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第八話 朝の騒動
しおりを挟む朝の日差しが、僕のことを起こさせた。
ベットから起きようとしたら、右側から、人の温もりを感じた。
もしやと思いながら、布団を捲ると、予想通り、フリージアがいた。
ただ、フリージアが、居るだけなら良かったが、格好が良くなかった。
フリージアは、薄い生地の紺色のベビードールを着ていた。
「・・んぅ・・雄介」と、フリージアが、寝言を言ってきた。
流石に、理性を抑えるのが、難しいと思い、直ぐに、フリージアにバレないようにベットから出た。そして、フリージアに布団を掛けて、部屋から出た。
これから何をしようと考えた、結果、フリージアのために朝ご飯を作ることにした。
僕は、台所の隣にある倉庫に行って、今、ある食材の確認を行った。
食材は、昨日の残りと思われる肉と多少の塩しか無かった。
この材料で、何を作ろうと考えていると、庭にある畑の中に、ハーブ系の植物が、植えられていることを思い出した。
僕は、早速、庭の畑を確認したら、昨日調べた中で、食べられるハーブで、あることが分かった。
僕は、早速、ハーブを収穫し、新しい材料を手に入れることが出来た。
僕は、台所に戻り、昨日の残りの肉と塩と収穫したハーブで、朝ご飯を作ることにした。
まずは、肉に塩で、下味をつけた。
次に、ハーブを粉末状にし、肉をハーブで10分ぐらいつけた。
最後は、その肉を焼いた。その時に僕は、最初に強火で焼き、その後は、火を消し、余熱で肉に火を通した。
肉を焼いていると、肉のいい匂いがしたのか、フリージアが、台所に来た。ちなみに、その時は、昨日と同じの黒いドレスを着ていた。
「雄介?何、してるの?」と、フリージアが、聞いてきた。
「うん?ああ、フリージア、おはよう。今は、朝ご飯を作ってるよ」と、答えた。
「凄く、美味しそうな、匂い、する」と言い、フリージアが、僕の隣に来た。
「この肉は、ハーブで味付けしてあるから」と、返した。
「ハーブ?どこに、有ったの?」と、フリージアが、聞いてきた。
「城の外の畑の中にあったよ」と、答えた。
フリージアは、「そう、なんだ。あれ、ハーブ、だった、んだ」
僕は、「もう出来たから、フリージア、一緒に食べよ」
フリージアは、「うん、食べよ」
僕は、焼いた肉を皿に盛り付け、食堂の机に運んだ。
料理を運んだ僕は、フリージアの向かい側の席に座り、昨日と同じように、頂きますをして、食べ始めた。
僕は、肉をナイフで切り、口の中に運んだ。味は、少ない材料の割に美味しかった。もっと、材料があれば、美味しく出来ると思いながら、肉を完食した。
フリージアは、僕が作った肉をとても美味しそうに食べていた。
フリージアが、食べ終えると、「雄介、とても、美味しかった。作って、くれて、ありがと」
僕は、「美味しかったなら、僕も嬉しいよ」
「雄介は、これから、どうするの?」と、フリージアが、聞いてきた。
「森の中で、色々と集めたいと、思ってるよ」と、答えた。
「分かった。片付けは、私が、やるから、気おつけて」と言い、フリージアが、僕の手を握ってきた。
僕は、「大丈夫だよ。フリージア。無茶は、しないから」と言い、フリージアの手を握り返した。
「ありがと、雄介」と言い、フリージアは、笑顔を浮かべた。
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