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第三章 三件目 異世界への転移、転生希望者へ一言
オーゥローを支える仲間達、そして引継ぎ、一件落着
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「で、だ。こいつは魔王になりたいって言ってるんだが、こうして一緒に生活しているところに案内してくれたってことは、こいつのことを面倒見てくれるってことでいいんだよな?」
「それはもちろんよぉ」
「言い伝え通りなら、俺達は魔王の第一の臣下になれるってことだからな」
「けど、きちんと魔王となれるように教育してあげることも必要だけどね」
「そのためには魔王となる者にぃ、何かをしてやれる力がないとだめだってことだぁ」
敵視してたり餌と間違えかけられたり、そんな相手にも親切に説明してくれるこいつらには、酒場の人間たちよりは親近感は湧くな。
「オーゥローよ、お前は前世の仕返しをしたいっつってたが、それだけじゃだめってことは分かるよな?」
「え? だめなのか?」
ダメに決まってるだろ。
「仕返ししたい奴らが感じる魔王と、ここにいる者達から認められる魔王とは違うもんだと思うぞ? 自分のそばにいてくれる者達からまずそのように認められること。それが大事だと思う」
つーか、俺、坊さんなのに、被害者を増やすようなことしゃべっていいのか?
もっともこいつも被害者で、前世の記憶がある以上、被害者の立場が持続しているものと見ていいんだろうがなぁ。
「そのための教育をしてくれる……ってさっき言ってたよな?」
「もちろんよぉ。私自身魔王になれる資格とか器はないのは分かってるからぁ、願えることは、側近とかそんな立場に立てることくらいよねぇ」
「将来の魔王に尽くすこと、そして魔王と呼ばれるに相応しい存在になってもらうこと。そして魔王の下でこの世界を支配する。人間の陰に怯えずに心穏やかに日々過ごすには、もはやこれしかない」
この世界での魔物と人間との関係の対立や修復について考えるのは、俺の活動の範疇にない。
オーゥローが、この世界で暮らしていける手ごたえを感じるまでの間。
ただそれだけだ。
だからといって、こいつの思うがままの行動を擁護してばかりでは、こうしてそばに寄ってくる者達からの反感を買う可能性も考える必要もある。
それではせっかくのななの配慮も無駄になる。
オーゥローの思い通りにならないこともあることも教える必要もある。
見た目は十代前半の年齢だが、そういう意味では思考や精神は生まれたばかりの赤ん坊、いわゆる転生した者とほぼ同じのはずだ。
そこら辺のフォローをこいつらがしてくれるかどうかの確認もしなければならないだろうな。
だが他にも確認しなきゃならないこともある。
「えーと、エキドナ。その言い伝えはこの世界全体にも伝わってるのか? もしそうなら、こいつを攫うやつも出てこないとも限らないよな? おまえらはこいつのことを、この後どうするつもりでいるんだ?」
こいつらはこの世に生を受けて何年経つんだろうか。
それよりも前から、その言い伝えが存在するとしたら、他にもこいつを探している奴らがいるかもしれないし、酒場の連中の中にその言い伝えがあることを知ってたら探しに来ないとも限らない。
それを避けるには、俺がななの元に戻れば解決するはずだ。
二つの影のうちの一つがいなくなるんだから。
言い伝えから外れるはずだ。そうなれば、こいつらだけがその言い伝えの証人となる。
真偽を定かにする手段はない。となると、オーゥローを攫おうとする奴はいなくなるだろうが、味方も増えることはなくなると思われる。
「確かに他にも探してる連中はいるでしょうね。もちろん目的は私達と一緒。魔王直下の部下になりたい、臣下になりたいってね。でもケンタウロスが言ったように、魔王として相応しい存在になってもらわなきゃ困るのよね」
「教育係が必要ってわけだなぁ。だが魔王となるように育てるのぁ、一人きりじゃ無理だぁ」
「そこで得意な分野を鍛えて伸ばし、伝え方や教え方も身に着けて、魔王候補の降臨に向けて準備を整えてきたというわけだ」
「魔術に長けた者、武術に長けた者、周りの者より上の立場に立つ者としての心得、学ばなければならないことはたくさんわね。それを全て身に着けてもらった上で、自分のやりたいことを成し遂げていただく。しかし伝える側は、ロップスの言う通り、一人で担うには難しいのよね」
ここでの受け入れ態勢は万全らしい。
だが予想した通り、ほかにもこいつを探してる奴らもいるようだ。
こいつらの本音はどうなのかは分からんが、自分の思う通りに動いてもらう傀儡の王に仕立てようとする思いがあったとしても、それを隠すくらいの配慮は出来るってことだ。
そんな欲望むき出しの連中だったら、こいつを預けるにはかなりの不安だったがな。
となると俺にとって必要な仕事はあと一つ。
「ここに住んでる者達はここにいるだけか? お前達がこいつこそが魔王だと思う根拠がいるうちに全員と面通ししておく方がいいんじゃないか?」
根拠。
それは言うまでもなく俺自身のことだ。
俺がいなくなった後も固い結束が維持されなければ、オーゥローの願いも果たされるかどうかは分からない。
こいつを支えてくれる初期メンバーの中で、その思いに格差が生まれるとまずいことになる。
それもそうだなぁ、と言いながら、ロップスが食堂を出ていった。
どうやらまだいる仲間を呼びに行ったらしい。
その間に、出来た料理をスライムが持ってくる。
配膳が終わったところで、ロップスが戻ってきた。
「まさか見つけてくるなんてねぇ。でも魔王候補かどうかまでは……ってなるほどねぇ、そういうことなのね」
エキドナよりは小さいが、それでも十分にでかい蜘蛛。そしてその頭部と思われるところには女性の体。
似たような体のモンスターがいたな。確か……。
「この世界の人間じゃないらしいから食べないようにねぇ、アルケニー?」
やっぱりそういう名前か。
その後ろには小柄な奴が現れる。
もっとも彼らに比べて、と言う意味だ。なんせそいつの体長は俺の二倍くらいはある。
「だそうよ? サラマンダー、エルフ」
同じくアルケニーの後ろをついて来た、ようやく俺とほぼ同じくらいの体格の奴が出てきたか。
ロップスが、ここに住んでいる全員が揃ったことを俺に告げた。
それにしても個人名ってのはないもんなんだな。
逆にオーゥローの種族は分からん。
体全体がやや青め。そして耳の先は尖っていて左右それぞれの方向に向いている。
ま、俺にはそれを知る必要もないのだが。
「と言うことは、エキドナが言っていたその言い伝え通りのことが現実に起きた、とここに住んでいる全員に確認してもらえたということだ。そして俺は、こいつの現世での望みを果たすための準備が出来る場面に立ち会うことも出来た。オーゥロー」
「何?」
「お前のことを守ってくれるんだそうだ。俺よりも頼りがいがある奴が揃ってる。最初から付き添った俺にはこの世界のことは全く知らないから何も教えられない。ここにいる八人は、お前が魔王になるまで、そしてなってからもお前を支え続けてくれる……はずだ」
俺を訝しげに見る数の方が多いが、俺の言わんとしていることは理解してくれてるようだ。
俺は別に好意を持ってほしいとは思わない。持たれたら逆に迷惑になるな。
異世界ならば、長く滞在するのは心情的にまずい。
「俺はお前と、そしてこの世界とここでお別れだ。この生を終わる時にはすべてにおいて満足できることを願ってる。じゃあこいつのこと、よろしくな」
「え? もういなくなっちゃう」
未練のない別れってのは突然やって来るものだ。
俺はななが仕込んだ手の中の細工に念をかけた。
そして何の感慨もなく目を閉じる。
「お疲れ様、南」
聞き慣れた声が耳に入って、俺は静かに目を開ける。
「……今回……も、だな。疲れさせられたよ、まったく」
そして、ただいま、と短く答え、テーブルの前に座っているななと対面する位置に座った。
「それはもちろんよぉ」
「言い伝え通りなら、俺達は魔王の第一の臣下になれるってことだからな」
「けど、きちんと魔王となれるように教育してあげることも必要だけどね」
「そのためには魔王となる者にぃ、何かをしてやれる力がないとだめだってことだぁ」
敵視してたり餌と間違えかけられたり、そんな相手にも親切に説明してくれるこいつらには、酒場の人間たちよりは親近感は湧くな。
「オーゥローよ、お前は前世の仕返しをしたいっつってたが、それだけじゃだめってことは分かるよな?」
「え? だめなのか?」
ダメに決まってるだろ。
「仕返ししたい奴らが感じる魔王と、ここにいる者達から認められる魔王とは違うもんだと思うぞ? 自分のそばにいてくれる者達からまずそのように認められること。それが大事だと思う」
つーか、俺、坊さんなのに、被害者を増やすようなことしゃべっていいのか?
もっともこいつも被害者で、前世の記憶がある以上、被害者の立場が持続しているものと見ていいんだろうがなぁ。
「そのための教育をしてくれる……ってさっき言ってたよな?」
「もちろんよぉ。私自身魔王になれる資格とか器はないのは分かってるからぁ、願えることは、側近とかそんな立場に立てることくらいよねぇ」
「将来の魔王に尽くすこと、そして魔王と呼ばれるに相応しい存在になってもらうこと。そして魔王の下でこの世界を支配する。人間の陰に怯えずに心穏やかに日々過ごすには、もはやこれしかない」
この世界での魔物と人間との関係の対立や修復について考えるのは、俺の活動の範疇にない。
オーゥローが、この世界で暮らしていける手ごたえを感じるまでの間。
ただそれだけだ。
だからといって、こいつの思うがままの行動を擁護してばかりでは、こうしてそばに寄ってくる者達からの反感を買う可能性も考える必要もある。
それではせっかくのななの配慮も無駄になる。
オーゥローの思い通りにならないこともあることも教える必要もある。
見た目は十代前半の年齢だが、そういう意味では思考や精神は生まれたばかりの赤ん坊、いわゆる転生した者とほぼ同じのはずだ。
そこら辺のフォローをこいつらがしてくれるかどうかの確認もしなければならないだろうな。
だが他にも確認しなきゃならないこともある。
「えーと、エキドナ。その言い伝えはこの世界全体にも伝わってるのか? もしそうなら、こいつを攫うやつも出てこないとも限らないよな? おまえらはこいつのことを、この後どうするつもりでいるんだ?」
こいつらはこの世に生を受けて何年経つんだろうか。
それよりも前から、その言い伝えが存在するとしたら、他にもこいつを探している奴らがいるかもしれないし、酒場の連中の中にその言い伝えがあることを知ってたら探しに来ないとも限らない。
それを避けるには、俺がななの元に戻れば解決するはずだ。
二つの影のうちの一つがいなくなるんだから。
言い伝えから外れるはずだ。そうなれば、こいつらだけがその言い伝えの証人となる。
真偽を定かにする手段はない。となると、オーゥローを攫おうとする奴はいなくなるだろうが、味方も増えることはなくなると思われる。
「確かに他にも探してる連中はいるでしょうね。もちろん目的は私達と一緒。魔王直下の部下になりたい、臣下になりたいってね。でもケンタウロスが言ったように、魔王として相応しい存在になってもらわなきゃ困るのよね」
「教育係が必要ってわけだなぁ。だが魔王となるように育てるのぁ、一人きりじゃ無理だぁ」
「そこで得意な分野を鍛えて伸ばし、伝え方や教え方も身に着けて、魔王候補の降臨に向けて準備を整えてきたというわけだ」
「魔術に長けた者、武術に長けた者、周りの者より上の立場に立つ者としての心得、学ばなければならないことはたくさんわね。それを全て身に着けてもらった上で、自分のやりたいことを成し遂げていただく。しかし伝える側は、ロップスの言う通り、一人で担うには難しいのよね」
ここでの受け入れ態勢は万全らしい。
だが予想した通り、ほかにもこいつを探してる奴らもいるようだ。
こいつらの本音はどうなのかは分からんが、自分の思う通りに動いてもらう傀儡の王に仕立てようとする思いがあったとしても、それを隠すくらいの配慮は出来るってことだ。
そんな欲望むき出しの連中だったら、こいつを預けるにはかなりの不安だったがな。
となると俺にとって必要な仕事はあと一つ。
「ここに住んでる者達はここにいるだけか? お前達がこいつこそが魔王だと思う根拠がいるうちに全員と面通ししておく方がいいんじゃないか?」
根拠。
それは言うまでもなく俺自身のことだ。
俺がいなくなった後も固い結束が維持されなければ、オーゥローの願いも果たされるかどうかは分からない。
こいつを支えてくれる初期メンバーの中で、その思いに格差が生まれるとまずいことになる。
それもそうだなぁ、と言いながら、ロップスが食堂を出ていった。
どうやらまだいる仲間を呼びに行ったらしい。
その間に、出来た料理をスライムが持ってくる。
配膳が終わったところで、ロップスが戻ってきた。
「まさか見つけてくるなんてねぇ。でも魔王候補かどうかまでは……ってなるほどねぇ、そういうことなのね」
エキドナよりは小さいが、それでも十分にでかい蜘蛛。そしてその頭部と思われるところには女性の体。
似たような体のモンスターがいたな。確か……。
「この世界の人間じゃないらしいから食べないようにねぇ、アルケニー?」
やっぱりそういう名前か。
その後ろには小柄な奴が現れる。
もっとも彼らに比べて、と言う意味だ。なんせそいつの体長は俺の二倍くらいはある。
「だそうよ? サラマンダー、エルフ」
同じくアルケニーの後ろをついて来た、ようやく俺とほぼ同じくらいの体格の奴が出てきたか。
ロップスが、ここに住んでいる全員が揃ったことを俺に告げた。
それにしても個人名ってのはないもんなんだな。
逆にオーゥローの種族は分からん。
体全体がやや青め。そして耳の先は尖っていて左右それぞれの方向に向いている。
ま、俺にはそれを知る必要もないのだが。
「と言うことは、エキドナが言っていたその言い伝え通りのことが現実に起きた、とここに住んでいる全員に確認してもらえたということだ。そして俺は、こいつの現世での望みを果たすための準備が出来る場面に立ち会うことも出来た。オーゥロー」
「何?」
「お前のことを守ってくれるんだそうだ。俺よりも頼りがいがある奴が揃ってる。最初から付き添った俺にはこの世界のことは全く知らないから何も教えられない。ここにいる八人は、お前が魔王になるまで、そしてなってからもお前を支え続けてくれる……はずだ」
俺を訝しげに見る数の方が多いが、俺の言わんとしていることは理解してくれてるようだ。
俺は別に好意を持ってほしいとは思わない。持たれたら逆に迷惑になるな。
異世界ならば、長く滞在するのは心情的にまずい。
「俺はお前と、そしてこの世界とここでお別れだ。この生を終わる時にはすべてにおいて満足できることを願ってる。じゃあこいつのこと、よろしくな」
「え? もういなくなっちゃう」
未練のない別れってのは突然やって来るものだ。
俺はななが仕込んだ手の中の細工に念をかけた。
そして何の感慨もなく目を閉じる。
「お疲れ様、南」
聞き慣れた声が耳に入って、俺は静かに目を開ける。
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