溺愛前提のちょっといじわるなタイプの短編集

あかさたな!

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元同級生の片想い@バーで再会したら

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メガネな図書委員長×小柄なバスケ部のエース
振られた同士で片想いが実るお話。



「へーこれのどこが不感症なんだよ~
とろとろじゃねーか。」

「…あぁ…こんなのっ…しらない…」

近くで見る彼のメガネを外した姿はやっぱり綺麗で、
そしてとっても色っぽかった。

鏡の前で彼に両足を抱えられて、
彼のもので貫かれる姿を前からも後ろからも見られてしまう。


まさか、高校生の頃の片想いがこんな形で実る日が来るとはあの頃の俺は全然夢にも思わなかった。



………



山田奏多やまだかなた、彼と出会ったのは高校一年生の時。
俺は山本昴やまもとすばるだから席は前後だった。

高校入学初日、前の席で本を読んでいた後ろ姿を見た時、
あまりに綺麗でそこから俺は彼に片想いを始めた。

3年間クラスは一緒だったし、
毎回名前順で並ぶ時前後だったから時々話すこともあったけど、
暇な時本を読んでいる彼に、声をかけてしまうのはもったいない気がしてた。


結局進展しないまま、それぞれ別の進路へ進んだ。


………


そんな片想いから7年。俺ももう25歳。
実らない片想いは綺麗な思い出としてしまって、俺は彼を忘れるように男をナンパしては付き合い、別れを繰り返すようになっていた。
どんな男も彼の綺麗さには見劣りしてしまう。

そして、せっかくの花金。
それなのにまた振られたばっかの俺は1人寂しく同級生のタツロウがやってるバーに飲みに行くことにした。


5時前だし、たぶんまだ貸切スタートじゃないかなー

そう、考えながらお店のドアを開いたら
山田くんによく似た美人でメガネをかけた男の人が、
タツロウをバーカウンターで押し倒してキスをしているところだった。

ドアの音に反応して2人と目が合う。
助けを訴えるタツロウと目が合い、引き返しにくくなった。

「…タツロウ、久しぶり!
もしかしてお取込み中?」

俺の登場に動揺した男の隙をついて、タツロウは抜け出した。

「いやー、大丈夫!むしろナイススバル!」

はい、いらっしゃい。いつものでいい?

と言って俺をいつもの奥の席に案内して、
ジントニとナッツをつまみに出してくれた。

さっきの男とは両端で座っていても、
結局4人席しかないのでちょっと気まずい距離感。

話しかけるか決めあぐねていると

「強いのおかわり」
と俺を無視してまた彼は飲み始めた。


「いやー、昴まじ助かったわ!」
と言って彼はオマケのチーズのおつまみをちょこっとくれた。

「お二人はどういう関係?」

「アイツだよ、3年の時の同じクラスの山田くん。今日なんかやけ酒しにきたっていてた」
とタツロウは耳打ちしてくれた。

俺は動揺した。やはり彼は山田くんだったのか。
当時の面影はあるけれど、さらに美人度が増して、大人の色気に代わっていた。



これは神がくれた最後のチャンスかもしれない。
同窓会に参加しなかった山田くんとは連絡先すら知らなかった。
でも俺の片想いは結局実らないものかもしれないとどこか心の片隅に棘が引っかかったままだった。


勇気を出して、他人を装って話しかけてみた。
どうやら酔っている彼は俺が山本昴だと気づかないらしい。
ちょっと胸がちくっとした。



どうやら彼には彼氏がいたらしい。
へー。男いたのか。
そんな何処の馬の骨かもわからないやつのために、彼は涙を流す。
喧嘩して、傷つけて、こんなところに彼をほっとく奴は俺が心底、欲しくてたまらないものが手に入っているというのに。


チャリンチャリン
本日3人目の客が来た。

入ってくるなり「かなた」と呼ぶ彼に俺の心は動揺した。
「…なんで、来るの」

「奏多、俺が悪かった。」

そういって、山田くんの体に触れようとした彼を思わず止めてしまった。
山田くんが好きな人なら、見守りたい。
でも今の彼はあまりにも寂しそうで、傷ついているようだった。

「おい、誰だテメー」

「嫌がってるだろ、帰れ」

「お前に関係ない話だろ」

「いや、ある。コイツ俺と付き合うことにしたから。別れた男にいつまでもみっともなく付きまとうな」

「おい、かなた、テメー本気なのか」

もちろんそんな話はないけれど、山田くんは状況を察して話を合わせてくれた。

「そうなの、だからもう僕達終わりにしましょう。」

そのあと一悶着あれど、タツロウがうまく山田くんの"元"彼を宥めてお店の外に追い出した。

「いいのか?」

「いいの。もう」

そんな彼がなぜタツロウにキスをしていたのか。
そんなことを聞く前に彼はすっかり出来上がってしまった。

元彼が去ったあと、飲むペースが上がった。
元々あまり強くないのか、だんだん手元もおぼつかなくなった。


結局、その日のお客さんは俺たちだけだった。

12時を過ぎて、お店の閉店をしたいからと山田くんを預けられて追い出された。

当然彼の家なんて知る由もない俺は近くの自分のマンションに連れて行くしかなった。

夜風にあたって、おんぶして歩いた。
まさか、3年間片想いをしていた山田くんが触れれる範囲までに近づける日が来るとは思わなかった。

もしかしたら、これは夢かもしれない。
それならばできるだけ長く覚めないでほしいと願うばかりだった。



………

アパートに着くなり、とりあえず山田くんをお風呂に入れるために、服を脱がせる。

彼の体もやっぱり綺麗で、
あまり直視しないようにした。

半分寝ぼけながらも素直に協力してくれる彼はちょっと心配になってしまう。
知らない男に襲われるかもしれないのに、あまりにも無防備だ。

時々水を飲ませながら、一緒にお風呂から出た。

とりあえずベッドに彼を座らせ、
俺は着る物を探すためにクローゼットを漁っていた。

「ねぇ、君、昴くんだよね。」

後ろから抱きついて、耳元で尋ねてくる。

俺の心臓はドキドキが止まらなかった。
彼の声があまりにも色っぽくて、返事をする息も呑むほどだった。

「君が僕のこと、高校生の時からいやらしい目で見てたの知ってるよ。」

「…っ」

片想いがバレていたこともそうだし、今の状況も、彼の豹変っぷりもそう。
混乱して思考が追いつかなくなる。

「ねぇ、振られた身同士さ、慰め合おうよ」

そう言って彼は俺のお腹を撫でる。

待て待て、もしかして彼は喰う側の人間なのか。

「ほら、そんなところに突っ立てないで、ベッドおいで」

俺の家なのに、まるで我が家のように振る舞い俺をベッドへ導く。


彼に押し倒され、胸の先を舐められる。
「…っ…」

相手が山田くんなせいか、今まで感じたことない快感をどう処理すればいいかわからなかった。

彼を止めようと抵抗した手を最も簡単に捉えられ、少し鋭い痛みを感じた。
少し甘噛みされたようだ。

「抵抗しないで、任せて」

そう言った彼の表情から感情を読み取るのが少し難しかった。

「…あぁ…まってぇ…」

時々彼の太ももが故意に俺のものに当たる。
それにすら今まで感じたことがない快感を拾ってしまう。

「ちょっとぬるぬるして来たよ」

そうからかわれ、俺は顔から火が出るくらい真っ赤になった。


「…そっち…だめっ…んんん」

彼の唇は胸からだんだん下に移動して、俺の主張してしまっているものの前まできた。

「すごい、よさそうだけどな~」

舌で見せつけるように舐め、
そして、口の中に全てが収まった時、
俺はたまらずに出してしまった。

彼はそれを飲み込み、
「すごいいっぱい出たねー」
と色っぽくて唇のを舐めた。

ほら四つん這いになってと言われて、
しぶしぶされるがまま彼に無防備に弱点を晒してしまう。

"いい"と言われるそこで俺は今まで快感を拾ったことがない。
どんな人にされても、不感症でつまらないと振られて終わる。

「…ヒャッ…」

あろうことか、山田くんは俺のそこを舐め始めた。
しかも、想像していた何倍もの快感を拾ってしまって、隠しきれなくなる。

「…あぁ、まって…」

逃げる俺の腰をしっかり捉えて、逃げ場のない快感を与えられる。

そこがそんなにいいなんて知らなかった。

「僕のも舐めて」

そう言って、俺をひっくり返して、俺の顔の前に彼の大きく張ったものがくる。

舐めることに抵抗はなかったけれど、
彼のものはあまりにも立派で口に収まりきれなかった。

「ほら、ちゃんと食べて」

そう言って時々、彼は苦しいほど腰を落として奥まで入れてくる。

むせながらもどうにか頑張っていた時、
俺は悲鳴にも近い声をあげてしまう。

「…あ""っ…」

「へーここがいいの?」

そこを見つけてから、彼の指はそこばっかりを何度も何度もノックする。

「ぁあ…っ…そこだめっ…っ」

快感で視界に星が飛ぶ。
体が勝手に反応して飛び跳ねる。
あまりの快感に涙すら溢れてくる。

「へー、これで不感症ねー」

彼の指に翻弄され、
俺はあっけなく2回目の限界を迎えた。

「ああ、もったいない」

そう言って、山田くんはお腹で吐き出された物を舐めとる。

「どうする?入れてほしい?」
その返事はもう分かりきっていた。

今までどんな男に抱かれても反応しなかったのに、彼のものに満たされるのは別格だった。

「あぁ、まって、ゆっくり…」

「大丈夫だよ、ほら」
と言って彼のものは容赦なく入ってくる。


「全部入ったよ。ほらこっちちゃんと見て」

そう言って顎を掴まれ、無理やり目を合わせられる。

「ちゃんと、誰のものか覚えてもらわないと」

そういって、目を逸らすことを許されないまま、彼は律動を始めた。

「…ん…やぁ…」

「だーめ、僕をちゃんと見て」

彼のものがある一点を突くと、俺は体の制御が効かないほどのけぞって、反応してしまう。

「ここ好きなのか」

その弱点を見つけてから、彼は何度も何度もそこばかりを責める。

「やまだくん…やめっ…」

「昴くん、今日初めて僕の名前を呼んでくれたね。でも山田じゃなくて奏多って呼んで」

「…かなた?…」

「そう、奏多だよ。」

そう言って、彼はさらに律動を早めた。


「あぁあ、はげしっ…」

そしてそのまま俺はあっけなく3回目の限界を迎えた。

「あぁ…まってぇ…かなた…」

限界を迎えてもなお、彼は律動をやめない。

果てたばっかりの体には刺激が強すぎて、頭がだんだん何も考えられなくなる。

「ごめん、一回いくね」

そう言って彼のものから注がれる刺激で俺は4回目の限界を迎えてた。

彼との行為で俺は気絶を繰り返して、
朝日が昇ってもなお続いていたという。

次目覚める時、まだ彼が隣にいることを願いながら俺は意識を手放した…




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