。その時に僕は、最初に強火で焼き、その後は、火を消し、余熱で肉に火を通した。

 肉を焼いていると、肉のいい匂いがしたのか、フリージアが、台所に来た。ちなみに、その時は、昨日と同じの黒いドレスを着ていた。

 「雄介?何、してるの?」と、フリージアが、聞いてきた。

 「うん?ああ、フリージア、おはよう。今は、朝ご飯を作ってるよ」と、答えた。

 「凄く、美味しそうな、匂い、する」と言い、フリージアが、僕の隣に来た。

 「この肉は、ハーブで味付けしてあるから」と、返した。

 「ハーブ?どこに、有ったの?」と、フリージアが、聞いてきた。

 「城の外の畑の中にあったよ」と、答えた。

 フリージアは、「そう、なんだ。あれ、ハーブ、だった、んだ」

 僕は、「もう出来たから、フリージア、一緒に食べよ」

 フリージアは、「うん、食べよ」

 僕は、焼いた肉を皿に盛り付け、食堂の机に運んだ。

 料理を運んだ僕は、フリージアの向かい側の席に座り、昨日と同じように、頂きますをして、食べ始めた。

 僕は、肉をナイフで切り、口の中に運んだ。味は、少ない材料の割に美味しかった。もっと、材料があれば、美味しく出来ると思いながら、肉を完食した。

 フリージアは、僕が作った肉をとても美味しそうに食べていた。

 フリージアが、食べ終えると、「雄介、とても、美味しかった。作って、くれて、ありがと」

 僕は、「美味しかったなら、僕も嬉しいよ」

 「雄介は、これから、どうするの?」と、フリージアが、聞いてきた。

 「森の中で、色々と集めたいと、思ってるよ」と、答えた。

 「分かった。片付けは、私が、やるから、気おつけて」と言い、フリージアが、僕の手を握ってきた。

 僕は、「大丈夫だよ。フリージア。無茶は、しないから」と言い、フリージアの手を握り返した。

 「ありがと、雄介」と言い、フリージアは、笑顔を浮かべた。

 

 

 
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

ホシは誰だか知っている、が

ライト文芸 / 完結 24h.ポイント:85pt お気に入り:1

悪役令嬢に転生しましたが、行いを変えるつもりはありません

恋愛 / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:527

百年の恋も冷めるというもの

恋愛 / 完結 24h.ポイント:3,857pt お気に入り:24

欲しいのは惚れ薬、私が飲むんです

恋愛 / 完結 24h.ポイント:1,356pt お気に入り:13

危険な森で目指せ快適異世界生活!

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:9,386pt お気に入り:4,131

妹の妊娠と未来への絆

恋愛 / 完結 24h.ポイント:3,358pt お気に入り:29

白い結婚の契約ですね? 喜んで務めさせていただきます

恋愛 / 完結 24h.ポイント:3,116pt お気に入り:63

処理中です...