君の故郷に

竹桜

文字の大きさ
6 / 13

第六話 父母々浜

しおりを挟む

 私は丸亀駅から約20分ぐらい電車に揺られ、詫間駅という場所に到着した。

 そこで、私は電車を降りたのだ。

 到着したな。

 さて、時刻表を確認しておこう。

 そう思い、時刻表を確認したが、目的地まで行くバスは1時間ある。

 やっぱりか。

 前もそうだったからな。
 
 さて、この駅の周りには何も無い。

 取り敢えず、線路を超えるための歩道橋に向かうか。

 そう思い、私は少し古びた歩道橋に向かい歩き始めた。

 少し古びた歩道橋の上に到着したので、そこから街を見てみることにしたのだ。

 うん、何も無い。

 観光する場所はないな。

 勝手に納得しているとまた声が聞こえた。

 「何も無いね。じゃあ、下のベンチで話そうよ」

 君がいたら、私の手を引いてくれただろう。

 だが、私は1人だ。

 だから、1人でこの歩道橋から降りる。

 降りた後、バスが来るまで私は1人でベンチに座っている。

 ただ座っていると目的のバスがやって来た。

 来たか。

 来たバスに私は乗り込んだ。

 私の他に乗ってくる人はいない。
 
 そのまま、バスは出発してしまった。

 それからバスに揺れているが、誰も乗ってこない。

 だから、目的地まで私1人だった。

 私は百円を支払い、目的地に降りたのだ。

 乗っていた地域のコミュニティバスなので、終点まで乗っていても変わらず百円。

 降りた私は真っ直ぐ目的地に向かった。

 バスの運行の都合で1時間ぐらいしか滞在出来ない。

 次のバスを逃せば、3時間後だ。

 だから、真っ直ぐに向かう。

 バス停から1分も掛からずに目的地は見えている。

 私の目的地は父母々浜だ。

 日本のウユニ塩湖と呼ばれている場所でもある。

 ちらほら観光客の姿を見ることが出来る。

 向かうか。

 そう思い、私は父母々浜に向かったのだ。

 この浜辺は潮が引き、夕日の時に綺麗に見えるのだが、今は昼過ぎだ。

 と言っても潮は引いている。

 なので、私は潮溜まりに近づいた。

 晴れなら綺麗に写ると思うが、生憎今は曇りだ。

 だから、雲だけが写っている。

 そう言えば、あの時もそうだったな。

 あの時も曇りだった。

 だけど、君は嬉しそうな表情を浮かべていたな。

 「僕は陸とここにこれただけで嬉しいから。それに、来るまで大好きな人と沢山話せたからね」

 あの時の笑顔は眩しかったな。

 今では直視出来ないだろう。

 いや、出来ない。

 予測ではなく、これは確信だ。

 こんな私ではな。

 離れよう。

 時間もいい感じだ。

 静かに私はバス停の方に向かったが、到着した時あることに気がついてしまった。

 どうやら、時間を少し勘違いしていたようだ。

 十五分後とは。

 隣がコンビニだから、軽く昼食を食べようか。

 帰ったら、お店で軽く飲むからな。

 私は隣のコンビニで軽食とお茶を購入し、軽い昼食を食べ始めた。

 食べ終わり、ゴミを袋に纏めているとこちらにやってくるコミュニティバスが見えてきたのだ。

 私はそのバスに乗り込み、バスに揺られながら父母々浜を後にした。


 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

“熟年恋愛”物語

山田森湖
恋愛
妻を亡くし、独りで過ごす日々に慣れつつあった 圭介(56)。 子育てを終え、長く封じ込めていた“自分の時間”をようやく取り戻した 佳奈美(54)。 どちらも、恋を求めていたわけではない。 ただ——「誰かと話したい」「同じ時間を共有したい」、 そんな小さな願いが胸に生まれた夜。 ふたりは、50代以上限定の交流イベント“シングルナイト”で出会う。 最初の一言は、たった「こんばんは」。 それだけなのに、どこか懐かしいような安心感が、お互いの心に灯った。 週末の夜に交わした小さな会話は、 やがて食事の誘いへ、 そして“誰にも言えない本音”を語り合える関係へと変わっていく。 過去の傷、家族の距離、仕事を終えた後の空虚—— 人生の後半戦だからこそ抱える孤独や不安を共有しながら、 ふたりはゆっくりと心の距離を縮めていく。 恋に臆病になった大人たちが、 無理をせず、飾らず、素のままの自分で惹かれ合う—— そんな“優しい恋”の物語。 もう恋なんてしないと思っていた。 でも、あの夜、確かに何かが始まった。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

秘事

詩織
恋愛
妻が何か隠し事をしている感じがし、調べるようになった。 そしてその結果は...

甘い束縛

はるきりょう
恋愛
今日こそは言う。そう心に決め、伊達優菜は拳を握りしめた。私には時間がないのだと。もう、気づけば、歳は27を数えるほどになっていた。人並みに結婚し、子どもを産みたい。それを思えば、「若い」なんて言葉はもうすぐ使えなくなる。このあたりが潮時だった。 ※小説家なろうサイト様にも載せています。

エリート警察官の溺愛は甘く切ない

日下奈緒
恋愛
親が警察官の紗良は、30歳にもなって独身なんてと親に責められる。 両親の勧めで、警察官とお見合いする事になったのだが、それは跡継ぎを産んで欲しいという、政略結婚で⁉

17歳男子高生と32歳主婦の境界線

MisakiNonagase
恋愛
32歳主婦のカレンはインスタグラムで20歳大学生の晴人と知り合う。親密な関係となった3度目のデートのときに、晴人が実は17歳の高校2年生だと知る。 カレンと晴人はその後、どうなる?

一夏の性体験

風のように
恋愛
性に興味を持ち始めた頃に訪れた憧れの年上の女性との一夜の経験

処理中です...