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第六話 疑念と、芽生え始めた何か
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宰相アシュター・フォン・ナイトレイを陥れようとした食糧横流し事件は、真犯人であるマルティン侯爵一派の逮捕という形で、一応の解決を見た。
アシュターの手腕と公正さを示す結果となり、宮廷内での彼の評価は少なくとも表向きはいくらか持ち直したようだった。
もちろん、保守派貴族たちの彼への反感は根強く残っており、これで全てが終わったわけではないことを、スカーレットはループ知識から知っていたが。
(それでも、第一の大きな破滅フラグは回避できたわ)
スカーレットは、事件の顛末を耳にし、安堵の息をついた。
匿名の告発状が決め手となった、という噂も流れており、スカーレットの計画は成功したと言えるだろう。
あとは、アシュター様がわたくしの関与にどこまで気づいているか、だが……。
その懸念は、数日後に現実のものとなった。
再び、アシュターから呼び出しの手紙が届いたのだ。
前回と同じ、簡潔な文面。
しかし、スカーレットには、その短い文章の裏にある彼の強い意志が感じ取れた。
(……避けられないわね)
スカーレットは覚悟を決め、再びあの宰相執務室へと向かった。
「失礼いたします、宰相閣下」
扉の前で一礼し、入室する。
執務室の空気は、前回訪れた時よりも、心なしか張り詰めていないように感じられた。
気のせいかもしれないが。
アシュターは執務机に向かっていたが、スカーレットが入るとすぐに顔を上げた。
その瑠璃色の瞳が、真っ直ぐにスカーレットを射抜く。
「来たか、ヴァーミリオン嬢」
彼は、椅子から立ち上がることもなく、静かに言った。
「座るがいい」
勧められるままに、スカーレットは彼の前の椅子に腰を下ろした。
「さて……礼を言うべきか、あるいは詰問すべきか、迷っているところだ」
アシュターは、指を組み、探るような視線でスカーレットを見つめた。
「先日の事件、見事な解決だった。まるで、全てを知っていたかのような手際の良さでな」
「……わたくしには、何のことか分かりかねますが」
スカーレットは、あくまで平静を装って答える。
「宰相閣下の優れたご慧眼と、騎士団の方々の迅速な行動の賜物でしょう」
「ふん。白々しい」
アシュターは鼻で笑った。
「オルコット卿に届けられたという匿名の告発状。その内容は、あまりにも詳細かつ正確すぎた。まるで、事件の計画段階から関わっていた者のように」
彼の言葉は、確信に満ちていた。
(……やはり、気づかれている)
スカーレットは、内心で冷や汗をかいた。
しかし、ここで動揺を見せるわけにはいかない。
「それは……偶然ではございませんか? あるいは、内部告発者がいたとか」
「偶然、ね」
アシュターは、スカーレットの言葉を繰り返した。
「君の周りでは、どうも『偶然』が多すぎるようだ。王太子殿下の件もしかり。そして、私の体調を気遣うような、奇妙な言動も」
彼は、組んでいた指を解き、テーブルに肘をついた。
「改めて聞こう、スカーレット・アリア・ヴァーミリオン。君は、一体何者なのだ? なぜ、私に関わる? 君の目的は何だ?」
その問いは、前回よりもずっと直接的で、有無を言わさぬ響きを持っていた。
スカーレットは、彼の真剣な眼差しから逃れることはできないと悟った。
ループのことは話せない。
しかし、嘘で誤魔化し続けることも、もはや不可能だろう。
ならば……。
スカーレットは、意を決して顔を上げた。
そして、アシュターの瞳を真っ直ぐに見返し、答えた。
嘘偽りのない、真実の一部を。
「……わたくしが何者かと問われれば、ただの公爵令嬢ですわ。ですが、見てきたのです。貴方が、この国のために、どれほどのものを犠牲にし、どれほどの孤独の中で戦っておられるかを」
その言葉に、アシュターの瞳がわずかに揺れた。
「わたくしは……貴方が、志半ばで倒れるのを見過ごすことはできません。貴方が失脚すれば、この国は必ずや衰退の道を辿るでしょう。それは、この国を愛する者として、耐え難いことですわ」
スカーレットの声には、熱がこもっていた。
それは、紛れもない彼女の本心だった。
「だから、わたくしは……及ばずながら、貴方のお力になりたい。この国と……そして、貴方の未来を、お守りしたいだけなのです」
言い切ったスカーレットの瞳は、一点の曇りもなく澄んでいた。
アシュターは、しばらくの間、言葉を失ったようにスカーレットを見つめていた。
彼の冷徹な仮面の下で、激しい動揺が起こっているのが、スカーレットには感じ取れた。
自分のことを、これほど真っ直ぐに理解し、案じてくれる人間がいただろうか。
いや、いるはずがない。
誰もが彼を恐れ、利用しようとし、あるいは排除しようとしてきたのだから。
(この娘は……本気で言っているのか……?)
アシュターは、混乱していた。
彼女の言葉を鵜呑みにするには、あまりにも不可解な点が多すぎる。
だが、彼女の瞳に嘘の色は見えない。
むしろ、そこにあるのは、危ういほどの自己犠牲と、自分に対する……献身にも似た感情。
それは、アシュターにとって、これまで経験したことのない、心を揺さぶられる感覚だった。
長い沈黙の後、アシュターはようやく口を開いた。
その声は、わずかに掠れていた。
「……君の言葉、今は信じよう」
彼は、深く息をついた。
「だが、忘れるな。もし君が私を裏切るようなことがあれば……その時は、容赦しない」
それは、宰相としての彼の、最後の警告だったのかもしれない。
しかし、その言葉には、以前のような絶対的な冷たさだけではない、何か別の響きが混じっていた。
「光栄ですわ、宰相閣下」
スカーレットは、優雅に微笑んでみせた。
内心では、彼の信頼(?)を勝ち取れたことに、安堵と喜びを感じていた。
こうして、悪役令嬢(8周目)と悪役宰相(ただし推し)の間に、奇妙な、そして危険な共犯関係――あるいは、それ以上の何かが始まるかもしれない関係――が、確かに結ばれたのだった。
彼らの未来には、まだ多くの困難と陰謀が待ち受けているだろう。
しかし、二人が手を取り合えば、あるいは本当に、絶望的な運命すらも変えることができるのかもしれない。
スカーレットは、そんな淡い期待を胸に抱きながら、執務室を後にした。
アシュターの手腕と公正さを示す結果となり、宮廷内での彼の評価は少なくとも表向きはいくらか持ち直したようだった。
もちろん、保守派貴族たちの彼への反感は根強く残っており、これで全てが終わったわけではないことを、スカーレットはループ知識から知っていたが。
(それでも、第一の大きな破滅フラグは回避できたわ)
スカーレットは、事件の顛末を耳にし、安堵の息をついた。
匿名の告発状が決め手となった、という噂も流れており、スカーレットの計画は成功したと言えるだろう。
あとは、アシュター様がわたくしの関与にどこまで気づいているか、だが……。
その懸念は、数日後に現実のものとなった。
再び、アシュターから呼び出しの手紙が届いたのだ。
前回と同じ、簡潔な文面。
しかし、スカーレットには、その短い文章の裏にある彼の強い意志が感じ取れた。
(……避けられないわね)
スカーレットは覚悟を決め、再びあの宰相執務室へと向かった。
「失礼いたします、宰相閣下」
扉の前で一礼し、入室する。
執務室の空気は、前回訪れた時よりも、心なしか張り詰めていないように感じられた。
気のせいかもしれないが。
アシュターは執務机に向かっていたが、スカーレットが入るとすぐに顔を上げた。
その瑠璃色の瞳が、真っ直ぐにスカーレットを射抜く。
「来たか、ヴァーミリオン嬢」
彼は、椅子から立ち上がることもなく、静かに言った。
「座るがいい」
勧められるままに、スカーレットは彼の前の椅子に腰を下ろした。
「さて……礼を言うべきか、あるいは詰問すべきか、迷っているところだ」
アシュターは、指を組み、探るような視線でスカーレットを見つめた。
「先日の事件、見事な解決だった。まるで、全てを知っていたかのような手際の良さでな」
「……わたくしには、何のことか分かりかねますが」
スカーレットは、あくまで平静を装って答える。
「宰相閣下の優れたご慧眼と、騎士団の方々の迅速な行動の賜物でしょう」
「ふん。白々しい」
アシュターは鼻で笑った。
「オルコット卿に届けられたという匿名の告発状。その内容は、あまりにも詳細かつ正確すぎた。まるで、事件の計画段階から関わっていた者のように」
彼の言葉は、確信に満ちていた。
(……やはり、気づかれている)
スカーレットは、内心で冷や汗をかいた。
しかし、ここで動揺を見せるわけにはいかない。
「それは……偶然ではございませんか? あるいは、内部告発者がいたとか」
「偶然、ね」
アシュターは、スカーレットの言葉を繰り返した。
「君の周りでは、どうも『偶然』が多すぎるようだ。王太子殿下の件もしかり。そして、私の体調を気遣うような、奇妙な言動も」
彼は、組んでいた指を解き、テーブルに肘をついた。
「改めて聞こう、スカーレット・アリア・ヴァーミリオン。君は、一体何者なのだ? なぜ、私に関わる? 君の目的は何だ?」
その問いは、前回よりもずっと直接的で、有無を言わさぬ響きを持っていた。
スカーレットは、彼の真剣な眼差しから逃れることはできないと悟った。
ループのことは話せない。
しかし、嘘で誤魔化し続けることも、もはや不可能だろう。
ならば……。
スカーレットは、意を決して顔を上げた。
そして、アシュターの瞳を真っ直ぐに見返し、答えた。
嘘偽りのない、真実の一部を。
「……わたくしが何者かと問われれば、ただの公爵令嬢ですわ。ですが、見てきたのです。貴方が、この国のために、どれほどのものを犠牲にし、どれほどの孤独の中で戦っておられるかを」
その言葉に、アシュターの瞳がわずかに揺れた。
「わたくしは……貴方が、志半ばで倒れるのを見過ごすことはできません。貴方が失脚すれば、この国は必ずや衰退の道を辿るでしょう。それは、この国を愛する者として、耐え難いことですわ」
スカーレットの声には、熱がこもっていた。
それは、紛れもない彼女の本心だった。
「だから、わたくしは……及ばずながら、貴方のお力になりたい。この国と……そして、貴方の未来を、お守りしたいだけなのです」
言い切ったスカーレットの瞳は、一点の曇りもなく澄んでいた。
アシュターは、しばらくの間、言葉を失ったようにスカーレットを見つめていた。
彼の冷徹な仮面の下で、激しい動揺が起こっているのが、スカーレットには感じ取れた。
自分のことを、これほど真っ直ぐに理解し、案じてくれる人間がいただろうか。
いや、いるはずがない。
誰もが彼を恐れ、利用しようとし、あるいは排除しようとしてきたのだから。
(この娘は……本気で言っているのか……?)
アシュターは、混乱していた。
彼女の言葉を鵜呑みにするには、あまりにも不可解な点が多すぎる。
だが、彼女の瞳に嘘の色は見えない。
むしろ、そこにあるのは、危ういほどの自己犠牲と、自分に対する……献身にも似た感情。
それは、アシュターにとって、これまで経験したことのない、心を揺さぶられる感覚だった。
長い沈黙の後、アシュターはようやく口を開いた。
その声は、わずかに掠れていた。
「……君の言葉、今は信じよう」
彼は、深く息をついた。
「だが、忘れるな。もし君が私を裏切るようなことがあれば……その時は、容赦しない」
それは、宰相としての彼の、最後の警告だったのかもしれない。
しかし、その言葉には、以前のような絶対的な冷たさだけではない、何か別の響きが混じっていた。
「光栄ですわ、宰相閣下」
スカーレットは、優雅に微笑んでみせた。
内心では、彼の信頼(?)を勝ち取れたことに、安堵と喜びを感じていた。
こうして、悪役令嬢(8周目)と悪役宰相(ただし推し)の間に、奇妙な、そして危険な共犯関係――あるいは、それ以上の何かが始まるかもしれない関係――が、確かに結ばれたのだった。
彼らの未来には、まだ多くの困難と陰謀が待ち受けているだろう。
しかし、二人が手を取り合えば、あるいは本当に、絶望的な運命すらも変えることができるのかもしれない。
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