25 / 58
悪役令嬢
しおりを挟む
私の名前はエリーナ・エンルスト。
バルカン王国の公爵令嬢として生まれたのだけれど、実は私には日本人だった前世がある。
前世を思い出したのは五歳の時。木登りしてた時に下に落ちて頭を打ったのよね。
あの時の傷はまだおデコに薄ら残ってるわ。
記憶を取り戻した私は絶望に打ちひしがれた。
だって、私がこの世界は私がやってた乙女ゲームそのもので、エリーナ・エンルストは悪役令嬢だったからよ。
バルカン王国の第二王子の婚約者であるエリーナは卒業パーティーで婚約破棄をされた後、男爵令嬢を虐めた罪で良くて国外追放、最悪断首の刑を与えられる。
そんなの酷過ぎない?
虐めただけで断首って、どんな独裁国家やねん!って感じよ。
だから私は必死に処刑回避に務めたわ。
礼儀やマナーを徹底的に習得。同時に14歳から入学する学園で好成績を収める為の基礎勉強、応用を乙女ゲームの攻略者である兄様から教科書を借りてまで頑張った。
因みに長男はライソン帝国に留学中。
ゲームの中のエリーナは高飛車な我儘令嬢だったから、両親も見放していたし、兄様も呆れ返っていた。
でも努力の甲斐あって家族の仲は円満。
そうそう、慈善的なことも積極的に務めたの。
孤児院に行ってお手伝いしたり、バザーを開いたり、子供達とお菓子作りをしたり、楽しかった。
でも良く聞くじゃない?
ゲームの強制力。
私は虐めをするつもりは無いし、濡れ衣を着せられないように第二王子の婚約者になって、学園に入学したら王家の影、って言ったらわかるかしら?忍者みたいな人達。暗躍タイプ?
その人を一人付けて貰うつもりなの。それでアリバイを完璧にするつもり。
それでも国外追放になった時の為に、冒険者ギルドで冒険者登録したの。
ラノベみたいに前世の知識を使って生産チートをしてみてもいいんだけど、あれって悪目立ちするパターンがあるじゃない?
知識チートかますと、利権を巡った争いに巻き込まれたり、王国に目を付けられて軟禁されたりするかもしれないし。
だから8歳になった時に冒険者登録したわ。職業は魔術師で。
転生特権なのかしら?
魔力が人より多いと分かった時には飛び上がって喜んだわ。
それとスキル。
この大陸の国々では大抵五歳でスキル確認するんだけど、バルカン王国も五歳だった。
その時得たスキルが
『射的』と『魔力回復大』
実は私の前世は高校生で弓道部所属。
スキルを見て納得。
でも和弓って無いのよね。あっても持ち歩くのに大きいし。
だから小ぶりで頑丈な弓を注文して作って貰ったの。
身体が成長する度に調整しないといけないけどね。
国外追放になったらライソン帝国に行く予定。
ライソン帝国は色んな種族が住んでるし、ドワーフに最高の弓を作って貰いたいの。
矢はどうするのかって?
私の魔術の属性は火と風。
その魔力を弓矢にするから、普通の弓矢は必要ないの。お得でしょ?
登録して最初は初級の依頼を続けたけど、弓が出来てからはダンジョンに潜ったわ。
そんな私に両親と兄様は苦笑いしてるけどね。
12歳になった時、これもゲームの強制力だと思うわ。
徹底的に第二王子と関わりを持たなかったのに、何故か婚約者になってた。
両親も王命とあっては断れなかったみたい。
だったら私は兎に角一人で生きて行ける様に、弓と魔術を磨くっきゃない!
そうこうしてる内に14歳になり、学園に入学。
居る、居るよ、ピンクの髪の主人公!
ゲームの時は主人公側だったから良い子じゃん!って思ってたけど、考えたら婚約者が居る男にベタベタするのって、非常識よね。
私は恋を前世でも今世でもしたことが無いけど、恋をすると相手がどういう人であれ一緒になりたいと思うのかしら?
学園に入ってからも第二王子や主人公と極力関わらないように過ごしてたら、案の定くっ付いた二人。
周りの令嬢達は「まぁ!」なんて感じで元平民の男爵令嬢を批判する様な声を出してるけど、本音が違うことは分かってるのよ。
皆、第二王子の婚約者の座を狙ってるしね。
影では男爵令嬢に婚約者を取られた哀れな公爵令嬢と蔑んでいるのを知ってる。
テストでずっと学年一位を取り続けても蔑みは変わらなかった。
仲の良い友達が二人居るけど、彼女達が居なかったらとっくに出奔して帝国に行ってるわね。
そして迎えた卒業パーティ。
始まって早々、第二王子は私の名前を壇上から大声で叫んだ。
断罪の時間だ。
「エリーナ・エンルスト!私はお前との婚約を破棄させてもらう!そして新たにサフィー・サブライアン嬢と婚約を結ぶ!」
私は黙って壇上を見る。
壇上には第二王子、ヒロインのサフィー、宰相の次男、騎士団長の次男、宮廷魔術師団団長の次男が居る。
そう、皆次男ってとこが笑えるんだけどね。
でも良かった、攻略者の次男の兄様は居ないわ。
「あまりのショックに言葉も出ないか、エリーナ・エンルスト」
フルネーム何度も言うんじゃないっつーの!
「国王陛下はご存知なのでしょうか?」
「父上にはこれから承諾を得る!心配しなくてもお前はこれから罪に問われるのだから父上も納得されるに違いないのだ!」
「その罪とは?」
私は敢えて聞いてみる。どうせ濡れ衣を着せるつもりだろうが。
「お前はこのサフィーの教科書を破いたり、上から水を掛けたり、階段から落としたりしただろう!何て残酷な女なんだ!お前みたいな非道な女は首を跳ねてやる!それで詫びとするがいい!」
え??何で最悪パターンの断首なのよ!
「お待ちください。私には婚約時から国の影から監視を受けております。身に覚えぬ罪は被りとうございません」
「な、何だと!?貴様、勝手に影を使ったのか!?」
「陛下の許可は頂いておりますわ」
焦り出す壇上の面々。
「ぐぬっ、しかしサフィーがされたと申すのだ!証拠もある!」
「証拠とは何でございましょう?」
「証拠はこれだ!」
破られてボロボロの教科書を、宰相の次男が恭しく第二王子に差し出す。
「サフィー、可哀想に。こんな教科書では勉強に身が入らぬのも仕方がない」
ゲームではトップだったヒロインの成績は、この世界では中の下らしい。
それにヒロインは私の目の前にスライディングしてきたりしたので、私と同じ転生者だと思っている。
「そうです!皆さん聞いて下さい!私はずっとエリーナ様に虐められて来ました!私がリチャード様を好きになってしまったばかりに……」
あ、そうそう、この王子、リチャードって名前です。
重要事項じゃないので、忘れていいですよ。
取り敢えず影にアリバイを証明して貰おうかと思った時、何故だか空気が澄んだような気がした。
途端にサフィーが苦しみ出した。
え?何?
「サフィー?どうした……グッ」
第二王子と他次男達も苦しみ出したわ。
良く分からない展開に、周りは不安になってる。
「グオオオオオオオオッ」
サフィーは野太い叫び声を上げると第二王子を突き放した。
「な、何なの一体!王妃になって国を乗っ取るつもりだったのに、王太子じゃなくて第二王子が釣れるし、他の男達もヤラセたら図に乗るし、こんなんじゃ国に顔向け出来ないわ!」
苦しんでた第二王子と次男達も毒が抜けたような顔をして呆然としている。
サフィーが言ったあの言葉だと、彼女は転生者であり、他国のスパイでもあったのかしら?
でも何故今それを告白してるの?
「サフィー、今何と申した?」
「え?え?私、何言ってるの?違うの!リチャード様、違わないわよ!私はダッカラン国の間者。国の重要人物を籠絡するのが仕事だったのよ!仕事が済めば報酬が貰えて左団扇だったのに!」
「サフィー!お前、私を騙したのか!他の連中とも身体の関係を持ったのか!?」
「はいはい、五月蝿いわね。持ったから何よ。バレたなら言うけど、あんたが一番小さくて下手くそだったわよ。まぁまぁだったのはバレリーだったわね。大きかったし」
うわぁ、聞きたくなかった情報だわ。因みにバレリーって、宰相の次男です。
でもいきなり何なのかしら?騎士団長の次男と魔術師団団長の次男はすっかり毒気を抜かれたみたいにボーっとしてる。
「ほんっと、あんたって可笑しいぐらい私を信じたよね?教科書?そんなん自分で破いたに決まってんじゃない。階段から落とされた?だったら私は大怪我してるって。そんな節穴な目で王子がやれるんだから、こんな国大した事ないわ」
「くっ、騎士達!この女を引っ捕えて牢屋にぶち込め!」
「何よ!短小野郎!ちょっと、触らないでよ!あたしはヒロインなのよ!」
騒がしいヒロインが去った後、ホールは静まり返っていた。
そりゃ~皆、どうしたらいいのかなんて分からないわよね?前例無いし。
「エリーナ、違うんだ。そう、これはあの女の悪事を暴く為の芝居なのだ。私はお前を愛してるぞ!」
「殿下、先程の婚約破棄、謹んで受けさせて頂きます。この場には私の両親も来ておりますので、陛下へのお話も恙無く済むと思いますわ」
私はゆっくりとカーテシーをすると踵を返した。
その後、サフィーは斬首刑、第二王子は継承権剥奪後、その他次男達と一緒に寂れた辺境の警備に向かわされた。
私はと言えば、斬首刑にも国外追放にもならなかったので、ライソン帝国のダンジョンに挑戦することにした。
両親も好きにしなさいって言うしね。
でも、あの澄んだ空気に変わったのは一体何だったんだろう。
バルカン王国の公爵令嬢として生まれたのだけれど、実は私には日本人だった前世がある。
前世を思い出したのは五歳の時。木登りしてた時に下に落ちて頭を打ったのよね。
あの時の傷はまだおデコに薄ら残ってるわ。
記憶を取り戻した私は絶望に打ちひしがれた。
だって、私がこの世界は私がやってた乙女ゲームそのもので、エリーナ・エンルストは悪役令嬢だったからよ。
バルカン王国の第二王子の婚約者であるエリーナは卒業パーティーで婚約破棄をされた後、男爵令嬢を虐めた罪で良くて国外追放、最悪断首の刑を与えられる。
そんなの酷過ぎない?
虐めただけで断首って、どんな独裁国家やねん!って感じよ。
だから私は必死に処刑回避に務めたわ。
礼儀やマナーを徹底的に習得。同時に14歳から入学する学園で好成績を収める為の基礎勉強、応用を乙女ゲームの攻略者である兄様から教科書を借りてまで頑張った。
因みに長男はライソン帝国に留学中。
ゲームの中のエリーナは高飛車な我儘令嬢だったから、両親も見放していたし、兄様も呆れ返っていた。
でも努力の甲斐あって家族の仲は円満。
そうそう、慈善的なことも積極的に務めたの。
孤児院に行ってお手伝いしたり、バザーを開いたり、子供達とお菓子作りをしたり、楽しかった。
でも良く聞くじゃない?
ゲームの強制力。
私は虐めをするつもりは無いし、濡れ衣を着せられないように第二王子の婚約者になって、学園に入学したら王家の影、って言ったらわかるかしら?忍者みたいな人達。暗躍タイプ?
その人を一人付けて貰うつもりなの。それでアリバイを完璧にするつもり。
それでも国外追放になった時の為に、冒険者ギルドで冒険者登録したの。
ラノベみたいに前世の知識を使って生産チートをしてみてもいいんだけど、あれって悪目立ちするパターンがあるじゃない?
知識チートかますと、利権を巡った争いに巻き込まれたり、王国に目を付けられて軟禁されたりするかもしれないし。
だから8歳になった時に冒険者登録したわ。職業は魔術師で。
転生特権なのかしら?
魔力が人より多いと分かった時には飛び上がって喜んだわ。
それとスキル。
この大陸の国々では大抵五歳でスキル確認するんだけど、バルカン王国も五歳だった。
その時得たスキルが
『射的』と『魔力回復大』
実は私の前世は高校生で弓道部所属。
スキルを見て納得。
でも和弓って無いのよね。あっても持ち歩くのに大きいし。
だから小ぶりで頑丈な弓を注文して作って貰ったの。
身体が成長する度に調整しないといけないけどね。
国外追放になったらライソン帝国に行く予定。
ライソン帝国は色んな種族が住んでるし、ドワーフに最高の弓を作って貰いたいの。
矢はどうするのかって?
私の魔術の属性は火と風。
その魔力を弓矢にするから、普通の弓矢は必要ないの。お得でしょ?
登録して最初は初級の依頼を続けたけど、弓が出来てからはダンジョンに潜ったわ。
そんな私に両親と兄様は苦笑いしてるけどね。
12歳になった時、これもゲームの強制力だと思うわ。
徹底的に第二王子と関わりを持たなかったのに、何故か婚約者になってた。
両親も王命とあっては断れなかったみたい。
だったら私は兎に角一人で生きて行ける様に、弓と魔術を磨くっきゃない!
そうこうしてる内に14歳になり、学園に入学。
居る、居るよ、ピンクの髪の主人公!
ゲームの時は主人公側だったから良い子じゃん!って思ってたけど、考えたら婚約者が居る男にベタベタするのって、非常識よね。
私は恋を前世でも今世でもしたことが無いけど、恋をすると相手がどういう人であれ一緒になりたいと思うのかしら?
学園に入ってからも第二王子や主人公と極力関わらないように過ごしてたら、案の定くっ付いた二人。
周りの令嬢達は「まぁ!」なんて感じで元平民の男爵令嬢を批判する様な声を出してるけど、本音が違うことは分かってるのよ。
皆、第二王子の婚約者の座を狙ってるしね。
影では男爵令嬢に婚約者を取られた哀れな公爵令嬢と蔑んでいるのを知ってる。
テストでずっと学年一位を取り続けても蔑みは変わらなかった。
仲の良い友達が二人居るけど、彼女達が居なかったらとっくに出奔して帝国に行ってるわね。
そして迎えた卒業パーティ。
始まって早々、第二王子は私の名前を壇上から大声で叫んだ。
断罪の時間だ。
「エリーナ・エンルスト!私はお前との婚約を破棄させてもらう!そして新たにサフィー・サブライアン嬢と婚約を結ぶ!」
私は黙って壇上を見る。
壇上には第二王子、ヒロインのサフィー、宰相の次男、騎士団長の次男、宮廷魔術師団団長の次男が居る。
そう、皆次男ってとこが笑えるんだけどね。
でも良かった、攻略者の次男の兄様は居ないわ。
「あまりのショックに言葉も出ないか、エリーナ・エンルスト」
フルネーム何度も言うんじゃないっつーの!
「国王陛下はご存知なのでしょうか?」
「父上にはこれから承諾を得る!心配しなくてもお前はこれから罪に問われるのだから父上も納得されるに違いないのだ!」
「その罪とは?」
私は敢えて聞いてみる。どうせ濡れ衣を着せるつもりだろうが。
「お前はこのサフィーの教科書を破いたり、上から水を掛けたり、階段から落としたりしただろう!何て残酷な女なんだ!お前みたいな非道な女は首を跳ねてやる!それで詫びとするがいい!」
え??何で最悪パターンの断首なのよ!
「お待ちください。私には婚約時から国の影から監視を受けております。身に覚えぬ罪は被りとうございません」
「な、何だと!?貴様、勝手に影を使ったのか!?」
「陛下の許可は頂いておりますわ」
焦り出す壇上の面々。
「ぐぬっ、しかしサフィーがされたと申すのだ!証拠もある!」
「証拠とは何でございましょう?」
「証拠はこれだ!」
破られてボロボロの教科書を、宰相の次男が恭しく第二王子に差し出す。
「サフィー、可哀想に。こんな教科書では勉強に身が入らぬのも仕方がない」
ゲームではトップだったヒロインの成績は、この世界では中の下らしい。
それにヒロインは私の目の前にスライディングしてきたりしたので、私と同じ転生者だと思っている。
「そうです!皆さん聞いて下さい!私はずっとエリーナ様に虐められて来ました!私がリチャード様を好きになってしまったばかりに……」
あ、そうそう、この王子、リチャードって名前です。
重要事項じゃないので、忘れていいですよ。
取り敢えず影にアリバイを証明して貰おうかと思った時、何故だか空気が澄んだような気がした。
途端にサフィーが苦しみ出した。
え?何?
「サフィー?どうした……グッ」
第二王子と他次男達も苦しみ出したわ。
良く分からない展開に、周りは不安になってる。
「グオオオオオオオオッ」
サフィーは野太い叫び声を上げると第二王子を突き放した。
「な、何なの一体!王妃になって国を乗っ取るつもりだったのに、王太子じゃなくて第二王子が釣れるし、他の男達もヤラセたら図に乗るし、こんなんじゃ国に顔向け出来ないわ!」
苦しんでた第二王子と次男達も毒が抜けたような顔をして呆然としている。
サフィーが言ったあの言葉だと、彼女は転生者であり、他国のスパイでもあったのかしら?
でも何故今それを告白してるの?
「サフィー、今何と申した?」
「え?え?私、何言ってるの?違うの!リチャード様、違わないわよ!私はダッカラン国の間者。国の重要人物を籠絡するのが仕事だったのよ!仕事が済めば報酬が貰えて左団扇だったのに!」
「サフィー!お前、私を騙したのか!他の連中とも身体の関係を持ったのか!?」
「はいはい、五月蝿いわね。持ったから何よ。バレたなら言うけど、あんたが一番小さくて下手くそだったわよ。まぁまぁだったのはバレリーだったわね。大きかったし」
うわぁ、聞きたくなかった情報だわ。因みにバレリーって、宰相の次男です。
でもいきなり何なのかしら?騎士団長の次男と魔術師団団長の次男はすっかり毒気を抜かれたみたいにボーっとしてる。
「ほんっと、あんたって可笑しいぐらい私を信じたよね?教科書?そんなん自分で破いたに決まってんじゃない。階段から落とされた?だったら私は大怪我してるって。そんな節穴な目で王子がやれるんだから、こんな国大した事ないわ」
「くっ、騎士達!この女を引っ捕えて牢屋にぶち込め!」
「何よ!短小野郎!ちょっと、触らないでよ!あたしはヒロインなのよ!」
騒がしいヒロインが去った後、ホールは静まり返っていた。
そりゃ~皆、どうしたらいいのかなんて分からないわよね?前例無いし。
「エリーナ、違うんだ。そう、これはあの女の悪事を暴く為の芝居なのだ。私はお前を愛してるぞ!」
「殿下、先程の婚約破棄、謹んで受けさせて頂きます。この場には私の両親も来ておりますので、陛下へのお話も恙無く済むと思いますわ」
私はゆっくりとカーテシーをすると踵を返した。
その後、サフィーは斬首刑、第二王子は継承権剥奪後、その他次男達と一緒に寂れた辺境の警備に向かわされた。
私はと言えば、斬首刑にも国外追放にもならなかったので、ライソン帝国のダンジョンに挑戦することにした。
両親も好きにしなさいって言うしね。
でも、あの澄んだ空気に変わったのは一体何だったんだろう。
0
あなたにおすすめの小説
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす
黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。
4年前に書いたものをリライトして載せてみます。
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた
ひまなひと
ファンタジー
主人公がダンジョンに潜り、ステータスを強化し、強くなることを目指す物語である。
今の所、170話近くあります。
(修正していないものは1600です)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる